2006年03月31日

チベットといえば青色




ラサ入りして半月あまり。

いちばんきれいな青空が見れたのが本日。


昨日が一日中曇り、イコール、体感気温は摂氏一桁代前半。まわりの山々はうっすら雪景色、なだけによけい太陽の光がありがたい。


チベットにいて何がいいって空が青いこと。


真青空jpg.jpg


◎参考写真:ほら、この青色が上にのぼればのぼるほど濃くなっていくんだから…


ぐるり見渡す360度。草原の緑か山肌の茶色以外、世界(視界)の大半を占める空が青だってことは、その青色がチベット世界を象徴する色だと決めつけても言い過ぎじゃないはず。



実際、チベタンたちもこの色が好きみたいで、とにかくどこにいたって美しい青色を眼にできたりするのがチベット。


例えばまず何よりトルコ石。


ネックレス、イヤリング、数珠、指輪にはめ込んだり、女性だったら髪にも編み込んだり、と。だから大昭寺周辺ではいたるところでこの石を売っております。実はわたしもほしいです。


トルコ石と銀の組み合わせといえば日本ではインディアンジュエリーの方がメジャーだろうけど、こちらもどっこい。ファッション的にも十分通用するアクセサリーもあるんじゃないか、と。そっち方面はぜひ詳しい人に見てもらいたいもの。


もちろん仏像に装飾品として一番使われているのもトルコ石のはず。

値段がほかの石(サンゴ、琥珀、ジー)などより安いという若干現実的な一面もありながら、チベット仏像の金色の肌とトルコ石のブルーは最高のマッチング。


それを作り手側も分かっているのでしょうよ。

仏像の眉や目(黒目部分)など、いわゆる仏さんの高貴さ(格)を決定づける部分もほとんどは青色で描かれていたりする。


ただ、チベットを最初に統一したソンツェンガンポ王、チベットに仏教を広めたグル・リンポチェなど聖人系の像は黒目部分が金色で塗られていて、仏像系とは何らかの区別があるもよう。


とにかくこれはほんと最近になって気付いたことなんだけど、チベット仏教寺院を訪れた人、ぜひ見てほしいもんです。



ついでにチベットには「トルコ石の湖」と呼ばれるそれはそれは神秘的で美しい湖もございます。


それはチベット三大聖湖に数えられる「ヤムドク(羊卓雍)湖」。

ラサからは南西に車で2、3時間の距離ながら海抜4500mを越えるなかなかの高地。



わたしがヤムドクを訪れたのは、やはり10年前。

何も知らずに自治区西部にあるカイラス山行きのツアーに参加。まだ高度順応も終えていないぼおっとした状態の中、トラックの荷台にて


なんかどんどん山道を上っているよなあ


と思ってたら夕方前に到着したのが、ヤムドクという湖。
当然「チベット三大〜」というような予備知識があるわけもなく、


美しいというにはあまりに言葉が足りなすぎる初めて目にした不思議な青色の湖面。視界の彼方まで複雑に入り組んだ湖岸。


宗教という人間の想像力が創り出した産物の深遠さに度肝を抜かれたのがラサだったとしたら、チベットにて、初めて自然の生み出した造形美に圧倒されたのがヤムドクという湖だったわけ。


そんなわけなんで、


また行きたいよなあ


と思い続けてたんだけど、時代の変遷とともにヤムドクを通る道はメーンの通商路から外れたために交通量は激減。それに伴いヒッチハイクも難しくなって、とうとう訪れる旅行者たちまで少なくなり、

他の「チベット三大〜」に比べて著しく存在感が失われつつある現実に、私は少なからず危惧いたしておりました。



ところが、本日、やはり石をもうがつ強い思いは運命すら変えてしまうもの。発見してしましたよ。ヤムドク行きのミニバスを。


場所はバルコルの南側、魯固汽車站。



羊湖行きバス.jpg

◎参考写真2:ほら見て「羊湖」。車体までブルーなんて洒落も効いててgood!


どうやら日に数本は出てるみたい。運賃も驚くなかれ15元(程度)のよう。

へへっ、ざまあみろ旅行代理店どもめ。何がランクルチャーターだ。これでゆっくり湖畔でピクニックでもしてやるもんねぇ。



ホテルに帰って。


中庭で中国語の参考書を開いていても、見上げればまたしても雲一つない青空。


「やっぱチベットにいるんだよなぁ」


と実感する瞬間。やっぱりこの「青」はここにしかないよ。

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2006年03月30日

この道を行けばどう…




なるものか。

危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし…!(アントン辞世の句、実はby一休さん)




ということで、「道」にかんするチベネタを2本。



◆青藏鉄道環境保全工事すでに効果/達成目標をすでに実現/国家監督署公告


【3月30日=拉薩晩報】 国家監査署の公告(29日)によると、青藏鉄道の工事期間中において設定していた環境保護目標は基本的に達成され、保護への取り組みはすでにその効果をあらわし始めている、とまとめている。特に野生動物保護のために設けられた専用の通道(ルート)の効果は明らかで、すでに藏羚羊(チベタンアンテロープ)は鉄道開通後の環境の変化にも次第に適応し始めているという。


鉄道の建設が野生動物の行動ルートや日常生活に与える影響を抑えるため、「環境評価報告」では、動物たちの行動パターンにあわせた33カ所の通道を設置することを要求。工事は2005年6月までにすでに完成しており、実際に調査を行った通道4カ所すべて「同報告」の基準を満たしていた。


中国科学院動物研究所による2003年から05年にかけての調査では、藏羚羊は繁殖にからむ移動期間において楚瑪尓河から五道梁の間で観測され、その中でも三江源自然保護区から新たに設置された通道を経て、可可西里自然保護区で繁殖を行っていた。さらに03年には400匹強だった個体数が04、05年には1500匹以上にまで増加。かつては線路付近で数日間ほどとどまっていたものが、滞在時間も一時間以内にまで短縮されたという。公告は「これらはすべて通道設置の効果が現れたもので、藏羚羊は鉄道建設後の環境の変化に次第に適応し始めている」としている。2005年6月までに行われた環境対策工事は基本的に全て「環境評価報告」の要求の2倍以上の効果を挙げている。


「同報告」では永久凍土と線路の盛り土部分の保護のため、盛り土に変わる橋の建設を薦めているが、それらの対策も2006年6月には全て完成の見込みという。


青藏鉄道の工事期間中における環境保護目標は基本的にすべてクリアすることとなり、国家規模の建設工事と環境保護の調和のある取り組みは我が国において未来への貴重な経験となった。



青鉄s絛齋羊.jpg

◎参考写真:試運転の電車の近くで戯れるチベタンアンテロープたち



◆メトも5年以内に道路開通/5年後には区内総延長5万キロに


【3月30日=拉薩晩報】 交通庁によれば2010年までの今後5年間(十一五期間)に総額430億元を投じ、自治区内の道路を総延長5万キロに達成させる計画で、これまで全国で唯一「道路の通っていない県」だった墨脱(メト)県にも通年通行可能な道路が開通、とうとう外の世界と車道でつながっていなかった歴史に別れを告げる。


この第十一期5カ年計画の期間中、自治区では青藏(青海ー西藏)、川藏(四川ー同)、シ真藏(雲南ー同)、新藏(新彊ー同)、中尼(中国ーネパール)など各公路でアスファルト化を薦めるなどさらにグレードの高い道路への整備を行うほか、墨脱公路の開通に加え、主要な経済幹線、国境路線、農村路線の建設にも取り組む。2010年には59の県でアスファルト道が通る見通しで、これによって自治区中部地区と東南部地区を結ぶ経済、旅行の周回ルートが整備され、道の到達率は鎮レベルで99%、村レベルで80%以上に。新たに205カ所の村にバス乗り場(停留所)が創設されるようになる。


今年の我が区における新規の重点道路建設計画は計21事業、継続が9事業となっており、総投資額は45億元、予算は更に50億元にまで増額したい方針だという。



墨脱の道.jpg

◎参考写真2:現在は歩いて訪れるしか方法のないメト県



【評】

道を作りさえすれば、地上第三の極地に暮らすオリンピックマスコット(=藏羚羊)だろうと、インドとの国境に接する墨脱(メト)に暮らす中国内少数民族中の少数民族(=モンパ)だろうと、喜ぶに違いない、というのが作ってあげる側の論理です。


でもね、アントンも言ってました。


その一足が道となり、その一足が道となる。


要するに道は自分で作っていくもんじゃぁないのかい?


なんて詩的に攻めてみたんだけど、都合のいい部分では自分も近代化の分け前を享受する側の人間だったりするんで、なんの説得力もなし。

だって、よ。


野生動物最後の王国、でも真夏の平均気温が一桁代、ちょっと雲が出てくりゃすぐ吹雪に変わるようなところに歩いていけるのかい?

チベット仏教的には「地上天国」の一つと言われながら、隣接する県の最寄りの集落から山道をえっちらおっちら歩いて四日かかるところに、あんた、行く気力はあるのかい?


