2006年07月30日

豚の足でヒールに乾杯




もう明日には日本おさらばしなきゃいけないこのタイミングがおとずれるまで、あやうく忘れかけていた大切なもの。それは豚足。


そうね、そげんね。
最後の最後まで食いもんね。
他に考えることはなかとかね。


ってな具合で豚足文化圏(そんなもんあるとすれば、だけど)に生まれなかったかわいそうな人たちがいっせいに眉をひそめてそうだけど、


わたしも熊本で仕事をするまでは、この豚足、酒席の第一回選択希望選手どころかドラフト外入団候補にも入ってなかったわけ。


だけど、

熊本で地元のお得意さん(笑)や同業者たちと夜の交流を深めるにつれ、豚足を筆頭にした馬刺しや地鶏の炭火焼きまでひっくるめた南九州の味ってやつの奥深さにも惹かれていったわけ。


もちろんそれらはすべて地元本格焼酎とのコンボ・メニュー。それも結構なバリュー価格。
ああ素晴らしきは地域伝統の味。あとは病みつきになるのも時間の問題だったとさ(笑)。



で、わたし的には豚足こそがキング・オブ・ベスト。


表面はニンニク風味にかりっと焼き上げ、内部はじっくり火を通した独特のねっとりはちきれそうなゼラチン質。

これを酢じょうゆ系のさっぱりしたタレ&ユズ胡椒につけていただくわけなんだけど、香ばしさと濃厚さのバランスが絶妙だし、最後まで存在感を主張続けるねっとり成分にはそれこそ焼酎の出番。ロックか水割りの冷たい液体で口の中をすすぐと、これまた最高に爽快。



さらに単にうまいだけじゃなく、某地方テレビ局の女性アナウンサーさんが


「豚足食べた翌日のテレビ映りは全然違うとよ」


と驚きの美肌効果を語っておられたくらい、コラーゲンぷりぷりのすばらしき豚足。
見た目だけで「食わず嫌い」してる人たちよ、ほんっと


食い改めよ!

といいたいね。



で、最後の一夜は、これまた熊本つながりでほんとに繋がっちゃった同期のティエンチエン夫妻と「豚足づくし」の宴。


連れて行ってもらったのは福岡市中央区今泉、古民家の外壁をショッキングピンクで塗り直した「新・美肌促進食堂 燈・巴家枇(ひみやび)」(www.himiyabi.com)という名の変わったお店。



女性客をかなり意識した店らしく、単に雑誌で紹介されるような「隠れ家的なお店」っぽい内装だけじゃなく、トイレには石けんやティッシュ、綿棒などのほか、まるでここはシティホテルですか?ってくらいアメニティー充実。替えのストッキング(無料)まで備え付けられてました。


で、実際繁盛してるのよ。じっさい。

「美肌」を全面に打ち出してるだけに女性の占有率も3分の2くらい。


そんでもってみなさん、美の追究のために何をかぶりついてるのかというと


????1.jpg

◎参考写真:豚足の塩焼き、豚足の煮付け。ふむふむ、まあ定番やね


で、

豚足サラダ

豚足のカルボナーラ

豚足の○○

豚足の○○


それって必要かい?


と思えるほど、強引な組み合わせもあったりするけど、とにかくわれわれもこの流れにはあえて乗っからなきゃいけないわけで、注文メニューのうち豚足がからまなかったのは刺身の盛り合わせくらい。

これは、ね。さすがに無理でしょう(笑)



まあ色々バリエーションはありつつもやっぱ重要なのはベーシックな「焼き」のお味。

ズバリ、中の上。かなりいい線。


熊本で地元の豚足通に連れてってもらったとっておきの店に比べると一翻落ちるのは仕方ないとして、福岡でこの味が食べれるんだったら上等でしょう。

バリバリ熊本娘、ティエンチエン妻も納得されてましたことだし。



ところで豚の足骨にかぶりつき酒をあおりながらも、ちゃぁんと最近の同期連中の動向や社内事情の取材も忘れません。


会社をおいとましてから早2年。

四川→北京→四川→チベットとかなり密度の濃い七百数十日間をすごせたって自負はあったんだけど、時間はやはりわたしの周りだけを回ってるわけじゃあないよね。みんなの前で平等です。


あっちで繋がり、こっちじゃ離れ、向こうで生まれて、あさってに飛ばされ…

みなさんそれぞれに色んなご経験、イベントを悲喜こもごも繰り広げられてるようで、まあいろいろあるわな。人生劇場の主人公たちはそれぞれに活躍しております、嬉しいかぎり。



さすがにもうお腹も脳みそも満腹、これ以上は詰め込んでも消化不良になるのがオチ。

どうやらお時間が参りましたようで…
本当にみなさんごちそうさまでした。
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月20日

火鍋隊Soloっと火鍋城




生まれてこのかた32年。

なぜか一度もお会いしたことない方々約10人ほども参列していただき、にぎにぎしく送別会を開いてもらったのがつい先日のことin北京。


今度は真逆、まったく初顔合わせの人たち4人にお帰りなさい会を開いてもらったin博多、って展開だから人生波乱万丈、まったくもって捨てたもんじゃない。


その名も「火鍋城Night vol.2 牧場主さんお帰りなさい♪」。


いぜんこの日記、しかもほぼ一年前(http://itoyama.seesaa.net/article/11349821.html)に紹介したことある福岡市早良区役所そばの中国大明火鍋城が現場。


博多一

いや九州一

ここまでは火鍋油の赤に誓って太鼓判が押せるほど正宗川菜(超本格名四川料)が楽しめるすばらしくプリティなレストランなんだけど、こちらのお店にて、見ず知らずの方々に


「お帰りなさい」


っていってもらったのでした。


集まったのは、火鍋城の味と雰囲気にまいってしまった「のぼせもん」たちが集まるインターネット上の交流サイト、mixi(ミクシー)のコミュニティ「中国大明火鍋城」のメンバー4人。


もともとチベットにいたときにこのコミュニティの存在を知り、


あのメニューはうまい、このメニューも最高だ。今度あれ食おう、そして次はあれ、デザートはやっぱあれでしめるべし


などと盛り上がるメンバーたちをよそに、精進料理よりも忍耐が必要なチベット料理しか周りになかったわたし。活発な書き込みを読むたび、どれだけのよだれがチベットの乾燥した大地にしみこんでいったことか。


とにかくそんな飢えた狼(おなかと背中がくっついたブタ)のようなわたしをあったかく迎えてくれたのがコミュ管理人のtomiさんをはじめとするすばらしい4人衆。


わたしが逆の立場だったとしたら、


うまいもん食うための口実さえあればOK牧場。新参者をおちょくりながらでも盛り上がろうかい


っていう魂胆みえみえで参加するのが常なんだけど、彼ら彼女らはもっと大人。そんな本意があってかないのか、そのそぶりも見せません。


じつは四川大学留学生火鍋隊隊員として初のソロ活動、隊の名においても恥ずかしい姿は見せられないわけなんだけど、当然ながら向こうさんらはそんな気負いも皆無。


bokujonushi.jpg

◎参考写真:こんなもんまで準備して中国帰りの住所不定無職を迎えたのでした



さらにこんなサプライズも。

都合三度目となるこの火鍋城迷(マニア)たちのイベントを聞きつけた同店の社長、朱大明さんまで中国から駆けつけ登場。

四川出身者にあるまじき丁寧で流暢な標準語でもって自己紹介、さらにお店特製キーホルダー人数分とサービス料理2品まで提供してくれる大盤振る舞い。


何よりも「中国大明火鍋城」、その名前の由来が分かったことが一番の収穫だったりして(笑)。



とにかく、

皆さんとは初顔合わせながらカラうま好きが共通のキーワード。よけいなゴタクがいらないのが、仕事飲み会や異業種交流会(合コン)などと違うところ。

いきなり

tomiさんから「なに食べたいですか?」

と聞かれ、いつものように

「いや、わたしは辛い料理が一品あるだけで…」

と答えると


これでもかっ


ってくらい怒涛の辛い料理をオンパレードしてくれる汲み取り方。さらにさっぱりうまい系だってちゃんとおさえてるような、まさに中国人さえ黙らすくらいつぼを押さえた点菜テクニック。


hinabejou.jpg

◎参考写真2:赤いのから白いのまでバランスよく取り揃えられたテーブル。そそるね



とうぜんのごとく、ビールが進む。

でもここは九州。

一人、また一人とビールモードから焼酎モードに切り替わっていくあたり


「やっと帰ってきたとばいね」


とうれしさも倍増。

タイミング遅れの焼酎ロック参戦はかなり危険な賭けだったものの、なんとかお見苦しいところを披露することもなく、乗り切ることができました。


これだけ飲み食いして一人平均4000円。あの大阪「老四川」が、あの程度の料理と酒で6000円近くかかったことを考えると、すでに大明火鍋城


「あんたもう西日本一」


くらいの称号は与えちゃっていいのかもしんないね。

もしかしたら今後一年間はまったくの川菜なし、当分お別れの四川料理になるかもしれないわけで、ラストにふさわしい楽しくおいしいお食事会となった夜でした。



追伸:詳しい情報についてはぜひmixiのコミュニティ「中国大明火鍋城」をのぞいてみましょう。
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月18日

出張火鍋隊大阪夏の陣




「いま図書館で借りて北方謙三版三国志を読んでてさぁ」

「やっぱ英雄たちはハードボイルドにウイスキーストレート、チェイサーなしっすか」

「それはない、ない」


「このつけダレ強烈に薄いよねぇ。冷たいし」

「こっちのニンニク油を混ぜるとましになりますよ。っていうかこの油につけて食いたいくらい」


「そう、思い出した『泣いて馬超を斬る』っ!」

「ちがいますそれ。『馬謖』ですから」

「うーん、これが馬超だったら孔明も斬れてなかっただろうねぇ」



そんなマニアックな会話が交わされる大阪ミナミの繁華街。そのはしっこにある「老四川」という名の四川料理屋さん。


何が起こってるのかといいますと、ズバリ火鍋隊大阪夏の陣。


わたしが大阪にお上りするということで、急きょ地元KATO氏(GK)にプロデュースして集めてもらった帰阪中の火鍋隊メンバー。


よりによって元祖火鍋隊西家が「テスト期間中」のため

「今週は、今週だけ、今週の木曜日まではマジ無理っす」

と泣きを入れてきたことを除けば、鍋を囲むにはほぼベストの4人が「くいだおれ」前に集合。



さあ食べましょう、食べましょう。
たぶんメンバー全員にとっての日本初火鍋、いったい何を食わせてくれるんでしょう。

いちおう一品料理も各種取り揃えましたる同店。でもわれわれには火鍋以外に何の選択肢もなく、その火鍋選択肢でいうとこの食べ放題3コース。

羊肉、豆腐、しいたけ、白菜、もやし、腐竹、ゆりの花、中華麺 1880円
牛肉、豚肉、ホルモンをプラスするなら2480円
さらに海鮮、デザートまで加わっちゃうと驚きの3480円


