2006年07月13日

目指せっ名刺百枚完配




今だに体調はぎゅるぎゅる。


でもこんなわたしですが、「送別会を開いてもらえる」って聞けば喜んでいっちゃうよ。


成都にて数日前、ノーガードにてニコニコ火鍋接待させていただいた政客「イーガオ」さんが北京に戻ってきて、こんどはわたしにおきて通りの接待返し。


「食べたいものあれば何でもいってちょうだい」



もともとわたしのように浮気っけを出すこともなく、4年近くこの町で生活してる北京の隅の隅まで知り尽くした彼。


中国人の食に対するつきない欲望を満たすため、あの手この手を使って全国各地から集められた食材を、さらに周某兄弟も足元でひれ伏すような超一級料理師たちが手巧の限りを尽くして完成させたような「豪」に「勢」がつく中華の真髄だって食べさせてくれるかもしれない。


普通だったら涙が止まらないくらいに嬉しい申し出なんだけど、この弱った体に刺激を与えるともう「戻って来れない」ような不安がよぎるのも事実。

それになぜかシンプルなものが無性に恋しく思えてしまい、あえて指定させていただいたのはあと数日もがまんすりゃたべれるような日本式の焼鳥。



それでも場所選びに抜かりないのは、さすが宴会王の面目躍如。

「瑞兆」という名の焼き鳥屋さんは、わたしの語言大学留学生時代にはまったく縁のなかった北京市東部にあって、右隣りが「来来軒」という王道中の王道の屋号を掲げるラーメン屋で、そのさらに右には「鳥亭」というまたまた焼鳥屋という完全日本ストリート。


さすが首都北京、こんな世界もあったんだ

と今さらながらに驚くわたし。


じゃあその隣りも日本食系?

かというとそうじゃなく、ある人曰く「よろこばせ組」がいらっしゃるという将軍系「冷麺屋さん」なんだだそうで…


「そっちがよかったかな」


なんて気はさらさら起きませんでしたよ(笑)。



でもさ、


本日の送別会であんなに名刺を配れるとは思ってなかったね。


そう、昨年9月末、西南民族大学留学生だった時代に作った名刺100枚。

カラフルだし、チベ語使ってるから珍しいし、渡した人には評判いいんだけど、いかんせん成都日本人少ないから、渡す人全然いなかったんだよね。

だから、中国撤退を目の前にまだ大量に在庫を残した状態。


こんなん残してもしょうがないし閉店間際の大放出が必要かなぁ
こうなりゃ奥の手、街歩いてる見知らぬ人たちに無差別投下しちゃおかなぁ



そんなことまで思い始めてた昨今だったんだけど、本日まさかの大量配布に成功。ほんと思わぬ展開ですよ。


だってさ、ふつうだったら送別会で名刺配るシチュエーションってないよね。

っていうか、

そもそもなんで送別会にこんな初対面の人多いのさっ?



実はこの日「瑞兆」の座敷席に集まったのは日中あわせて15人ほど。


「北京でもこんなに人望があるのさ。わたしは」

と胸を張りたい気持ちを抑えて、ぶっちゃけちゃうとわたしが面識あるのってこのうちの4人。


そう、4人だけ。


いつの間にかイメージ一転、役作りのためならまるでロバートデニーロ。トレードマークのスキンヘッドからイメチェン中のプーサン先生。

いつのまにか王麗さんになってしまってた博多美女が2人目。

いつの間にかわたしの意識も薄れそうになってた会の終盤、またしても現れてくださったトンカツ屋の大将。

そして政客「イーガオ」さん。


じゃあ、残りは誰なの。
単なる相席の人たちってオチじゃないよ。

この2年間、日中交流に偉大な足跡を残した牧場主さんが中国を去るんだからその偉大な功績を華やかにたたえましょう

と「イーガオ」さんらの声かけで集まってくれた日中の精鋭さんたち。


プーサン先生つながりでいらっしゃった貫禄十分バリバリの現役俳優さんや綿陽(四川)出身の超綺麗な女優の卵さん。大臣クラスの保証人さんや日本語HP「人民網」の主筆さん、日本語雑誌の美人女性編集者など「多士済々」の一言では済まされぬほどの人物ぞろい。


日本人だって初顔合わせは語学留学生から舞踏家さんや家庭主夫さんなどさまざま。


テーブル各所では映画論から日中交流の未来、四川火鍋の楽しみ方までハイレベルな論議が交わされ、かなりの盛況ぶり。


北京飲み会.jpg

◎参考写真:もちろん料理も美味しくてみなさん大満足のご様子だったね


「あっ、やばい」


「また会いたいって思う人一気に増えちゃった」


「これだけのメンツと一期一会オンリーなんてもったいなさすぎる」


「これでぜったい北京に帰ってこなきゃいけなくなっちゃったよ」


そんな思いがけない結論にいたったわたし。

要するに何かの終わりだと思っていた本日は単なる節目でしかなく、しかも面白そうな何かの始まりだったというからくり。これはもう、困ったくらいに集まってくれたみなさんに感謝するしかないですな。

はい、ごちそうさんでした。
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2006年07月09日

鮮やかに火鍋隊引退式




チベから日本へ日記2


今日は火鍋隊。


ただし、火鍋隊サイドバックのわたしが無事にチベットから帰還したことを祝う「隊活(部活)」の意味合いは純正10%くらい。



やはりここでも裏で糸を引くは日系四川人のゴッドマーザーmingxizi大姐

彼女もまた、あと一週間もすれば日本に当分帰国してしまうということで、火鍋隊メンバー総動員態勢で緊急スクランブルとなったのでした。



場所は前回の「発表!火鍋隊日本代表」(5月16日)と同じ。
参考→ http://itoyama.exblog.jp/m2006-05-01/#2196821
四川大学そばの高級火鍋ストリートにある「玉龍」。



参加者は総勢11人。

そう、またもやの11人…

ならば、

これでいってりゃ予選リーグで敗退することはなかったであろう完璧「フォーメーション」で地獄油に攻め入るか?



いやいや

本日はわたしの友だち、北京からの刺客(政客)も現れ、さらにmingxizi大姐の徳をしたって地元四川からも2人のメイニュウが参戦いたしましての11人編制。



別れを惜しむ態勢は整ったものの、オシム・ジャパン招集にはちとまだ早い。



とにかくわたしの会うために成都にまで現れてくれたのは最高に嬉しいんだけど、火鍋の前ではわたしもそんな私情はぬぐい捨てて「剥き出し」にならざるをえないわけで、


「ぜひ本場成都の火鍋が食べてみたい」


という彼はまさに飛んで火にいる夏の虫。


挑戦のメッセージにも聞こえてしまうようななデンジャラスな発言をしてしまった政客「イーガオ」を引き連れ、実質的主賓に対するなんちゃって主賓のせめてもの抵抗。みなが食い始めておそらく30分後、一番もったいつけて最後に登場してみたのでした。



ところで、これまでに成都および北京にていくどとなく酒の席に遭遇、邂逅、時に語らい、時に迷い、時に討ち死んできたわたしだけど、成都組と北京組が同席する飲み会ってのは本日が初めて。


もともとわたしの酒のスタイルってのは、大勢の席では人の話を聞きつつ酒と食い物をかっ込み、一対一、一対二とかの少人数の席ではある相手とじっくり話を重ねつつ酒をちびりちびり。


ところが今日のような場合、当然ながらわたしを通じてしか繋がらない人間関係というのもあるわけで、


ビール瓶片手にあっちこっちにお声かけ、彼は楽しんでるかな、あっちは一人さみしそう


なんてのは、一番の苦手分野。


そんなの飲み会なんだからアルコールの力ですぐみんなぶっちゃケチャうっしょ。ぜんぜん気にすることないじゃ〜ん



って思うんだろうけど、


結果、

どうだってのかって?



スキさえあればかんぱ〜い!
嬉しいことあればかんぱ〜い!


と盛り上がる北京風はここでは全くの御法度というか、だれもやらないそんなこと。


いや…

きょうはいた。



四川有数の日系、中国系メイニュウをそろえ、有数の火鍋屋にお連れしただけに


「いやぁ、牧場主さん。からいけどうまいっ。美女に囲まれ最高っ」


と嬉しさげ120%の政客「イーガオ」。



当然ながら喜びの表現方法は


「今日は楽しいな。だから飲みましょう」でありまして


「かんぱ〜い」「干杯」


九寨溝観光で買ってきた50数度のアバ秀産「チンコー酒」もフトコロから取りだして


「かんぱ〜い」「干杯」


と満足していただけることは非常に嬉しかったのね。

ただ、それに付き合ってくれるのは女性陣の数人、mingxizi、チュンチエンなど大物勢力のみ。

火鍋隊に紛れていた火鍋愚弄隊の男漢子(塾長、xiaochuan)どもの大人しいこと大人しいこと(笑)。


で、わたし。


火鍋屋に行って火鍋を殆ど食べなかったこと


生涯初めてでした。

これも30分ほど遅れていった罰でしょうか。


空きっ腹にアルコールをどぼどぼ流し込むよりは、たとえ油、唐辛子、花椒まみれの火鍋具材であっても胃の中に入れていた方がどれだけ酔いの進行を抑えてくれるでしょうか。



とにかく、こんなべろんべろんになったのは久しぶり。


火鍋手書き.jpg

◎参考写真:写真を撮るのも忘れてしまいました。撮った人誰かちょ〜だい!


最後の火鍋隊活動で火鍋を食べないというのは失態なのか、それとも別れ際ってのは往々にこんなものなのか。


一応は引退式じゃなかったっけ?


お涙ちょうだいはないの?


そんなことみぢんも考える余裕ないくらいニコニコしていたらしい当日のわたしでした。



だって「わが火鍋隊は永遠に不滅」「火鍋フォーエバー」でしょ、対不対?
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2006年05月15日

美人秘書にも春が来た




「肉っ!」


とあるやんごとなき事情にて、先日の塾長的生日に参加できなかった民族大学日本語科4年生の美人秘書。


塾長もわたしも共々、とってもお世話になり続けてる姐さんなだけに、罪滅ぼし&日頃のご愛顧に応えるため、本日はお食事をご馳走するこにに。


「で、何が食べたいの?」


と尋ねてみれば、やっぱりのこの回答。

昨年12月16日の日記「美人秘書よ。お前もか」(→http://itoyama.seesaa.net/article/10765897.html)をご記憶の方も多いでしょう。


そうです。

春節(中国の旧正月)の際には豚や牛、鶏に飽きたらずに「ji3zi(ジイズ)」まで食べてしまう美人秘書。


「鹿 =「保護動物ね」「左足だけで200元もするね」
 几」


などなど名言も残してくれました。


昔だったら例の低いトーンで「肉が食べたいね」と言ってくるんだろうけど、就職内定後はずっと成都郊外の日系企業にて「研修」の名のもとほぼフルタイムで働いておりまして、日本語もだいぶこなれてました。

さらに久しぶりに出会ってみると、その身なりもOLのアフターファイブっぽい雰囲気で、何となくにあってらっしゃいます。



お腹の弱い塾長をかかえてるんで、四川人が喜んで食べるような「いろんな肉」を楽しめないのがちと残念なところ。また、忙しい美人秘書のスケジュールも考えて、民族大学から一環路を渡ってすぐ、例の高級焼肉店「牛牛福」に出かけることに。


チベットから成都に下りてきて以降、この一ヶ月でもう5回目。
やっぱうまいよ、ここは。


レモンで牛タンを食べられる幸せ。
「思い切った肉」でなくても十分な霜降りの牛さんたち。
それでいてビールはなぜか一本4元。


牛牛福.jpg

◎参考写真:これが日系四川人を魅了してやまない牛牛福の焼き肉たち



でも、本日のお話は美人秘書の近況レポート。


塾長的生日の話をできるだけ避ける必要もあって、こっちからどんどん質問攻め。


「会社の上司ってどんな人?」


「社長と副社長と部長の3人」


「社長さんたち中国語は分かるの?」


「もう中国5年だし、話せるね。家庭教師がいるから」


「それって若い美人教師だったりするの?」


「(にやり)…そうね」


「でも中国に単身赴任5年って大変だよね」


「一人でくらしてる訳ないでしょ(笑)」


「うわっほーい。あいや〜。ねえさんも大人になりましたね」


「でさ、職場の日本人たちはオヤジギャグとか言ってこないの?」


「毎日、『パンツ何色?』って聞かれるね」


「うわっほーい。それってギャグ通り越して直球ど真ん中のセクハラだよね」


「でも冗談って分かってますから(笑)」


「そんなときは『はいてません』って驚かせりゃいいんだよ」と言おうかと思いつつ、すんでのところ。セクハラど真ん中発言になりそうな自分に急ブレーキをかけるわたし。



という風に焼き肉屋にふさわしい会話を楽しんでたんだけど、「焼き肉屋に来るカップルはすでにかなり親しい間柄だ」という日本の常識を彼女にたたき込んでいたとき、美人秘書の方から