そう問いつめられれば、もう自己批判するしかなくなりそう(笑)。



チベットには十年前の初訪問以来足を運ぶたびに、町並みの変化やそこに暮らす人の変化、売られている物資の移り変わりなど、さらには外国人が入藏する方法自体の変化まで、とにかく毎回のように


どんどん変わってるなあ、


という印象なんだけど、その変化を振り返ってみた場合、内容の劇的さ加減(ドラスティックさ)でいうなら、


この7月(青藏鉄道開通)をはさんだ2、3年に勝るものは今後も含めてもうないんじゃないか


と思えるくらいのタイミングがまさに今のような気がする。


だから、今回はたまたま「道」というそのものズバリのインフラ整備についてだったんだけど、チベット社会における色んな「変化」を取材した、広い意味での「この手のニュース」はこれからもどんどん目にするはず。


なんだけど、それがどういう意味を持つのか。入藏半月の新参者には分かりません。そのヒントにでもなるような記事、


将来ラサはチベットはこうなります。そしてこのような問題が発生していることも


みたいな記事を読みたいなぁ。新華社原稿でもいいから気合いの入ったチベタンジャーナリストを期待。迷わず行けよ、行けば分かるさっ!★★★☆☆
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2006年03月29日

嫁は徹マン、夫買い物




徹夜後シャワー⇒卒倒


【3月29日=西藏商報】 徹夜でマージャンに没頭、さあシャワーでも浴びて寝ようかとしたはずなのに、まさか病院に運び込まれてるなんてー。魯定南路沿いの某地区に住む覃さん(女性)は、早朝に起こったある「事件」を思い出すだけで、また心がドキドキしてしまうのだった。


3月27日、覃さんは奪底路にある某喫茶店にて友だちたちと夜明けまでマージャンを楽しみ、帰宅後、体に染みついたたばこの匂いが気になったため、まずはシャワーを浴びることに。30分後、食料の買い出しから帰ってきた旦那さんが目したものはシャワー室に倒れこんだ妻の姿。急いで病院に搬送したのだった。


医者からのアドバイス:徹夜明けは体に相当の疲労がたまっています。シャワーの時間が長すぎると、脳に血液が回らなくなる現象が発生し、覃さんのように卒倒してしまうケースも。不幸中の幸いはこのシャワーが電熱器だったことでしょうか。これがもしガスを使った湯沸かし器だったら、一酸化炭素中毒の恐れもありましたから…。



【評】

事件が起こった27日といえば月曜日。
この聖なる地でみなが神々しい朝日を拝み(たぶんこの日は晴れだった)ながら、


「さあ今週一週間も仕事に勉強に頑張ろう!」


と自らを奮い立たせ、やる気を出そうとしてるとき、この嫁ときたら


「ああ、なんてまぶしい太陽だろうね。早いとこひとっ風呂あびて眠りたいよ」

なんてぼやいてたのかも。



さらにこの記事を引き立たせているは、第一発見者の旦那。


月曜日の朝。普通なら働きに出てそうなものを、この人は食事の買い物に行ってたというから面白みがアップ。


「ダメ夫と耐える妻」


という伝統的な夫婦間の図式がこの二人の間では完全に逆転してしまっているんじゃないか。そんな家庭の力関係までかいま見させてくれる展開だから素晴らしい。


名字から判断するに二人はチベット族ではなく、たぶん漢族系。


まあこの覃さんが、豪腕辣腕ぞろいの四川の女性だとすれば


「さもありなん」

と言うことになるんでしょうが…。



ちなみにラサ入り2週間が過ぎてだいぶん慣れてしまったとはいえ、忘れちゃならない、ここは標高3600mを越える高地。

昨日のように昼間から結構なウイスキーを飲んだ揚げ句、かなり熱めのシャワーをきもちよく浴びてしまったわたしなんで、こちらの覃さんのように「気付いたら病院のベッド」にならなかっただけで幸運だったのかも。

お医者さんのアドバイスがこの薄汚れた心にもしみわたりました。



時にはこんなストレート小ネタもいいでしょう。キレで勝負屋ね、キレで。★★★★☆
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2006年03月28日

ラサ版ウイスキー対決




晴れてりゃいいんだけど、太陽がちょっと雲に隠れりゃ一気に冬に逆戻りしちゃうラサの町。


夜が寒い。

特にひとり者には…



そろそろ一週間ほど日本人と話してないなぁ。


そうそう、まもなく日本で入社式に臨むはず、田中さんにもらったジャックダニエルは美味しかったなぁ。

成都行き航空券が半額で買えるってことを教えてあげたから、その浮いた金で買えたんだよなぁ。あのジャック。



しばれる夜にはやっぱウイスキーだよなぁ。



もちろん日本の約1、5倍、一瓶200元(約3000円)以上するような洋モノを買えるはずもなし。シングルのショットで20元以上する外人向けレストランも論外。

ここ半月ほどのウインドーショッピングで目をつけていた、それでいて買うことまでは踏ん切りのつかなかったズバリ中国産「威士忌」という名のウイスキー以外、わたしに与えられた選択肢はなし。


そう、洋の東西は違えどウイスキーはウイスキーに違いないはず。ウイスキーと呼べるだけの方程式は守っているはず。

よし、買っちゃうか。



ただこの中国産。なかなか手に入らない貴重品のようで、数あるラサのスーパー、個人商店のうち、その「威士忌」をおいていたのはたった2カ所。


一カ所は比較的開けたショッピングエリアにある四方超市(スーパー)。もう一カ所は、こてこてのチベタンエリア、バルコルの裏にあるスーパー。


他の店ではどこでも見かけないのに、この両店舗にはそれぞれ5,6本ずつはストックがあったんでわたしの目にも飛び込んできたわけ。



ちなみに四方超市では当然値札があって56元(約800円)。



バルコルスーパーがこれより安けりゃいいのに


と少しでも節約しようと本日、まずはバルコルスーパーへ。


これまでは道路側から棚に並ぶ「威士忌」を見てただけなんで、実際に手に取るのは初めて。するとどうでしょう。いっちょまえにこちらのウイスキーにも値札シールが貼ってありました。どれどれ、おいくらなの?



「10元」


はいっ?


はり間違えっすか?


「あのぅ〜。このウイスキーってじゅ、じゅ、10元?」


「そこにはってある通りよ」とチベおばちゃん。


(ど、どういうこと?四方スーパーがぼってるの、それともこっちがおかしいのか。とにかく事態が変わらんうちにゲットせねばなるまいぞ)


「そうっすか。じゃあ一本頂きますわ」



帰り道。


まさか10元とはなあ。いくら庶民のエリアだからって別のところで56元なものを10元で売ってもと取れるわけないし…。



そうか、これこそまさに今話題沸騰、ニセモノウイスキーに違いない。

だいたい偽ウイスキーといえば、都市部で洋ものバーボンやスコッチが外見そっくりに売られてるのが相場なんだけど、それは都市部プチブルが買えるばったもん。こっちのチベタン及び、貧乏旅行者には中国産のばったもんでちょうどいいという話ですか。


ちょっとすねちゃった自分に悲しくなったんだけど、モノは考えよう。



ならば…


飲み比べてもいいんじゃない。


どうせ50元以上の出費は覚悟してたわけだし、別にこれから四方超市の「威士忌」を買っても予定より10元ちょっと余計にかかるだけじゃないか。


なかなかウイスキーの飲み比べなんてできませんよ。でしょ?



で、四方スーパー。



「実際自分の見間違えで2つのウイスキーは全く別もんだったんじゃ」


というわたしの懸念は雲散霧消。じっさいこっちも十分うさんくさい「威士忌」。今になっていうのもなんだけど、威士忌なんてウイスキーの中国語。別に商品名でもなんでもない一般名詞。そんないかがわしいものに50元以上の値を付けるこの店だって超ぼったくりバーに見えてくるから不思議なもの。



で、帰ってまいりました。我がヤクホテル。
お天道さんがさんさんと降り注ぐ超お昼間ですが、まあかまわんでしょう。



まずは実際に2つの瓶を並べてみましょうよ。



う〜ん、ラベルはほとんど同じだ。
さらに瓶の下の方に張ってある商品説明のシールを観察。


「煙台瑞事臨酒業有限公司」


ってところがつくってんだ。煙台と言えば、ビールの都青島のすぐ近く。さらに煙台自体も中国国内ではワインの産地として有名なところ。で、ウイスキーも作っていたんですね。


酒精度:37.5度   
原材料:軟化水、玉米(トウモロコシ)、食用酒精

やっぱ、男(≒一匹狼)はバーボンでしょう。原材料トウモロコシってことはまさにジャックダニエル風味を期待しちゃってもいいってこと?


浄含量:500ml


えっ、瓶の大きさ全然違うんですけれど…(四方版が一回りビッグ)

そういわれりゃ、中の液体の色も濃さが微妙に違うようだし…


うんっ?


キャップは完全に別物ですねぇ。



威士忌.jpg

◎参考写真:右がバルコル。左が四方。キャップについては続きを読んでっ!



もうこりゃ少なくともどっちかは「本来お天道様の下を歩けないモノ」に違いない。

この時点で悪いけど、バルコルウイスキーにかなりの赤ランプ。そりゃ値段が値段だし仕方ないよ。でも味で勝負だから。



そう。飲んでみるしかない、



まずは四方ウイスキー。
よく見りゃキャップがブドウマークなのがちょっと気にかかる。


実際にワインのフタみたいなちょっと柔目の金属チック。それをはずすとどうでしょう。日本のコンビニで300円くらいのシャンペンもどきを買ったとき、ついてくるようなプラスチックのキャップが登場。


おいおい、これってウイスキーじゃねぇよ

いくらワインの名産地、煙台産でもウイスキー作りの「ほこり」ってモノが感じられないじゃないですか。


瓶に口をつけて、ゴクリ。



うん。高濃度のアルコールであることは間違いなし。

テネシーの小川のせせらぎも
スコットランドの荒々しい海の香りも
何も感じられない。


なんか甘い。まだ「ブランデーのニセモノ」とアピールした方がいいんじゃない。キャップだってそうなんだし。



じゃあ、バルコルウイスキー。


こっちはキャップは一応ウイスキーチックなんだよね。

中央に「China」。まわりにも「YANTAI CHINA」なんてそれっぽい事書いてるわけだし。なんのひねりもないけど。


ゴクリ。


うん。10元相当の味でしょう。確かに40度近いアルコールは感じます。ビール大瓶が一本3、5元はしてしまうこのラサの土地にて、10元で40度弱が500ml(公称)というのは超お得。まさに労働者の味方と呼ぶに相応しい「威士忌」ではないでしょうか。



結論:両方ともニセモノ


原料も違うし作り方も違う。ともにウイスキーもどき。どっちかというとバルコルの方がウイスキーチックな気がしないでもない。でも両方に共通してること。まちがいなく飲み過ぎは翌日の地獄を招く。


でも、わたしは大人ですから、節操はあります。
飲み過ぎる前に眠くなるというありがたい体質もあります。


今後は当然バルコルウイスキーでいかせてもらいましょう。飲み過ぎて体に支障が出る前には下界に降りるタイムリミットがくるはずだし、ね。



さて、誰か物知りな方に質問。

この「煙台瑞事臨酒業有限公司」。実在する会社なんでしょうか。この「威士忌」、ホンモノはあるんでしょうか?だいたいこれまで中国のどの場所でも見かけなかったってのも変でしょう、やっぱ(笑)。