そして極めつけは

香料(ヤクシー)一人前250円



ほう。ヤクシーときたか。


コノミセゲンチジンヤテル。ニホンゴマダチョトワカラナイネ


的なにおいをかもし出そうと、あえていんちき日本語を使っとるな。

どうして素直に

香菜(パクチー)一人前250円

って書かないかなぁ。


とちょっとつぼに入っちゃったわたし。

でもほんとに現地っぽい味だったら大歓迎すべきことなんでかなり期待度もアップしたんだけど、有無を言わさず運ばれてきたのは赤いスープと白いスープが入った鴛鴦鍋。


しかも赤いスープの赤は表面だけ。ラー油の膜が張っている感じだから、沸騰しちゃうと、その薄っぺらさがばればれ。すぐに茶色めのスープが姿を現しちゃってかなり興ざめ。


やっぱ紅鍋は根っから赤くないとだめだよね。

不健康なくらい。目を細めたくなるくらい。湯気が顔に当たるだけで痛くなるくらい。


見た目にたがわず味自体もさっぱり系な赤鍋でありまして、火鍋愚弄隊どもが「悪魔の実」といって恐れる花椒のパンチも皆無。

たまらず唐辛子油を大量に追加してもらったものの、火鍋(紅鍋)本来の重量感、こってり感を補えるには程遠し。


で、さっきの会話にも出てきたとおりのさっぱり系のつけダレ。

わたしはどうでもいいんだけど、カキ油(オイスターソース)も置いてないという不手際ぶりには残り面子からブーイングの三段攻撃。


と、まあ、文句はこれくらいにしておきましょう。


大阪火鍋1.jpg

◎参考写真:雰囲気ばっちり。味さっぱり。でも楽しかったらすべてよし


どんな食事であろうと、火鍋隊は火鍋隊。鍋を囲んで酒飲んで、話をしていりゃ盛りあがる。


2480円コース。肉食べつくしました。
生ビールも一人平均ジョッキ5杯。飲みました。
いつの間にか4時間近くたっちゃいました。


食い道楽の都にふさわしく一人6000円の大盤振る舞い。
わざわざわたしのために集まってくれた皆さん、どうもありがとうございました。


とりあえず日本帰国中も火鍋、四川料理への思いは絶ちがたし、ということで今後も見苦しく悪あがかせていただきますから、お楽しみに。
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2006年07月12日

貧食と飽食のはざまで




う〜ん。

だめだ。


経験したことがある人は同情してちょうだい。

あくびしようにも口から違うもんが出ちゃいそうな緊張状態。
おならするのにも下から違うものが出ちゃいそうな緊張状態。



もう死にそう。

いや、死にたい。


そう、わたしは死に体。



前門近く、大柵欄の一角にあるLEO HOSTELのドミトリー15人部屋。

すでに時計は正午近く。多くの西洋人宿泊客たちは本日の観光に出かけていったというのに、わたしといえば寝返り打つのがやっと。まだまだこの油断できない状態から抜け出せる気配なし。


すべては昨日、健康診断後に行われた狼藉たちの因果応報。


あ〜ぁ、昼にロースカツ定食、どんぶり三杯半食ったのがいけなかったかなぁ。

でもやっぱしろいごはんはうまいよ。感動でしょう。中国産東北米ってきいてたけど、ほんとバカにならんよ中国の米も。チベットじゃ一度だって白米に手を出そうなんて気にならなかったし。何より白飯自体2カ月以上ぶりってのも最後さらに半杯おかわりさせたくらいのバリューはあったね。



それとも夜の「焼き肉」かなぁ。

だってあんなうまい肉食ったの久しぶりだったし、リミッターはずれちゃうのもわたしのせいじゃないよ。

あれだけ色んな肉をくっといて、野菜にまったく手を出さなかったのは不覚だったなあ、何か肉食の魔物にでも取り憑かれてタンかなぁ。


さらに4人でビール20本だもんなぁ。

相手はトンカツ屋の大将の名を借りた「北京のうわばみ」だったしなぁ。久しぶりの再会だったし、それにマイ日記よく読んでもらってるお得意さんだったとしてもあのペースに付き合う必要なかったんかなぁ。

それにあそこまでのギンギンビールなんて民族大日本語科4年生の連中(祝!卒業)につぶされて以来一年ぶりだったし…



そんなこと思い出すたびにまた


上はうぷっ



下はビーゴロゴロ



美味しいものがないがゆえに食事は生きていくための必要最低限、一日一食も珍しくなかったチベット時代に極限まで縮小してしまった胃袋、同時期、ほぼベジタリアンと化していたために大がかりな消化活動をする必要もなく怠け者になってしまった大腸小腸。


そいつらにカツを入れてやるつもりもなかったんだけど、とにかく二日酔いと食べ過ぎのダブル攻撃に胃袋から下はかなりびっくりしてしまったようで完全ストライキに突入。


トイレに行く回数も、トイレで排出する「ぶつ」も完全にインドモード全開だもんなあ。インドに行くのはまだちょっと先なのに、さ。


今までいくら二日酔ってても、こんな腑抜け状態が昼の12時を過ぎることはなかったはずなのに、どうしたことか。まだまだ復活には時間がかかりそうな気配。


「牧場主さん、もう我々は若くないんですよっ」


そんなKATO氏の発言認めるのも悔しいしなぁ。



そうだ。
こいつがいけないんだ。


こらっ、

わたしの前のベッドの西洋人男っ!


全裸で寝るな。
早く観光に行けっ!


外人のけつ.jpg

◎参考写真:こんなん見せられ続けたら、またトイレの回数が増えるだろうがっ!
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2006年05月16日

発表!火鍋隊日本代表




う〜ん、何とも壮観ですな。


現在は河北省保定に潜伏、2月にはどら息子などとタイの小島でバカンスを楽しんだ火鍋隊背番号「冬瓜」こと、KATO氏が久しぶりに成都に戻ってきたというんで、わたしに「部活」のお誘いがあったのが3日前。その後はあれよあれよの火鍋好き芋づる方式で、駆けつけたのは総勢10人。


四川大学西門近くから西に延びる領事館路、俗称「高級火鍋屋ストリート」にある「玉龍」が本日の活動の舞台。


「わたしユィロン(玉龍)に行きたいわ」

というmingxizi大姐のお言葉に逆らえるはずもありませんからね。



火鍋好きの集いなら当たり前なんだけど、参加者による全会一致決議によって運ばれてきたのは2つとも紅鍋。つい10日ほど前、火鍋愚弄隊の暴挙になすすべなかった状態(→http://itoyama.exblog.jp/2059080)から比べれば、ほんと


「報われない苦労はない」「やまない雨はない」「正義は勝つ」「最後に(火鍋)愛は勝つ」

だよね。


あっいけない、涙がこぼれそう。
っていうか、もう、うるうるかも(笑)。



そういやわれわれ新歓活動継続中。

せっかくなんでこいつら全て隊(チーム)に取り込んじゃいましょう、と大姐にお願いしてみんなの火鍋的好物を事情聴取。それぞれ勝手に与えた背番号は


ウインナー
鴨腸
エノキ
肥肉
根昆布
香菜
レンコン


これに白菜(わたし)、粉絲(mingxizi)、KATO氏(冬瓜)および本日は参加できなかった「豆腐干」を加えれば、まさに純日本人だけで構成された11人が勢揃いすることに。



そこで

祝!W杯日本代表決定

ということにあやかって、わたしら火鍋隊も急きょ、「炎のイレブン」(懐古主義)を発表しちゃいます。基本4−4−2のシステムなんだけど、フォントサイズの違いによる文字ずれずれなどはどうかご勘弁を。



   鴨腸    肥肉       FW

     ウインナー

  香菜     エノキ      MF
 
      粉絲 
        
白菜 レンコン 豆腐干 根昆布   DF

      冬瓜          GK


火鍋フィールド.jpg

◎参考写真1:ぐつぐつ煮えたぎる地獄のフィールドを縦横に駆け回るのが我々の使命


〈解説〉

攻撃陣は肉好きな面々で構成、その野獣のような攻撃性が期待される。若さと勢いにあふれる両トップに絶妙な球出しをするのはベテラン「ウインナー」。フランス代表ジダンよろしく変幻自在に攻撃のタクトをふるってもらおう。


中盤には「香菜」「エノキ」の中堅コンビをしたがえ、底に御座ましますmingxizi大姐。攻守の切り替えにはいつもこの人の姿。一年近い超遠距離恋愛で磨き上げられたロングフィードはピンポイント。自軍のピンチもいつの間にかチャンスに早変わり。


平均年齢若干高めの守備陣だが、その安定感は抜群。新人の右サイド「根昆布」には積極的なあがりを期待。世界のレフティー、おなじみ「白菜」の伝家の宝刀が煌めいたとき、フィールド上に軌跡が起きるかも(笑)。


ゴールマウスを守るのはプレイングマネージャー「冬瓜」。その一声で9人を集めた人望はゆるぎなく、安定感(安心感)も日系四川人内で比類するものなし。相手FWとの一対一があろうともそのトリッキーな動きで敵を翻弄、チームの窮地を救うのは間違いなし。


火鍋隊総登場.jpg

◎参考写真2:背番号「鴨腸」の前のめり方が何とも頼もしく得点王の期待も高まる



本番でのパフォーマンスを暗示するかのように、この日のウオームアップでは10人で食いも食ったり370数元。飲みも飲んだり雪花(精制)ビール約20本。

特に後半終了間近、両FWによる肉類の追加注文あたりは、古参隊員として「目からうろこ」な出来事。「これこそ勝ちにいける戦力だ」。そう感じましたね。




さて、玉龍スタジアムからおおくりしました本日の「日本代表発表イベント」実況生中継。そろそろお別れの時が来たようです。


解説のソンベン育夫さん、最後に一言。


「老若男女をバランスよく織り交ぜた今回の布陣。まさに世界レベルにあると思われます。はなくそ火鍋愚弄隊など論外。各国留学生代表チームを蹴散らすのはもちろんのこと、火鍋王国『成都』『重慶』の2強時代に終止符を打ち、『三国時代鼎立』のような展開、活躍を期待したいものです」



ありがとうございました

こちらこそ、どうもありがとうございました(大団円)
posted by 牧場主 at 12:48| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月12日

最初で最後民族大食堂




「中国と日本の関係は重慶火鍋に例えられると思います」

「ぐつぐつと煮えたぎる鍋の様子は発展する中国経済を象徴しているみたい」

「火鍋にはビールが欠かせませんが中国経済にも日本の存在が欠かせません」


今週土曜日に重慶市で開かれる中国西南地方の大学生を対象にした日本語スピーチコンテスト。西南民族大学からも日本語科の学生2人が参加、そのうちの一人にはちょくちょく飯食ったりだべったりしてる朝鮮族の3年生春ちゃんが選ばれました。


この日は本番直前の最終テスト。

塾長たち日本人教師2人に混じって、いったいどんなことを話すのか興味津々なわたしも急遽、その練習を覗かせてもらうことに。



冒頭に並べたのはその春ちゃんの演説内容。

スピーチコンテスト的には少々くだけすぎな感があるものの、開催都市である重慶の「ご当地ネタ」でウケを取ろうというこの狙い。

実は塾長のアイデアがだいぶまぶされておりまして、日ごろ「火鍋愚弄隊」として火鍋への罵詈雑言を並べ立てるあの男に火鍋を「ネタ」として使われたと思うと、内心忸怩たる思いがないわけじゃなし。



でも重慶大会を勝ち抜けば、相変わらず太っ腹な外務省さんの考えることは分かりません。全国大会はなぜか@東京。もちろん交通費は全部日本大使館もち。


「火鍋」をネタに東京行きの栄冠を手にしたならそれは火鍋隊冥利に尽きるというもの。ということで、わたしも場外乱闘は差し控え、愚弄隊とは一時停戦協定。



「ついつい、『おねえさん、ビールもう一本ね』と言いたくなってしまいます」

とか、

「というわけで、コンテストが終わったらみなさん、火鍋を食べにいきましょう」


真面目な内容をだいぶ削って以上のコメントを付け加えてもらうことにしました。もちろんちゃんとした日本語の修正もしてあげましたよ(笑)。



さあ、春ちゃん。重慶では火鍋隊背番号「泡菜(キムチ)」としてその実力を十分披露してきておくれっ!朗報を期待してます。



まあ昼前から、そんな火鍋のことばかり考えてたら当然お腹がぐうぐう鳴り始めちゃうわけで、胃袋は完全赤色カプサイチンモード。



昼ご飯は前日から三遊亭あほ陳に学食をゴチになることになってて学食前で待ち合わせ。

あほ陳については今さら多くを語らず。なぜか今もってアクセス数が減らない「マジボケレディー復活(→http://itoyama.seesaa.net/article/10326112.html)」を参照あれ。