「先生(=塾長)、○○さん(=わたし)、わたしもとうとう彼氏ができたね」だって。


「ほう。そりゃめでたい。あれだけ塾長をじらしておいてその肩すかしぶり。さすが大人になりましたな。で、どんな人なの?」


「幼なじみ。子どもの頃から『お兄ちゃん』と呼んでいた人」


「で、何やってる人?何歳?」

「地方政府の旅遊局で働いてる。23歳。向こうから告白されました」


「またいいの捕まえたね。安泰じゃないですか。将来がっぽがっぽ金が入ってくるね」

「で、どういうプロポーズだったわけ?」


「私を幸せにする」
「家族を幸せにする」
「悪い人たちとは付き合わない」


だって。

くぅ〜。鳥肌が出るようですな。それにしても中国人って国家主席から美人女子大生まで「三個〜(3つの〜)」が好きだよなぁ。



ところで美人秘書には成都にも「弟」と称する年下の仲良さげな人物がおりました。

中国では血のつながりに関係なく、兄、弟、姉、妹と呼ぶ習慣があって、日本人にはとにかく面倒な限りなんだけど、わたし&塾長は美人秘書とその血のつながりのない「弟」がひっつくんじゃないかと思ってた時期があり、とうぜん


「じゃあ、『弟』はどうすんのさ」


と問題の核心にズバリ。



「それ、ホント困ってるね」

「…どうやって弟を傷つけないようにあきらめてもらうか。ずっと考えてるよ」

たって。


「完全無欠の三角関係じゃん」
「兄と弟から好かれるなんて、『タッチ』の南ちゃん状態だよ」(塾長)



「とにかく彼にどう打ち明けたらいいのか、分からないね」


「とにかくなるべく早いこと正直に話してあげなきゃ、どんどん大変なことになるよ」


「はい。がんばります(ちょい意味不明)」



こんな感じで接待ディナーは終了。

会計時、美人秘書にはど真ん中に命中すれば食事代がタダになる無料ダーツに挑戦してもらい、さすがに中心は外したものの、我々の身内では初めてダーツ版に突き刺すことができました。しかも刺さった先はラッキーセブン。


「来年には結婚するかも。彼のプロポーズに答えた『5月8日』かもしれないね。航空券送るからぜひ結婚式には来てね」


だって。最近、人の幸せに過剰な「拒否反応」を示すようになったわたしですから


「インドの住所にまでちゃんと招待状送れたら来てあげますよ。ふんっ」


と言って祝福してあげました。
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2006年05月10日

塾長的生日めでてえな




成都においてわたしの居候をかれこれ9カ月近くお許し下さっているホストファミリーの家主にて「○口恋愛塾」の塾長、西南民族大学日本語教師でもある東京小猪さんが本日、28回目の誕生日を迎えられました。


まずは、めでてえな、と。



ちなみにご母堂からのメールによれば、塾長の生まれた28年前の本日、東京地方は雨だったそうです。


おお、なんか感動。うるっ。




ゴールデンウイーク前に始まって終わった接待旅行の残り香で、金銭感覚麻痺状態が続いているため、根っからの貧乏人たちは昼間っから最寄りの日本風焼肉店「牛牛福」にて豪華ランチへ出発。


さあ、食いまくってやるぜっ


と思ったら家の鍵が紛失、出るに出られぬ状況に。想定外のこととはいえ、めでたい日のハプニングは全てイベント。「とにかくめでてぇ」ということで、家の鍵(の取り替え費)をわたしからプレゼントさせていただきました。

合い鍵もゲットできたことだし、これからはいつでも帰ってこれます。いやがられてもずけずけ入ってきます。



で、ようやく昼飯食って腹一杯になって何したかっていうと、みんなで家に帰ってお昼寝。


熟睡の2時間強。

ああ、まったく中国にどっぷりな大のおとな5人衆。


もちろん、メーンは夜のお誕生パーティー(生日晩会)なんだから、英気を養うための「大人の選択」ですよ。



今晩のパーティーには塾長の徳をしたって、おなじみmingxizi大姐やシャーウェイなどお肌の曲がり角が気になり始めたメイニュウや遼寧&成都産美の若鹿たちが参加されるため、わたしからは「豚肉コラーゲンカレー」と「牛のたたき」を用意。



特に今回初めて作ったコラーゲンカレー。


「わたし豚肉が食べたいわ」


という大姐の大号令の下、あえて皮付きで購入した三段肉を厚さ数センチはあろうかというプリプリな部分を含めて豪快ぶつ切り、気合いで炒めた飴色タマネギ(3個分)とともに前の晩からプリプリがとろとろになるまで煮込ませていただいた、そのまま美肌パックとしても使えそうなくらいの逸品。


本来、わたし的にカレーといえばヒンドゥー教徒に申し訳ないくらいにビーフカレーなんだけど、牛さんは牛さんで塾長的女朋友のリクエスト。おなじみ「たたかせて」もらいました。


安くてうまいこの牛たたき。

その人気ちょっとくらいわたしに分けてくれよ、ってくらいに女性陣には毎回好評。だれかにその作り方を伝授しなければ、成都を離れることもできません。っていうか、簡単なんだから誰か早く作ってよ!


ほかにmingxizi大姐とシャーウエィの「曲がり角コンビ」(失礼)も大根と手羽の煮込み、プルコギ、ポテトサラダを持参いただきました。


「はい、美味しいです」

はっきりとそういわされるくらい、どれもこれもおいしゅうございました。



そしてメーンの誕生ケーキは高級食い放題でおなじみ、成都最高級フランス資本五つ星ホテル索菲特(ソフィテル)からチーズケーキ67元(約1000円)。

大姐たちを40分も待たせたという逸品。店員は流ちょうに「チーズ・ケイク」と発音したらしいけど、その美味しさはおフランス的に「ガトー・オー・フロマージュ(ga^teau au fromage)」と呼んであげましょう。


誕生ケーキ.jpg

◎参考写真1:左は昨年のケーキ。撮影数分後には空を飛んでたという逸品



ところで上記のケーキが飛び交った昨年の誕生会開催時、塾長、mingxizi大姐&シャーウエィは四川大学留学生。わたしは北京語言大学の留学生。


パーティーは留学生宿舎そばにある活動室にて日本人留学生の伝統にのっとったスタイルで、日本人以外にも多数の留学生、中国人学生が混じり合ってかなり賑やかなもんでした。


塾長誕生会.jpg

◎参考写真2:旧火鍋隊も勢揃って盛大に開かれた塾長誕生日’05(右)



それから当たり前ながら1年。

塾長とシャーウエィは日本語教師に、mingxizi大姐も留学生&日本語教師の両刀遣いに。そしてわたしは住所不定無職に(涙)。


さらに当時はまったく別の世界に属していた塾長的女朋友やその朋友、ジエジュンジュさんや漫漫来新店長たち。


こうしてみんなで表面上はなかよくケーキを囲んでいるなんて、しかもおとなしくケーキを(投げずに)食べてるなんて、誰が想像できたことか。


自分の誕生日じゃないとはいえ、自分にとってもこの一年を振り返る意味で象徴的な夜だなぁ、と実感。


生活スタイルが変わって、人間関係もちょっとずつ変化して、それに伴って自分の考え方も大きな刺激を受けて…


ある意味、もったいないくらい中国を楽しめてるよなあ



つくづく、そんなことを考えてしまったわけ。

うん、そんな1日。
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2006年05月07日

悩める子羊に麻辣助言




本日、われらが漫漫来で午後1時から急きょ開かれることになった「午後は○○、おもいっきりダベリ」。


みなさんお楽しみのメーンコーナーはもちろん、成都入りしてまだ間もない悩める相談者某27才男がmingxizi大姐に悩みを打ち明け、救いの手を求める「思いっきり生相談」。

ゲスト相談員には興味津々に顔を出した某中国人女性、砂かぶりには観客のわたし。



日系四川人の世界なんてほんと狭いもんだから、ちょっとでも書きすぎるとあっという間にプライバシーばればれ、名誉棄損になったりする危険性高し。


いっちゃん最初に某男性が悩みを打ち明けたとき、あの大姐を「骨抜き・脱力」にさせた話の内容自体、口を滑らせたくて滑らせたくてしょうがないんだけど、申し訳ありませんがそういうわけなんで現場にいた者の特権として心の奥に。うっしっし。


それにしても大姐の舌鋒、本家みのもんたもびっくりするくらい冴えまくり。


励まし系の言葉を暗に期待する某男性に対していきなり

「はあっ?いや〜ぁ。ちょっと…無理じゃない」

と超強力カウンターパンチを喰らわせたかと思えば、


「相手は百戦錬磨…、その覚悟はあるの?」

「やっぱ自分でも分かるでしょ。難しいでしょ」


四川料理でならした口からはどんどん辛口トークが飛び出しておりました。



(このおばちゃん、どこがドMね。ばりばりのSじゃなかね)

と再評価させていただいたんだけど、これまた本物みのもんた並みに「観客いじり」をするからたまらない。


某男性が十分へこんで返答もできなくなったと判断すれば、


「で、牧場主(=わたし)さんはどうなの?」



「へっ?…わたしは電話嫌いですから、とうてい無理です」




「そんなんじゃだめだよぉ」


と大姐。ゲスト相談員も


「絶対不行(ぜったいだめ)」


だって。

そして後ろのテーブルで黙ってパソコン打ってた塾長まで

「これだから日本の男はダメなんだよ」


と、まるで事前申し合わせでもしたような「ジェット・ストリーム・アタック」を展開。


お〜、こわこわ。

どうせわたしは敗残者、あなた達みたいな「勝ち組」にはなれなくて結構ですよ、と。



そんなこんなで何の結論も出ない午後の一時だったんだけど、とにかく本日一番の驚きは某男性をとことんくじけさせまくった大姐最近の変貌ぶり。久しぶりに彼氏と会って、突如成都入りした妹をさばききって、どんどん貫禄が出てきていらっしゃる。


わたしの近くにはすでに「中国での恋愛相談ならこの人に」と誰もが認める「○口恋愛塾」の塾長さんがいらっしゃるんだけど、新たに女塾長の誕生近し、の予感。


なんかあったらそん時はよろしくお願いします。
ただ、わたしにはどうかやさしめで。
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2006年05月05日

川劇を観劇で感激っ




せっかく高いチケットを買って日本から来ていただいたyashiziさん。
ドッキリのためだけに来てもらったと思われてはご本人にも申し訳ない。


本日はみんなで成都市の郊外(南)にある超中国的な観光地、黄龍渓にお出かけすることに。


参加者はyashizi&mingxiziの姉妹にシャーメイ、塾長的女朋友という「東洋のスイス・四姑娘山」もびっくりして噴火するくらいにお美しいメイニュウの4乗。それに塾長とわたし。


成都の新南門バスターミナルからは13元で直通バスが結構フレキシブルに出てるんだけど、セレブをお連れしておりますから我々は当然チャーター。往復160元というほぼバス代と同額でミニバン(クーラーなし)。およそ40〜50分くらい。



この黄龍渓。

かつては「赤水」と呼ばれ、古代蜀の国の軍事的な要衝として数々の文献にも登場するなど2000年以上の歴史があり、現在も四川省西部では最も古い町並みの残る集落のひとつで「中国民間芸術の郷」「全国環境優美小城鎮」などの評価もあり…


というのが現地説明板の説明。
まあ、最後の方は話半分で聞いてちょうだい。



黄龍渓に行くのはおよそ一年半ぶり。当時は四川大学の留学生。火鍋隊西家とシャンフイシャオ、およびもう一人の日本人留学生。

その時は冬で、黄龍渓一帯がもやに包まれていて、古めかしさに拍車を掛けておりました。当時は観光開発の大号令のもと、積極的に建物の修改築が行われてて、


「あ〜あ。終わったな、黄龍渓」


と思わせてくれたんだけど、まさしくその通り。

久しぶりに訪れた古鎮は、雲南省にある大理や麗江のミニチュア版。趣のかけらもない古い建築スタイルの新しい建物たちで完全様変わり。

ついでにかんかんの夏日和。モヤもないから歩き回るだけで大変。


黄龍渓.jpg

◎参考写真1:日陰に入っても熱いのがやはり低地。ほんと、チベットが懐かしいよ


ただ、今回の黄龍渓行の目的はメイニュウたちにご満足いただくことにあるわけだから、再製建物群に入ったおびただしいおみやげ屋さんをのぞいては、ショッピングに精を出していただきまして、ミッションは十分にコンプリート。