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2006年03月27日

下界は相変わらずやね




ダンスで勝てば成都美女と結婚
参加者まばら チラッと見てハイさよなら


【3月27日=西藏商報】

「ダンスで勝てば成都美女と結婚できる」。この「男の夢を実現させる試合」は25日、正式に参加者の受付を始めた。この論争必至のイベントは全国5大地区で予選が行われた後、一対一の対決によって優勝者を決定する。ただ、現場の状況から判断するに、物珍しそうに眺める人たちばかりで、実際の申込者は少なくなりそうだ。


午前9時すぎ、熊猫城迎楽広場前に一枚の大きなポスターが張り出された。「ダンスで嫁とり」。そこにはほおづえをついてなまめかしい眼差しでこちらを見つめる女性、今回の主役嬌嬌さんの写真。傍らには「ダンスで勝てばわたし、お嫁さんになってあげる」「世界初のイベント」「男の夢を実現」などと色鮮やかな文字が踊り、商品として一等には奨金10万元とダイヤモンドリング、さらに2等には5万元、3等には1万元が贈られるとのこと。申込期間は25日から27日まで。


巨大ポスターはひっきりなしに通行人たちの注目を集め、ある学生とその同級生たちは、しばらくの間その内容に目を凝らし、そして笑い始めたのだった。李さんという19歳の少年で、日ごろは街角でダンスをするのが趣味。「確かに“対決”は今のはやりだけど、ダンスもそれにつかわれるべきじゃない」とばっさり。「俺の求めるセンスじゃない」という理由から、申し込むつもりはないという。現場には少なからぬ人たちが集まったものの、一様にひとしきり笑った後、去っていくのだった。

昼も近づいた頃、嬌嬌さんがガードマン2人を引き連れて、春煕路からタクシーに乗って熊猫城に到着。彼女は見た目もポスター城の姿もほぼ同じ、集まったメディアの前に立ち、絶え間ない微笑みを振りまくのだった。しばらくしてお立ち台に上がると、短くこう一言。「わたしのパートナーはダンスの達人でなくっちゃ。踊る姿はとにかくまぶしくって最高にクールで…」



ダンス.jpg

◎参考写真1:成都商報にはこんな風に写真もばっちり
記事はこちら→http://www.cdsb.com/news/page/detail.jsp?NewsId=18861



【評】

下界は平和じゃのぅ。


久しぶりに「成都」の二文字を見たかと思ったらやっぱり「めいにゅう(美女)」ネタ。

まあ、とてつもない事件でも発生しない限り、成都から全中国に発信されるニュースは「美女」か「美食」しかないわけ。あらためて感じましたな。


こっちはお寺で等身大のヤブユム(父母仏)をみて「どきどき」するようなつつましい生活を送っているくらいだから、今、そんなに刺激的な嬌嬌さんのいる下界に降りてきちゃったら即鼻血、卒倒するかもしれませんな。



ちなみにダンスで思い出したんだけど、チベット族の間では「鍋荘」という民間舞踊が幅を利かせとります。分かりやすく説明するなら、草原にみんなで集まって、輪になっておどる踊り。そう、まるで日本の盆踊り。



鍋荘.jpg

◎参考写真:なぜかクリスマスに向け「鍋荘」を練習する日中藏連合体@某GHin成都


成都といえば、そんな「鍋荘」で育ったチベタンたちの一大集積地でもありますから、ぜひ雰囲気を読めない勇敢なカンパ(東チベット人)あたりにのこのこ出場してもらいたいもの。たとえば


HIP HOP vs 鍋荘
社交ダンス vs 鍋荘

なんて超異種格闘技戦、HGと和泉元彌の戦いみたいで面白そうじゃない?



ニュースの作り方としては、「コンテストの申し込みが始まりました」と書き始めるよりも、この記事のように「あれれ、どうしちゃった?企画倒れかも…」みたいなことをにおわす書き方の方がまっとうだと思う。

国内5カ所で予選を開いて、優勝賞金は10万元(約150万円)プラスダイヤの指輪なんて、元々興行として成り立つとは思えないんだけど、そこまでつっこんで取材して書き込んでしまうと、身分不相応な長ったらしい文章になるだろうから、まあ妥当なまとめ方でしょう。ただ、実際にいつどこで実際の試合(予選or決勝)があるのかくらいは触れてほしかったと。★★★☆☆
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2006年03月26日

ラサ北バスターミナル




なんとも直接的でひねりのないタイトル(見出し)になってしまったものの、実際ここ数日、わたしの心の中をゆさぶり続けていたのはあの「太陽島」ではなく、このバスターミナル。中国語では「拉薩北郊客運站」ね。


きっかけはいつもの西藏商報。

数日前、紙面の端っこに何気なく「拉薩北郊客運站」および「拉薩東郊客運站」の時刻表を掲載してたんで、初めてその存在を知った次第。手持ちのガイドブックには北ターミナルは掲載されておらず、ということはたぶん新しくできたんだろうなぁ、と。


またしてもラサの町にメスを入れやがったなぁ
でも新しいもんならやっぱ見たいでしょ


という気持ち。で、もうひとつわたしの心を揺さぶったものば、時刻表に記されたバスの行き先ね。昌都、香格里拉、阿里などなど、もう見てるだけでマニアなら垂ぜんの的。爆発寸前、激しいおあずけ状態に入ってしまったとさ(笑)。



時刻表の欄にはあわせてターミナルの住所と電話番号も掲載してたんで、本日は週末、お出かけの日。行ってきましたよ。


まずは民航チケット売り場の前の道「娘熱路」をとにかく北上。扎基路との交差点(三叉路)までたどり着いたら右折。その扎基路沿いにあるんだけど、交差点からは徒歩約10分、進行方向右側。道路の向かいは大きな運動場(競馬場)だから扎基路までくれば迷うことなし。


拉薩北郊客運站.jpg

◎参考写真1:これが拉薩北郊客運站。まあどこにでもあるターミナル的建物


今回はわたしの無駄な興奮より情報提供が主な目的なんで、まずは西藏商報に掲載されてた分をそのまま掲載。



目的地         車型   値段    発車時刻

那曲(ナクチュ)   豪華大型  65   毎朝午前9時前
           普通大型  53   毎朝午前9時前
日喀則(シガツェ)  中級中型  50   毎朝午前9時前
仁布(リンプン)   中級中型  35   毎日午後3時半
山南(ロカ)     中級中型  30   毎朝午前9時前
米林(メンリン)   中級中型 100   毎日午前11時
           京龍小型 100   毎日午前11時
江達(ジョムダ)   中級中型 350   隔日午前10時半
芒康(マルカム)   中級中型 340   隔日午前10時半
香格里拉(中甸)   臥  鋪 500   隔日午前10時
           中級中型 500   隔日午前10時
格尓木(ゴルムド)  臥  鋪 190   毎日午後0時半〜同3時半
           普通大型 160   毎日午後0時半〜同3時半
卞熱郷              15   毎朝午前9時半
阿里(アリ)淡季   臥鋪 600/560/520  3日おき午後5時  
      旺季   臥鋪 750/700/650  3日おき午後5時
薩迦(シャキャ)        往復180   毎日午前11時


すべてバスターミナルの掲示板での情報と照らし合わせてもまあ、間違いはないみたい。で、ほかに現場で確認できた行き先及び値段は、


目的地          車型     値段

八一(パーイー)    普通大型    70 
            中級中型    80
昌都(チャムド)    普通大型   280
亜東(トモ)      普通大型   120
巴松措(パソンツォ)  マイクロ    80
納木措(ナムツォ)   マイクロ    60

成都(ネバーランド)  臥  鋪   500
西寧(シーニン)    臥  鋪   340
蘭州(ランジョウ)   臥  鋪   380
重慶(チョンチン)   臥  鋪   550
南充(ナンチョン)   臥  鋪   560
西安(シーアン)    臥  鋪   480


残念ながら発車時刻についての情報はなし。南充(四川省)なんて誰が行くの、と思いながらもよくもまあこれだけそろえたものだと感心。西安とラサがバスでつながったというのも何だか不思議な気分でしょう。



さらに香格里拉行きの寝台バスについては、個人的な事情もあって更に詳しく。ラサから途中の通過都市までの値段と距離を含めてどうぞ(あ〜、どんどんマニアック)。


ラサ⇒八一(80元、410K)⇒林芝(90元、430K)⇒波密(160元、644K)⇒八宿(210元、861K)⇒邦達(240元、955K)⇒左貢(280元、1062K)⇒芒康(340元、1220K)⇒塩井(380元、1331K)⇒徳欽(430元、1442K)⇒香格里拉(500元、1700K)



北郊客運站内部.jpg

◎参考写真2:まったくもって綺麗なターミナル。そのうち汚れるんだぜ、きっと



ところでチベット自治区はラサ以外一部地域を除いて基本的に外国人非開放地区だったりするわけで、


「我々にもチケットは買えるのか?」


という疑問は当然浮かんできましょう。で、わたし的には


「市内にある他のターミナルよりも大丈夫なんじゃないの」


という感想やね。

実際、香格里拉行き(27日午前10時発)の寝台バスについてはキップ購入をシュミレーション。途中の芒康(マルカム)までのチケットをコンピューターで座席確認してもらい、発券までしてもらう寸前のところで、


「あっ、お金が足りない。ちょっと取ってくるからとりあえずキャンセルして」


と言って逃げ帰ってきたんで…。

もちろん、中国語でやりとりしたものの、はたして相手方のおばちゃんを本当に中国人としてだませたかどうかは微妙なところ。でも「買える」という感触だけはかなり確信を持ったのでした。


このバスターミナルからは既述のとおり、薩迦、巴松措などラサからちょい遠めで独りではなかなか行きにくい場所なんかにも便が出てたりしてそれだけでも使い勝手がありそう。


もちろん最終的に狙うは自治区西の端に位置する「阿里」行き。夏前のシーズンに向けて万全の準備(何を?)のうえ、ここから旅立つことになるでしょう。さあイメージトレーニングでも始めようかね。


北郊客運站路線図.jpg

◎参考写真3:阿里はこの地図のほぼ一番左あたり。まってろよカイラスっ!