そういや彼女には以前「ウサギの頭」をご馳走になりました。そんな女の子。




ところで先学期、丸4ヶ月間、この大学で学んだわたし。学食にはほんっと大変お世話になりま………………………、せんでした。


食堂めし=安かろう、まずかろう


という固定観念があるし、だいたいメシ時に押し寄せる一般学生と仲よく列に並んで、作り置きの肉系、野菜系メニューをぶっかけて飯を食う気にはとうていなれず。

学校の門を出ればいくらでも安メシ屋があるわけで、一食100円と学食50円だったら100円をえらぶのが社会人経験者というもの(意味不明)。



それでも今回あほ陳さんの誘いを受けたのは、久しぶりにアホな会話を楽しみたかったことと、「いちどくらい食っとかないと…」という思い出作りモード。


塾長と2人、あほ陳に連れて行かれたのは食堂2階。

これまで1階しか見たことがなかったんで知らなかったんだけど、この階には注文に応じて料理を作ってくれるコーナーもあって一品4元(60元)から。


お腹の弱い塾長はマイルドな糖酢里脊(酢豚)を、お腹が辛いわたしはどす黒い水煮牛肉をそれぞれ注文。共に6元もする食堂内で最も高価なメニューなんだけど、それでも大学周辺食堂の半額。


「安いからどんどんたのんで下さい」


と正直なあほ陳。「別にこれ以上いらないよ」と言ってたのにテーブルには結局、彼女のアレンジも加わって計5品。


食堂飯.jpg

◎参考写真:多分この昼学食で最も豪勢なテーブル。こげん食えるわけなかろ〜もん



重慶火鍋には及ばないものの「水煮牛肉」はやはり四川料理の代表格。惜しげもなく唐辛子と山椒をふりかけた外面に騙されちゃった塾長&あほ陳。一度も箸をつけることなく、頼みもしないのに水煮牛肉はわたしの独り占め状態。


肉料理と思わせておいて表面以外は全て安上がりなセリやネギ、モヤシ、レンコンなどの野菜類がぎっしり。汗もかけたしバランスよい食事もできたと一人満足。

旨いか、旨くないかではなく、辛いものが食べたいときに辛いものが食べられたことに満足したわたしでした。


しめて28元(約400円)。あほ陳、ゴチになったね。
posted by 牧場主 at 16:22| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月08日

成都火鍋界の聖都巡礼




火鍋に何の敬意も払わない愚弄隊との仁義なき抗争が始まったばかりのわが火鍋隊。
http://itoyama.exblog.jp/2059080


ハナクソどもとの戦いはいつ訪れるかも分からないわけで、仲間同士の結束を固めるにはやはり鍋を囲むのが一番。

ついでに新隊員勧誘で勢力拡大も計ろうなどなど、とにかく色んな難癖をつけた挙げ句、背番号(=コードネーム)「粉」でおなじみのmingxizi大姐に声をかけて新隊員候補、塾長の女朋友を誘い出し、どうしても成都にいるうちに行っときたかった成都火鍋界の聖地中の聖地「玉林串串香総店(本店)」に。


ここで、火鍋隊とは?


もともと四川大学2004年秋季留学組の日本男児4人によって結成された秘密組織(密密倶楽部?)なんだけど、東西南北4つの指定席のうち、北家をのぞいた3人は続々と帰国(=裏切り)。

その北家も中国内をふらふら落ち着かない生活を続けているため、いつの間にかスタート当時の面影は雲散霧消。背番号「粉」「ji3zi」「蓮根」「豆腐干」など女性ばかりのレディースとなって今に至るという、波乱の歴史をもつ隊(チーム)だったりする。



そんな旧火鍋隊(正式名称:四川大学留学生火鍋隊)発祥の地であり、ホームグラウンドでもあったのが玉林串串香川大店。



今回訪れた総店はその名の通り成都の玉林地区にあって創業は1995年。玉林串串香チェーン約80店のトップに君臨するボス級のボスであるわけ。

玉林串串香本店.jpg

◎参考写真1:玉林地区はちょど四川大学と西南民族大学の中間あたりに位置



クーラーの効いた屋内にて食べたい具をあらかじめ注文して、それを火鍋にぶち込む「高級火鍋」に対して、串串香(チュアン・チュアン・シャン)の特徴は窓もなく空調もない開放型。自ら食べたい具を自分たちで具材置き場まで取りに行く方式。加えて具も皿単位ではなく


「あれもこれもちょっとずつたくさんの種類を食べたい」


人のため、串一本単位で全ての具を自由に選択できるという社会主義国中国にあっては「開放」であり最高に自由を享受できる場所でもある。


串串香選択.jpg

◎参考写真2:もちろん値段も一串2角(3円)という超庶民派だったりする



ところでこの串串香。

今回初めて知ったんだけど、成都どころか四川内外あらゆる場所で見ることができる串串香という食べ方もその名前も、発祥の地は同チェーン店だということが発覚。


さすが火鍋隊のホームグラウンド、そのボスに相応しい歴史と風格よ


なんて思ってたんだけど、あわせて現在、2002年ごろから現れ始めた「玉林○○串串香」「××玉林串串香」など、いわゆる「2匹目のドジョウ」を狙った後発店とのいざこざも抱えているという、名実ともに火鍋の地獄油のようにホットな店みたい。



まあ、そんなことは鍋を前にしたらもうどうでもいいことで、毎度のごとく、辛さで意識が遠のいていくまで自分を「さらけ出し」「剥き出し」にしてしまいましょう。


新隊員候補としてお招きした塾長的女朋友にあえて具材を選んできてもらい、そのセンスと可能性を測ってみると、基本肉類多めのセレクションの中、これまであまり見ることのなかった新顔「鮮毛肚」を持ち帰ってきた彼女。


この毛肚とは牛のセンマイのことで、重慶火鍋を代表する高級具材。当然ながらの皿メニューで、その皿メニューの中でも最高レベルの一皿10元(約150円)いたします。これは串50本分ね。


設立当初からのメンバーであるわたしでも、他隊員にかなり遠慮しながらたのむのが「鴨腸」(一皿6元)というのに…。


さすがは塾長的女朋友。

金はかかるが、使いようによっては我が隊のパトリオットになるやもしれぬ、わ。


串串香風景.jpg

◎参考写真3:鴨腸は一番左。毛肚はビール瓶の右側の黒いやつね



当然のように背番号「毛肚」が与えられた彼女。その食いっぷり自体も山盛り香菜を生野菜サラダのようにタレに放り込んではバクバクと食べるという、これまた隊に新しい風を吹き込んでいただき、今後の働きがまったくもって楽しみ。


わたしも、となりに座った大姐から昨日ほどの厳しい突っ込みがなかったおかげで極めてリラックス。ごま油ベースのつけだれに大量のニンニク、香菜、花椒、唐辛子を投入するという昔ながらの味付けでぎんぎんの愛飲ブランド「雪花ビール」をぐびぐびいかせてもらいました。



ちなみにお会計はビール5本、豆乳ジュース5本を含めて76元(約1000円)。最も効率のいい4人構成ならばもっと一人頭はお安くなるわけで、やはり高級火鍋の半分から3分の2という価格帯は串串香の大きな魅力だと再確認。


さすがは本店。トイレの鍵がかからないというおまけ付きで、約2時間半の聖地巡礼、無事終了させていただきました。
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月28日

ラサ版ウイスキー対決




晴れてりゃいいんだけど、太陽がちょっと雲に隠れりゃ一気に冬に逆戻りしちゃうラサの町。


夜が寒い。

特にひとり者には…



そろそろ一週間ほど日本人と話してないなぁ。


そうそう、まもなく日本で入社式に臨むはず、田中さんにもらったジャックダニエルは美味しかったなぁ。

成都行き航空券が半額で買えるってことを教えてあげたから、その浮いた金で買えたんだよなぁ。あのジャック。



しばれる夜にはやっぱウイスキーだよなぁ。



もちろん日本の約1、5倍、一瓶200元(約3000円)以上するような洋モノを買えるはずもなし。シングルのショットで20元以上する外人向けレストランも論外。

ここ半月ほどのウインドーショッピングで目をつけていた、それでいて買うことまでは踏ん切りのつかなかったズバリ中国産「威士忌」という名のウイスキー以外、わたしに与えられた選択肢はなし。


そう、洋の東西は違えどウイスキーはウイスキーに違いないはず。ウイスキーと呼べるだけの方程式は守っているはず。

よし、買っちゃうか。



ただこの中国産。なかなか手に入らない貴重品のようで、数あるラサのスーパー、個人商店のうち、その「威士忌」をおいていたのはたった2カ所。


一カ所は比較的開けたショッピングエリアにある四方超市(スーパー)。もう一カ所は、こてこてのチベタンエリア、バルコルの裏にあるスーパー。


他の店ではどこでも見かけないのに、この両店舗にはそれぞれ5,6本ずつはストックがあったんでわたしの目にも飛び込んできたわけ。



ちなみに四方超市では当然値札があって56元(約800円)。



バルコルスーパーがこれより安けりゃいいのに


と少しでも節約しようと本日、まずはバルコルスーパーへ。


これまでは道路側から棚に並ぶ「威士忌」を見てただけなんで、実際に手に取るのは初めて。するとどうでしょう。いっちょまえにこちらのウイスキーにも値札シールが貼ってありました。どれどれ、おいくらなの?



「10元」


はいっ?


はり間違えっすか?


「あのぅ〜。このウイスキーってじゅ、じゅ、10元?」


「そこにはってある通りよ」とチベおばちゃん。


(ど、どういうこと?四方スーパーがぼってるの、それともこっちがおかしいのか。とにかく事態が変わらんうちにゲットせねばなるまいぞ)


「そうっすか。じゃあ一本頂きますわ」



帰り道。


まさか10元とはなあ。いくら庶民のエリアだからって別のところで56元なものを10元で売ってもと取れるわけないし…。



そうか、これこそまさに今話題沸騰、ニセモノウイスキーに違いない。

だいたい偽ウイスキーといえば、都市部で洋ものバーボンやスコッチが外見そっくりに売られてるのが相場なんだけど、それは都市部プチブルが買えるばったもん。こっちのチベタン及び、貧乏旅行者には中国産のばったもんでちょうどいいという話ですか。


ちょっとすねちゃった自分に悲しくなったんだけど、モノは考えよう。



ならば…


飲み比べてもいいんじゃない。


どうせ50元以上の出費は覚悟してたわけだし、別にこれから四方超市の「威士忌」を買っても予定より10元ちょっと余計にかかるだけじゃないか。


なかなかウイスキーの飲み比べなんてできませんよ。でしょ?



で、四方スーパー。



「実際自分の見間違えで2つのウイスキーは全く別もんだったんじゃ」


というわたしの懸念は雲散霧消。じっさいこっちも十分うさんくさい「威士忌」。今になっていうのもなんだけど、威士忌なんてウイスキーの中国語。別に商品名でもなんでもない一般名詞。そんないかがわしいものに50元以上の値を付けるこの店だって超ぼったくりバーに見えてくるから不思議なもの。



で、帰ってまいりました。我がヤクホテル。
お天道さんがさんさんと降り注ぐ超お昼間ですが、まあかまわんでしょう。



まずは実際に2つの瓶を並べてみましょうよ。



う〜ん、ラベルはほとんど同じだ。
さらに瓶の下の方に張ってある商品説明のシールを観察。


「煙台瑞事臨酒業有限公司」


ってところがつくってんだ。煙台と言えば、ビールの都青島のすぐ近く。さらに煙台自体も中国国内ではワインの産地として有名なところ。で、ウイスキーも作っていたんですね。


酒精度:37.5度   
原材料:軟化水、玉米(トウモロコシ)、食用酒精

やっぱ、男(≒一匹狼)はバーボンでしょう。原材料トウモロコシってことはまさにジャックダニエル風味を期待しちゃってもいいってこと?


浄含量:500ml


えっ、瓶の大きさ全然違うんですけれど…(四方版が一回りビッグ)

そういわれりゃ、中の液体の色も濃さが微妙に違うようだし…


うんっ?


キャップは完全に別物ですねぇ。



威士忌.jpg

◎参考写真:右がバルコル。左が四方。キャップについては続きを読んでっ!