もともと中国人向け、ほとんど外国人は来ない観光地だから、お土産プライスもいきなりの安値。値引き交渉する必要ないくらいの言い値だったりするから、買い物好きな女の子には楽しめる場所かもね。

ちなみに米粒に「恋人募集中」「幸せはどこ?」なんて書いてもらい、それをネックレスにしても10元。だれが買っちゃったかはプライバシーということで(笑)




さて、お昼間の接待はこれくらいでよろしかろうというわけで、日が暮れてからは夕食をはさんで四川芸能の神髄に触れてみましょう。


実は先日、母親&弟(自称)を連れ回したとき、チケットだけ手配してあげて勝手に見てもらった「川劇パフォーマンス」。


これまでさんざん四川&成都を「分かったふり」しておきながら、実はわたし的には未経験だったりして、思った以上に「べた褒め」という反応にちょっぴり興味が湧いてたりもして、本日夜にyashizi姉妹たちが観劇するというからには、

「これはひょっとして行くしかないんじゃない?」

ということになっちゃったのね。


ちなみに母親たちが見たステージは青羊宮となりにある「蜀風雅韻」だったんだけど、今回は武候祠。値段は「蜀風雅韻」の半額近い120元。それでも120元よ。約1800円。


劇場は半屋外にあって座席は前から4列目くらい。
観客全員にお茶とひまわりの種、ピーナツが付くあたりは中国っぽくてなかなか。
マッサージなんかもあるみたいだけど興味ないんで値段は知りません。


で、演目は計8つ。

いわゆる川劇とよばれるくまどりばっちりお兄さんおねえさんがチャンバラやったりする奴や、恥ずかし気もなく四川語で塗り固められた劇、アクロバティックにもったいつけながら15回くらいお茶を入れる「茶芸」、二胡の演奏、影絵などなど。


川劇.jpg

◎参考写真2:これは川劇の一コマ。雰囲気的には吉本新喜劇みたいなものかな。


もちろん、もっとも楽しみにしていたのは「中国国家機密(by大姐)」とまでいわれるビエンリエン(変面)。コンマ何秒顔を隠した好きにかぶっている仮面を変えてしまうという超絶技。


確かにその技術は素晴らしいし、わたし自身も写真を撮るのに必死だったりして、そのカラクリを解明するにはいたらず。


だけど、こういうものはプロレス観戦と基本一緒。


「うおー、うおー」


と必要以上に声を上げて自分を盛り上げるのが大切でしょう。

変面仮面3人目のボス格が脚席の目の前まで降りてきて、勝ち誇ったように最後素顔を見せて観客の拍手に答える姿なんて、盛り上げてあげなきゃ可愛そうでしょうよ。


変面.jpg

◎参考写真3:音楽に合わせながら「変面」。キメのポーズもまたおもしろい


結局、あっという間の1時間半。

まあ、見といてよかったよ。見比べたわけじゃないから更に高い「蜀風雅韻」がどんな内容なのかは分からないけど、武候祠でもぜったい十分。それよりせっかく見るんだったら早めに手配してなるべく前で座ることがお勧めかな、と。
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2006年05月02日

美食とドッキリで満腹




麻辣な場所に長く身を置いているがゆえ、ちょっとやそっとの刺激じゃ中枢神経が満足できなくなってしまい、もう不感症寸前かも。



四川ではたぶん最初で最後のクエスト「麻辣四川8天漫漫遊」を何とかこなした自分へのご褒美として、まずは胃袋と舌に「いい刺激」をあたえてやることに。


成都マダムへの階段を着実に登り続けるmingxizi大姐および彼女お付きの丞相、そして大姐の同屋シャーウェイも参加する豪華ブランチに乗っかることにしました。


場所は以前にも何度か登場したことのあるフランス資本で成都で一番の高級ホテル「SOFITEL WANDA」。


ソフィテル.jpg

◎参考写真1:新宿にあっても赤坂にあってもいいような高級ホテルな雰囲気




メニューはいわゆる自助餐(食い放題)。かつて運良く他人にご馳走になったわれらの宿主「塾長」に教えて貰った夕食バイキングは160元もするんだけど、昼食だったらその半額80元でOKらしい。


「その違いは生ガキがあるかどうか」


というわかりやすい解説を大姐から頂き、肉を自ら選んで焼いてもらうステーキやサーモンの刺身、各種ケーキ類なんかは昼も夜も区別はなし、というわけで、見境なしにかっ込んでしまったわけ。もちろんわたし以外の参加者も同じ。ただ、かわいそうなくらい中華料理には目もくれず。

誰がこんな所まできて中華を食うかっ、ぺっ。

ってかんじで料理のおかれた場所とテーブルを往復しました。




で、結論。


パンがうまい。

ほとんどがバケット系なんだけど、若干イタリアンに調理したパンもうまい。

おかずもうまいからさらにパンも進む。


日ごろ愛食してる成都では最高レベルのパン屋チェーン「アンデルセン」のフランスパンよりもやっぱうまい。お願いだソフィテル。外売りをしておくれ。



約2時間のゆったりまったりブランチで、胃袋系は大満足。


まったく期待がなかったとはいわないまでも、95%くらいは思いもよらなかった日本のサラリーマン「丞相」から大盤振る舞いをいただき、懐も痛むこともなく「宴その1」は無事終了。



さて、お腹は十分に「ふくらんだ」んで、次は「かかえる」方でお腹に別の刺激を与えてみようかね。


人をだますことほど面白いことはなし。腹を抱えて笑ってしまおう。
GW特番も思いつかない中日ドッキリ企画の警報発令中、カウントダウン。



そこで登場するのが、「別腹の方が大きいんじゃないか」と思えるくらいにケーキをほおばっていたシャーウェイ。および本日の顔見せしていない塾長&新店長。


そして伝家の宝刀、日本からの直輸入品「yashizi」。


yashiziはmingxiziの直の妹。日本でOLやっております。
さらに塾長とはかなりのメル友で、


「GWすることない」

なんてメールを送っちゃったがために、われわれの企みに半ば強制参加させられる羽目に。4月30日に国際指令を通じて急遽、成都行きの航空券を購入してしまいました、とさ。


で、どっきり的にはこんな感じ。


まったく姉mingxiziに知らせないまま、妹がいるなんて考えるはずもないその辺の喫茶店にて、驚きの再会させてしまおう。

ついでに姉と会わせる前にも、まだ互いに会ったことない姉の彼氏(=丞相)と妹とを初対面させてしまおう。とうぜん自分の彼女の妹とは紹介せず、まったく関係ない日本人留学生として。そうすりゃ、妹の存在に驚き慌てまくる姉の姿を何のこっちゃ意味か分からず呆然と見ている丞相の姿もおがめるはず。



で、もう一度おさらい。


わたし   =mingxiziと丞相の監視役
シャーウェイ =mingxiziを誘い出す役
塾長    =yashiziの出迎え、現場への案内
新店長   =yashiziの出迎え、現場への案内

場所:四川大学西門近く。とってもお世話になってる「SPR COFFEE」。


トランプを買い込んで、7並べ、じじ抜き、ポーカー、ブラックジャックなどなど。中国人みたいにコーヒー一杯で午後を丸々、最大限にねばりながら色んなカードゲームを堪能。


でもわたしとシャーウェイの携帯にはその間も続々と塾長サイドからの業務連絡。


「空港に到着。おれyashiziの顔知らないけどどうやって見つけよう?」

「大声で叫べばいいんだよ。日本語で『ようこそ成都へ』って」



「yashiziとの接触に成功。彼女の荷物をシャーウェイの家におきたい。彼女に連絡を」

「OK。いよいよやってきたわけだね。こっちは順調よ」



「もう喫茶店の横まで来てんだけど、早く姉を連れ出してよ」

「ちょっと今トランプが面白くって…。もうちょっと待ってて」



で、さっきから席を外してるシャーウェイからmingxizi大姐に電話が入りました。

もちろんしらばっくれて

「え、どうしたの?」

なんて聞いちゃうわたし。


「なんか用事ができちゃって。ちょっと待っててね」


とシャーウェイに呼び出されどっかにいっちゃった大姐。
で、喫茶店にはわたしと丞相の二人っきりに。


すると間髪おかずに塾長と新店長に連れ添われてもう一人、謎の女性が登場。


「あ〜、ごめんごめん、ちょっと遅れちゃって。あっ彼女は四川大学の留学生で亜美さん(yashiziはPUFFY好き)。そこで会ったからつれて来ちゃった」

と、嘘つき塾長。


「あっ、どうも初めまして」

と、まさか自分の彼女の妹だとは気付かない丞相。普通人らしい普通の反応。


しばしご歓談。


で、しばしの後、シャーウェイに連れられてちょっと不機嫌そうに再登場してきたmingxizi大姐。あえて入り口方面から背を向ける場所に座らせていた彼女に50センチまで近づいたとき、歩みが止まって、ちょっぴり前方の人物をのぞき込んで、そして表情固まって…。

両手を口の前にあてて、更に首をきょろきょろさせながら、


「へっ?へっ?ひゃっ、ひゃっ、へっ?へっ?」
「へっ?どうして?どうして?…いらっしゃるの?」


その間約30秒。

いるはずのない妹を眼にした姉の姿は120%おばちゃんはいったリアクション。

そしてその驚き具合を腹を抱えながら見守る仕掛け人たち。
まったく何が起こってるのか分からず取り残されてる丞相。


決まり文句はとうぜんyashiziから。


「だいせ〜こ〜」


これで「ドッキリ」は大団円を迎えたのでした。



腹を抱えて笑ったことでマラソンに匹敵するくらいのカロリーを使ったらしく、昼飯食い放題のことなどみじんも忘れたような空腹に見舞われたわれわれ。


夜飯は丞相の帰国を惜しむ火鍋の会。


場所は数日前、丞相の成都入りを祝った火鍋屋「群英匯」。わたしにとっては翌日にちょっと腹を引っ張って(拉肚子=下痢)しまった屈辱の地。


残念ながらyashiziはたびの疲れもあって参加できなかったんだけど、集まったのは新旧火鍋隊と現地人ジエジュンジュさんという火鍋を愛する4人と、カスのような火鍋愚弄隊の5人。


今回初めて火鍋隊を数の力で上回ったのをいいことに火鍋に敬意のかけらも見せない愚弄隊の面々。

マイルドな白スープとかぐわしい紅スープのある「鴛鴦鍋」をお情けで注文してあげたというのに、あろうことか、中央の白スープしか使わないという暴挙に躍り出てしまったからこっちの怒りも火鍋スープよろしく軽く沸点に。


さらに、中央の白スープから外の紅スープに逃げ出した具たちを


「あーあ、地獄行き。もう食えねえ」

と平気で見捨ててしまう始末。


火鍋侮辱隊.jpg

◎参考写真2:見よ。愚弄隊のこの礼節も知らぬ食べ方を。紅スープが泣いている


昼間あれだけ楽しいことがなかったとしたらとうぜん紅スープに沈めてるとこですな、まったく。今後も愚弄隊との抗争は続きそうな予感がするだけに、早いとこ火鍋隊のメンバーを補充しなければ…。
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2006年04月30日

麻辣四川8天漫漫遊8




本日の業務は半ドンどころか「早朝お見送りのみ」という、夏休みに新聞配達か牛乳配達のバイトをしている中学生並みの早じまい日程。


まずは6時半に塾長宅出発。


ホテル前でタクシーをつかまえ、何故か交渉性だったんで若干色つけた50元でOKすると、「これはしめた!」と思った運転手。通行料10元が必要な高速道路を通らずにマニアックな一般道を突き進む。

おかげで、空港北側にある少年鑑別所脇のオフロードまで通っていただき、人を寄せ付けないくすんだ雰囲気の長い長い壁をしげしげと観察。


川を渡れば先学期、同学のレンイエンと民族大学双流校舎を捜すためにさまよった集落につながっていて、こんな場所に「カンカン」があったとは何とも驚き。その時にはこんな場所、二度と来ることないだろうと思ってたんだけど、ね。


