2005年12月13日

劉備は静かに眠れない


彭山「劉備の墓」そばから明代の墓


【13日=華西都市報】

「私たちは『劉備の墓』の下で明代の大型古墳を発見しました」。昨日早朝、彭山県文管所の連絡を受けた記者は直ちに彭山県武陽郷蓮花村にある古墳の発掘現場に向かった。


その古墳は当地の人たちの間では「皇墳包」と呼ばれる小高い丘の近くにあり、この「皇墳包」こそ近年話題沸騰(本紙既報)の「伝説上の劉備の墓」があった場所とされる。今月7日に始まった4日間に及ぶ発掘において、古墳の前半分はすでに地表に現れていた。右側の一枚の門はすでに開かれ、そこからは内部の墓碑もはっきりと見ることが可能。墓碑は高さ約2メートル、上部には「蜀府儀賓奉中大夫呉公墓志銘」と刻まれていた。この墓志銘から、この墓に葬られた主人は「呉尚」という人物で、明代の蜀府高官の地位にあり、病気のために明代の宣徳元年(西暦1426年)に37歳で死亡したということが判明。墓碑の正面上部には二匹の龍と細かい波をデザインした彫刻が刻まれていた。


墓碑のそばを回って我々は墓室内部に入った。天井部はアーチ形になっており、最も高い部分で地面から約2.2メートル、横の広さは2.1メートル、墓室の後ろ半分は泥に覆われているため奥行きについては測定不能。高さ50センチ、幅1.34メートルの棺桶台が暮室の中央に置かれていた。彭山県文管所の方明所長は、「この明墓が見つかったのは全くの意外」と説明。「すでに盗掘にあっているため、墓の中からは十数品の副葬品しか見つからなかった、おもに陶製の人形と香炉が中心で、さらに陶器の破片も少量見つかった」と話した。発掘作業はさらに3日間行われ、その後保存のために埋め戻されるという。



【評】

久しぶりのニュースネタになってしまいました。


身近で色んなことが立て続けに起こったからで、新聞読むのをさぼってたわけじゃないんですよ。

自分の身を削って、恥ずかしいところをさらけ出してでも、読んでる人に面白い話題を提供しようというわたしの献身的な行為をほめてやってください。



「劉備の墓」って見出しを見りゃ、成都在住者ならだれだって目を奪われて当然。といいつつ劉備の墓は武候祠だとばかり思っていた三国志素人ですから、それが彭山にあると知っただけで驚きでした。


彭山県は成都市の約30キロ南にあるいわゆる「周辺都市」。


近年になって劉備の墓ではないかというはなしが出始め、いっきに話題のスポットに。でも四川在住の留学生などにとっては、手軽な日帰りデートスポット「黄龍渓」の近く、といったほうが分かりやすいかもしれません。



それにしても。


三国時代の「墓」の下から明代の墓が見つかっちゃやばいでしょう(笑)



と最初思ってしまいました。というのも原文では新たに墓が見つかったのが「《皇墳包》的小山包脚下」とあったもんで…。

一般的には脚下は「下」と訳していいと思うんですが、それじゃあまりにしっくりしないんで辞書で調べてみると「<方>付近に、近くに」とありました。この記事の冷めた論調だったら、やはり方言の「近くに」で訳すほうがいいのでしょう。

それにしても、

地の文でまぎらわしい方言使うなよなあ!


三国志というネタがネタなんで、日本にもマニアさんがいらっしゃるでしょうから、あくまでわたしのブログは情報提供程度。信じられないという方はリンクをお知らせしますので、参照してください。
http://www.wccdaily.com.cn/2005/12/13/14c.html



ちなみに劉備さんの墓については、

2003年03月31日付同紙によれば重慶地区にある奉節にも「劉備の墓伝説」があるらしく、今回のニュースは、奉節派に彭山派をつっこむネタを与えることになるんでしょうね。


《新聞背景》劉備の墓は果たして成都にあるのか、それとも奉節にあるのか。それは学術界においても一大懸案事項として長年論争が続いてきた。陳寿の「三国志」によれば、「劉備は四月に奉節にて死去、5月に梓宮を回って成都に戻り、6月に恵陵に葬られた」とある。しかし専門家の認識では三国志時代の技術条件を考えれば、遺体を炎天下、完全な形で千里も離れた成都まで運ぶのは困難であり、そのため劉備はかなりの確率で奉節に葬られた可能性が高いとの指摘がある。



それにしても、中国版「邪馬台国論争」みたいで面白いですね。今回のニュースではその論争に焦点を当てていないんで、残念ながらさらっとした記事になってしまいました。★★☆☆☆(もし論争に決着ついてるんだったら★★★☆☆)
posted by 牧場主 at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(1) | これは面白ニュース!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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