もうこりゃ少なくともどっちかは「本来お天道様の下を歩けないモノ」に違いない。

この時点で悪いけど、バルコルウイスキーにかなりの赤ランプ。そりゃ値段が値段だし仕方ないよ。でも味で勝負だから。



そう。飲んでみるしかない、



まずは四方ウイスキー。
よく見りゃキャップがブドウマークなのがちょっと気にかかる。


実際にワインのフタみたいなちょっと柔目の金属チック。それをはずすとどうでしょう。日本のコンビニで300円くらいのシャンペンもどきを買ったとき、ついてくるようなプラスチックのキャップが登場。


おいおい、これってウイスキーじゃねぇよ

いくらワインの名産地、煙台産でもウイスキー作りの「ほこり」ってモノが感じられないじゃないですか。


瓶に口をつけて、ゴクリ。



うん。高濃度のアルコールであることは間違いなし。

テネシーの小川のせせらぎも
スコットランドの荒々しい海の香りも
何も感じられない。


なんか甘い。まだ「ブランデーのニセモノ」とアピールした方がいいんじゃない。キャップだってそうなんだし。



じゃあ、バルコルウイスキー。


こっちはキャップは一応ウイスキーチックなんだよね。

中央に「China」。まわりにも「YANTAI CHINA」なんてそれっぽい事書いてるわけだし。なんのひねりもないけど。


ゴクリ。


うん。10元相当の味でしょう。確かに40度近いアルコールは感じます。ビール大瓶が一本3、5元はしてしまうこのラサの土地にて、10元で40度弱が500ml(公称)というのは超お得。まさに労働者の味方と呼ぶに相応しい「威士忌」ではないでしょうか。



結論:両方ともニセモノ


原料も違うし作り方も違う。ともにウイスキーもどき。どっちかというとバルコルの方がウイスキーチックな気がしないでもない。でも両方に共通してること。まちがいなく飲み過ぎは翌日の地獄を招く。


でも、わたしは大人ですから、節操はあります。
飲み過ぎる前に眠くなるというありがたい体質もあります。


今後は当然バルコルウイスキーでいかせてもらいましょう。飲み過ぎて体に支障が出る前には下界に降りるタイムリミットがくるはずだし、ね。



さて、誰か物知りな方に質問。

この「煙台瑞事臨酒業有限公司」。実在する会社なんでしょうか。この「威士忌」、ホンモノはあるんでしょうか?だいたいこれまで中国のどの場所でも見かけなかったってのも変でしょう、やっぱ(笑)。

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2006年03月13日

しばれる夜は鱈ちりで




そろそろ成都バケーションも終わりを迎えたころ。

塾長の3泊4日入院生活(しめて238元)というハプニング系もありながら、とにかく親しい友だちたちと顔を合わせインドやウズベキーですり減らした心を回復し、ついでに止むことのない旺盛な食欲を満足させられたから、それはもう合格点。


ついでにここ数日の成都。
春(夏?)の訪れを前に中国版三寒四温なのか、かなり凍えそうな日々が続いておりまして、


みなさんどうもお世話になりました


の意味を込めて鍋パーティーを企画。


日本の味が恋しい日本人のため、日本の味に興味ある中国人のため、ここはあえて日本スタイルで突き進むことに。


具材は当然伊藤洋華堂で調達。

ポン酢は日本から持参したやつ。地元スーパーの特売で一瓶100円。四六時中ポン酢に飢えた日系四川人からみると100本くらい買いだめしたいような価格破壊現象ながら、大人らしく一本だけ持ってまいりました。


メーンになるのは昆布だし。だし用の乾燥昆布は中国産ながら、これを長時間お湯につけただけで食材を煮るなどという清淡極まりない発想は中国人には皆無のはず。


豚もも肉のスライスは3パックでおよそ300グラム
特売冷凍タラの切り身は500グラム9,8元

さらに若干の中国テイストで火鍋用の小型ウインナー


四川料理の陰の立て役者、キノコ界からは

エノキダケ
ヒラタケ

が出陣。


豆腐は木綿を3丁。もちろん超特大さいの目切りで「はふはふ」が前提。


春菊
白菜
長ネギ

が脇を添えて、薬味にはネギのみじん切りとおろしニンジン。あと中国人仕様として香菜。これに生ガキとかまぼこが欲しかったんだけど、贅沢を言えばきりなし。



鱈ちりjpg.jpg

◎参考写真:だって十分これだけで日本の味は再現できるわけなんですよ。


これだけでも近年まれにみる美味しさだから、鍋を囲んだ人たちはかなり幸せモードに包まれたんだけど、もう一つの日本からの献上品「杏露酒」もまた、女性陣にはばっちりキマっちゃったみたい。

mingxizi大姐をはじめとして各人、瓶を空けるまでストレートでぽんぽん飲んじゃうわけだから、おしゃべりは「日中恋愛論」に始まり、「日中浮気論」「日中結婚観論」「日中子育て感論」など


ほんとうに両国勢とも100%理解してるの?

と思うほど難しい内容にまでヒートアップ。わたしと塾長はあっけにとられ、口出しする余地などありえない完全な傍観者モード。



はっきり言っちゃうと、わたし自身が一番食べたかったから作ったこの「鱈ちり」。


お姉さま方にもかなり満足してもらったようで、今後もいろんなことを頼みやすくなったかな、とほくそ笑んでしまいました。


これからも夜露死苦


ということで。


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2006年03月12日

味千ラーメンごメンね




昨日の四川大学日本人留学生の「新歓コンパ」。


九州勢の躍進が目立った


と書いたんだけど退職前最後の赴任地、熊本出身の“肥後もっこす”“おてもやん”たちの姿はなしでちょっぴり残念。


でもそれは会場になった「陳麻婆豆腐」に来られなかっただけ、と判明。成都にはちゃぁ〜んと来とったと。


コンパ開催影の主催者、mingxiziの耳寄り情報をもとに塾長やジエジュンジュさんらとその“熊本代表”を訪ねて行ったのは、新城市広場というショッピングコンプレックス。成都市中心部からすこし西に進んだ、「百盛(PARKSONS)」という高級デパートが入ってるとこで、日本人多住地帯からはちょっと縁の遠かったエリア。


建物正面2階にてその存在感を最大限アピールしてたから、タクシー降りて3秒で発見。久しぶりに再会することになったドンブリ持った女の子。



「味千拉面」の巨大看板。



「味千拉面」は「味千ラーメン」。熊本発祥のラーメンチェーン。かすかな記憶ではラーメン博物館@横浜やラーメンスタジアム@福岡とかにも入っていたようないないような全国区。

でも、地元熊本ではまさに成都における「陳麻婆豆腐」的な扱いを受けてるんで、わたしも日本では元ジモピーを気取って斜に構え、建物に近づくこともしなかったお店。


もうかなり前から香港を皮切りに中国沿海部に続々出店、一年前の火鍋旅行の際に重慶への進出までは確認してたんだけど、とうとうここ成都にたどり着いてしまったわけ。実際開店はいつだか分からないんだけど、とりあえずは新同学扱いってことで、まあ、お手並み拝見しましょうよ。



ベーシックな味千拉面(味千ラーメン)は15元(約220円)だから日本の半額以下。に対してわたしが頼んだのは、「味千辣面(wei4qian4la4mian4)」。値段は20元とちょっと高めながら発音は4声4連続というなかなか「落ちまくり」のメニュー。辛さ表示で唐辛子3本(MAX5)。


味千拉面.jpg

◎参考写真:これが中国(四川?)仕様のラ(辣)ーメン。丼はみ出すはキャベツ


うん。間違いない


北部九州の博多、久留米系よりちょっと太めのメン。焦がしニンニクチップ。キクラゲのせんぎり。まあ許せるクリーミーさ。熊本ラーメンそのものだ。そして、地元人には物足りないクセのなさも味千そのものだ(笑)。



ちなみに唐辛子3本のレベルははっきり言うと大したことなし。

福岡ではかなり有名な「一蘭」のラーメンで「秘伝みそ」をちょっと多めにチョイスすれば、これくらいの辛とんこつになったような感覚。もちろん5元も高いわけだから、辛さ以外にひき肉もトッピングされてたりする。


メニューには、いわゆる餃子や野菜炒めなどの「ラーメン屋定番」以外に、ジャージャー麺など中国系麺類も取りそろえ、さらに面白いところでは「とんこつスープ」も単体で飲んでください、と。鶏唐揚げや寿司、鰻丼、別腹用のパフェなんかもあるから、品揃えを見ればかんぜん居酒屋チェーンの趣き。

それでも飲食業では成都初進出となる日系資本の強み。たぶんラーメン以外の日本食のレベルも成都市内その他日本食屋に劣ることはないだろうというのがざっくりした感想。


だから何が言いたいのか。

四川料理を体が受け付けないような日本人を接待するときでも何とか避難所が確保できたな、ということ。そしてそんな人がいることを理由に自分もまたここでラーメンを食べるんだろうな、ということ。


ほんとは早く博多のラーメン屋に出てきて欲しいんだけど…。
posted by 牧場主 at 00:00| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月10日

四川名物東の小結登場




病人の食事は粥か面条。


どうしようもなく暇なんでしょう。20分に1回くらいは病室内の様子を覗いては用もないのに入ってきて、

「飯は食ったか。粥か面条(麺類)をくえ」

そればかりを繰り返して去っていく民族大学付属病院のお医者さんたち。



5分粥と梅干し&たくわんが好きな塾長に対して、この日朝のおばちゃん先生はどうやら面条派で、その不満がとうとう爆発したのか


「今日の昼はぜったい面条をたべろ」


とのご指定。もうわけ分からん。



なんだけど、自宅に帰って讃岐うどん(乾?)を茹でて、ほんだし使ってスープ作り。


だけど、さすがは病人仕様の素うどん。
うーん、素っ気ない。


生卵落として入院期間延ばしてやろうかな


なんて具合に悪魔がささやかなかったとはいわないけれど、やっぱ九州人ならうどんは丸天うどん。百歩譲って肉うどんでしょう。


あ〜、うまいうどん食いたいな。
     ↓
そういやまだこっち戻ってきて食ってなかったな。
     ↓
昼はまずい素うどん塾長に食わして自分はあのうまい「肉うどん」食いに行こーかね



という三段論法が成立して「肖家河家常面」の「清湯雑醤麺」のご紹介。


雑醤麺.jpg

◎参考写真:かなり窮屈な姿勢で撮ったんでピントずれはご勘弁を




以前紹介した「シャオカオチャーハン」が四川名物西の関脇(http://itoyama.seesaa.net/article/7487832.html)なんで、ここの「清湯雑醤麺」は東の小結くらいのランキング。


さて「雑醤麺(ザージャンミェン)」とは何か。

ざっくり言うなら「肉みそ麺」なんだけど、麻辣の聖地・四川にありながら豆板醤ベースではなくたぶん甜麺醤ベース。発音が似ているけどわたし的にはよく知らない日本の「ジャージャー麺」とはたぶん違う食べ物。どこが発祥かまでは勉強不足。


とにかく、わたしが肉うどんから連想したわけだから、話の流れ上、日本の肉うどんを想像してもらうしかありません。


もちろん小結といえばもう夕方5時台の登場だから味は保証つき。さらに万人受けするマイルドな味付けは、角界のイケメンたち10年前なら寺尾、現在なら琴乃若といったところかも。



ではなぜここ「肖家河家常面」の雑醤麺が登場するのか。


それは100%うまいから。

まずは麺が100%こしがある→幅約5ミリとちょい太めの平打ち麺なのに昼間茹でた讃岐並みにつ〜るつるのし〜こしこね。

肉みそが100%うまい→肉のそぼろはスープと混ざった時にもその存在感が消失してしまわないくらいに適度なでかさで、歯ごたえもばっちり。あじも甘すぎず辛すぎず。

そしてスープが100%飲み干せる→「清湯」といっても西日本のうどんフリークには決して許せないような東京うどん的、黒に近い色なんだけど、味は思った以上にあっさり。だから肉みその味をうまく引き出すことも可能。


おまけにネギ使い放題のスープ(鶏ガラ薄塩味)もセルフで飲み放題なんすよ。

特にポイント高いのはスープよりネギ。拙ブログの「九州美味列伝」シリーズには未登場ながら次回ランキング入りが期待されている「牧のうどん」にも共通することで、ネギを惜しげもなく振る舞える店にはハズレなし(笑)。


麺の量は一両(50グラム)から注文可能だから小腹が空いたときもOK。1両1.5元、2両3元、3両4元。さらに肉みそはお持ち帰りもできて1斤(500グラム)で10元(150円)。


他に紅油雑醤麺もあるけど試したことなし。いくら麻辣好きといってもそれ以外を食べたいときだってあるのも事実。そんなあっさり系でいて満足度には妥協のないのがこちらの雑醤麺。


ちなみにこの店があるのは西南民族大学の南側。一環路をはさんだ「肖家河地区」。ここはデルゲで遊牧民になってしまった今は亡き(笑)レンイエンのテリトリーで、ここを教えてくれたのも彼だったりする。


この店を愛すべき彼の形見だと思って今後もちょくちょく使わせてもらいます。だから迷わず成仏を(笑)。
posted by 牧場主 at 00:00| バンコク ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月04日

やはり成都は食の都よ




成都に帰ってきてすでに4日目。
まだ旅ボケが続いているのか、いまいちぴりっとしないわたし。


ピリっとしない?