旅をしていると世界の思わぬ辺境で共通の友だちを持つ人物と知り合ったりするように、道も思わぬところで繋がるものだ


と哲学的に物思い。
ただし、後ろのお二方にとっては


「空港に向かってるはずがいったいどこに連れて行かれるんだ」


と思ってたに違いないんだけど(笑)。
それでいて所用時間は高速使ったのとさほど変わらぬ25分程度。


7時すぎには成都双流国際空港到着。

7時半を待たずにチェックインカウンターの彼方に消えていく2人を最終確認。



あっけないといえばあっけないが、それがガイドの務めというもの。


今回のツアーについてごたくを並べるなら、日本での日常生活を飛び出してきた2人に、この1年のわたし的な日常生活「麻辣四川漫漫遊」の一端を披露したということになるのかもしれない。


もちろん自分の価値観を押しつけるわけじゃないし、やってることに共感を得たいとも思わない。もともと、そういったたぐいをすべて無視してやってきた超自分勝手な人間なもので…。

ただ、まったく違った環境に身を置いて、異質な生活をかいま見ることは、日本での生活を続ける上でも新しいアイデアが生まれてくる「いい刺激」になることは知ってても損はないかな、ということくらいでしょうか。


漫漫遊1.jpg

◎参考写真:写真はへたでも旅の思い出の一つ。まあほんと、色んな所に行きました



さあて、終わった。


仕事だろうと勉強だろうと「いんちきガイド」だろうと、新しいことを始めるには結構な根気とそれなりの努力が必要だけど、楽な方になびくのにはほんと、なんの苦労もいらないことか。



9時の塾長宅到着。

9時半からの2度寝。

12時の東北餃子。

13時の漫漫来スタート。

18時のサッカー観戦。

20時の老鴨湯で会食。


まさに教師か母親にダメ出しを喰らう前の夏休みの計画表並み、規則正しくも堕落した生活にあっさり復帰しちゃったわたしなのでした。
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2006年04月29日

麻辣四川8天漫漫遊7




さあて、麻辣四川8天漫漫遊も実質きょうが最終日。


普通だったら徐々に疲れが出てくるところなんだろうけど、徐々にエネルギッシュになられていくクライアントさまたち。


逆にわたしの方は…、精力を全て吸い尽くされていくような、ひからびていく感覚

困ったもんだ。


午前中は成都市北部方面に再出撃。


まずは動物園。

数年前に出版された某地球の歩き方に掲載された「パンダが十数頭」というとんでもない情報を見つけてしまった、にわかパンダマニアの母親(仮称)たっての希望。


「そげんおるわけなかろ〜もん(そんなにいるわけないじゃん)」


というガイドの言葉を120%馬耳東風。すでにまた、パンダの毛の生え方や肩のライン、口元の凹凸などに思いをはせているのでした。


成都市動物園は昭覚寺バスターミナルのすぐ北側。武候祠からだったら公共バス(1番)の終点で下車すりゃあるいてもいける便利さ。バスだったら約1時間。でもわれわれはタクシーだから8時半過ぎには到着。



実は昨晩食べた久しぶりの火鍋に腹をおかしくしてしまったわたし。

とにかく入園したころがちょうどピークだったりして、パンダよりも東北虎よりもチンパンジーよりも、とにかくトイレを捜して園内を早足散策。

火鍋隊メンバーに知られたらこれほど恥ずかしいことはないわけだけど、火鍋レベルの低下は結構なショックだったりするよね。庶民的な牛脂火鍋じゃなく、健康的な植物油火鍋にしたのが逆にいけなかったのだろうか。



さて、結論から申せば、成都動物園のパンダは2頭。
しかもかなりでかくてかなりのご老体。さらに眼が怖い。


屋内スペースも屋外スペースもガラスで仕切られているから、生パンダが見たければやはり熊猫繁殖研究基地(パンダ基地)に行くのがベスト。


でも、中国にいる野生動物の豊かさを実感するには動物園に行くのも悪くない選択。


シロクマとライオンと類人猿系以外は全て網羅


と言っちゃっていいくらいの豊かさ。


成都動物園.jpg

◎参考写真1:これはぜんぶ中国産の動物たち。のんびりしたものですな


もちろん、ここは動物園だから、


動物が可愛そう、動物本来の姿じゃない


なんて意見はあるんだろうけど、実際に動物園で動物を眼にしたときの感動が、わたしをアフリカのサバンナやボルネオの密林に連れて行くきっかけになったんだから、やはり動物園の存在は大切でしょう。


もちろん、まだまだ動物の過ごしやすい環境にあるとは言えないのも確か。でも、12年前に雲南省の昆明にある動物園で見た、


オオカミのオリの隣がハゲワシのオリ。しかも4畳半くらいの広さ


みたいな理不尽さはなくなってたんで、徐々に飼育条件も改善されているのではないか、とほのかな期待をしてしまうわたしでした。




成都市北部にあって、もう一つお茶の卸売市場「五塊石茶葉批発市場」。
以前にもこの日記にて紹介したことが→http://itoyama.exblog.jp/495934


その時も感じたんだけど、お茶は中国お土産に最適。四川の緑茶から、雲南のプーアル茶、福建、安徴の鉄観音、さらに台湾産の凍頂烏龍まで、食いもん好きの四川人ののどを潤し続ける市場。


クライアントさまたちの場合、四川にも雲南にも見向きもせず、沿岸部の烏龍茶一辺倒だったんだけど、何杯も何杯も試飲を重ねるうちに、「あれも、これも」「それもいいわねぇ」の連続。


50gの小袋にして10数袋分は軽く購入されたのでした。


更に前回も観光客を連れ回した杜甫草堂の北東にある送仙橋古玩市場(骨とうマーケット)では、水墨画画廊めぐり。


回廊状に張り巡らされた建物2階には水墨画を中心にした画廊、アトリエ、絵画教室なんかが密集していて、好きな人なら平気で数時間。実際に絵を描いている人たちの筆捌きを見たり、会話ができたりするのが魅力なんだけど、

「これは日本画の画法を使っている」

「中国の画は派手すぎて好きじゃない」

こんなことまで訳させられると、向こうの気持ちを害さないか、こっちはヒヤヒヤものですよ。



もちろん送仙橋は絵画マニア以外にも魅力的な場所で、陶器マニア、古銭マニア、民芸品マニアにもたまらない。新製品からアンティークまで数多くの海千山千を取りそろえているという成都で一番いかがわしい場所だから、お金持ちからそうでない人まで色んな楽しみ方ができてしまう。

当然物欲も刺激された母親さんは、まず翡翠でできた古めのペンダントをご購入。もちろん値引き交渉はわたしの仕事。観音菩薩の彫られた40元の代物。


続いては、昨年夏に新彊ウイグル自治区のパキスタン国境付近にあるカラクリ湖畔で、タジク族から購入した数珠状のブレスレットに変わる新しいのがほしくなったようで、更に同じような、それでいて値段は天と地ほど違うような水晶の数珠ブレスレットを品定め。


「うちは批発(おろし)だから」

といってなかなか値段を下げようとしない、店のゴッドマーザーに対して鳥栖のゴッドマーザーも相譲らず。

600元(約9000円)を境にした10元単位の攻防が長いこと続いたわけだけど、どうにか、お互い納得したのでした。



さあて、持参のバッグの容量を考えるとそろそろお土産購入も限界。


ホテルのある西南民族大学周辺エリアまで戻ってくると、武候祠となりにある錦里で四川名物「シルク」のハンカチ&ストールを、ついでにとなりのスーパーで四川の高級酒「五浪液」(52度、250mlで200元)などを購入して、はいしゅーりょー。


そして最後の晩餐。

四川料理の神髄を堪能してもらう


と思わせておきながら、成都で一番(味&値段)の広東料理を出すと噂の「銀杏(GINGYO)」にて午後8時半から始まるヤムチャずくし。


塾長、その女朋友、新店長、に愛の新旧火鍋隊まで含めた総勢8人での円卓。


ヤムチャ.jpg

◎参考写真2:肉食獣も草食獣も雑食も、みんなみんなヤムチャがお好き


プーアル茶はやっぱりうまい。甘ったるい広東料理には最高のマッチング。


魚団子のとろとろお粥、ぷりぷりのエビシューマイ、肉まん、スペアリブの甘辛煮


ビールが最低12元するのが難点だけど、この味付けだったらそんなにビールをほしくならないのもまたすばらしい。


「ひとり60元くらいはするらしい」


という成都通の某漫漫来オーナーから脅かされていただけに、財布の中身と相談しながらのちょっぴり悲しく涙の塩味も聞いた会食だったんだけど、実際のところは8人で314元という、我々レベルの高級外食とほぼ同じような値段でOK。

とうぜん、クライアントさまに大判ぶるって頂きました。


わたし的には、成都における過去の生活が暴露されないか、そっちの方でヒヤヒヤものだったんだけど、無事に「大人の会話」に終始していただき、参加者の皆さんには患者感謝でありますな。
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2006年04月28日

麻辣四川8天漫漫遊6



とりあえず午前中は静養。
ホームグラウンド「漫漫来」にご案内して、わたしの日常をかいま見てもらう。


そして、午後からは「老四川、老成都」を感じてもらおうと、望江公園と、四川大学博物館、四川の表演を見てもらうことに。


まずは四川大学東門に近い望江公園。唐代の女流詩人・薛涛を記念した博物館などがある「観光客エリア」と「憩いの公園エリア」の二部構成。


また、竹を愛した薛涛にちなんで成都でも有名な竹林があって、150種類を越える各種バンブーが鑑賞できることでも有名。

そして日がな一日茶飲みながら麻雀、トランプに明け暮れる中国人、いや典型的な「ゆるゆる成都人」の生態を観察できる。


望江公園1.jpg

◎参考写真1:一番有名な望江楼(崇麗閣)と、竹林の奥でたたずむ老成都人たち



はっきり言って観光客エリアの方は、竹マニアか中国唐代女流詩人マニア以外に入る必要なし。入場料も20元くらいするし。

正門から壁沿いに少し歩いたところにある人民スペース楊入り口から入ってもらえれば、一気にだらりゆるりとしたぬる〜い雰囲気を感じられるはず。


「この人たち平日のこんな時間から何やってんだろう」


という、10年くらい前までなら中国のいたるところで見られた光景、感じられた思いに触れることができる民俗学的にも大変貴重なエリアでございますよ。


もちろん、あんまりゆっくりしていたら、日本人といえど「ネバーランド症候群」に冒されてしまい、某塾長や某mingxizi大姐を筆頭にした


「成都、一座来了就不離開的城市(成都、いちど来ちゃうと離れらんない)」


になっちゃうんで長居は無用。


続いては川大留学清涼東隣にいつの間にかオープンしていた博物館の見学。


そばを通るたびに、


「いつになっても開かないよなぁ〜」


なんて思ってたガラスの扉は入り口にあらず。


四川大博物館.jpg

◎参考写真2:正面入り口は望江路沿いから入るということを本日ようやく発見。



ところが、中に入ってみると、

水墨画や陶芸などの美術品、チベット族を始めとする彝族、土井画族などを紹介した民俗学の分野ではなかなかの展示規模。


中国語が分かれば最高、英語が分かればそれなりに四川の民族、風俗、美術の髄(ずい)を堪能できると、それぞれのにわか専門家(わたし&自称母親)が太鼓判を押してしまいました、とさ。



ただし、歴史系はちょっと期待はずれ。

四川大学といえば、全国的にも考古学が有名なだけに「三星堆遺跡」の出土品あたり、現地の博物館からこっそり持ってきたやつなんかを期待してたんだけど、お宝どころか、展示自体何もなし。


それでも、写真撮影ができないのが玉にきず(もちろん展示品の絵はがき販売などもなし)なんだけど、入場料10元(学割5元)はまあ、妥当なところでしょう。


そういえば成都市内にある四川省博物館にも成都市博物館にも行ったことがないわたし。


生活者の視点というのは確かに現地を理解するために大切なんだけど、旅行者のフットワークの軽さを忘れて腰が重くなっちゃうと、基本的な「おさえ」を見逃してしまうわけで反省、反省。残された時間で絶対行ってやりますよ。



ところで、夕刻からはちょっとした野暮用が入ったために、クライアントさまたちには初めてのガイドと離れて行動してもらうことに。


表演.jpg

◎参考写真3:青羊宮となりにある「蜀風雅韻」で四川の伝統芸能を堪能


決してお安くない一人220元のチケット。でも最前列での観劇はまさに感激だったらしく、有名な変面のほかに影絵、掛け合いなどなど様々な出し物があって、どれも技術の高さが感じられるものだったとか。


「四川ってなんか他の中国とは違うみたい。かなり個性があるよね」


ってのは感じたということでした。




で、野暮用って何?