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2006年03月25日

みんなで愛そう太陽島




行動を起こしたよ!
ともに築こう美しいふるさと
本市41団体・組織が中和国際城で一斉掃除
「クリーンアップ中和国際城」報道


【3月25日=拉薩晩報】

中和国際城に環境を守り、美しいふるさとを築こうという機運が盛り上がる。


ラサ市政府の働きかけによる「中和国際城クリーンアップ隊」には市愛委員会、警察、学生など計41団体が参加、同城内のこれまで清掃の行き届いていなかった場所やラサ河の川原などでゴミ拾い活動を行った。


通りすがりの市民によれば、ラサ河の川原はこれまでに何度も清掃活動が行われてきたが、今回またしてもこうして多くのゴミを見るとは意外で、「本当に活動参加者には感謝したい」とのこと。


中和国際城で長年商売を営む汪さんは、「今回のクリーンアップキャンペーンは間違いなく有意義なこと。歩道などを占拠していた屋台やゴミなどはなくなって道は歩きやすくなったし、じっさい歩いていても気持ちがいいよ。昔のように人、車、露店が一体になった風景はもうなくなったんだ」と話した。


現在、中和国際城への一日の流動人口は約3万人。市の行政機関もあり、商店は計1163戸、9つの生活区がある。今回の一連のキャンペーンでは、無造作に建てられた建築物224カ所、道路を占拠していた商店164戸、安全性に問題のある住居100戸以上を撤去している。


政府及び関係機関が力を入れて取り組む今回の活動は、中和国際城を実際その名前に釣り合うように秩序ある管理体系を備え、市民にもそう認識される現代的な場所にすることで、同城を買い物や食事、娯楽などを総合的に楽しめる本市の経済拠点としての位置づけを高めることを目的としている。



太陽島掃除.jpg

◎参考写真1:駆り出された市師範学校の生徒たち。授業なくなって嬉しい?



【評】

まあちょうどよく昨日の日記とワンセットで。


わたしが中和国際城、わたし的には「太陽島」の呼び名の方が好きなんだけど、いずれにせよその場所をうろうろしていたのは、午前2時から約2時間くらいだったかと。


その時間帯には全く「クリーンアップ隊」(わたしが勝手につけました)の影すら見えず。記事に活動の時間くらい書いてくれたらいいのにね。


たぶんそのころには終了してたんだと思う。



というのも、きのうの日記にて


「島の端っこは、北京有数の「貧困地区」と指摘されて話題を呼んだ大柵欄地区のような長屋地区。およびそその住民らが営む中古ショップ、廃品回収屋が軒を連ねる一角」


と書いたような潜在的にはもう少し汚くてもいいようなエリアも確かにあったのに、そこまで眉をひそめるというほどの惨状ではなかったということは、すでに集中的に手を入れられちゃった後だったんでしょう。



何やらあの付近の人たち、わたしが訪ねたとき


いきなりどかどかと大量にやってきて、こっちは完全悪者扱い。ゴミも使えるもんもとにかく持っていくだけ持っていって、あっという間に消えちゃったよ



みたいな脱力感に支配されてたような。思い過ごしだとは思うけど



太陽島ゴミjpg.jpg

◎参考写真2:そういわれりゃごみ(商品?)もだいぶ整然と積まれているような…



ちなみに本日は土曜日のため、愛読紙「西藏商報」はお休み。それも何たることかと思うんだけど、そういうわけで日頃は街中の貼り出しスペースにて立ち読みですましていた拉薩晩報をこうして購入夕。そして読んでみたら同じように「中和国際城」キャンペーンを行っていました、ということ。


日本の新聞では普通、よほど事件性のあるテーマとかじゃない限り他紙と同じ企画を取り上げたりはしないんだけど、そこはやはり、政治的力学が働いた結果でしょう。まだまだ広報誌なんだねぇ、まあ無理ないか。★★★☆☆
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2006年03月24日

ラサでチベに飽きたら




太陽島にいけばOK牧場。


太陽島?

別名「中和国際城」



キチュ(ラサ河)にできた中洲の一つ。記憶に新しいところでこの前の日曜日、わたしがさまよったのは仙足島でした。


この2つの島がキチュ中洲の二大巨頭であらせられ、仙足が住宅地をメーンに開発されてるとしたら、太陽は主に商業地として発展させたいみたい。それも完全に「中国」として。


場所はポタラ宮のほぼ真南で、大きさはジョカン、バルコルを中心にした正真正銘旧市街エリアよりも若干大きい程度。


そこにレストラン、高級ホテル、飲み屋、お茶屋、ショッピングマーケット、遊園地などなど、大陸チックなものがすべて勢揃い。



たとえば、中和国際城小商品市場。

成都だったら荷花池市場、北京だったら紅橋市場があるように、


「品質は二の次。とにかく安く、そして出来ればブランドもんで」


という中国の典型的市民の需要を満たすことを第一義とするようなマーケット。

もちろん北京や成都ほどホンモノチックなものが売ってるわけじゃないけど、偽ファミコンのカセットや超女などアイドルのブロマイド、文房具のまとめ売りetc。



太陽島1.jpg

◎参考写真1:ねっ、中国滞在者ならこんなところで買いもんしたことあるっしょ



そしてたとえばナイトライフ。


中国の中級以上の町だったら、


「こんな巨大な建て物作っといてどれだけの客を入れるつもりなんだ」


みたいなカラオケとかバーを見たことないっすか?
お姉ちゃんたちがけだるそうに入り口でだべっているやつ。
そのくせバドワイザーとかで無茶苦茶ぼってくる店。



太陽島2.jpg

◎参考写真2:ねっ。背景の山とかはちょっと違和感だけど夜になりゃきっと…



さらには、遊園地。


子どもたちはゴーカートやメリーゴーランドに歓声を上げ、大人たちは渋くビリヤードに興じる。そんな家族全員が幸せになれるような施設も。


太陽島3.jpg

◎参考写真3:あれっ、飛行機に乗ってるのもしかしておばちゃん?



もちろん最後は食べ物屋。

島のあちらこちらに食いもんを出す店は散らばってるんだけど、圧巻は金珠一路というほぼレストラン街。実はこれこそ市場とか遊園地とは比べもんになんないくらいにすごくって、冗談抜きにバルコル一周分くらいはありそうな長さ。


ちなみにバターの香りのする店(チベタン食堂)は、私の見た限り一軒もありません。イスラム食堂でさえも島内の他のブロックにはあるものの金珠一路にはほとんどなし。


すべては中華料理屋で占められてる


と言ってもいいくらいでしょう。


太陽島4.jpg

◎参考写真4:だからこの景観。火鍋、火鍋、茶楼、粥、火鍋、ひらべ(笑)


ちなみに島の端っこは、北京有数の「貧困地区」と指摘されて話題を呼んだ大柵欄地区のような長屋地区。およびそその住民らが営む中古ショップ、廃品回収屋が軒を連ねる一角もあるんだけど、それは「西藏商報」などの新聞各紙によると、

文明都市らしくない、国際城にふさわしくない

とのことで環境美化、区画整理の対象になってるとのこと。そのうちなくなるんだろうね。被害者は別にチベット人に限らないってこと。



とはいいつつ、このまま漢民族のゲットーとして発展を続け、なんかあったときはここに避難しさえすれば長期戦だって持ちこたえられるんじゃないか


と思うくらいにチベットを感じなかった「太陽島」。ちなみに川を挟んだ向かい側は自治区共産党委員会および自治区政府。


中央政府から派遣された高級役人たちが単に身近で遊べるところがほしかったから作っただけじゃないか


そう思えるくらいに中国チックな「太陽島」。



はるばるラサまでやって来てチベットに飽きた方。中国本土が恋しくなった方。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。まあ、いないよね。
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2006年03月23日

チベタンマスチフと私



3月 ペット犬市場の温度も上昇中


【3月23日=西藏商報】

■記者 李湘虹 実習記者 田雅芳媛

3月になってこのかた、ラサの納金路、八一路および宗角禄公園そばの林萌路などにあるペット用の子犬市場では毎日、多くの人たちの姿を目にするようになった。小型犬種の価格は明らかに高騰中で、凶暴・大型犬の値段の上がり方は更に明らかなようだ。


愛玩犬の中では、白色に花柄模様の入った犬が最も人気。寵物楽園の楊さんによれば、柔らかくて長い毛の生後3カ月前後の犬が一番の売れ筋で日に4、5頭ほど売れていくという。またこうした愛玩犬の値段は2月時に比べて20〜50元ほどアップ。北京犬は一匹200元、蝴蝶犬は同300元、可卞需同200元、細身の鹿犬同600元、美しい貴妃犬は700元、賢いスコットランド牧羊犬は1500元ということ。


一方、どう猛で大型の犬種はあまり買い手がつかず。15000元の松獅、17000元のドイツ産シェパード、18000元のチベタンマスチフ犬などはすべて、番犬が必要な家に暮らす人たちにとって第一の選択肢。チベットを訪れた観光客たちにもまた生後2、3カ月のチベタンマスチフ犬が人気だという。



【評】

春分の日にあわせた春らしい話題ですな。
ちなみに本日のラサ、午後3時ごろ、小雪が舞いました。

「こゆき〜!(byちい兄ちゃん)」




…犬の名前はわたしも分からんのですよ。

可卞需、鹿犬、蝴蝶犬、貴妃犬、松獅


どれも電子辞書には載ってない、そしてどんな種類か想像もつかない。
興味がある人はどうにかやって調べてちょうだい。そしてわたしにも教えてね。


で、最も高額商品となったのがチベタンマスチフ。一匹約27万円也。


中国語だと、

藏敖(zang4ao2・ザンアオ)
 犬



また変な字になっちゃったけど、ノートパソコンの人はディスプレーを170度くらいに倒してみてちょうだい。「アオ」という字が何となく分かるはず。



とにかくどう猛さでいえば、チベタンマスチフにかなうものなし。


それはわたしの経験in1996年。


旅行者同士でトラックをチャーターして自治区西部にあるカイラス山を目指してたとき、進行方向はるか先に遊牧民のテントがあったとしたら、必ずと言っていいほど猛然と迫ってくる巨大な黒い塊。



マスチフ1.jpg

◎参考写真:そう、わたしの視界の向こうからどんどん迫り来る黒い塊。




それこそもちろん、チベタンマスチフなわけで、巨大な咆哮でいつまでもいつまでも追いかけてくる執念深さ。しかもひどいときは数匹。



マスチフ2.jpg

◎参考写真;そう、そしてこんな近くまでやって来てしまう。黒と茶色




こっちはほろつきトラックの荷台に詰め込まれてるわけだから、そのおぞましい声が聞こえるだけで姿は見えず。どんな猛獣がトラックのすぐ後ろに迫っているのか、分からないだけに逆に恐怖も倍増。だいたいその追走劇は1キロ以上は続いたような記憶。



マスチフ3.jpg

◎参考写真3:ホントはもっと近づきたかったんだけど、恐怖。首の赤いの何?