そうだ

まだ麻辣が注入されてないじゃないか


そうだ

火鍋に行こう



ってことで、これまた久しぶり。超優秀な四川情報ノート(まだ旅モード?)であらせられる「ジエジュンジュさん」に連れてってもらいました。その名も「三只耳(→http://www.sanzhier.com/)」。



ここの名物料理は厳密にいうなら火鍋じゃなくて「冷鍋魚」。



一体どんな料理を想像します?


涼菜じゃないよ。
ちゃんとしたメーン料理。



2004年末には蜀(食)の都に一大ブームを巻き起こしたらしい。


それでいてその歴史は古く、名付け親は中国グルメ史上にもたびたび登場する「蘇東坡(蘇軾)」。詩人、文学者としてどうこうはわたし的なんの関心もなし、ね。



で、まずはこれをご覧あれ。



冷鍋魚.jpg

◎参考写真:これが冷鍋魚。いろんなつっこみは後から聞きますから(笑)



冷鍋魚のエピソード



言い伝えによれば、北宋時代の文学者蘇東坡が渝州(重慶)に地元の名士で友人の王道矩を訪ねた際、蘇東坡が名だたるグルメであることを知る王氏は、地元のあらゆるレストランを訪ね、調べ上げた結果、朝天門のふ頭にある「侯記魚庄」に蘇東坡を招待。

この店の店主侯道財は数代前から漁師で生計を立てており、多くの客を集めていたもののメニューは少なく、薄切りにした新鮮な魚をフライ、炒め、煮込んだ後、冷たい鍋に入れて客に出していた。

このため鍋の魚を食べ終わると、王氏は数種類の野菜と調味料を鍋の中に入れ、(それも食べると)最後に麺を鍋に入れて食べたという。蘇東坡は酒もご飯もスープも楽しめ、非常に満足したのだった。

「この魚は何という料理ですか?」

そう訪ねる蘇東坡に、店主は口をまごつかせながら「料理名って言われても、あり合わせだし…」
。それを聞いた蘇東坡は自ら、

「冷たい鍋の熱い魚は人心を温め、遠く訪ねてきた親友との出会いいに喜ぶ。『冷鍋魚』というのはどうです?」

王道矩は膝をポンっと一叩きして「素晴らしい。実に素晴らしい」。こうして「侯記冷鍋魚」が名付けられたのだった。


追記:

改革開放以降、侯さんの子孫は更に料理に手を加え、火鍋の各種調味料で下味を付けた上で魚をさばき、料理することで、伝統的な冷鍋魚に四川火鍋の「麻、辣、鮮、香」を融合。生臭くもぱさつきもしない、口に含むとなめらかで柔らかく、それでいて「一鍋三吃(一鍋で三度美味しい)」の伝統にも従う現在の味を完成させたのだった。

「“侯記”冷鍋魚宣伝系列軟文(→http://www.d-jiang.com/News/details.asp?id=155)」より




まあ、そういうことです。


もちろん、この話は帰宅後に調べた話なもんで、鍋が運ばれてきたときには、


「なんで姐ちゃん、火つけんねん」


とたちの悪い客になりかけちゃったりして(笑)。
向かいの席のジエジュンジュさんもあわせて注文した野菜や肉を鍋に入れようとしないし。


魚は川のもんなら色々(レンギョやソウギョ)あるみたいなんだけど、わたしたちの食卓に登場したのは「nian2yu3」。久しぶり。北京で幸せカップルにゴチになった貴州料理屋さん以来の「鯰魚」を1,5キロ。


なまずをいめーずで判断すべからず

少なくとも酸辣(スッパ辛い)に対しては超美味しいんだからホント。



それでまず、

薬味(ネギ、にんにく、大豆のフライ)だけを入れたタレ用の碗に、鍋の中のスープをオタマ一杯分くらい注ぎ入れて、お姐ちゃんのお役はごめん。



見た目はちょっと薄目の火鍋油みたいで、当然麻辣の香りバンバン。

茶目っ気出してちょっぴり舐めてみると、これまで食ったどんな麻辣風味の牛肉麺、河粉などの汁よりも上級者レベル。



鍋底まさぐればほどよくぶつ切り魚塊の感触があって、これは見た目こそ違えど、日本のあら鍋と一緒ではないか。さあ、骨の髄までちゅーちゅーしましょう、と。


じっさいに小皿によそってみれば、ぷりぷりの白身、若干ぬるぬるめの皮など超高級食材フグといってもよろし。


ほおばってみれば超さっぱり、骨周りはたっぷりのゼラチン質、時に川魚らしさを忘れさせない超細骨が口の中で反逆起こして何度も更に出さなきゃならないのはご愛敬。


麻辣スープもほどよくナマズ殿にしみこんでるから、ビールもどんどん進む。
たぶん蘇東坡も酒をぐびぐびいっちゃったはず。



あっ、


という間。

鍋底にぶつ切り魚もなくなり、「やっぱり魚はいいわ。ホント久しぶりだしね」なんて感慨にふけるのもままならずに第2Rスタート。



鍋周りに待機していた豆腐、ジャガイモ、海草類。そして北宋時代にはなかった肥肉(牛肉)さん。点火して一気に鍋汁を沸騰させれば、肉以外の具を全部投入。ちょうどさっきの参考写真がそんなときの様子でしょうか。


そして牛肉をしゃぶしゃぶしながら徐々に盛り上がっていくのが第2回戦で、これはまさに四川火鍋ワールド。


ただ香油(ごま油ベースのタレ)につけることなく、熱するごとに強烈になっていく麻辣スープ味をそのまま食べてくわけだから、辛さとしびれで気が遠くなっていくペースも何だか普通の火鍋よりも早いみたい。


たんに1カ月半のブランクでわたしの火鍋レベルがおちてるだけなのかも。



とにかく冷鍋魚は「一吃三食」。


最期の第三世界まではたどりつきましょう、と本日の「シメ」としていただくは、女性陣との火鍋だとだいたい卓に並んじゃうメニュー、新しく火鍋隊メンバーに自己申告してきたmingxiziの背番号でもある「粉(デンプン系の麺)」。


よくもまあこんなに食べれるよなあ


と思うほど食べきってゲームセット。


二人で101元は火鍋だと思うとかなり高級だけど、とにかく一度はどうぞ、な体験になること間違いなし。



ちなみに今回お伺いした「三只耳」は成都に本店のあるお店。

伝説の始まり、重慶出身侯某の子孫によるお店じゃないみたいだけど、その世界でいっちゃん有名な「冷鍋魚のうまい店」なようで、100人以上は入りそうな店内に行列がたえなかったりするから、そうなんでしょうよ。



そこでバリバリの成都人、ジエジュンジュさんの一言。


「最近の人気料理は重慶生まれが多いけど、すべて成都に来てから洗練されて美味しくなってる。ブームになるのも成都からです」


はいはい、そのとーりでございますようで(笑)。
posted by 牧場主 at 00:00| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月14日

高級チベット料理とは




いかなるものか。

あんなまずい(≒うまくはない)チベ料理に高級も低級もあるわきゃない。


基本的にチベットは自然環境過酷な場所。食べ物は決して豊富ではなし。ツァンパとバター茶、薫製ヤク肉にトゥクパ(麺)とモモ(餃子)くらいしかバリエーションないのも仕方ありません。「食は文化」といいますが、チベットの文化程度は決して低くないわけですしね。ただかなりの「不得意分野」だということ。


ところで平地ではチベ料理に見向きもしないわたしですから、レンイエンがかつて「高級チベット料理ってもんがあるらしいっすよ」とささやいてくるまで何も知りませんでした。あの時の彼。中国南部某観光地で怪しげな男が「○○あるよ。△△も」みたいにいけないものを売り込んでくるような感じでした。


じゃあ、行こうじゃないか。


とはいってもやはり飛び込み台の上には立てずにペンディング、ペンディングだったんですが、ここに来て好機到来。

わたしと同郷で歳もタメ、四川大学に留学している木蓮さんがレンイエンの大学の先輩であることが発覚。しかも「アジア研究なんとか」という20人くらいしかいない所属学科まで同じという偶然もあって、


わたしがお引き合わせしましょう


となったわけ。場所も「高級チベットレストラン」だなんて、アジ研の方にはぴったりじゃないですか。研究してもらいましょう。論文書いてもらいましょう。


場所は民族大学西門から徒歩約10分の武候祠大街234号。蜀王・劉備さんの「お墓」の近くですね(笑)。店名は「阿熱藏餐」。


入り口の扉を開いたときから懐かしいチベットお香(サン)のかおりが立ちこめる店内。気分盛り上がるどころか、ああ、またこの世界に来てしまった、とちょいブルー入っちゃうわたし。


建物は三階建てで1階はレセプション、2階は団体さん専用個室、そして3階が個人、少人数客向けのホール。だから階段をミシミシいわせながら上っていきました。



さっそくを注文を取りに来る服務員。四川省西部のギャロン地区出身だそうです。ギャロンといえば「美人か野人」。
http://itoyama.seesaa.net/article/7481564.html(美人)
http://itoyama.seesaa.net/article/6555363.html(野人)


彼女は美人の方でした。

メニュー表(全て写真付き)とにらめっこしながら必死でチベット語料理名を読もうとするレンイエンに「わたしチベット語分からないの」と冷めたお答え。クールでよろしいです。


基本的に漫漫来老板(オーナー)のお勧めに従って2品注文したんですが、いちおうはオリジナリティーも出さねばならないでしょう。


チベットには興味があるけど、実際に接したことは…


という木蓮さんにぴったりなのはやはりバター茶。
これはやはりいわゆるひとつの冒険です。


素焼きのデカポットで運ばれてきました。やっぱりご丁寧に茶碗は人数分。美人にお酌してもらうのは悪い気しませんが、ついでもらうのがバター茶じゃね。気を利かせていただいて2杯目、3杯目以降もめざとくつぎ足してくれるあたりになれば、もう悪魔にしか見えなくなります。


ではいただきましょう。


か〜んぱ〜い!


となりましたが、その後は


ぷは〜。のどごし最高!


