2006年07月06日

最新技術の内幕いかに




これで最後?チベ日記49
青蔵鉄道搭乗記・後編


今回乗車することになった青蔵鉄道専用列車。

ラサから成都に向かう一番列車ということで、まさにわたしの「出チベット記」にこれ以上なく相応しい乗り物。

さらにはデビューしたて(成都発でやってきて今回の成都戻りが2度目のお勤め)だから、これまで中国で乗った中で一番きれいだったことは間違いなし。



そんな列車は15両編成。

硬臥(2等寝台)8両、硬座(2等座席)4両、軟臥(1等寝台)2両、餐車(食堂車)1両。

ちなみにわたしが乗ったのは一号車という名の最後車両(笑)。
最後の最後、陜西省宝鶏駅にて最前車両に方向転換。



でも、

やっぱり、

聞いていたのとちょっと違う。


確かに酸素はたらふく吸い放題。

乗客一人ずつに酸素吸入用チューブが配られ、2等寝台(硬臥)では車両担当乗務員が各コンパートメントを回って各ベッド枕元に備え付けられた「供気口」からの酸素の吸い方なんかをレクチャー。

みんなすでにラサで数日間以上すごした人たちなはずなのに、この供気口&チューブのお世話になる老若男女のなんと多いことか。


おまえらガキかっ!

いい大人が鼻にチューブ突っ込んで恥ずかしくないんかいっ!


と突っ込みたくなるよ。
中国人さん。チベット人さん。

あんたらこんな時のリアクションは同じなのね。


で、もうひとつ青蔵鉄道が誇るべき最新鋭機能、飛行機と同じような気圧調整機能はどうなのか。

高度8000〜10000mを飛んでる旅客機の場合はおおよそ1600mくらいに調整してあることが多いんだけど、いったいわたしの高度計機能を持つPRO TREK(TWIN SENSOR)では車内は標高何mと表示されるのか。


ラサ出発時。

3650m。


まあ、これから徐々に調整するんだろう。


ところが、那曲駅(4513m)に到着するまで徐々に表示はあがりつづけ、そして列車がとまればドアは豪快に開放。気圧を調整していたのであればこれで一気に台無し。。


その後、最高地点「唐古拉山」では、ちゃあ〜んと5000m超を記録。


うん、こんなに高いところにきたのはカイラスコルラ以来だね


問題はそんなことじゃないんだけど、それがどうした。


ここは中国。言いっぱなしだっていいじゃない。


こんな重要な機能を本当に備えてるんだったら使わないわけないし、実はわたしのほうがこれまでの新聞情報を誤訳に誤訳を重ね、さらに中国の技術を買いかぶりすぎてただけなのか

と逆に自信がなくなってしまったほど。


でもね、

列車の連結部分なんかを見ると、ちゃんと機密処理しているようだだから、すでに高地適用した客の多いラサからの帰りの便では使わないのか。反対にこれから高地に乗り込むというゴルムドからの便だけに使うのだろうか…


などなど。
とにかく、

「高地反応に破棄をつけてください。水を多めにとってください。程よい休憩を」

という呼びかけは最初の数回。あとは

「タバコの吸いすぎは百害あって一利なし」「正しい知識でエイズ蔓延を防ぎましょう」

みたいに、どこででも聞かされるような放送をたれ流しにしている車内放送にもかなりクっ、クっ、クっ、クっ、クエスチョンなわたし。


ちなみに後で気づいたんだけど、いやなにおいをこもらせないためか、トイレの窓は四六時中大開放でございました(笑)。



あとは気がづいたことを列記させてもらうなら、


最高時速160kmをうたっているが、100km以上出てる感じは一度もしなかった。
ゴルムドにたどり着いたところでおそらく青蔵鉄専用牽引車を一般の平地用に交換。
車内は冷房完備の22度設定。クールビズは必要なし。

ラサ―ゴルムド間は完全禁煙。乗務員の目もかなり厳しかった。

客車までワゴンで売りにくるぶっかけ飯は豪華に皿盛りだけど値段も豪華15元。
ビールは重慶産「山城ビール(缶)」が5元。

トイレにはトイレットペーパー常備。


消灯は中途半端な午後10時10分ころ。
乗務員は客の目の前でも平気に寝る。
洗面台には液体石鹸常備。


ヤ内.jpg

◎参考写真:少しでも成都行き一番列車に乗車した気になってもらえればこれ幸い


などなど。

ちなみに、あれだけ大々的に報道された(らしい)一番列車といえど、じっさいの客数は当初心配したほどじゃなし。一番入手が難しいと言われる2等寝台でも乗車率は80%くらい。

だってここ数日、新聞の飛行機空席情報欄はめずらしく「満席」表示。ゴルムドからラサに7月1日の一番列車でやってきた中共のお偉いさんたちもほぼ全員、、ラサ観光を終えられた後は便利な「飛行機」でお帰りになったみたいだし…


とにかく、

どんな最新の設備を誇ろうと、その設備が真実だろうとウソだろうと、よほどのマニアじゃない場合は、そんな限られた空間に1日以上も閉じこめられてりゃ、ほんっとどうでもよくなるのがが普通。


こんな長ったるい移動を「旅情があった」などしみじみ振り返るのは後世のおしごと


30数時間におよんだ高地を脱け、西寧、蘭州、宝鶏と停車駅に到着するたび、するやいなや、生ぬるいけど新鮮な空気を求め、生ぬるいけど車内より激安なビールを求め、プラットホームに爆発的に飛び出していったわたしなのでした。
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | またまた旅に出ました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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