そんなどう猛なケダモノが今じゃ中国人の人気ナンバーワン。さらに「チベット」と名の付くことで2翻はアップ。その人気は海外にまで広がり、投機の対象になってるという話まで…。


全く時代は変わったもんだ。


変わったといえば同じく初めてラサ入りしたとき、1996年。町中にはけっこうな野良犬がいたもの。さすがにマスチフじゃないけど、昼間はぐったりしてるくせに、日が暮れるとがぜんハッスルしてしまう奴ら。


低いうなり声を発っしたかしないかのうちになんのためらいもなく噛みつくから、人間様もおちおち酔っぱらって夜道を歩けない。


それが今ではめっきり見なくなっちゃいました。


成都ならば、「捕まって、売られて、食われた」ということも考えられるんだけど、流石にまだそこまで中国化はしてないはず。


観光開発の名のもとに、政府関連機関によっていつの間にか一掃作戦が行われたんでしょうな。安心できるといえばできるんだけど、変わりにこの10年、野良犬よりもっとたちの悪いのが激増してますけど(笑)。



町を歩けば確かに犬を連れたじいちゃん、ばあちゃんたちをよく見かける。それは平地(北京、成都)に比べりゃ少ないかもしれないけど、かつては全くなかった光景。いったいこの変化の背景はなんなんだ。そして、3月になるとなぜ犬の値段があがるんだ。実習中の記者さん。そんな疑問は湧かなかったのかしら(意地悪な先輩風)。★★★☆☆
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2006年03月22日

世界一過保護ポタラ鳩




観賞バト“おうち”にお帰り


【3月22日=西藏商報】

広場を離れ一年近くが経ったハトたち、3月21日、改修工事を終えたポタラ宮前広場に戻って来るや、すぐさま市民や観光客の視線を集めていた。


同広場に集まるハトたちは、自治区政府成立30周年記念式典の際、上海市人民政府から西藏人民に送られたちょっと趣向の変わったプレゼント。それから10年、この可愛らしいハトたちは人々の目を楽しませてきただけでなく、ラサの土地に自然、調和、平和、協力の雰囲気をもたらしてきた。ラサに暮らす各民族、友人たちは十分にこの「平和の使者」を愛し、ハトたちを自分の本当の親友のように扱ってきた。


ポタラ宮前広場改修の際には、工事が順調に行われるため、また観賞バトたちの心身に悪い影響を与えないため、広場管理所は全てのハトたちを臨時の保管場所に移動させた。ハトたちが順調に生育するように、管理所職員が毎週1回ハト小屋を訪ねて状態をチェック。結果、この一年間、すべてのハトが健康で一羽も死亡することがなかった。


改修工事が予定通りに完成した後、ハトは全て元通り広場に戻されるよう要望が高まり、13日には、市衛生局防疫所の医務員がハト小屋を訪れ、すべての鳩に鶏インフルエンザの予防注射を実施。18日には、ハトの世話の責任者である拉巴さんが部下とともに砂を持ってあらわれ、ハトたちにこの砂で身を綺麗にする作業を行った。20日、広場西側の人工池の隣に鉄索で囲まれた広さ約150平方メートルのハト専用スペースが登場。21日にはセレクションを通じて選ばれた60羽が真新しい広場に戻ってくる幸運に恵まれた。記者は広場で、拉巴さんとハトたちの姿を確認。拉巴さんは「ハトたちは一年間も小屋の中だったわけだから、やっとここに戻ってくることができた。確かにまだ慣れてないところもあるみたいだけど、市民や観光客も喜んでいるし」と興奮気味に話した。拉巴さんはハトが健康的に生活できるよう、市民や観光客に「決して食べ物を与えないで」とお願い。ハトには漢方薬を混ぜた専用のエサを与えており、現在特別に仕切られたハト用スペースにみだりに入り込んで、ハトを驚かすことも避けてもらいたいという。


ポタラ前広場に再び観賞バトが帰ってきたことで、広場全体に新たな活気と歓声、笑い声を運んでくることになりそうだ。


【評】

こいつら世界一甘やかされた、それでいて死ぬことを許されない可愛そうなハトなんだ


そう思ってもらうだけで結構。

ポタラ宮のハトが鳥インフルエンザで死亡、何ていうニュースが世界中を駆けめぐったとしたら、そりゃあ、共産党のお偉いさんたちの面目丸つぶれっすからね。


それほど大切に「チベット平和解放の象徴」にまでさせられてるハトさんたち。


エサまでも漢方薬を加えた特別版。いったい何が入ってるんだろう。朝鮮ニンジン、クマの肝、虎の○○○(失礼)、それともやっぱりチベットらしく冬虫夏草かな。



ところで、いつでも気軽にどっかに飛んでいけるハトたちのために高さ数十センチの鉄柵を設けてどんな意味があるのか。逆にそこに安住しているのだとしたら、それもまた


飼われることになれてしまったものたちの悲哀


という風にブラックに攻めてみようかね。わたしは別にハト好きでもハト嫌いでもないわけだし。


でもじっさい観察に行ったらやっぱ一羽もいませんでした。これが当たり前。で、変わりにいたのが五体投地をするチベット人おばちゃんたち。



ポタラおり.jpg

◎参考写真:檻に入れられちゃったのはハトじゃなくてポタラ宮だったりして…


平和の象徴、民族融和の象徴、それは自由であるということが大前提、そのことをハトが教えてくれたとしたら面白いのに。



それにしても毎日のように紙面に掲載されるポタラ宮ネタ。

まあ、わたしの地元でホークスネタが毎日新聞の社会面を飾るようなものかも。別に読んでて飽きることはないし、それどころか無条件に嬉しかったりするわけなんだから、そんな読者感情をうまくすくい取ってるのかもしれないしね。

西藏商報社内にて。デスク(上司)に

「今日のポタラネタはないのかっ、早く捜してこい!!」

なんてどやされる新米記者の姿があったりして。まあ、ご苦労さんです。今日も何とか怒られずに済みましたね。★★☆☆☆





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2006年03月21日

ラサでの典型的な一日




チベット入りの飛行機に乗ったのはちょうど先週の火曜日。

早いもんでもう一週間がたっちゃったわけで、いつの間にか生活パターンも固まりつつある毎日。その典型的な一日を、昨年6月の承徳旅行でエントリーした迷作「何てついてないんだ」以来となるドキュメント形式でお伝えします。



凾O8:30
部屋は相変わらずドミトリー6人部屋。現在泊まってるのは5人。わたし以外の4人は西洋人で、そのうちの一人がセットした目覚まし時計で安眠を妨害される。

でも寝ぼけた状態ながら「安田大サーカス」と毛虫取り(駆除?)競争をしていた夢を見ていたことを思い出し、安眠ともいえないな、と納得。

すぐに心地よい2度寝にはいる。

※ここラサは北京のはるか西。北京時間よりも2時間は遅れているとお考え下さい。だから決して2度寝は許されるわけ。


凾O9:00
この9時こそがわたし本来の起床時間。寝起きは最高にいいほうなので、むくっとベッドを起きあがり服を着替えて、リュックを背負い、宿(ヤクホテル)を出る。町もようやく動き出した感じで、まだ店を開けていない朝飯屋だってあるわけだから。



凾O9:10
チベット入りして以来続けていること。それは朝のバルコル散歩。大昭寺のまわりをぐるっと回って朝の空気を吸いつつタダで入れるお寺に出向いて、前の日までにたまった1角札(約1、5円)をお布施する。

でも本日はちょっと様子が違う。目指すは大昭寺そのもの。しかもそのご本尊に出向こうという目論見。なぜならあと1時間ほどで始まるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の日本対キューバ戦。

ボスも含めて鷹戦士5人が参戦しているチームが世界の頂きに手を届けんとしてるとき、ホークスファンがチベットで何をすべきか。それはチベット1神聖な寺で優勝祈願するべきでしょうよ。日本あたりで「お百度参り」するより何倍も御利益があるはず。


ドキュバルコル.jpg

◎参考写真1:大聖寺の入り口付近。すでにバルコルを回ってるチベタンも多数



凾O9:50
午前中はタダで入場できる大昭寺。だから中国チームはすでにWBC予選で敗退したというのにチベット勢も大勢参観に押し寄せていたりする。

本堂に入るだけですでに行列なんだけど、さらに本堂内の最も神聖な釈迦牟仁(シャカムニ)像にたどり着くには、それこそ時速200メートルくらいの速度。

日本時間で午前11時プレイボールだったから、中国時間だと同10時。マジで時計が気になりだしたころ、ようやく仏さんの前に到着。ホント気をもませるんだから。

正面、左サイド、右サイド、と5角札を計3枚。ついでにまわりのチベット人みたいにアグラを組んだブッダの左右の膝に自分の額をこすりつけてやりましたわ。これで日本チームの世界一は間違いなしでしょう。



凾P0:20
せっかくタダで大昭寺の奥まで入り込んだんで、2階部分も参観することに。さすがにここまで来るとチベタンたちもだいぶ疲れたみたいで、釈迦牟仁像までの熱心さはなし。

ほとんどの人たちが足早に各部屋を回っていく。実際数十ある小部屋にはそれぞれ十体前後の仏像や聖人像があるんだけど、すべてを知ってる一般人なんていないんだろうね。



ドキュジョカン.jpg

◎参考写真2:大昭寺の2階部分。すでに行列はなくなり、がらんとした雰囲気



凾P0:50
ようやくバルコル参観を終えたんで、一応いつもの日課を果たすべくバルコルも右回りに一周。いつもより1時間以上時間が遅いせいか、太陽の位置もだいぶ高く、営業を始めた露店の数もだいぶ多くなっている感覚。

帰りは近道を通ってヤクホテルへ。途中でヨーグルト売りのおっチャンから瓶一本、続いて焼餅売りの夫婦から具入りと具なしの焼餅を計2個購入。

ちなみにヨーグルトはどっかでだれかが大量に作ったものを、調味料が入ってた瓶やジュースのペットボトルに入れ替えて、販売役のおっチャンおばちゃんが路上に並べているというもの。