とはなりません。茶碗を静かにテーブルに置く3人。

「……」
「うん」
「…」
「まあこれね」


やっぱどこでのんでもバター茶はバター茶。
バターの味だし、塩の味。お茶ではなくてスープ。



ひととおり会話も弾んだ(多分ね)ところでメーンの登場。


牛肉蓋碗はヤク肉の焼き肉。

厚めの鉄板の底に厚切りにしたポテトをひいて、その上に焼いたヤク肉。さらにインドのチャパティーのような極薄パンで文字通り「蓋(ふた)」をしています。鉄板はかなり熱してあるから、ポテトは表面カリカリ。ヤク肉はトウガラシ、ニンニク、バター、胡椒、花椒をこれでもかというくらいに使って徹底的に炒めてるから臭みはなし。香ばしい。やっぱちょっと硬かったりするけれど…。


「うっ、うまい」(わたし)

「今言っちゃいましたね。聞きましたよ」(レンイエン)


と思わず漏れてしまいました。


あわせてやって来た牛肉餅は、ヤク牛細切れ肉のパイ包み。

こちらは直径20センチ弱で厚さ約5センチ。ちょうど円盤形、ふっくら厚めのパン生地の中にヤク肉と香味野菜系が包まれ、頭頂部はちょっと焦げ目がついて香ばしく焼かれてきました。パン生地がまたわたしお気に入りのシンプルな味。餡の中にチーズなんて入れちゃえば、イタリアンな「フォッカチャ」としてもいけるんじゃないかな。


で、いつの間にかバター茶もかなりぐいぐい。なっちゃいました。けっこう合うんだよね。こうした料理には。



豪奥絛餐.jpg

◎参考写真:これが豪華藏餐の全容だ!牛肉蓋碗は左上。牛肉餅は右下


ところで本日のゲスト木蓮さんですが、


「吐いたあとにこみあげてくるあの味」(バター茶)

「あとあじがちょっと納豆の味」(チャン=啜酒)


などなど味なコメントを残してくれたんで、


飲み物については前向きな評価でない


ことはひしひし伝わってきました。でもビールも頼んだことだし、たぶん楽しんでもらえたことと思います。



それではお会計


牛肉蓋碗      68
牛肉餅       15
酥油(バター)茶  12

雪花口卑酒(ビール) 8
啜酒(チンコー酒) 12

合計    115元(≒1700円)


まあ高級火鍋よりも高級やからやっぱ高級やね。

焼き肉屋行ったみたいに肉を食いました。というか肉しか食ってないという印象。あとかなりあごを使いました。

普通だったらかなり敷居の高いチベット料理。しかも成都観光を目的に訪れた日本人がこの付近にある一般的なチベ食堂に迷いこんで食べたとしたら、十中八九は黙りこんでしまうような味ですから、気軽にチベット料理を体験するにはけっこういけてる場所だと思います。建物、服務員の態度、衣装など雰囲気は満点です。


ただね。
建物を出た3人からは不思議と


「あ〜美味しかった。また来ようね」


という声は聞かれませんでしたが…



最後に。この阿熱藏餐。


「ヤクの生刺し」(時価)

というとっておきメニューもあるみたい。


チベットの象徴「牛毛牛(mao2niu2)」をナマでかぶりつきたいという野性味あふれる方も。興味本意の方も。ご案内しますよ。そのかわりご相伴にあずからせてくださいね。わたしはちょっとでいいっすけど。
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2005年12月10日

火鍋隊西北家で半復活




少年隊でもシブがき隊でもない火鍋隊


正式名は「四川大学留学生火鍋隊」
結成は2004年秋ごろと思われます。
ホームグラウンド(主戦場)は川大南門の玉林串串香。

あとそうそう。
言わずとしれた「男っとこ前」ぞろいです。


フォーメーションは以下を参照あれ。



          大王(東)


 (南)丞相     火鍋      白菜(北)


          くめ(西)



余裕ありげな位置どり  ↓  これが終盤になっちゃうと


          大王(東)

     (南)丞相 火鍋  白菜(北)

          くめ(西)



これくらい前のめったコンパクトな戦いが繰り広げられます(笑)。



西家が誕生パーティー出席という表向きの理由で芙蓉の城(成都)に戻ってきたわけですから、当然ながら真の目的たる火鍋の会が開かれました。これも当然今シーズン初ね。



本来なら、日本で給金もらいに成り下がった(成り上がった?)「東」「南」も駆けつけるべきなんですが、4人がそろうときはやはりそれなりの準備も必要。本日は「西」「北」による半復活でよしとしましょう。


それにしても。

あれだけ揺るぎないと思われていた隊員同士の結束なんですが、実をいうと、各隊員のブログにて「火鍋隊」が語られることはほとんどなし。


あれっ、おれだけ先走りの浮かれすぎ?

と思わなくもないんですが、わたし、信じていますから(泣)。



ところで隊員は二人だとしても、火鍋は多けりゃおおいほど楽しいのも事実。西家の徳をしたってさらに6人が集まりました。日本人留学生3人、日本語学ぶ中国人2人、香港留学生1人。


8人で卓を囲むなど前代未聞。


しかもわたしと同じく北家のいすに座るのは、「もぐもく。もぐもぐ。もう食べられないよぉ〜」でおなじみのシャンフイシャオ。


よりによって8人中最もでかいの2人が相席したわけです。



火鍋隊半復活.jpg

◎参考写真1:きったねぇなぁ。いえいえ。戦場とはこれくらい剥き出しなもの


しかも途中ぬけがけて近くの新彊屋(ウイグル料理屋)で食料調達。右手に羊肉串5本ほどを、左手にはウイグルピラフの入ったビニール袋を下げてのっしのっしと現れる姿は、まさに在りし日の光景そのまま。


「似合いすぎるからやめてくれ」


と一同に笑いを提供してくれました。


西家さんも昨夜に引き続いて満足していただいたご様子。いえいえわたしも久しぶりの隊員との活動でしたから、かなりハイテンションで楽しませてもらいました。たぶんビール2本も飲んでないけど、かなりしらふとは言えない状態だったみたいですね。


ところで。
お会計は8人で63元(約1000円)。

「やっすー」と皆がうなってしまいました。


ちなみに火鍋隊4人で食ってたころ、平均100元(約1500円)前後はいってました。まあ4人そろっちゃうと、鴨(アヒル)腸だったり羊脳だったり皿モノをどしどし投入、さらにビールをぐびぐびでしたからね。


円安元高の日々でも火鍋で暮らしていける自信がついたお昼ご飯となりました。



水マ魚.jpg

◎参考写真2:一度火がついたわたしの紅い炎。夜もこんなん食べたりして…


※火鍋隊各隊員について知りたい方:

大王(東家)→http://plaza.rakuten.co.jp/sisendaiou/(休眠中?)
丞相(南家)→http://plaza.rakuten.co.jp/chengdu2/
くめ(西家)→http://blog.goo.ne.jp/6083770/

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2005年12月08日

食い倒れるまで試食会




どさくさまぎれで

「新装開店した」


と書いてしまった我らが「漫漫来」ですが、

はなしの流れを大切にする男なので、垂れ流しのままでも良かったのですが、


「新装開店を前にメニューの試食会をやるのでよかったら」


って誘われたら、あらためて触れないわけにはいきません。


何もここ(→http://itoyama.seesaa.net/article/10213478.html)でウソ書いた訳じゃありませんよ。確かに新しい場所でお客さんを入れて営業してたんですから。


「試食会」と聞いたら新メニューの試し食いを想像しちゃうかもしれませんが、実は引っ越し改装を機に新しい新しい厨師(コック)を雇ったため、日本食の「に」の字も知らないその彼にいちから作り方を教えるというのが真相。


舌の肥えたお客さんの立場から以前の味と比較して、忌憚のない意見を聞かせてほしい、というわけです。


タダ飯食えりゃそれでいい


そんなやすい気持ちではこの大役は果たせないわけで、暇だからということで、「審査委員長」の肩書きも自認して味見に挑む(戦い)ことにしました。



とりあえず集まったのは、わたしとイエンレンの常連中の常連と、ちょうどバイトに来ていた民族大日本語科3年のインリウ。


まず出されたのは、喜歓焼。20元(300円)。
日本では「お好み焼き」と呼ばれる食べ物ですね。


「粉っぽいね」
「硬いね」
「キャベツもっといるでしょう」
「欲を言えば形にもこだわってほしいよね」


こうした声が聞こえれば、味の程度は分かろうかというモノ。
で、即席チェック表には、こう記入。


わたし   6

イエンレン 5

インリウ  7


評価は十点満点で採点。値段に対して満足すれば「8」が与えられます。

もちろんここは漫画喫茶ですから、最低消費10元以上の食事をすれば時間無制限に漫画を読めることを考え抜いた上での価格設定。


いくら横でベテラン服務員が指導すると行っても、生まれてこのかた一度も食ったこともないお好み焼きを作るわけだから、最初はまあ、こんなもんでしょう。


きょうの老板に大まか感想を伝えると、老板もフットワーク厨房に。約20分後に新たな一枚が登場しました。


今度の審査員は日本人2人。


上記の要求はほぼクリアでしょう。
なるべく熱いうちに客に出す努力あればさらに点数UP!!


ってことで

わたし   8
イエンレン 8



ここで新彊帰りのとりさんを引き連れ、塾長登場。イエンレンは退席。


厨房の方は調子が出てきたらしく、


徳利雅刻(てり焼き丼)15元    6 5 4

我的父親母親(親子丼)15元    7 5 7

我的野蛮猪肉(豚キムチ丼)15元  5 5 6

土豆沙拉(ポテトサラダ)免費    5 3 8

喜歓焼3(お好み焼き)25元    7 6 6


と立て続け。

3度目の正直、喜歓焼の点数ダウンは正直痛かった…。
ですが、それも含めて、おおむねこのようなところではないでしょうか。


「味がうすい」(てり焼き丼)
「見た目最悪、味はOK」(親子丼)
「キムチはそのまま使わず、でかい白菜は切ろうよ」(豚キム丼)


番外:「マヨネーズが足りねぇよ」

この台詞は耳タコで聞かれたんですが、これはすべてマヨラー塾長の個人的感想。


彼らもサッカー練習のためにここにて退席いたしました。



評価表.jpg

◎参考写真:これら貴重な意見の数々は果たしてコックに伝わるのか?



再び戻ってきたイエンレンに加え、彼の相互学習相手の春ちゃん、さらにはとにかく最近皆勤賞並みの美人秘書にも加わってもらい、第3ラウンド。


口加口厘(カレー)25元     7 9   9 10

生姜焼き丼15元         7 7   7 5

沖縄之恋(タコ・ライス)18元  7 6 4 6 7

炸猪柳(豚ひれ肉の唐揚げ)    6 4 4 5 3


「レタスのしゃきしゃき感がいや」
「外国料理だと強調すればOK」
「豚肉はもっとカリっと」
「もっと安い方がいい」


など、中国人的な意見が出てまいりました。これでこそ改良の幅も広がるというところ。審査委員長としてもまんざらではありません。



えっ?
わたしの感想?
もちろん、


「もう、食べられないよ」


これでしょう。11メニューはやはり手強かった(笑)。


漫漫来の正式オープンはもう少し先(約10日後?)になりそうですが、それまでには安定した味が出せるようになるはず。店には中国語訳された日本の最新漫画から、日本語原文の漫画、単行本、文庫本まで幅広く取りそろえております。


いちおしはカレー。成都のどの日本料理屋よりも美味しいです!!