今までわたしを避け続けてきた火鍋隊南家(丞相)がとうとう成都に出現。火鍋隊背番号「粉」とのラブ火鍋に付き合ってしまったのでした。わたしにとっても1カ月半ぶりだけど、丞相にとってはまさに10カ月以上のブランクを置いた現地火鍋。


どう対処するのか、火鍋に失礼がないのか、興味深く見ていると、あろうことか


昔、背番号「卵」を背負っていた丞相にその卵をよそってあげる「粉」の姿。


スピードワゴン的に「アマーイ! あまーい!」といいたいとこだけど

愛の新旧火鍋隊.jpg

◎参考写真4:やっぱ火鍋だけに「アツーイ!あつーい!」でした。
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2006年04月27日

麻辣四川8天漫漫遊5




九寨溝が太陽だとしたら、黄龍は月。


エリア内に名勝地が散在する九寨溝が昼間、世界の美しいものを均等に照らし出す太陽だとしたら真っ暗な夜空に自らの美しさだけを主張するような存在が黄龍。


標高3000m超もなんのその。

とにかく最高地点にある最も美しい「五彩池」に向かって4キロもの道のりをひたすら歩いて上っていく修行のようなもの。


まさに一点豪華主義のわたしに相応しい


九寨溝入り口からは黄龍までは約120キロ。途中には標高約3900Mの峠越えもあるなかなかそれ自体が「お疲れさまです」の旅程なんだけど、それだけにお疲れしてもらっては今日中に成都に帰れまへん。


ということでお安いけど時間のかかる公共バスでの移動はキャンセル。

九寨溝入り口から黄龍、そして夕方発の飛行機に乗るための空港への足までをひとまとめに確保するため、豪勢にタクシーをチャーターいたしました。


ほぼ1日借り切って400元(約6000円)。


道のりは約170km、約2000Mのアップダウンも体験できるわけで、3人集まれば高い金額じゃないと思うんだけど。


ウマと併走.jpg

◎参考写真1:お馬さんと併走できるのもチャーターならではのアトラクション



も・ち・ろ・ん


それだけじゃないのが小悪魔ガイドのたる所以。


ガメ・ゴンパに行きたんだよ、わたしは。


チベット仏教以前からチベットに根付いていた、そして今もしぶとく生き抜いている中央アジア原産の宗教「ボン教」。

見た目はチベット仏教とそう変わらないのに、シンボルマークは仏教徒は逆の「卍」で、お寺なんかの参拝もチベット仏教の時計回りに対して左回りだったりする。


ガメ・ゴンパは14世紀に建てられたというボン教のお寺としては四川省内でも指折りの古刹、名刹。飛行場のある川主寺から北に約20キロ。


見た目チベット族だけど成都出身の出稼ぎ漢族ドライバーに


「ちょっとガーミースー(ガメ・ゴンパ)によってね」


なんてお願いして、ちょうどホテルを出てから約2時間。お2人にはちょっとトイレ休憩をしてもらうすきにお寺の参拝。


ガメゴンパ.jpg

◎参考写真2:改装中でお堂には入れなかったガメ・ゴンパ。ただ左回っただけ




黄龍の入り口には午前11時半ごろ到着。

タクシー運ちゃんとは午後3時の待ち合わせにして、早速チケット売り場に。


九寨溝と違って自分で歩いて観光するしかないんで、必要なのは入場券のみ。それでもその入場料は200元(約3000円)。学割でも150元。九寨溝とあわせるとすでに500元を超えちゃうわけで、


「ほんっといい商売してまんなぁ」と嫌みの一つも言いたいところ。


それにチケット売り場のおばちゃん。


「今の時期は水が少なくなっていて頂上の『五彩池』以外には水がありません」だって。


それでいてシーズンと同額の入場料を取るなんてあんたら人間じゃねえよ、まったく。


枯れ黄龍.jpg

◎参考写真3:これが枯れた黄龍の悲しい姿。「枯れ泉に山のにぎわい」はなし


だいたい4時間あれば頂上まで行って帰ってこれるという黄龍観光で、我々に与えられた時間は約3時間半。


「まあ、水がないおかげで途中見る部分が減ってるからまあ大丈夫だろう」


というガイドの目算を裏切ってくれたのは、母親に襲いかかったちょい深刻な動機、息切れ。


100メートルおきくらいに「きつい」、さらには「休憩」、そして「休もう」。


最低高度が3000mはあるという黄龍エリア。わたしとしては短距離走のつもりで高地反応が出る前にさっと来てさっとこの地域を出てしまおう、高山病を騙しきってしまおう、のつもりだったんだけど、やっぱり「ご老体」を騙しきれなかったみたい。


約1カ月半、ラサに滞在してたわたしと半世紀を超える自分史における最高到達点を歩いているや母親とでは条件が違うのは仕方ないところ。

時計とにらめっこしながら、目的地までの距離と時間を逆算しながら、そして心の中でギリギリした思いもしながらも、それを表面に出すことはさすがにNG。

かのmingxizi大姐も黄龍では高山病に悩まされ、顔面蒼白になったという話を思い出しながら、


「とにかく頂上は綺麗だから。後半は道のりも楽になるし…」


自分のキャラに合わないのを知りつつも励ましモード。さすがに「九寨溝・黄龍1泊2日の旅」を企画したこと自体、ちょっぴり反省もしてしまったのでした。



それでも、さすが1940年代、熊本の農家出身の底力。だんだんと休憩の回数も間隔も減っていき、ゆっくりとそれでいて確実に前進するようになり、2時間弱というほぼ理想的な時間で唯一の目的地「五彩池」に到着。


「頂上にも水がなかったらさすがにキレるだろうなあ」


という不安もあったんだけど、さすがにそこまで日ごろの行いが悪い人物は我がツアーに参加してなかったみたい。


前回10月に見たときよりも若干水が少なくて雪が多かったけれど、やはり一点豪華主義にふさわしく、それだけで九寨溝に対抗できる「天国」が広がっておりましたよ。


五彩池2.jpg

◎参考写真4:うるさい中国人たちも黙ってしまうこの光景。一瞬だけだけど…



さあ、見るもん見たらさっさと帰りましょう。

おおよそ行きの半分の時間で入り口まで到着。流石に最後は膝にきたみたいだけど、タクシーに乗っちゃえばもう寝てもらおうが、歌を歌ってもらおうが結構。…当然ずっと寝てたみたい。


成都行きの飛行機は17時10分発。午後6時前には、かなり汚れてるけど確かに濃密な空気を実感する参加者一同。


これでなんとか「九寨溝・黄龍1泊2日の旅」がフィニッシュ。

無理を承知の強行日程、「いやはや、ほんとお疲れさまでした」の慰労会は味千拉面にてとんこつラーメンと焼き餃子をご賞味いただきました。


そして自分へのご褒美はぎんぎんのキリンビールで。う〜ん、最高。
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2006年04月26日

麻辣四川8天漫漫遊4




九寨溝観光への挑戦状を突きつけてみようじゃないか


無知で蒙昧で中国を誤解しまくってるお上りさん日本人観光客(自称わたしの母&弟)に、スローフードならぬスロートラベルを提唱し続けている今回の漫漫遊。

でも、物事には緩急のアクセントも必要だってことで、こんどは「1泊2日九寨溝・黄龍の旅」を敢行することに。


朝に成都を飛び立ち、昼前には現地ホテルにチェックイン。昼飯後に九寨溝観光をスタート。翌日は黄龍に移動してそのまま3000m級の山登り(川上り?)。そして夕刻の飛行機で成都リターンズ。



もちろんブルジョアに往復飛行機使うつもりっすよ。往復1560元(約23000円)。


さあまた出ました。


3割、4割引は当たり前、時と場合によっちゃ同区間の硬臥(2等寝台)よりもたたき売りが横行してる中国国内航空チケット。


そんななかで中国民航強気の0割引路線。

ラサ路線、敦煌路線に続いてお世話になるのは3路線目になります。いやあ、わたしってホント民航の上客やね。




それにしてもなぜ、旅行のスピードをカメからウサギに豹変させなきゃいけないのか。



それはあの時の忌まわしき…


そう、前回の九寨溝・黄龍の旅は「大王」と呼ばれるお方と参加した中国人観光客まみれの一般ツアー。バスの旅計3泊4日。このときの思い出といえば「おみやげ屋観光づくし」。


冬虫夏草など岩薬などをさばくチベット生薬、ヤク干し肉、チンコー酒などのチベット食品類、チベットに関係あるなしに関わらない宝飾品、そしてチベットとは全く関係ない羌族のお茶などなど土産物店に縛り付けられたような旅行後半。


外からじゃ何売ってんだか分からないような平屋の建物に大量に横付けされた観光バス群。我先にと友人知人家族あてに「九寨溝行ってきました土産」を買いまくるツアー参加者たち。


中日の文化の違いを改めて感じるとともに、


「これだったら九寨溝観光なんて正味半分の日程で十分だよ」



そう思ったことをいざ実践してみようという、またしても超個人的な理由にクライアントさまを巻き込んでしまうわけですな。適当な理由をつけて。


あと、なるべく食い物の旨い成都で夜飯が食べれるような安配にしたい


という、さらにクライアントさまのお腹のことまで考えた至れり尽くせりな「1泊2日九寨溝・黄龍の旅」ではありませんか。




と、まずは空港にて午前9時半発の九寨・黄龍空港行きの飛行機待ち。


チェックインカウンターはメーンターミナル脇にある省内・重慶行き乗り場。もしこれからこの乗り場を使う可能性のある人、ターミナル内のレストランで軽食しないように。軽はずみな気持ちでは、ね。


母親&弟が頼んだ紅茶&トーストはその値段だけは超重量級。
なのに、内容は軽食を軽く下回るストロー級もしくはミニマム級。


うっすーいガラスコップに見たことない中国ブランドのティーバッグが一つ入った「お紅茶」が38元。食パン三枚を過ルーク温めたもの3枚に、がちがちのマーガリンが付いた「おトースト」が20元。


もちろんこの計58元(870円)は一人前の値段。

名古屋あたりだったらモーニング2人分くらいの超豪華ブレックファースト。なのにお二人は黙ったまま。そりゃあ、紅茶に砂糖もミルクも付かないし、頼まないとジャムもやってこない。



そんなことじゃないのよ。

中国じゃ高い商品を頼むことに意義がある、自己満足がある。ガラス窓一つ隔てた搭乗待合いエリアの老百姓(一般ピーポー)たちとの身分の違いを実感できる。それこそがぼったくり喫茶店の存在理由。


ツアー参加客のお二人、そんな優越感に浸っていただけたでしょうか?