「新鮮?」と聞けば「もちろん」と答えが返ってくるけど、「清潔か?」とは怖くて聞いたことなし。でも、まあ今んとこなんの問題もなし。値段的には市販品の2倍以上の安さなのは間違いなし。



凾P1:00
今朝のように大昭寺の中に入らなかったときでも、その分散歩を長くしてしまうのがオチだから、だいたい食事をするのはこの時間帯。これくらいになれば宿の中庭にも日が差し込むようになり、楽しい屋外ブランチ。


ドキュ朝飯.jpg

◎参考写真3:これが典型的な一食目。緑がないのが寂しいところか

ちなみに中央にあるインドのナンみたいな奴と右側の白いごま団子みたいなやつが焼餅。でかい方(1元)には中にネギと挽肉も入っていて、更に表面には唐辛子誰を塗って主食系。小さい方(5角)は砂糖を溶かしてあってどっちかというとデザート系というところ。

ちなみにヨーグルトには若干ハチミツを混ぜております。そしてコーヒーはネスカフェ。愛するゴールドブレンドを捜しきれなかったのが悔しいところだけど、それでもやはりこれを飲まないと落ち着けない。



凾P1:20
お腹もいっぱいになったところで、昨日の日記を仕上げることに。予想以上に翻訳に時間がかかったため、部屋に戻って、【評】以下の部分を書き始める。


凾P1:50
宿には有料インターネットスペースがあってパソコンは全部で9台程度。どれも日本語入力ができたりUSBポートが全面についてたりと、旅行者に使いやすいように設定されているから、一時間5元の利用料も無茶苦茶高いとはいえないところ。

さていつものように日記を2つのブログにアップした後は、お楽しみのWBCコーナー。試合はすでに中盤を迎え、日本が5点のリード。まさに優勝祈願@ジョカンの効果なわけで、まんざらでもないわけですよ。

途中で3点差まで詰め寄られるものの、喚起の瞬間を疑うことなく、自分に科したお約束「ネットは一日1時間」を守るため、

「おばちゃん、お会計!!」



凾P3:00
いまだはっきり言ってなかったけど、わたしチベットに勉強しにきました。それもチベット語じゃない中国語。みんなに変だって言われるんだけど、どうもタイミングが合わなくてこうなっちゃった次第。まあ4月22日のHSKまでの辛抱よ。

だから部屋にこもって勉強をスタート。とにかく中国語の勉強を復活させたここ1週間
で感じたことは、

「知ってても口に出して使えない言葉が多すぎる」

ってこと。今度のテストは筆記だけじゃないようなんで、その辺も力を入れてやりましょう。別にチベット人だってわたしより中国語できる人たちばっかりなんだし、その辺もうまく使わせていただいて、多聴多説只能提高会話能力ですよ。



凾P6;30
昔(10年前)は太陽光で水を温めていたんで昼間の温かいときにしか浴びれなかったこの宿のシャワー。それが今では24時間、バンバンに熱いのが飛び出してくる。とは言いつつ昔のなごりか、わたしのシャワータイムはだいたいこの時間帯。

まず他人が使用中ってことがないし、風呂上がりに濡れた髪を中庭で自然乾燥させるのも心地良い。

そして本日は2日に1度の洗濯もあわせて実施。実は先日、自分のベッドの下から大きめの洗面器を見つけたから洗濯も超簡単に。お湯ためて洗濯物入れて、潜在かけて何回か攪拌する。あとはつけ置き洗いでOKですから。

チベットで何が助かるって、洗濯の乾きの速さ。脱水機なんて当然ないから洗った衣服は手で絞るわけだけど、ちょっとくらい水滴たれるくらいの手抜きしぼりでも、この地の強烈サンシャイン&乾燥空気の手にかかればほんの数時間。いやぁ、ホントありがたいね。



凾P7:00
心も体もさっぱりしてさあ勉強再開。日差しも心地よいから参考書とiPodを持ち出して中庭でLet's study Chinese!!


凾P7:25
ところが乙女心以上に移りやすいのが高地ラサのお天気。あんなに雲一つなかった空が一気にどんよりモード。当然気温は摂氏一桁台だから、もう耐えられん。部屋の中に避難。



凾P8:00
本当に一日1時間以内を守ってきたわたしのネット生活。でも、でも、どうしてもWBCの結果が今日のうちに知りたいじゃない。美味しいお酒が飲みたいじゃない。ということで今日は特別、10分間の「見なかったことにしていただく時間」を設けることに。

さっそくYahooで検索。


日本世界一!

この見出しだけで十分です。えっ、でも10対6。荒れたねぇ

でもチベットで最も神聖な仏像に日本人で唯一、日本チームの優勝を祈願した買いがありました(笑)。この勢いで若タカ軍団よ、悲願の日本一奪還も実現しておくれ。



凾P8:10
こんなすがすがしい気持ちは久しぶり。夕食前の散歩にも弾みがつこうというもの。

ところで、バルコルを中心に旧市街を歩き回る朝の散歩がチベットの雰囲気にひたるためのものだとすれば、夕方のそれは食い物屋やスーパーなど、ガイドブックには載っていないような生活必需情報の収集がメーン。

だからヤクホテルよりも北側やスノーランドホテルより東側などを歩くことが多かったりする。で、本日は何となくそのポタラ宮の方に向かうことにしたのでした。



凾P8:20
散歩の途中で新聞スタンドによって「西藏商報一部ちょうだい」。こんな10ページくらいのやつが一元もするって高いよなあ、何て思いながら歩いていると、トップニュースはなんと「外国人が訪ねるべきチベットの観光名所10カ所」。

おい、昨日のつかまされ取るやん!!

でも後の祭り。引き返して返品するには少し歩きすぎた模様。ちょっぴり悲しくお散歩は続く。



凾P8:25
続いて見えてきたのは、郵便局前の新聞、雑誌スタンド。北京時代に愛読していた「環球時報」が目に入り、世界情勢を知るのもいいかとおばちゃんに

「それいつの新聞?」

「昨日のだけど。輸送料もかかってるから3元だよ。いいかい」

「うん。元々高い新聞だしね。買いますよ」

「じゃあ、これをおまけにあげようかね」


といってくれたのは先ほど買ったつもりだった本日付の「西蔵商報」。なんか得したようなそうでもないようなお散歩はまだつづく。



凾P8:40
ポタラ宮まで来ちゃえば、そこから西に延びるノルブリンカ路まで足を伸ばすのがラサ入りして以来のわたしの日常。

道の両側にはたぶん去年か一昨年くらいに植えたであろう合計50本くらいの桜並木。どれもまだ幹の太さがわたしの腕くらいしかなく、枝振りもかなり貧相だから、「豪華絢爛」にはほど遠いながら、もうすでに6分咲きくらい。

日本人ならやっぱ花見でしょう

場所がら車も多いし、結構小便臭かったりして、シートを広げてどんちゃん騒ぎができないのが悲しいんだけど、とにかくその雰囲気だけでも楽しむのが“おつ”というもの。



ドキュサクラ.jpg

◎参考写真4:これが綺麗に咲いたポタラサクラ。サクラじゃないことはないよね?



凾P9:00
本日の夕食は餃子でござる。チベット人がほぼ主食として食べるような、チベットに来た外国人が興味津々で食べるようなヤク肉を使った「モモ」ではござらぬから、あしからず。

そう、わたしがあしでかせいで見つけた餃子屋さん。その名も「東北餃子城」。やはり餃子は手包みが基本。豚肉が基本。そして東北が基本。

とにかく北京での生活以降、どうしても餃子、しかも水餃子が生活の一部に入り込んでしまったわたし。猪肉白菜は半斤8元(約120円)。確かに高いことは高いけど、西洋人向けレストランに行ったと思えば許される範囲でしょう。

自分で酢や醤油、塩に旨味調味料などを調合して作るつけだれ、スープとして飲むための餃子のゆで汁。どれも餃子専門店の王道でしょう。

なんかだいぶ中国人と好みが似てきちゃってるよなぁ



凾P9:30
宿に帰るついでにお買い物。スーパー「楽百隆」はヤクホテルのほぼ真北にあるんだけど、ちょっと遠回りしないと行けない場所にあるお店。

今日の収穫といえば、明治澳州堅果夾心巧克力(明治マカダミアチョコレート)5元と日清出前一丁日本豚骨拉面(出前一丁とんこつ味)3、7元。

ともに中国で初めてみた日本ブランドの製品。とうぜん美味しければ「アタリ」なんだけど、はたしてどうか。日清の方はカップヌードルもUFOも味を完全現地化させているから、過度な期待は禁物やね。



凾P9:50
宿に戻ってまいりました。さあ、日記を書きましょう。写真を整理しましょう。時間が余ったら本でも読みましょう。あっ、チベット語の勉強も忘れずに。

だいたい23:00くらいに同室の人たちが眠り始めるから暗黙の了解で消灯時間。それまではだいたい部屋で何かをしているのが普通かな。



凾Q1:35
ラサか雪花で迷った挙げ句、ラサビールの栓を開ける。つまみは「上好佳(Oishi)」のポテトチップ。四川留学生人気ナンバーワンのシンプル塩味ながら、高度3600m超のこちらではすでに袋パンパン。アルコールの力で日記を書くペースもあげて生きたいところ。


凾Q2:00
福岡組3人小姐の一人「ハスキー」からトランプのお誘い。彼女ら3人はともに聞いてるこちらが恥ずかしくなるくらいバリバリの九州弁をしゃべる20歳ちょい過ぎたちで、高山病に悩みながらもかなり弾けたラサ滞在を楽しんでおられたもよう。

ロビーに行けば、東京出身の田中さん(男)も。ヤクホテルで一番滞在の長い旅行者で、この2週間、ほとんどどこもいかずに中庭かロビーで本を読んでた方。まだ23才というのに、来月から就職だというのに、なんとも奇特です。

ババ抜き、大富豪、七並べなど、キングなどのゲームを楽しむことひとしきり。

献上品として持っていった「明治澳州堅果夾心巧克力」はかなりの好評で、わたしほとんど食べれませんでした。今の若い娘、ほんと○○を知らんよなぁ。逆に関心、関心。


凾Q4:20
トランプもようやく終了。3人小姐は一足早く部屋に帰って明日の準備。早朝6時半に出発とのことで、

「当然見送りありますよね」

とプレッシャー。わたしを一体誰だとおもっとるんだ。その後ロビーで、明日成都に飛んじゃう田中さんとしばしの会話。彼が抜ければ文字通りわたしがヤクホテル最長滞在者になってしまう。

というか、

他に誰か今日本人いてますか?


