2006年06月30日

ギリギリのラサ駅下見




これで最後?チベ日記43
ラサ



いよいよ明日に迫ってしまいました。

チベットの政治的状況、経済発展、庶民の生活を根底から覆してしまう、意地悪な言い方をすれば「さらに漢化を加速させる」といわれている青藏鉄道開通の日。


わたし的には

ふう、何とか歴史的瞬間に間に合った


というとこなんだけど、開通したての電車に乗ってチベットにさよならを告げるという所期の目的を果たすためには、チケットを手に入れる必要があり。


ところが、カイラスツアー開始前から始めていた情報収集の網にかかった情報といえば、


「おかみから市井の旅行代理店には何の通達もなし」


というもの。


おいおいもう開通1ヶ月切ってんだよ。そんなんで誰が得するっていうの


なんて思いつつも、手に入らない物はしょうがない。状況の打開を期待してカイラスツアーに出っ発ってたのでした。



で、早速ラサに戻ってきたことだし、なじみになった代理店を再訪。


「…まだ何も知らない」


だって。開通あしたっすよ。
あんたら単にさぼってるだけっしょ。


ちょっぴり眉をひそめて声のトーンを落としてみると、なにやらごそごそとどこかに電話をかけ始めるテンジン君。



2,3カ所と連絡を取った上で、


「ラサ駅内にある『自治区旅遊局』に行けば今チケットが買えるそうだ」


「外国人でもOK?」


「大丈夫!」


と、とにかくすごい自信。


どうせ、休養にあてるつもりだった本日。何もする予定なんて入れてなかったわけだから、こりゃあ行くしかないね。


でもどうやって?


過去の日記でも紹介したように、ラサ駅はラサ河をはさんで市街地とは反対、南側。ただ、大まかな地図しかないからどれくらい南なのか、という大切な情報は未だ分からず。


試しにタクシーを止めて運ちゃんに値段を聞いてみると


「ラサ駅は遠いから片道60元(約900円)」


と市内固定価格の6倍の超インフレレート。
往復割引に応じる気配もなく、


ふざくんな、もう休養なんていらん。体で稼いでやる


とラサに来て初めてレンタサイクルに手を出すことに。


1時間3元(保証金400元)。
思った以上に整備されたマウンテンバイク。


これなら片道19時間までに駅に到着できればあのタクシーの運ちゃんに「勝つ」ことになる。


とにかく市内東にあるラサ大橋を渡らなけりゃ未知への旅は始まらないので、初めての自転車運転に若干気を使いながらとにかくペダルをこぎ始めることに。


約10分。
橋を渡るとそこは三叉路。

ガンデン寺、林芝方面へと続く道とは反対、つまりラサ河を下る西方向にハンドルを切るとそこには真新しい「ラサ駅10,5キロ」の看板。


ふっ、サイクリングにちょうどいい距離やなかね
それにしてもあの運ちゃん。ぼり方も異常すぎよ。たぶん正確な場所知らなかったんだろうね



道は若干起伏があったものの、エベレストBCやカイラス街道をチャリで走破しようともくろむ一部サイクリストたちの苦労に比べるとこんなのは余興の余興。

さすがに歌を口ずさもうとするとワンフレーズごとに深呼吸が必要なくらい息が切れるけど、チャリダーにしか味わえない優しい風は快適そのもの。


約30分後、目的地に到着したのでした。



ラサ駅見学.jpg

◎参考写真:とうとうわたしの前に姿を現したラサ駅。歓迎(警戒)準備もほぼ終了



で、目的地はあくまで目的のための目的地。
本来の目的であったキップの手配はできたのか?



はい。できませんでした。
わたしの狙ってた4日発の成都行き。


「2日から発売開始。だから2日にまた来い」


だって。
だいたい発売開始時にキップが売り切れてるのが中国鉄道人気路線の常識。


「そんな悠長なことは言ってられなかったりするんですけど…」


ということを窓口でぼやいてみても聞く耳持つ様子もなし。ねぇおばちゃん。



仕方なく駅舎見学および掲示板にて情報収集。


あれっ、2カ月前までは運行が当然のごとく報道されていた隔日発の上海行きと広州行きが影も形もなくなっているんですけど…


もちろんそれについて何の説明もなし。

わたしが山の方に行っている間に何かの発表はあったのかもしれないけど…。


さすが中国。やることが相変わらずめちゃくちゃだ。


で、結局のところこの5路線で当分の間は試験運行するみたい。
興味のある人がいるかもしれないから参考までに。


     距離と所要時間     価格(左から硬座/硬臥下/軟臥下)

北京   4064km/48h        389/813/1262 

成都   3360km/48h50m      331/712/1104

重慶   3654km/47h08m      355/754/1168

蘭州   2188km/30h13m      242/552/854

西寧   1972km/26h47m      226/523/810


わたしが注目するのはやはり成都路線。

なぜ硬臥の値段が一万円以上もするのか
なぜ北京や重慶行きよりも時間がかかるのか


など不満な点もあるものの、まあおおよそは予想の範囲内ってところ。



わたしにとっては何よりも切符を手に入れられるかどうか、明後日にもう一度運命の日が訪れるわけで、「決戦の日曜日」ってわけ。

それではみなさん、わたしの幸運をぜひ祈っててちょうだいな。



追伸:自転車による往復は2時間で都合6元。とてつもなく安くつきました。

でも、ラサ市内からは新規「91番」バスがそれこそ5分おきくらいに走ってたんで、賢いみなさんは路線バスを利用しましょう。始発はラサ大橋にも近い東郊バスターミナルそばから。大きなロータリーがあるんでそこで待ってりゃすぐつかまるはず。わたしも次回からはバスを利用します。
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | またまた旅に出ました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。