さてと。

史上最大級に長い前置きの後は、たった35分のフライトで九寨・黄龍空港に到着。ちょうどこの空港は九寨溝と黄龍の中間、ちょいドラゴンよりの町「川主寺」の高台を切り開き、ズバリ観光目的のためにだけに最近オープンした空港。


高台って行っても標高約3500mの超高台。


そこからは空港バスが走っていて4人集まれば随時出発。九寨溝までが約1時間40分で一人44元。黄龍までは約1時間で同22元。

空港では出口付近にある代理店ブースにて3つ星級以上のホテルの予約もできて、だいたい2人で250元くらいから。私らは4つ星ホテル340元のダブルにベッドを一つ追加して1、5倍の510元(7600円)。

まあ、九寨溝には最近ユースホステルもできたから飛び込みだろうと割安な滞在も十分可能になった模様。




さあ、午後1時を過ぎました。
九寨溝観光を始めましょうか。



分かっていたことだけど、入場料やっぱ高すぎ。


入場料220元+エリア内のバス乗車券90元(学割は入場料だけ50元引き)


国内外の観光客関係なく一人310元(約4600円)も「ぼったくる」観光地なんて世界のどこに行っても聞いたことなし。その意味じゃ「世界最高の世界遺産」と言っちゃっていいんじゃないの。

もちろん、その価値があるかといわれたら


「まったくゼロ」


とは絶対言いません。


ヒマラヤに始まる世界の屋根の東の東のはし、岷山山脈にある2つの谷間を流れる清流が美しい景観を作り出した九寨溝。川の流れに沿って池やらせせらぎやら大瀑布やら世界中で絶対ここにしかない観光ポイントがY字型に散らばってる。例えば、


九寨溝1.jpg

◎参考写真1:もっとも九寨溝的といわれる「五彩池」。標高は3000mくらい


九寨溝2.jpg

◎参考写真2:「なぜか?」と言われてもよく分からないくらいにターコイズブルー



その道のりは入り口から最深部までは約33キロ、全長50キロくらいあるから歩き倒すわけにもいかず。普通はエリア内を一定間隔で走っているバスを乗り継ぎながら自由停車で自由参観するわけ。



ただ、綺麗に舗装されたバス道以外にも遊歩道が縦横無尽に張り巡らされている観光エリア内で全ての観光客の動きを把握するのはかなり骨の折れる仕事なわけで、ゲートが閉まるのは夕方6時のはずなのに、公園職員たちは午後3時を過ぎたくらいからとにかく観光客を入場ゲート近づけようと我々にプレッシャーをかけてくる。


「これが最終バスだ」

とか

「これから先は封山(立ち入り禁止)になった」

とか

「ここであなた達が見終わるのを待っている」

など。


更に時間(それでも4時くらい)がおしてくると、遊歩道を歩いていても自分たちの後ろにはこれ以上奥へは行かせまいとする職員の姿。



九寨溝3.jpg

◎参考写真3:こんな美しい景色を独り占め、と思いきや背後には職員がマンツーマン…



それでもやっぱり観光客が少ないというのは何ごとにもかえ難し。午前中だったら世界遺産級にあふれかえっているはず人民たちなのに、少なくとも午後1時ごろ、入り口付近にいたのは我々3人だけ。その後も全てのエリアを通じてかなりまばら。


公園職員の方も、かつての日本代表並みのゾーンプレスでラインを「Y字型」の合流地点まで上げたならば、後はだいぶんプレッシャーをゆるめてくれるから、残りの地点をゆっくり見て回ることもできるようになる。


結論:半日で九寨溝の全てを見るには若干急ぎ足の必要あり。中国語は分からないふりをするのがベスト。チケットは2日間有効だから、ゆっくりできる人なら初日は午後から入るのもいいかも。


九寨溝5.jpg

◎参考写真4:合流地点付近の珍珠灘瀑布。この辺はもうマークなしのフリー状態
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2006年04月25日

麻辣四川8天漫漫遊3




さあ、今日から気分一新。すがすがしい気持ちで四川の名所を訪ねましょう。


向かう葉成都市の南約150キロにある楽山市。


楽山といえばコンバトラーV(身長57m)を上回る世界最大の大仏。
そして楽山大仏といえばmingxizi大姐。


「本当に楽が大仏が好きなのね」
「お前本当に大仏好きだよなあ」


だれからも挨拶代わりくらいにそういわれるくらいの大姐に、昨晩も、おもいきった焼き肉をほおばりながら楽山詣でを事前報告。


「大仏後頭部のトイレは世界一素晴らしい」


そんなマニアに相応しい助言もちょうだいしましたので、ガイドとしての楽しみも増そうかというもの。


朝8時半の待ち合わせ。
ホテルすぐとなりの新南門汽車站では9時半発のバスチケットを購入。

出発前は中国人の方式にならってターミナルそばの食堂で朝食。もちろんクライアントに優しいガイドを務めますからお二人には雑醤面という優しさ。


わたし楽山2回目。


前回、成都からの楽山港という場所に着いたんだけど、今回は全く違うバスターミナルで降ろされちゃった。

ただ、「楽山行き」と書かれた市内バスが我々の到着を待ちかまえていたわけで、目的地までは一人1元ずつ。しかもバスの中には解説のお姉ちゃん付き。楽山の歴史や大仏の特徴などを聞いてもないのに語り始めちゃった。ラッキー、ラッキー。


で、そのまま素晴らしいことばかりが起こるわけもなく、公共バス(13路)なのに途中どこの停留所にもとまらず、そしてわたしらが降りるはずだった楽山大仏正面入り口(北門)にもとまらずに、全然記憶のないところで降ろされちゃった。



それが今回の「巡り合わせ」というもの。


入場口でチケットを買おうとしたら、「一人あたり105元」も払えとおっしゃる。
楽山大仏の70元に加えて、聞いたこともない東方佛都が30元といううちわけ。


周りにはタクシーも止まってるからここから北門に戻るのは簡単。財布の中身もほぼわたしが握っているようなもんなので収支報告を誤魔化すのもまた簡単。でもガイドとしてのプライドが引き返すことを許さない。


これまで各々四川通を自認する成都在住留学生たちの話題にも上ることもなかった「東方佛都」とはいかなるところか。


親切な解説板などどこにもなく、そのいわれも何もまったくもって分からない訳なんだけど、これはまごうことなき「仏像テーマパーク」。

わたしとしては「仏像の楽園」と命名させていただきましょう。



楽山周辺の山は比較的彫刻をしやすい地層だから、1200年以上前から石仏がたくさん彫られてきたわけで、楽山大仏のちょうど裏斜面にあたる東方物都近辺にも元々仏さんが掘られていた可能性は高い。

元々の地形を利用しないと絶対に彫れないような斜面に刻まれた運行石窟にありそうな石仏、手彫りの洞窟に次々現れる菩薩像たち、そして極めつけの千住観音像…。

こちらは言うなれば「マジ物たち」。


でもそんな正統グループまでもひっくるめて「お笑い」にしてしまおうとたくらむ、どう見ても「最近彫られました」みたいな楽山デビュー間もない侵略者たち。

どれも中国以外のどこかで見たような顔つきだったりする。それは仏さんの顔だったり日本にいそうな人物の顔だったり…。


楽園三傑.jpg

◎参考写真1:真面目と不真面目の二人三脚。わたしの一番好きなパターン


約2時間。


ふつうしぶる観光客を強引にでも先に連れて行こうとするのがガイドの務めなんだろうけど、わたしいつも一番後ろ。常にクライアントさまを待たせてしまってたのでした。


鎌倉奈良大仏.jpg

◎参考写真2:これはたぶん日本代表。奈良か鎌倉だと思うんだけど…どう?


いやぁ、この「東方佛都」。とにかくやっぱり「仏像の楽園」。


この感動をまだ誰とも分かち合えないのがさみしいところだけど、多分今後も増殖を続けるはずの仏像たち。皆さんのお越しを今か今かと待ち続けているはず、でしょう?



さてさて。

もちろん、本来の世界遺産も忘れておりませんよ。


東方佛都からひと山越えて約30分。

男塾3号生筆頭、大豪院邪鬼の初登場時を寸分違わぬサイズで再現したくらいのでかさ。やはりものの違いを見せつけます。


楽山大仏.jpg

◎参考写真3:もちろん御大はどで〜んと最後の登場。相変わらず遠慮なくBIG


もちろん参仏後には、今日も完全にバテていただいたクライアントをその辺に待たせて、大姐ご推薦のトイレにも行ってきました。申し訳ないけど、


「へっ?これって『普通の綺麗なトイレ』だよね」


で名残惜しさ0%。

これについては後ほど、


「結構うろうろしてたから仏像の真後ろじゃなかったみたい。もっと上?」

と解説を頂きました。

そうそう。方向感覚に人並みならない所があることを忘れていたわたしの錯誤なのですよね。たぶんそこには、


ホットウォシュレット、豪華シャンデリア、一便器に一執事、金の便器、銀の便器


くらいのもんだったらまんべんなく取りそろえられた「トイレの楽園」があることでしょう。


「楽山にはね。楽園があるんだよ」


そういわれたらどんな楽園だってかんたんに信じちゃうくらい平井堅的に充実した1日になりました、のガイド2日目だったかな。



満たさ〜れた時間のな〜かで、僕ら〜は何ができ〜るだろ〜う♪
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2006年04月24日

麻辣四川8天漫漫遊2




きょうも皆さんに満足していただくことをモットーに四川を楽しんで貰おうと思っております。



そう、満足してあきらめてもらおう



麻辣四川8天漫漫遊と名付けたからにはルートに雲南省が含まれていていいはずなし。読者からの苦情もとうぜん考えられるってこと。



「国家主席レベルでも不可能」なご希望駆け足ルートを絞りこませて「漫遊」させるか



とりあえず昨夜からの悩みの種。

理論武装は必要だけど、理論の押しつけでは逆に相手の神経を逆なでてよろしくない反応がかえってくるのは目に見えていること。



やる気満々のご本人さんたちに


「あれっ、中国の旅って疲れなくない?ひょっとして九州旅行とは違うの?」


という気持ちを起こさせることが大切。そのときを見計らって「正味6日で成都楽山九寨溝麗江大理旅行は無理理論」を披露し始めれば、100を語らずとも効果はてきめんのはず。



まずは向こうさんのペースで好きにやらせてみましょう。


というわけで、まずはパンダ。何はともあれパンダ。○○を質に入れても四川ジャパンだ(←変換の妙)。



成都熊猫繁殖基地(略:パンダ基地)は成都市北部にあるんで、成都のでかさを知ってもらうには格好の場所。ホテルからは朝のラッシュに引っかかったこともあってタクシーで約40分。41元(約600円)。ところが、


「ほんとうに中国のタクシーは安いわねぇ」


だって。


基地観光を一時間で済ませたとしてもホテルに戻るのはもう正午近くになるでしょ。午後は楽山に大仏拝みに行くはずだったでしょ。時間やばいんじゃないの?



そんなことは更にお構いなしに基地に踏み入り、パンダに会うたび大人げなくはしゃぐ、でもある意味おばさんらしくはしゃぐ母親(仮称)。



よくも飽きないものだ


と思っていたら、こいつらモノクロ野郎をご趣味の「水墨画」で描きたいという野望があるらしく、スケッチブックを取り出してスケッチまで始めちゃったよ。周りには何ごとかと集まり始める中国人参観者たち。


実のところは本日楽山にだっていきたくないわたし。


…もう少し。

あと1時間もすれば、時が熟するはず。うっしっし(古)



園内は幼年パンダ、亜成年年パンダ、成年パンダなどに分かれて飼育場が設けられており、総勢20頭近いパンダが「繁殖」されている。参観者はそれら飼育場の周りをまるでチベット寺院を訪ねるときのようにぐるぐる回りながらのパンダ参拝。



真っ当なパンダだったらそんなうざい観光客のそばには近寄りたくもないはずなんだけど、恨むべきは飼育員たち。



「パンダが全然いないじゃないか。金(一人30元)返せ」



と言われたくないからか。エサの笹を全て観光客用の通路近くに置いてるわけ。だからどこに行っても仕方さそうに笹をバキバキしばき食い倒してるパンダたち。



招き熊猫.jpg

◎参考写真1:これが「招き熊猫」と名付けた一頭。やはりしばき倒してる


一般の観光客だったら両手で数えるくらいになったら


「パンダ?…見たよ。…それで?」


になっちゃうんだけど、彼女は違っておりました。


数パターンの全身像を書き終わったかと思えば、次は


「目元が」

「口元が」


とパーツマニアに変身。最後に高倉健並みに渋い後ろ姿を書き終わったところでようやくご満足されたようで、待ってましたの一言。


「なんか疲れたね。今日は成都だけでもいいかしら」


だって。


すでにお昼時。半分ガッツポーズなんだけど、まだデストラーデ級の喜びにはいたらず。もう少し中国の風にあたって(やられて)からでも「〜理論」のご披露はなんてね。




お昼ご飯は陳麻婆豆腐。



可愛そうだけどここで撃沈してもらいます。


狙った獲物は100%見逃さない四川料理界のパトリオット「麻婆豆腐」




う〜ん。相変わらず赤いひたひたの油。
そして中央部に集中してる黒い粉たち。
本当にいとおしいねえ。



あれえっ、真ん中の黒い奴らを全部自分の碗に取り分けちゃったよ。母親さん。誰もそこまでしろって言ってないのに…。



うん、そうでしょうよ。
痺れてるね。端から見ててもよく分かる。言葉が出なくなるんだよね。
おっ頑張ってるね。意地ですか。まあ何とか小碗一杯は食べきったようで。



完全に気持ちが萎えました、ね。


「今日は成都だけでいいかもね。明日楽山にしようかしら。麗江はいいわ」


はい。しゅ〜〜りょ〜〜。
理論は必要ありませんでしたね。




あとは余力。

美術館行って水墨画のお手本買ったり、百花潭公園で盆栽や蘭を見たり、青羊宮で道士の髪型見たり。ついでに夜は塾長、新店長、mingxiziら「長3ズ」との会食会@牛牛福。