四川の味に疲れたあなたも。
日本の活字に飢えたあなたも。

ゆっくりおいでませ。
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2005年12月04日

麻辣牙城にカレー挑む




28/AUG/2004 成都(chengdu)   くもり


別に誕生日だから、何かを書き留めておかなければ、とは思わないのだが、ちょうど会社を辞めて半月、新しい学生生活の始まりまで残り1週間という節目の時期でもあり、今晩は緑葉ビール2本を飲んだところでホロ酔い気分もまんざらではなく、日付変更線を越えるまで残された数時間をベッドで眠りこけてしまうのもちょっと違う雰囲気なので、日本を離れて2回目、予定より少々早くこのパソコンに向き合うことにした。


もし「誕生日だから」ということで誰か奇特な人が私の願いを叶えてくれるというなら、迷わず「カレー喰わして!」と叫んでしまうだろう。……中略……欲求は昨日(27日)から急激に高まり始めた。すべては不意に、神も仏もアッラーも生誕百周年の搶ャ平同士も知る由なく沸き上がってきたのだ。


振り返ってみれば、日本での我的激辛生活(インチキ中国語)は、調味料的には「一味唐辛子」「花椒」「タバスコ」という黄金トライアングルなくしては成立しなかった。留学先というか遊学先に中国・四川省、インドを挙げたのもその激辛道をさらに突き進むという意味も若干(多少、ほとんど、それだけ?)含まれており、そんな望んで訪れた場所で、しかも食生活において気苦労が生じてしまうということなどは、すべての物事の2手先くらいまでをよんで自己満足してしまう私の経験観測上あり得ないはずだった。


いったい、何が誤算だったのだろう。それは己が身を現地に投じてみれば至極簡単、本場四川料理の牙城に本場インドカリーなどは存在しないのだ。ドンブリぶっかけ激辛シビレ飯をスプーンでかき込む四川人には、右手だけで器用にナン(チャパティー)をちぎり、またはポロポロごはんをこねてルーとともに口に運ぶ必要も、そうした世界観に接する、ちょっとのぞいてもることも人生における選択肢としてあり得ないらしい。


さあ、どうしよう。今後1年間我慢すればいいだけの話ではない。インドに行ったところで、花椒のシビレは堪能できるはずもない。焼飯がFried Rice、焼面がFried Noodle(chowmin)に成り下がり、最も華僑が多いとされるCALCUTTA(コルカタ)の飯店でさえテーブルにはトマトケチャップが置いてある国なのだから…。


刺身や豚骨ラーメン、お好み焼きなどの日本食が食えないことは予想できた。心構えがあれば当然辛抱もできるわけで、今後カレーが食えないのとは次元が違う。「カレーの神様」が唯一救いの手を差し伸べていてくれるとしたら、成都市内の某日系百貨店にククレカレーのレトルトパックが6〜8元で売られていたことくらいだろう。


果たして、9月から入る四川大学留学生楼には、キッチンスペースはあるのだろうか。食環境こそは何よりまして私の留学生活を左右する一大事。蜘蛛の糸を必死に上ろうとするカンダタさんのように、一縷の望みに全てをかけ、「カレー in 成都」実現の日に向けて、勝手にカウントダウンを始めている、そんな31回目の誕生日なのだった。オイは本気バイ!!




ある理由から本日一日、外に出ないで過ごしました。
これだと何も紛失することはありませんから(笑)。



有り余る時間。

パソコンを整理していたら、こんな日記が見つかりました。

当時の日記は典型的な三日坊主で終わったのですが、運良く昨年の誕生日には「その当時(ここ重要ね)のわたしの気持ち」を記録していたわけです。



じゃ、なんでそんな埋蔵物を引っ張り出してきたのか?


じつは先日、その某日系百貨店の成都第2号店においてはじめてレトルトパックではない「カレーのもと」を発見。本日の食事当番として「カレー in 成都」を開催したからなのでした。


もちろんこれまでも四川大学留学時代に、シャオフイシャンに半ば部屋を乗っ取られる(笑)形で数度、民族大に来てからもまた一度、「カレー in 成都」は行われたのですが、本日のものとは根本的に大違い。


なぜなら過去の「カレー」は全て「ゴールデンカレー」「こくまろカレー」など日本からの輸入品によるもので、いわば金の力に物をいわせた「ブルジョワカレー」。庶民の食べ物の代表格としては邪道といわざるを得ない。


ところが、今回使用したカレーのもとはその名も


「好侍《百夢多》口加口厘」


添加苹果和蜂蜜

易溶、美妙滋味尽在其中〈日式塊状調料〉
辣味程度「3(辣)」


です。
雰囲気は伝わると思うんですが、こういうこと。


「ハウス《バーモンド》カレー」


リンゴとハチミツ恋をした

溶けやすく、旨味が濃縮された〈日本式カレールー〉
辛さ「3(辛)」




http://www.ajinomoto.co.jp/press/2005_03_29.html
によれば、上海好侍食品有限公司が今年4月から上海および北京で販売を始めたものらしい。


希望小売価格は6元(洋華堂では5.9元)。


わたしは発売前からこの情報をどこかの新聞社系HPを読んで知ってたんですが、「沿海部や大都市だけで売り出して何がカレー文化や。中国激辛料理の雄、シビレ魔人の奥座敷たるこの成都でしかけんかい」


とうれしさも半減、かなり憤ったもんです。

で、洋華堂日本食材コーナーウオッチャーのわたしが言うんで間違いないんですが、バーモンド君は半年以上かけてようやく成都にたどり着きました。もちろんわたしのほうは彼のこと当然すっかり忘れてました。




カレー前.jpg

◎参考写真:実際簡体字にまみれたカレールーを手にするとやっぱり感動。


値段も輸入ものが30元前後なのに対し、この「百夢多」は攻めの5.9元。



いくら日系企業の商品とはいえ、輸入物でない現地生産カレーが売られるようになれば、カレー文化の花咲く時期も近いはず。


なぜなら

「2日目がおいしい」
「たまねぎはあめ色に」
「チョコレートを入れろ」
「インスタントコーヒーをまぶせ」


みたいな格言名言が生まれるためには、やはり全国民が自前カレーを食べ、好きになり、作れるようになるのが先決。



てことでやっぱり、お手ごろ国産カレールーの出現は、これまで「カレー力(かれーりょく)」などゼロに等しかったこのお国に起こった「革命」、乗り込んできた「黒船」なわけですよ。



そう。つい最近まで中国がインドという国にほとんど関心を示さなかったのと流れは完全一様。カレー=インド。アジアにおける食のパワーバランスが崩れるほどの地殻変動が今起ころうとしているのです(←誇大妄想)。



やっぱでも成都人にはあんま受けんだろうなあ。
そのうち「麻辣味」なんて四川ナイズされそうだしなあ。



それにしても。
おまえは毎年誕生日、食いもんのことしか考えとらんのかい!
http://itoyama.seesaa.net/article/6445650.html

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2005年12月02日

ほぐされさらに骨抜き




はなの○曜日といえば、


「はなすい(はなの水曜日)」


なんて答えるのは、お仕事が水曜2限で終わっちゃう一部の塾長くらい。


真面目な留学生、社会人にとってはやはり花は金曜日に持たるべきもの。


はなきん


でもわたしは、はなきんなのに昼飯をPeter's Tex Mexにて、その後さらに昨日より2日連続のランクイン、美国賓諾珈琲科華店でコーヒーをすすりながらのネット流浪。


とにかく川大西門に張りついてたんですが、わたしのことが気になるファンは多いらしく、塾長的朋友から電話。


「一緒に日本食食べにいかない?」だって。


もちろんプラス塾長との3人羽織。
「はなきん」だから断る理由はありません。


ただ待ち合わせの時間はもう少し先。


「これでもかっ」てくらいじっくりと珈琲屋に浸かって、色んな風に座り直したり、ふかふかソファーに埋もれてお昼寝しても、まだまだ彼らからの連絡はなし。←伏線よ、これ


ようやく改めて塾長から連絡が入り、


「お待たせいたしました」



さあ、バス停で待ち合わせ。
でもなかなかバス来ないし、三人だったら値段はほぼ同じだってことでタクシーに乗車。←伏線その2よ、これ



初乗り5元の成都タクシーはホントお得。
だから7元で目的地にも到着。



「加太賀」(読み方知らず)


春煕路南側にある高層ビル2階。いわゆる私が成都を離れてた今年上半期にできた建物群の一つ。その2回にある日本食屋。



「あっ、○○さん(塾長)いらっしゃい」
「○○さん、久しぶりですね」


店に入るなり、どさっと寄ってくる小姐みなさん。
いちおうは作務衣みたいなのを着てるんだけど、


おいおい、なんかちがう店みたくない?



「おとといも催促の電話かかって来ちゃってさ」
とまんざらでもなさそうな塾長。


おいおい。実はここって日本の○ャ○クラですか?



などというのは笑い話。もちろん日本食屋ですから日本にちなんだ各種メニューを取りそろえています。のはずなんですが、われわれ(少なくともわたし)はそのメニューなるものを見たことなし。


若人は「食べ放題」と相場は決まっております。


寿司、さしみ、天ぷら、串焼き、焼き魚、おとおし系も各種

をご自由にどうぞ。


形式は高級火鍋と一緒。メニューがずらっと書かれた注文表の中から自分の食べたいものにチェックを入れていく方式。ただ火鍋屋と違うのは、その注文票が「握り寿司系」「巻き寿司系」「焼きもの系」「飲み物・デザート系」などだいたい7、8種類くらいはあるところ。


これで一人68元(約1000円)。
それがランチタイムは48元(約700円)。



なかなかいい値段するわけですが、ここは成都市内にまだ少ない、比較的まっとうなもんが食える日本食屋であり、ここは少なからぬ金持ち中国人がいる街でもあり、また「はなきん」でもあります。店内は満員です。


我々の隣も、後ろもどうやら日本人。上班族(駐在サラリーマン)に相応しい会話が聞こえてきます。



課長クラス「ちょっと板前さんの腕がねぇ…」

工場長クラス「板前さんに言いたまえ」

課長「.......」

工場長「きみが板前さんにいいたまえ」

課長「...........」

工場長「だからき・み・が、板前さんにい・い・た・ま・え」


工場長はよほど今回の「駄」に自信があるのでしょう。一歩も引こうとしません。聞こえないふりをするのに必死な課長の苦労が思いやられます。


この沈黙は、たまりません。

わさびの効いた寿司にはけっこう耐えられますが、このシチュエーションには噴飯こらえるのにもう必死です。

この感動を誰かに伝えたく、思わず、日頃「わたしをうならせた中国成語、表現」しか留めないはずの秘密のメモ帳を取り出してしまいました。


宴は順調に進んでおります。

焼きサンマが運ばれてきました。


「骨を取りましょうか?」(小姐)

「じゃあ、お願い」(塾長)


多分こんな会話があって、小姐がはしを動かし始めました。


全聚徳など比較高級以上の北京ダック屋さんにいけば、テーブルの前にて料理人さんが、表面は照り照りにカリカリに中はジューシーに仕上がったアヒルどもを、華麗な包丁捌きで切り刻んでいく姿を楽しむことができますよね。


そのパフォーマンスを日式料理店で披露するとなれば、このサンマちゃんが選ばれると言うことなのでしょうか。


まずは箸の枝の部分を浸かってサンマの全身をほぐします。マッサージするように頭部から尾ひれまでだいたい3、4往復。

十分リラックスできたところで、次は背骨に沿って一直線に箸を入れ、背側は背びれの上に、腹側は腹びれの下まで、要するに「開き」にしちゃいます。


おつぎは一本筋の通った背骨を外します。


まだまだ。内臓の処理が残っておりました。「おぃっ、それは食えるでしょう」なんて驚くわたしの視線をよそに、かなり汚いものを扱っているかのように、最も丁寧に熱心に黒い部分をすべて取り除こうとする彼女。


レモンを搾りかけて


「どぞ、おめしあがりくたさい」


だって。


サンマ.jpg

◎参考写真:あ〜あられもない姿。骨抜きにされちゃったサンマちゃん。



「じこばくわせれ。じごば」としつこく思うわたし。ひょっとして辛さ、しびれ大好きだけど、苦みの旨味は分かんないのかも。そんな仮説を立てることができました。たしかに


「苦みの分かる四川人」


なんていそうにないよね。


見せ物としては大変よろしゅうございました。


でも、なんで食べ放題って最後には苦行が待ってるんだろう。要するにもうお腹いっぱいなのよ。間違いなく数ヶ月以上は冷凍されていたアジなサンマ。日本の皆さん今年のサンマは豊漁ですか?