凾Q4:40
就寝。お休みなさい。明日もなんかおもろいことありますように…


そんなことで、これがほぼ典型的な「わたし的ラサの過ごし方」かと。かなり細かくなっちゃったけど、嘘はありません。ああ、変なことしない日でよかった(笑)。



※本日の出費

お布施          2、4元
ヨーグルト1瓶      2  元
焼餅2個         1、5元
宿代          20  元
ネット代(1時間)    5  元
ネット代(10分)    1  元
新聞(西藏商報)     1  元
新聞(環球時報)     3  元
餃子(猪肉白菜250g) 8  元
ラサ口卑酒        3、5元
雪花口卑酒        3、5元
脈動(スポーツ飲料)   3、2元
明治澳州堅果夾心巧克力  5  元
出前一丁日本豚骨拉面   3、7元
光友肥腸粉絲       3  元
上好佳天然薯片原味    1、1元


合計          66、9元(≒1000円)

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2006年03月20日

外人にお勧め西藏観光




1等賞のあなたはいずこ?
「外国人が訪れるべきチベットの観光地10カ所」投票
参加読者への賞品抽選式開催



【3月20日=西藏商報】

「外国人が行くべきチベット観光の10カ所」(西藏商報主催、自治区旅遊局共催、西藏中国国際旅行社協賛)投票は多数の読者の参加によって2月24日をもって締め切られ、すでに紙面で発表済みの上位5カ所は、全国規模の関連企画「外国人が行くべき中国観光50カ所ランキング」にノミネートされている。


「外国人が行くべきチベット観光の10カ所」では、自治区内各方面から携帯電話のメールによる合計1000通を超える投票を受け付けた。その協力に応えるため、本紙は昨日、参加読者から賞品の当選者を決める抽選式を開催。ラサ市公証役場の監督のもと、1等から3等までを選び出し、そのうち1等当選者には「黄龍・九寨溝4泊5日往復飛行機の旅」が贈られることになった。


本紙は昨日、1等を獲得した携帯番号139890110**の持ち主にあらゆる手段を使って連絡を試みたものの、けっきょくつながらず。当選者の方、本紙への連絡をお待ちしております。



◎「外国人が訪れるべきチベットの観光地10カ所」

1位:ポタラ宮/世界最高地点にある宮殿。歴代ダライラマの冬の宮殿、収蔵する文物も極めて多く、特別な風格を持った博物館

2位:エベレスト/チベット自治区ティンリー県、ネパールとの国境に位置するヒマラヤ山脈の主峰であり世界最高峰

3位:ノルブリンカ/チベット人が作り上げた庭園では最大、風光明媚にして、遺跡も多い公園。これもまた世界最高地点にある庭園

4位:ナムツォ/チベット語で「天の湖」の意味を持つ我が国2番目の塩湖

5位:ヤルツァンポ大峡谷/長さ及び深さにおいて類を見ない世界最大の峡谷であり、世界最高地点の峡谷

6位:グゲ遺跡/グゲ王国の価値を倍増させているものこそ、現代に至るまで遺跡の中に残された(中央チベットとは)まったく風格の異なる壁画や仏像たち

7位:大昭寺(ジョカン)/チベットで最も神聖な寺。中には文成公主がチベットに持ち込んだ12歳時とされる釈迦牟仁の等身像が

8位:カイラス山&マナサロワール湖/阿理地区の名を広めている場所こそこの聖山と聖湖

9位:パソンツォ/チベット語で「三石湖」の意味を持つ。四方を山に囲まれ、気候は温和で、風景も秀麗

10位:タシルンポ寺/我が国藏伝仏教(チベット仏教)におけるゲルク派6大寺院の一つ
同:ユムブ・ラガン/チベットの歴史上初めて建てられた宮殿で、最も早期の建築物の一つ



「一等賞は139890110**の方!」。

「外国人が訪れるべきチベットの観光地10カ所」の投票に参加した読者が待ち望んだ豪華大賞の発表。19日に本紙が開催した抽選式典には、自治区旅遊局の扎諾副局長、市場開発所の趙淑娟所長、西藏中国国際旅行社の劉一東書記、《西藏商報》常務副総編集の王仕銀らが参加。読者代表3人も見届け役として同席、《西藏商報》の米瑪副総編集が司会進行を務めた。


2カ月近くに及ぶ投票期間を経て、本紙が選び出した「外国人が訪れるべきチベットの観光地10カ所」は上記の通り。公開抽選の結果、1等には携帯番号139890110**の持ち主、2等には同138890250**及び65087**の持ち主が、3等の3人はそれぞれ、139890303**、135189951**、139089039**の持ち主が選ばれた。


自治区旅遊局の扎諾副局長は「今回の読者投票及び、西藏商報が先日行った『体験チベット新年』のキャンペーンは、我が自治区の観光資源の販売促進、(潜在的)観光資源の開拓に大きな役割を果たし、来たるべき観光シーズンに向けても大きな宣伝となった。旅行業界とメディアが手を組んで自治区内の観光地を推薦することは、より多くの人たちに域内の観光地を理解してもらうことにつながり、このことで旅行産業はまちがいなく活性化する。今後も両者の連携を深めていき、更に多くの“チベットブランド”を世界に発信していきたい」と話した。


《西藏商報》の米瑪副総編集は記者に対し、「われわれ《西藏商報》は、今後も同様の活動を続けるとともに、自治区内の各機関との連携を強め、社会に貢献し、市民に愛される新聞を作り続けたい」と述べた。


ラサ市公証役場の周雲平主任は今回の抽選式典の全行程を監督、その結果について公証を行った。同主任は「抽選は全て法律に則って行われ、その結果も法律的に有効である」と説明した。


今回の抽選では1等1人、2等2人、3等3人が選ばれ、1等賞品は九寨溝、黄龍4泊5日の旅、2等は500元相当の賞品、3等には《西藏商報》一年分が贈られる。当選者は速やかに本紙まで連絡を。電話番号は139089122**。


本紙は、我々チベットのポタラ宮(0041)、エベレスト(0042)、ノルブリンカ(0043)、ナムツォ(0044)、ヤルツァンポ大峡谷(0045)の5カ所がランキング上位に来るよう、多くの読者が積極的に投票するよう希望します。それぞれに振り当てられた番号による投票が可能で、送信先は950092**まで。



【評】

全国規模の投票「中国で外国人が訪ねるべき50ヶ所」(参照→http://travel.163.com/special/0006sp/zglv.html)があるとはいえ、せっかくの面白ネタ。なのに、原稿の作り方によって完全内輪ネタになってしまったのが、う〜ん残念。


チベットにはこんなにいいところがたくさん。今回は地元市民が教えるとっておきの場所を紹介。外国の皆さん、ぜひ来てくださいね


という主旨で読者投票を始めたはずなのに、1等獲得者と連絡がとれないから


「あの人を探せ」


に方向転換しちゃってる。

そりゃぁ、よりによって1等と連絡つかないってのはばつが悪いよね。賞品が九寨溝・黄龍旅行ってのはちょっとほのぼのしていていいけど…



色んな「気になること」がある今回の記事。まずは携帯番号の公表。



中国ではテレビでも新聞でもよく、携帯電話の短信による読者投票なんかを行ってて、今回のように賞品が当たるような場合、その番号が画面に出たりもするんだけど、だいたい下数桁かをぼかした上で、「○○省でこの番号の方」みたいな説明をしていたような…。


わたしも今回訳すときは下二桁を隠したんだけど、本文では全部すっぽんぽん。それは未だに連絡の取れていない「1等」だけじゃなく、ほかの当選者たちも同じ。すでに連絡が取れてコメントまでもらえてるような人たちまで当せん番号(個人の携帯番号)を公表する必要があるのか。


いくら携帯電話の番号を買うのに個人情報の提供がいらないシステムだとはいえ、プライバシーも何もあったもんじゃない。


「2等の500元分の賞品ってなんだったの?」

とか

「3等賞品新聞1年分って別に嬉しくなくない?」


というようなイタズラ電話が頻発したらどうするのよ、全く。



もう一つ気になるのは、原稿の長ったらしさと、自社ものイベントに対する恥ずかしさのかけらもない自画自賛ぶり。


わたしの「これは面白ニュース!?」の原則として、現地のニュースをできるだけ肌で感じてもらえるよう、あえて直訳を意識して、原稿すべてを省略せずに掲載する。それによって、


「そっちの新聞ってこんなことまで書くんだ。くどいよね」

とか

「日本だったすごい重大事件なのに思ったよりあっさりだね」


なんて思ってもらえたら面白いわけで、あえてだらだらしたものも全文載せてるんだけど、それにしてもつまらなすぎる。そう感じるでしょう?