わたし、心も晴れやかに「思い切った霜降り」を食べさせていただきました。


錦江夜景.jpg

◎参考写真2:クライアントをホテルに送り届け、一人眺める成都の夜景。う〜ん不錯
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2006年04月23日

麻辣四川8天漫漫遊1




佐賀県の片田舎に暮らし、わたしのあんなことやこんなことなど恥ずかしい秘密を逐一チェック済み、さらには何とこのわたしと血まで繋がっている人物が2人、成都にやってきました。

わたしがHSKという牢獄から釈放(脱獄?)してフリーになったのを見透かしたかのような絶妙のタイミング。


一般四川人にあんなことやこんなことを言いふらされたらたまらないので、監視の意味を込めて母親、弟(ともに仮称)の滞在中の面倒を見てあげることにしました。


もちろん今年1月に見てきたばかりの2人の顔など懐かしいはずもなし。

福沢諭吉に見えるのは当然のこと。これ幸い、とうまいもの食いまくってやろう旅行を「わたし色」に染めてやろう、という野望が沸々とわき上がっております。


福岡空港を午後3時前に出発した中国国際航空(CA)機は上海浦東空港を経由して、定刻でも現地時間の午後7時5分に成都着。それがCAにも「あんなことやこんなこと」が多分あったんでしょうよ。約1時間の到着の遅れ。


これが地方空港発中国行きの悲しいところ。いくら直行便就航を誇ってみたところで向こうの国の都合優先だから初日夜着、最終日早朝発というスケジュールとなって正味の日程は総旅行日から2日をさっ引かなくちゃいけない。

とは言っても、

九州の人間にとって四川が近くなったことは事実だし、東京行きよりも安い航空券が手に入ったりするわけだし、替え難い恩恵も受けてるわけだけどね。


とにかく、予定を大幅に遅れやがったおかげで、


「初日は疲れたでしょう。刺激的な四川料理をいきなり食べさせるのは非常識な人間のすること。甘く優しい広東料理の飲茶で旅の疲れをいやしていただきます」


と思いやりのある声をかけつつ、成都で一番美味しいと評判「「銀杏(GINKYO)」で飲茶をばくつくはずだったわたしの胃袋はすでにアドレナリンの放出のしすぎでKO寸前。



「いっちょんうもなか機内食ば2回も食べさせられたけん今日は何もいらん」


「えっ?」


という一言で、食事の予定は急遽キャンセル。
わたくし、お客様至上主義ですから…(泣)

ちなみに意味不明な先の発言は女性の方の発言です。



まあ、ラサでガイドデビューの時もそうしたように、とにかく対面したクライアントと希望する観光先などの要望を聞いて今後の日程を固めることに。


エビ焼売やスペアリブの甘辛煮をパクつきプーアル茶をがぶがぶ、広東人たちのように口から色んなものをこぼしながら元気よく話し合い


ではなく、交通飯店の超標準的ツインルームにて暗く静かにお話し合い。


でも、ね。クライアントの要求はなかなか刺激的でしたよ。


「パンダと大仏ば見て、次が九寨溝と黄龍。雲南の大理と麗江にも行きたか。あっ『4つの妹の山』っていう場所も○○さん(我不認識)が『綺麗か』ちゆっとった…。行かるんね?」


どんなに辛い火鍋食いに行ってもこんなにふるえた記憶はない。


あなたは根本的な間違いをしていらっしゃる。
中国旅行に対して「九州旅行」くらいのイメージしか持っていない。


いくら今日一日慣れない飛行機の中で長時間じっとしてたからってそこまで欲を出す必要はないでしょう。


「せめて雲南と四姑娘山のカップリングだけはやめてくれませんか」
「あともう一度ガイド本をよく読んで。所要時間とかも書いてるから…」


これはこちらも緊急対策会議の開催が必要だ。作戦を練らなければ大変なことになってしまう。


クライアントの無理な要求をいかにかわすか


敏腕ガイドが更に超級ガイドに脱皮するための新たな試練と思って頭をひねるしかないね、これは。あっ、ホントにガイドになって牧場しめるわけじゃないから気にしないでね(誰がっ!)。
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2006年04月19日

転職相談応じるはずが




ある若き中国人女性が人生の岐路で悩んでいる。


「仕事で困っている」
「働けば働くほど嫌いになってしまう」
「(仕事を)変えることを考えている」


そんなメールをもらったのが数日前。


「いったいどうしたの?仕事の時間が空いたら成都で会いましょう」


と返信してたんだけど、携帯が鳴ったのが夕方。久しぶりに声を聞いたからかもしれないけど、元気なさそうにも聞こえる。しかも「食欲がないから話は喫茶店で」だって。


あんなに食い物(辛いもの)好きな人が食欲もないなんてよほどのことか


と出かけてみたんだけど、まあよく考えてみたら、そんな切迫した話をチベットから下りてきたばかりのしかも日本人に相談するはずもなし。


会ってみればいつもと変わらぬ元気そうなお姿。飯を食わないのも「最近太ったから」とすごく普通な理由でございました。


さらには、彼女にとってすでに結論が出ているお話のようで。
ただ、それを聞いてあげること自体が重要なのは日本も中国も同じなんだろうか。


まずはひとしきり会社の現状の説明から。


「今の仕事はパソコンに向かっているだけ。出張はあるんだけど、そこも会議、会議ばかり」

「それでも功績を挙げてるのはわたしたち毎年更新の短期契約社員ばかりなのに、待遇のいい長期契約(≒終身雇用)社員の手柄にしかならない」

「わたしの上司は他のセクションと競合してでも部下の待遇アップを後押ししてくれるようなやる気がない。これじゃいつまでたっても同じ職場で同じ仕事をするしかない」


これははっきり言ってグチですな。

日本で働いたとき、こんなグチを話すような女性のいない職場だったもんで、これもまた貴重な経験。グチおよび会社の悪口を切り口にした「キャリアOL日中比較論」ができないのがちと残念なところ。


そろそろいいかな、と話を前進させることに。


「じゃあ、今度はどんなところで働きたいの?」


「女性に関係する職場。例えば化粧品とか衣料関係とか雑誌とか…」


北京にいたころには実際、このお国ではかなり有名なファッション誌を出してる某有名雑誌社で採用寸前までいった方だけにまあ「高望み」とはいえない真っ当なところかな。

実際すでに数社にアプローチを始めたそうなんだけど、それこそ先日の「西武成都」に入店してそうな外企(外資系)の名前が(笑)…。



「でも入社試験がある会社はちょっと難しいかな」

「えっ。勉強は得意でしょ。なんで?」

「だった私は文科(日本語科出身)だから、経済とか数学の問題が出ても」


それを勉強するのが受験生だろう、と思っちゃっうんだけど、こちら(彼女だけ?)の風習ではSバンクだろうがS生堂だろうが、入社試験でそうした問題が出されたときは、


「わたし数学は分かりません。専門ではありませんから」


と宣言。その部分は白紙のままで堂々と試験場を去ってしまったみたい。それでいて次の面接にはちゃっかり進めちゃったわけだから、そんなお方に何の助言がありましょうか。


さらには


「たとえ社員の募集をしていなくても、興味のある会社が見つかったら会社側から連絡があるまで履歴書を送り続ける」

だって。


そんな食いついたら離れないスッポンのようなお方に「あきらめるな」とか「ねばりで」とか、安っぽい言葉かけられない。


まるでこっちが就職の心得を聞かされてるような感覚。もしここがオシャレなジャズの生演奏流れる喫茶店ではなく、畳敷きの茶室だったら

足を組み直して「正座」で聞かせてもらうところ。


「お見それいたしました」と、ね。


とにかく、何も反論というか忠告はできませんでした。まあ、本人も何度も職を変えるのがいいことばかりじゃないということは感じているみたいで、


「とにかく最高の一社が見つかるまでじっくり捜しますよ」


だって。


わたしが中国にいる間に就職祝いを開くのは難しいかもしれないけど、間違いなく能力の高い人なので、「やりがいのある職場」ではたらく充実感を感じてほしいかな、と思いました。

まあ、わたしは高地に戻ったとき、チベットの仏さんたちの前で願でも懸けることにしましょうかね

追伸:中国語の試験が間近に迫った現状ですが、会話は全て日本語でした(笑)。
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2006年03月11日

留学生新歓コンパ潜入




そりゃ最初っから期待はしてないっすよ。


大学っていっても新入生は18、19じゃないし
それにここは真人間なら決して選ばない四川だし


にしても、ね。
う〜ん。

やっぱ濃いのが集まったなぁ(悔)



いつの間にか四川大学に留学する日本人の間では半期に一度の伝統行事になってるらしい新同学歓迎食事会、略して「新歓コンパ」に行ってきました。とうぜん“呼ばれてない”のに。


会場は四川大学西門近くにある「陳麻婆豆腐」の分店。


成都人が「自分からは決していかない」というばりばりのヨソ者向けレストランながら、この店が発祥である麻婆豆腐だけはさすがにうまい。地元の名物料理も無難に押さえてあるし、新入生にとっては四川料理の登竜門として相応しいところでしょう。だからすでに新歓コンパの会場としてホームグラウンド化。火鍋はありませんので、わたし自身にあしからず。



主催者は表向き川大3期目となるピンジン(参考→ http://itoyama.seesaa.net/article/11349885.html)。


表向き?


そう、裏で糸を引くのはすでに「成都世界」にて院政を敷き始めた塾長、およびmingxizi。


10日ほど前のこと。


「そろそろ新同学が見たいな」

「でも誰が音頭とんの?」

「ピンジンにでもやらせりゃいいんだよ」

「そうね。じゃあいっとくわ」


そんなゴッドファザーと極妻が交わすようなやりとり、聞かないふりしてちゃ〜んと聞いてましたから。わたしは。



これほどいい加減な動機でどれくらい集まるんかな〜


と思ってたらこれが予想以上。前回(半期前)と同じく、最終的にはレストラン2階奥にある部屋内の丸テーブル4台に約40人。席はすべて埋まってしまいました。これが、ピンジンの実力か、たんに留学生に寂しがり屋なひまじんが多いだけなのか。
新歓コンパ06春.jpg
◎参考写真:みんな仲良く「乾杯っ!」。テーブル中央が伝説のマーボー豆腐


もちろん、川大日本語科の学生やジエジュンジュさんら中国人、塾長ネットの川大OB、そしてふらっと成都に戻ってきた旅人など10人ほど「異物」が混入していた事実は否めないんだけど…



しばしご歓談

で、

恒例の自己紹介


たぶん、これほど世代の異なる人たち(10〜40代)の前で挨拶することなど経験なかった人がほとんどなはず。


内輪ネタを使えば身内を笑わせるのはけっこう簡単
でも、初対面の人を含んだ会場すべてを笑いで包む



ことがどれほど難しいのか。皆さん分かってもらえたはず。だからわたしのブログにも過度な期待はしないように。内輪ネタが蔓延してるのは本人も自覚してるんだから。



ちなみにちょっとしたトリビアとしては、鹿児島、大分、佐賀など九州組が意外に多い事実を発見。でも「九州は一つ」じゃなくて永遠に「九州は一つ一つ」。たぶんまとまることはないでしょう。




再びしばしご歓談。


「ぼく、わたし、チベット行きたいんです。その時はよろしくお願いします」


あいさつの時にちらっと触れた“チベットネタ”というエサにひかれ、そういって寄ってくる若者、若くない者でわたしの周りは結構な混雑。



後輩たちの面倒見なくて何が先輩でしょう
OK牧場は24時間営業。いつでも懐に飛び込んでおいで



かっこいい姿しちゃったけど、こう言っといて誰も音沙汰なしだったら悲し〜よなぁ。みんなほんと来てよね。
posted by 牧場主 at 00:00| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月31日