(えっ、うそ)


ところでなんと、まったくもって塾長パワーのおかげ。「刺身は注文しない」という制約はあったものの、お会計は一人お昼間仕様の48元。

20元(約300円)も得しちゃいました。


主任クラスとは別にまた一人、個人的に名刺を渡し、塾長に携帯番号を聞いてくる小姐。

「また来てくださいね」
「待ってますから」

お見送りも店の外まで3,4人。
日本式サービスってなんか間違って伝わってるみたいでちょっと心配。


でもそれは心の中の2%。


パスポート代  約1万円
重慶往復代   約4千円
ビザ再発行代  約6千円


なるいやあ見積もりが頭の98%をしめるに至っているのでした。
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2005年11月27日

ようやくカルボナーラ



までたどり着きました。わが自炊への路。


ふう〜長かったぜ。


ようやくこれで成都で食べれないもん(今んとこホントよこれ)が食べられるようになりました。


この道のりを振り返れば、


ステップ1 鍋底ホットプレート購入

ステップ2 生クリーム&粉チーズGet

ステップ3 黒胡椒&ベーコン購入


ここまでは比較的スムーズでありました。
とっかかり自体は非常に遅れましたが、ね。


材料はもう万全。


ですが、ここで塾長宅の致命的なウイークポイント。火の元が一つしかございません。インフラ未整備のため、パスタ作りの大原則である麺をゆでる作業とソース調理の同時進行ができないのであります。


ここにおいて1カ月ほど滞っておりました。


もちろん、伊東家が証明するまでもなく必要こそがアイデアの母。マンネリ化に終止符を打とうともがき続ける我が欲望によって見いだされたものこそ、塾長宅唯一の暖房器具であらせられるところの電暖気(電気温熱器)でした。


この文明の利器を保温器がわりに使うことで、万全とはいかないまでも、パスタ作りの同時並行的な流れに近いだけの動きをしようではないか、という試みが本日、しめやかに行われたわけです。


それはこんな感じ。


下準備;

ベーコンをちょっと太めの千切り
タマネギは薄めにスライス
卵は当然黄身だけ使用。生クリームと混ぜ合わせ、粉チーズも適量


調理開始:

まずはわれらが深鍋ホットプレートに大量の水を注ぎ、沸騰させます。当然塩は多めに投入ですね。


ホットプレートを鍋底ごと取り外し、電熱器の上で保温。


備え付けの小鍋をむき出しになったホットプレートの熱源上に置き、多めのオリーブ油でベーコンを炒めます。いくらお湯の温度低下が気になると言っても、カルボナーラですから「弱火でカリカリに」は譲れないところ。さらにタマネギも加えます。


今度は小鍋を電熱器上へ、鍋底を改めてホットプレートの方に。再沸騰を待ってパスタ(乾めん)を投入、アルデンテにゆでます。


購入したてのざるでパスタを取り出しまし、熱いうちにベーコン&タマネギの小鍋に。素早くかき混ぜ、カルボナーラらしく少し大げさなくらいに黒胡椒をふりかけます。


さらに小鍋に黄身、生クリーム、粉チーズのソースを加え優しく混ぜ合わせましょう。味見をして塩気、水分が足りなければパスタのゆで汁を適量。



カルボナーラ.jpg

◎参考写真:これが第1回カルボナーラ。後ろは今回大活躍の電暖気(電熱器)


元々シンプルな料理ですからね。
手際さえよければまずいはずはなし。
料理評論家岸朝子的に「おいしゅうございました」


何か気になることがあるとしたら、黄身さんくらいでしょうか。

とうぜんこの卵、近くの市場で購入した完全中国仕様。親鳥の生身の体を経てぽっとん産み落とされたままの殻にはあらゆる雑菌が付着、消毒処理など行われたはずもなし。


カルボナーラって黄身の旨味・こくを半生で楽しむのがセールスポイントなんですが、上記の理由から、逆にここ中国では大いなるデンジャラスポイントに。


鳥インフルも気になるご時世でありますが、わたし的には少しも心配しておりません。健康ならあらゆるウイルスに負けない、と楽観的に信じ込んでますから。 


まるで何かやばい橋を渡ってるみたいになってしまいましたが、安全な食い物を作ればいいだけの話。電熱器の新しい利用法を見いだしたおかげで、パスタに関しては一気に色んなものが食えることになりそうです。


食いたい人はいつでもお声かけを。

労力は惜しまないつもりです。
結果についてはもちろん「自己責任」でお願いしますが…。

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2005年11月26日

中国ピーマンなぜ辛い




結論から言うと、答えは分からず。


あ〜悔し


食事当番ということで、日式焼き肉をプロデュースすることになった今晩。


ぶた肉(スペアリブ)はもみだれにからめて香ばしく、薄目に切った牛肉はそのまま焼いて、おろしポン酢でいただきました。


ああ日本のホームドラマかCMを見てるみたい。
休日の夜の家族団らん。笑い声の絶えない焼き肉タイム。


作り手としてもなかなか幸せな一時なんですが、

気が付いてみれば、

鉄板の上のピーマンが全く減る気配なし。
肉以外にも、中国的紫色ピーマンやニンニクスライスはどんどん人間どもに喰らわれていってるというのに。ピーマンだけはだれもを手をつけてくれてない。


そういや先日の「森林シャオカオ」でも同じ光景。


まさか、と思って一口。

やはり、と思って納得。

おお当た〜り〜!


何を隠そう、ここ中国では、ピーマンが辛いんです。


日本では主に子どもの嫌われものNo.1なピーマンなんですが、中国では「青椒(ピーマン)」は大人からも嫌われます。塾長も塾長的朋友もティンカーベルもみんな嫌いなんです。



逆に中国青椒が全て辛かったらここまで嫌われれることがないんだと思います。

中国ピーマンの抱える根本的問題。それは、


ロシアンルーレット的に辛い


ことでしょうか(笑)。


ところで、わたし的に初めて辛いピーマンにあたったのは実は中国ではなく、トルコはイスタンブール。


ピデ(ピザ)屋さんで、つけ合わせにちょっと細長目の生ピーマンを数本くれました。


「これってシシトウみたいだよね」


誰かは忘れちゃいましたが、多分同じ宿にいた日本人にそう話しながらカプリ。


「うへぇっ、これ何で辛いの!?」

まだピーマン以上に辛さに対して青かったわたしの率直な感想。それが辛ピーマン初体験でした。


ちなみにその時、店員だったひげ面トルコ兄いは「太陽の当たり方で違うんだよ」と説明してくれた記憶があります。



でも中国で辛ピーマンにあたる確率は「日の当たり具合」で筋が通るほど低い確率ではなし。では中国ピーマン、いったい何故辛いのか。



ここ(http://www.takushoku-hc.ac.jp/soma/soindex/piiman.htm)にて、トウガラシとピーマンについてはだいぶん詳しくなることができました。


要するに元はトウガラシ。

それが含まれる辛味成分(カプサイシン)の量によって辛トウガラシと甘トウガラシに分類されるのだそう。


ピーマンは1774年にアメリカで品種改良によって代表的品種であるベルノーズが誕生。その後も改良が進み、甘トウガラシには現在、甘味種大果系に分類されるピーマンのほかにししとうやパプリカもあるわけです。


ところで中国ピーマンの場合。

外見的特徴でいうなら、日本の一般的ピーマンより細長さが際だちます。どっちかというとでかい青トウガラシを連想させます。


ピーマン.jpg

◎参考写真;実録!これが辛いピーマン(中国青椒)だ。ぽけててすまんね


味でいえば、辛さは際だてど、苦さはかなり抑え気味。

日本の子どもたちがピーマン嫌いの理由はこの「苦さ」にあると思うから、もしかしたらお母さん、子どもさんを中国に連れてくればピーマン嫌いは治るかもしれませんよ。


とにかく中国ピーマンはかなりカプサイシンの量が豊富、かなり辛トウガラシとの境界線に近い品種であるのは間違いなさそう。


これは日本で「ピーマンです」って出されたら、よほどできたお客さまでない限り、発狂して店をののしり倒すでしょう。


それくらい「違う食べ物」な中国青椒。


もちろん、モノホンのトウガラシ(辣椒)ほど辛さ、痛さが後を引くことはなし。四川以外でもこんなに辛かったかについては残念ながらあまりはっきりした記憶はなし。もちろん四川人的には嫌いになる理由はありません。


もし中国(特に四川なら間違いなし)に来て、ピーマンを使った代表的な料理「青椒肉絲」を注文、「あれっ、なんか辛くない」と思ったら、まちがいなく青椒の仕業だと思ってください。

また中国ピーマンを丸ごと醤油系の味で炒めた「虎皮青椒」というもっとストレートな料理もあります。それにも挑戦していただければ、かなりの確率で辛ピーマンを体感していただけると思います。


どうでしょうか(笑)。

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2005年11月24日

火鍋で日和っちゃった




きょうは「わらしべ長者」的な気分です。


PB復帰のおかげで全くいらなくなった例のWin用無線LANカード。
ネット難民のレンイエンに譲ったところ、


どうしても恩返しをさせて下さい


と、たっての願い。
仕方ないから火鍋屋に行くことにしました(笑)。


お礼には火鍋を(→http://itoyama.seesaa.net/article/9675168.html)、それに関連したお礼にもまた火鍋。まだこの成都には義理と人情が残っています。火鍋を中心に。


そういや中2日だな


よかろう。

周りの人間から「寒い」「凍える」なんていう悲鳴が聞こえてきた昨今。成都もいよいよ火鍋シーズン全開。


これくらいの登板間隔など、エースとしては当然でしょう。


前回けっこういい目を見たもんで、今回も民族大学近くで新規開拓に励みます。


武候祠横街と一環路のT字交差点付近にある火鍋店「味道・江湖」。
http://www.weidaojianghu.com/index.htm(中文のみ)


当然おごられるわけなんで、注文方式の高級火鍋店に来ちゃいました。
店はやっぱり黒と赤を基調にしたオシャレ火鍋系。


せっかく注文表を帯走(持ち帰り)してきたんでご覧下さい。(1元≒15円)


鮮鵞腸    8元/皿
牛肉     8元/皿
うずらの卵  6元/皿

生菜(チシャ) 2元/皿
黄豆芽(もやし)2元/皿
木耳(キクラゲ)2元/皿
夢ト(大根)  2元/皿
芋児(里芋)  2元/皿

筒子骨湯鍋底(スープ)15元

雪花特純       6元/瓶×2本

つけたれ(ごま油)  2元/皿×2人分
香菜(コリアンダー) 2元/皿


味道・江湖.jpg

◎参考写真:よく見てね。ちょっと写真のアングルをひねってみたんで


まあだいたいこんなもん。
どうもビールだけは納得いかん。

愛しき雪花ビールが5元から。歩いて300メートルのシャオカオチャーハン屋では店出し2.5元だというのに。楽してもうけようとする魂胆はちょい許せませんね。



ところで、

味は極めてよろしゅうございました。

が、後悔の苦い味によって全てはご破算になってしまったんです。それもこれも、初めてつけだれをおかわりしてしもうたわたしの責任。


あれは、つけだれ温度が鍋の温度と差不多まで上昇する火鍋後半戦。


たれの底には唐辛子や花椒のカスの層ができて、辛さもスープとほぼ一緒。「まったくたれの意味ないじゃん」。でも、卓を囲む火鍋迷(まにあ)たちは口数減らしながらも、黙々と食べ続けるステージ。


三半規管の調子もおかしくなれ、徐々に四肢の感覚もなくなり…


完食が登頂だとすれば、そうね、ちょうど胸突き八丁。こんなある意味至福の瞬間において、あろうことか我が火鍋人生において初めて、何をとち狂ったのか


「すんません。たれ新しいのと交換してください!」


運ばれてきたのは当然ながら、まっさらなごま油だれ。あらためてニンニクと香草のみじん切りを入れて、塩でかき混ぜたんですが。


体内の火鍋ボルテージは急激クールダウン。食べ始めだったら気にすることもなかったのに、ごま油のアブらっぽさだけが口の中にいやらしく残ってしまいますた。


完全なる失敗。

略して「完敗」。


積極的に火鍋の新しい食べ方を見つけようとしたから、という「失敗は成功の母」的なプラス思考ができないくらいの屈辱感。

はじめて「火鍋レベルダウン」を実感。


だから、教訓:

火鍋においてたれは換えるべからず
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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