2006年07月04日

ようやく参観ポタラ宮




これで最後?チベ日記47
ラサ



前にも書いた通り、明朝は午前9時5分発成都行き青藏鉄道に乗ってラサを脱出いたす予定。

だから何かをするんだったらもう今日しか時間はない。


というのに、


何とかならないものか、このモチベーションの低さ。かんぜん燃えつき症候群。


別に眠いわけでも疲れてるわけでもないから、ちゃんと7時には目が覚めるんだけど、それから気持ちを奮い立たせるのが大変。

ベッドでこのままゴロゴロしていたいというのもちょっとちがってて、でも残り24時間を有意義かつパワフルに過ごそうっていう気もなれない。


かろうじて、

これまでの1カ月半、さらに3,4月の分もあわせると計3カ月近く、さんざん危ない橋を渡っておきながら実は大した災難もなく無事に過ごせたからには、やはり「お礼参り」をしとくのが礼儀ってもんかな


と思えてきたんで、さすがにようやくジョカン詣で。



相変わらずごった返してるチベット人にまぎれて列に並ぶこと1時間。
相変わらず豪華絢爛バブル全盛期のような12才シャカムニ像に


「ありがとうござんしたね。次はもうないかもしれないけど、そっちも達者で」


とあいさつ。
もちろん奴はかなり老け顔12才のくせになにも返答なし。



続いてお決まりコース。
バルコル周辺のゴンパにも足を延ばして最後のマニ車まわしと最後のお布施。


最もよくお金を落とした(であろう)ムルニンパでは、久しぶりに顔見知りの坊さん(たぶん20代後半)とも接触。

こっちが話しかけるより先に、珍しくお経を唱えるのをやめ、嬉しそうな顔をして握手を求めてくるもんだから、こっちもちょっと感動してしまいまして、


「明日成都に帰ることになったから。色々お世話になりました」

とカミングアウト。


「…そうか。元気でな」


この寺を毎日訪れてた頃は互いに目で挨拶くらいしかしてなかったのに、なんで今日に限って向こうさんはあんな行動に出たんだろう。なんか感じるところがあったのかな。


こういうシーンに出くわすと「たびの終わり」がじわり心にしみ入るものでございます。



さて、遅めの朝飯くって、ネットやってりゃもう北京時間じゃ正午をまわってしまうのが西部地区の常識。


「よし。とうとう行くことになったか」


と自分に言い聞かせて向かったのは、世界遺産であらせられ、垂直のベルサイユとの異名を持つ「ポタラ宮」。


別に好きで今まで行かなかったわけじゃないのよ。


「チベット行きますからぜひあんなお願いします」
「牧場主さんがいるうちにポタラが見た〜い」


そんな三十路男をたぶらかす甘言を弄した四川在住日本人どもよ。
そうさ、みんなあんたらのせいなのさ。


だって自分で行ってしまった後、知り合い案内するためにまた高い入場料自腹きるってもったいないじゃ〜ん。かといって、一応わたしを頼ってきてくれた人に「入場料出せ」ってのも言えるわけないし。


それくらいポタラ宮の入場料は世界遺産級。
「控えおろう!」のズバリ100元。



しかし、ご存知の通り、


だ〜れもきてはくれまっしぇんでした。


人望とは砂上の楼閣、

要るときにあると思うな親と金、そして人望。



そんなわけで、午後1時半、


(あっ、ここでミニ知識

ポタラ宮の入場券は今じゃ予約制。前日午後5時から西大門入ってすぐの専用窓口にて予約券を発行。外国人はパスポートの提示が必要だからご注意を。わたしが指定されたのが午後1時半だったわけね)


「党中央部の懇切な配慮には心から感謝します」という横断幕が何ともシュールなポタラ宮南大門をくぐりましたよ。



ラストポタラ.jpg

◎参考写真:ポタラ内部は写真撮影禁止。やる気のないわたしだから本日は従順



ところで、このポタラ宮。

言い忘れてたけど、もちろん初参観ではなし。


いわゆる10年一昔前のチベット若葉マーク時にも当然いききらせながら白い階段を上った記憶あり。

そしてむやみやたらに宝石や貴石、黄金をちりばめたチベット式芸術スタイルに脳天をかち割られたのもこのポタラ宮。


だけどそれ以上でも以下でもなし。


チベットの歴史や伝統、チベット仏教自体に対する理解だってほぼゼロに等しかったわけだから、まあしょうがないところ。


それが本日、


ポタラ宮をチベット最終日にまわして正解だったのかもしれない


と思っちゃったね。


というのも、

上記のチベットにまつわる知識がだいぶ増えたおかげもあったし、もちろんガイド本や中国人ガイドの解説の盗み聞きと照らし合わせながらなんだけど、仏像や仏塔、壁画、立体マンダラなどなど、なぜそれがそこにあるのかという「いわれ」や芸術的な価値なんかが何となく分かったような気になれたから(笑)。


ただ、残念なことも当然あるわけで、


10年前にはなんの問題もなく見れたであろう場所、それどころか3年くらい前発行のガイド本でも普通に紹介されていた「聖観音殿」「時輪仏殿」という超重要なスポット2カ所が容赦なく「進入禁止」になってたりして…


入場料だけならもっと高いところはいくらでもあるわけで(九寨溝、黄龍はあわせりゃ500元)、ただこのポタラ宮の場合は、今後も容赦なく手を加えられていくんだろうなぁ


と、久しぶりに「悲しいとき〜」シリーズを考えてみたけどネタはちっとも浮かばす。

だから、


ポタラ宮、ああポタラ宮、ポタラ宮(読み人知らず)



さあ、明日からは49時間長丁場。
その先に待っているのは濃密な下界の空気か、地獄油かっ!
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | またまた旅に出ました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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