カウントダウンin熊本




昨夜はかつての同事(同期)にまみれて年忘れカラオケin福岡。

同期の女性とわたしとは大学・学部まで一緒だった先輩が入籍間近。


そりゃ確かにめでたいことはいいことだ。


でも相変わらずジントニックを半ダース単位でどしどし頼むのはやめようよ。


でもちょっと大人になったよね。

誰も血流さなかったもんね。



でやっぱりというかここから昼夜逆転現象の始まり。


昼に実家に戻って仮眠。


そして今度は南下。熊本に出発。
仕事人(!?)時代に最後の赴任地だったもう一つの故郷です。


車で一般道なら2時間。高速だと120%で1時間。



チベットつながりで7年ほど前に知り合った熊本市在住の女性タンカ(仏画)師が今年開いたエスニック雑貨&料理屋に顔を出します。


アルチ450.jpg

◎参考写真1:店内で見つけた仏画。インド北部ラダックのアルチ産ですな

このユミさんというタンカ書き(→http://www.thanka.net/)。
何とも欲張りな女性(笑)ですから、大晦日のこの日も普通に過ごすにゃもったいない、とお友だちミュージシャンを集めてCountDown Liveを開くということ。



場所は昔仕事でも何度か訊ねたことのある河原町繊維問屋街。


昔はホントに繊維問屋が集まるエリアだったんだけど、時代の流れとともにゴーストタウン化。いまは空洞化させるよりはまししでしょう、ということで廉価で旧店舗が貸し出されるということになり、若い気鋭のアーティストたちが徐々に集まり始めてるというのが最近のムーブメント。


気持ちは若い(笑)ユミさんもここに5月に店を開いたということらしい。


ライブが始まるのは10時過ぎだということで、それまではお手製インドカレーとインドチャイを飲みながらしばしのだべり話。


「カレーは一番辛くしてください」


そういって作ってもらったカレー。ご自慢の作品だしとっても美味しいんだけど、わたしの麻辣モードはやはり日本では受け入れられないもよう。唐辛子の輪切りちらされたカレーはそれだけで周りの関心をひくらしく、


「なんで汗でないんですか」
「分かった。もう舌が麻痺してるんですよね」

若者たちからはそんなありがたいお言葉をいただきました。


ライブのために集まった彼ら若者たち。多分「麻」といえば窪塚洋介系の「○麻(ま)」のことだと思っちゃって、もっと素晴らしい「麻(ma2)」のことを知らない人たち。


「ああ彼らに火鍋を教えた〜い」


と悪の道に誘いたい気も起きちゃいますよ。
これはあっちよりも「いけないこと」ですかね。



あんまり広くない店内だけど総勢14人。


ペマ忘年ライブ.jpg

◎参考写真2:コンサートは2組のアーティストによる朗らかモード


観客も自由に参加するなど、ぶらっと来ちゃったわたしでも容易にとけ込んでいける雰囲気は旅の宿ちっく。どっかアジアのドミトリーでわいわい語り明かしていたと同じ匂いがしました。


会社には「フィリピンに行く」といって6日間の休みをもらい、実はバカンスなどとはほど遠いチベットに来ちゃった2002年の年越しがまさにこんな感じ。


ちょっぴり強行日程のおかげでちょっぴり高山病入った頭でしたが、ラサのヤクホテルで知り合った旅人(日韓)たちと食堂を借り切って年越しそばパーティー。そして年が明ければ書き初めなんかをした思いがよみがえりました。


「ヒゲがカメラ」


意味不明ですが、これがわたしの作品でした。
当時のわたしを象徴していてなかなかの笑いをゲットできたもんです。



ところで今日はそばではなく年越しうどん。自動車のわたしはスパークリングワインにも赤ワインにも手を出しませんでした。まあめでたい。めでたい。



そして実家にとんぼ返り。
ちょっぴり忙しかったけど、初詣渋滞を避けるにはこれしかない悲しさ。
なかなかいい年の来し方だったと思いますよ。
posted by 牧場主 at 08:03| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月25日

クリスマス本番は25日




構想まさに3カ月。塾長宅で念願のクリスマスパーティーが開かれました。


塾長と彼の女朋友とその女的朋友、フレッシュ「yan&yan」カップルにmingxizi大姐。さいごにジエジュンジュさんにわたし。合計8人。とうぜん敬虔なクリスチャンなど一人もおらず、みんな「イベントなら何でも “食いつく”教」です。



思えば、このときにはすでに準備を始めてましたね。
http://itoyama.seesaa.net/article/8344546.html


なんとも用意周到なかれです。この日は塾長Selection「Last Christmas」(Wham)からゲストをお迎えしました。

クリスマスツリーも電飾もサンタ帽子もオブジェ系は全て成都北駅近くの荷花池市場出身。→
http://itoyama.seesaa.net/article/9140573.html



クリスマス.jpg

◎参考写真:何かやばい相談?いやいや、れっきとしたクリスマスの集いです


さらには食い物にも腕によりをかけてみました。
我々イケメンホストですから、何でもします(笑)。


日本ならカーネルおじさんところの鳥をしばくところですがここは中国。南京産「塩煮鴨子(塩ゆでアヒル)」をまるまる一羽。


牛肉もいつもはタタキですが、今日はおめかしして「ローストビーフ」に改名。


ブタさんも黙っちゃいません。塾長18番。スペアリブは大根にんじんたちと醤油&みりんで超和風に煮られ、さらにもうひとつ。mingxiziも豚の角煮を持参して東坡肉の故国に里帰りデビューです。


ポテトサラダ、スパゲティナポリタン、ガーリックトーストも脇を固めます。




飲み物も


ポンッ!


泡白葡萄酒(シャンパン)の栓が飛び出す軽快な音で始まり、赤ワインに日本酒、梅酒、雪花ビール。


これで文句ばいう奴おったらくらす




さらにとっておき。

皆さんもう満腹。じゃあ、そろそろ。塾長的女朋友的女的朋友(面倒でゴメン)は130元のケーキを買ってきてくれました。すごいね。中国人学生。お金持ちね。


ろうそくが画期的。

開く前のレンゲの花のような形。つぼみの中にはめしべのようなろうそくが10本ほど。点火してみれば、花火のように燃え上がりました。


一同ちょっとひいちゃうくらい大きな炎。


「もうちょっと待ってると音楽なり始めるから」

なんて成都通な塾長なんでしょう。


そしてミュージックスタート。


た〜りらりら〜〜り〜ら〜♪ た〜りらりら〜〜り〜ら〜♪♪

訳すると

Happy Birthday to you♪ Happy Birthday to you♪♪


わたし、成都市内で急速展開中の欧風パン屋チェーン「安徳魯森(アンデルセン)」の食べ物はフランスパンが及第点以上なんで基本的信頼してたんですが、クリスマスに誕生日祝って貰って、せっかく明かりを落とした室内。大爆笑に包まれました。


もちろんその後も笑いと感動に包まれました。涙はあったかな。


すでにとっくに25日は終わってしまいましたが、すてきな仲間たちと過ごせた最後の夜。

塾長ありがとうございました。です。

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月16日

美人秘書よ。お前もか




夕食作っていたら、mingxiziからお誘いの電話。


「いま○ちゃん(美人秘書)となんですけどご飯一緒にどうですか」


すでにタマネギスライスは終了、つぶしニンニクのみじん切りも準備OK。さらに牛ブロックも側面ひとつに香ばしい焼き色が付いたところ。


もう「牛タタキ」のゴールまではムチあとひとタタキといったところ。
せっかくのめいにゅうのお誘いも一度は断ってしまいました。


しかし、


さらに肉の焼き面を変えながら考えてみると、仁&恵夫妻のパーティー映像もまだ彼女に渡してないし、またどうしても美人秘書に会って探りを入れたいこと(ミッション)もあったために急きょ計画変更。


一度断ってるもんですから、もっともらしく


「火鍋なら行くけど…」


となんて電話をかけ直して、無事、二人と合流したのでした。
日本の味「牛タタキ」を手土産にして。


場所は民族大学から一環路を渡って更に南。肖家区の一角にある「袁氏串串香」。まだ古き良き成都の雰囲気を残す飲食屋街となっております。

寒さもいよいよ容赦ないくらいに本格化した昨今ですから、成都人の火鍋モードも全開。満席のためにしばし屋外でおあずけを喰らうことになりました。


ところでわたしの前にいる美女2人。
就職(参照→http://itoyama.seesaa.net/article/10293321.html)面接練習のために密会していたということで、ここでもその続き。


「椅子には浅く腰掛けて」
「背筋はぴんと伸ばしてね」
「はい。足は開かずそろえて」


うん。うん。なかなかよろしいぞ。火鍋屋の待合いいすに座って日本式面接の受け方、座り方を教えるなぞ、袁氏串串香開業以来の珍事に違いない。


ようやくありついた火鍋シート。本日はどちらかというとお呼ばれ組ですから、いろいろと女性陣との会話を楽しませていただきました。プロレスと同様にコミュニケーションには「受け」も大切ですから。


mingxizi改め麗しのビッキー・チャオさんからは心理テストの洗礼。


一番最初に思い浮かぶ四字熟語は?

「八方美人」(美人秘書)

「四方八方」(わたし)

これは世間に対する取り組み方です。


じゃあ次に思い出す四字熟語は?

「優柔不断」(美)

「乾坤一擲」(わたし)

はい。これは恋愛に対する考え方です。


ほう。そうですか。四方八方は「社会の全方向にアンテナを張っている」という意味ですね。乾坤一擲は…ってこの熟語どういう意味だったっけ?あとで辞書調べとこ。

後記:〔さいころを投げて、天がでるか地がでるかをかける意〕運命をかけて大きな勝負をすること(大辞林第2版・三省堂)



さて世間はクリスマスムード一色で、成都でもなかなか赤と白のコントラストを見かけるようになったのですが、何故か悲しき三人衆。この話題にはほぼ素通りで、すでに中国の旧正月「春節」について。


「もう春節準備始まってるんだよね。ぶたを絞めちゃったりして」

「そうね。家でも色んな肉をつるして干してるね」(美)

「香腸とかでしょ。あれつるすと美味しくなんの」

「生の肉とは味が変わるね」

「歯ごたえが良くなるってこと?」(ビッキー)

「そうね」(美)

「どんな肉をつるすの?」

「たくさん。十種類くらいかな」

「何があんのか教えてよ」

「まず豚肉。香腸も生肉固まりも。牛も鳥も」(美)

「よく食うよね。中国人って」


閑話休題。ひとしきりまた鍋に神経を集中。


「ああ、あとji3zi(じいず)もあるね」(美)

「じいず?きいたことないなあ。見た感じどんな?」

「前脚が短くて後ろ脚が長くて。走るのがとても早い」(美)
「あと保護された動物ね」

「うおう。きてるねぇ。よく分からんけど危ない橋渡ってそうじゃない」

「大きさはこのくらい(両手広げてだいたい40センチ)」(美)

「うおう。いたいけ小動物って感じだし」
「ちょっと字に書いてみてよ」


戻ってきたメモ帳を眺めてみると


「鹿子」の文字


「なんだ。シカじゃん」

「シカ(lu4)じゃないよ。よく見て」(美)


目をこすってみてみると、確かに「鹿」の字の下には几の字がありました。ちょっと誇張して書くなら、

「鹿
 几」


こんな字になるのでしょうか。まあ字は分かっても「じいず」が何かは分からず終い。

ただ、

「保護動物ね」
「左脚だけで200元もするね」
「家の周りからもういなくなってしまったね」


というくらい貴重で、それでいて少なくとも彼女の実家がある四川省南充においては庶民が春節を過ごすには欠かせないものらしい。


「で実際には美味しいの。それとも珍しがってるだけ?」


と聞けば、何故か口を右手で隠し、小声で


「おいしいね」

とにやり。


うん。あんたも中国人ということなのですね。


「でもこんないけないことしていたら、来世はきっとじいずになってにんげんにたべられてしまうね」


なんて小難しいこと言ってきたんで


「じゃあ今からあなたの左脚を200元で予約します」


と答えたら反応してくれませんでした。悲しいね。



さて、帰宅後。
さっそく「じいず」とはなんぞや?


きょん でした。



でも 

「きょん」っていわれてもねぇ。


わたしら世代は「きょん2」しか思い浮かびません。
せつないかたおもい。あなたはきづか〜な〜い♪


きょん.jpg

◎参考写真:会議室できょんを食べても、い〜じゃん。見逃してくれよ!


学術的なところではこちらもどうぞ。
http://homepage1.nifty.com/wildlife-chiba/mammal/muntjac.html


生まれた年から妊娠することが可能だという、こう見えてなかなかおませさんなきょん。美人秘書の情報は間違いなく、やはり省級重点保護動物だそうです。


中国は農業大国といわれてますがやはり大陸。手土産に持っていった牛肉タタキなどは所詮ポン酢が出回った後からの浅はかな日本流肉料理。やはり肉食文化においても日本の遙か上を行く中国、そして中国人民(=美人秘書)なのでありました。

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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