旅遊局副局長の話は省略できんのか(本当に全文掲載の勢い)
自分とこのお偉いさんの話を載せるか(これは日本も載せちゃうよね)
公証人をあえてそこまで強調するか(普通の抽選はそんなに不正だらけなの)

とにかくおれが新聞社のデスクだったら後半全部「delete」だな


とぶつくさ言いながらキーを打ち続けるけなげなわたしでした。



ところで今回選ばれたベスト10の観光地は、すでにヤルツァンポ大峡谷とパソンツォを除けばすでに外国人にもメジャーな観光地。


何故この2カ所があまり身近じゃないかというと、外国人非開放のチベット自治区東部にあるわけで、それでいてインドあたりから上ってきたヒンズーマニアの心をくすぐるカイラス&マナサロワールほどメジャーじゃないから。


ただ、パソンツォなんてわたしのチベット名「ゲサル・ドルジェ」と同じリン・ゲサル王ゆかりの土地だし、ヤルツァンポ大峡谷は名実ともにグランドキャニオンを上回る程の絶景だというし。


とにかく、わたしは行くつもりです。もう少し温かくなったら、そのどちらにも。


もし捕まったりしたのなら、


「西藏商報でお勧めしてたから。ほらこれ…」


というため、この新聞はずっと持っておくつもり。それで笑ってくれるような公安さんだったらいいんだけどね。



記事については、盛大に宣伝すべき自社もの+日曜日組みの紙面でスペースがかなりあった、という事情もたぶんに考えられるわけで、飽きずに全部読んだだけでも自分を「偉い」とほめたいところ。もしこれで1等賞の人と連絡が取れていたなら、更に30行くらいは増えていたのかも。★★☆☆☆





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2006年03月19日

キチュ河原で独り遊び




今日も世間一般でいうところの休日、だからわたしはお出かけお出かけ。何かと一部世間を騒がしている青藏鉄道の駅舎でも見に行こうか、と正午すぎにヤクホテルを出発。


こっちで購入した「西藏自治区地図冊(成都地図出版社刊)」によれば、ラサ駅の建設予定地は市の南部を流れる「キチュ(拉薩江)」の川向かいでちょうどポタラ宮の真南くらい。

直線距離でみるなら昨日てくてく歩いていった拉魯湿地自然保護区より若干近そうなくらい。


このキチュ以南エリア。ラサ市内といえどもう町というよりも郊外、いや山9割その他1割の完全田舎。そんな場所に駅舎があれば一目瞭然。かる〜くたどり着けるのではないか。



そんなあま〜い目論見とともに気軽に出発したのが、ああ、まずかった。


時期的にまだ水量の少ないキチュだけど、雪解けとともにその川幅もそうとう広がるみたいで、本流のまわりには全長一キロ、幅数百メートルくらいありそうな中洲が数個も形成されてたりする。

そこには新興住宅地や新しいホテルなどが建設されていて、市内から橋を渡って簡単に歩いていけるんだけど、その中洲を一周、更に渇いた川を渡って次の中洲をまた一周。どんなにあがいたところで、肝心かなめ、川南に行こうとするわたしを遮るのはキチュ本流。


さすがに本流だけあってこの時期でも流れは速く水深も軽く胸くらいまでは浸かりそうな水の色。


もう少し温かくなったらピクニックのチベタンもいて少しはにぎやかになるんだろうけど、まだ日中の最高気温は10度程度でしかも今日は曇り。洗濯している坊さん2人以外にほとんど人の気配なし。


野生のネズミが走り回ってる姿や、水鳥が垂直に川面につっこんで小魚を加えて飛んでいく姿なんかを見ながら、


野生ネズミ.jpg

◎参考写真1:これは野生のジェリー(鼠)。家のジェリーも愛してあげてね


すでに出発から2時間近くが経過。


最初にもう少しちゃんと地図を確認してりゃ、あの大橋(はるか先にかすんで見える)まで、ところどころ小便臭いながらも一応アスファルト舗装の道路を歩いて行けたんだけどなぁ。昼飯代わりのおやつ「ピーチ味のグミ」もほとんど食い尽くしちゃったじゃないか


とにかく、そんな愚痴をこぼしながらもどうしようもないから橋までまたてくてく。ようやく辿り着いたのに、いかつい顔の解放軍兄ちゃんに


「向こうを歩け!」


と注意されながら、全長500メートルはあるような「クル・サムパ(ラサ大橋)」を渡り終え、念願の川南へ。そこは三叉路。右に行けばそのうち「ラサ駅」にたどり着けるはずなんだけど、視界には山肌とさっきまでさまよった河原以外に何も見えず。


で、正面には経文が印刷された五色の旗「タルチョ」が、それこそおびただしいほどはためく、何だか意味ありげな山。

急な斜面をジグザクに登っていくチベタンの姿もちらほら見えるわけで、わたしの本能が急きょ路線変更を指示。


ここに行っちゃえよ


だって(笑)。


確かに未だどこにあるか見当もつかない駅を目指すより、間近にゴールが見えてる方がやる気も出ようかというもんだけど、この高地にあって、首を45度くらいに見上げなきゃいけないような上りは決して楽な選択じゃないでしょう。


でも決めちゃったからには前に進むしかない。


わたしの歩みも高地登山モードにギアチェンジ。

深く息を吐くことに重点を置いた呼吸。誰にも負けないくらいにゆっくりと一歩ずつ、一歩ずつ。なるべく上は見ない。それは残りどれくらいあるかにいちいち絶望したくないから。下も見ない。どれだけ上ってきたかの楽しみは最後に取っておきたいから。


ところでこのお散歩中、ずっとiPod(20GB)をランダム再生で聞いてたんだけど、ここに来て流れてきた曲が


ど〜ぶね〜ずみ〜みたいな♪


そう。あろうことかTHE BLUE HEARTSの「リンダ・リンダ」。



おいおい、やめておくれ


ごめんよヒロト、すまないマーシー。
こんなところで縦ノリは危険すぎるよ。息が切れて気絶しそうだよ


生まれてはじめてリンダリンダに心奮い立たせられず、逆にブルーな心になってしまったのでした。



そんなこんなで一歩一歩をかみしめながら進んでいけば、だいたい上り始めてから20分。標高150mくらい上がったところで目的地っぽいところに到着。さすがに見晴らしは最高。ラサの町並みが一望。そして


キチュ河原.jpg

◎参考写真:わたしがさまよい続けたキチュの河原。何とも無駄なことしたもんだ



山頂まではまだ道半ばくらいなんだけど、香が焚かれ、先入りしていたチベタンの家族連れが楽しそうに経文などが印刷された正方形の「ルンタ」やツァンパを勢いよく空にばらまき、それが気流に乗って空高く舞い上がったりしている。


あと、どこからやってきたか羊たちも数匹。ツァンパで作ったお供え物を失敬しようと虎視眈々に人間さまの様子をうかがってたりもする。


一歩足を滑らせちゃうと急転直下、百数十メートルだったりするけど、なんか居心地いいところで、寒くなればたき火(本当は神聖な香炉)にあたりながら、1時間近く山肌をうろうろうろうろしてしまいましたな。


ブンパ・リ.jpg

◎参考写真3:山の上で唯一見つけた仏像。タルチョはご覧の通り超無数に



宿に戻ってガイド本を読めば、この山の名前は「ブンパ・リ(ブンパ山)」。クンドゥン(ポタラ宮の主)の誕生日にお祝いする山らしく、なるほど中国語のガイドには何も書いてないわけだ。


さて、何度もいうけど本日は日曜日。
昼間からビールを浴びてもいい訳で、


ほどよい疲れ×かなりの空腹×富士山並みの高度=瓶一本で酔いは最高潮


それはちょうど、ダラムサラでオールドモンクを飲んだとき以来の心地よさに包まれたのでした。あの時は翌日原因不明の高熱だったんだけど…


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2006年03月18日

これでラサ≠アウエー




ラサ入りして初めての週末なんだけど、こちとら単なるぷーたろー。


平日だからしなきゃいけないことも、休日だからしなくていいことも何もありゃしない。そのうち曜日の感覚も日付の感覚もなくなるんじゃないか。


それじゃいかん


というわけで、平日を人さま並みに頑張ってみるためにも、週末は若干自分に優しくしてやることにしたのです。世間体など気にせずに自由自在に振る舞いなさいというわけ。


例えば、

土日を利用した小旅行に行くのもいいではないか

日本人旅行者たちと夜遅くまで飲み明かしてもいいではないか

五体投地でバルコルを回ってみたってOK牧場よ



で、本日は昼間とっても眠かったんで初週末を利用してお昼寝タイム


となっちゃうとここで日記もThe End。


これじゃ本日のタイトルにもたどり着いてないわけで、いまだ把握できていないラサの町並み、少しは理解度を高めましょう、頭の中の白地図に色々かき込みましょう、とお散歩スタート。


ポタラ宮前を通り過ぎ、お気に入りのサクラの開花具合を確認して(間もなく登場予定!)、さらに歩みを西に西に。ヤクホテル前から続く北京路もここまでくればもう完全に新しく開けた漢民族エリア。


喉渇いたんで入ったスーパーで日本酒「松竹梅」(四合瓶)を見つけて小ラッキー。もちろん買ったのはスプライトだけなんだけど、なんかあったときに「使えるな」候補がひとつ増えて、脳内白地図に赤丸チェック入りました。


ところが、


「松竹梅くらいで赤丸なら、いったいどんな巨大花丸を書き込めばいいんだ」


くらいの出来事が発生しようとは…。スプライトのプルリングをまだ捨てれずに片方の指にはめていたそのとき、進行方向むかって左側にぃっ



ラサの玉林.jpg

◎参考写真:さあわたしの変わりに喜んでおくれ。チベットにもありました“我が家”


玉林串串香についてはもう語らずとも皆に伝わるはず。


激辛四川料理の代表格「火鍋」を愛するあまり、本国復帰が基本的困難な日本人が組織するチームが火鍋隊。そのホームグラウンド(主戦場)こそ、成都に総店(本店)を置く「玉林串串香チェーン」だったりするわけで、わたしも隊の末席を汚す一人。


ここラサにも「玉林」を見つけたってことは、チベットももはやアウエーではなし、ってこと。


約1週間前に成都で「玉林」を済ませておいたおかげか、問答無用で店内に吸い寄せられるほどに危機的状況にはなかったようで、一応は“普通人”を装って素通りしておいたものの、もう完全にロックオン。


何も知らない無垢な旅行者たちを巧みな話術で囲い込み、高山病も真っ青、真っ赤な血の池地獄を体験させるという使い捨て御免の「にわか火鍋隊物量作戦」という新たなプロジェクトも生まれそうな勢いやね。


とにかく、食に限ってはかなり貧弱なチベット。火鍋ライフが確約されたことは何より大きな成果でしょうよ。



とにかくそんな妄想ばかりをふくらませながら、足取り若干軽めになってあてもなく西進を続けるわたし。

そして気がおもむくままに北に方向を変えると、いつの間にか漢民族エリアすら抜けて、本当になにもないエリアに。


「拉魯湿地自然保護区」


というらしいんだけど、湿原自体には柵が張られて入れないし、観光客の目に届かないような渋い寺院くらいあればまだいいものを、まわりには共産党の区行政学院、区党校とかしかなくてかなりブルー。「お開きモード」が急激に高まっていくばかり。


シ原ポタラ.jpg

◎参考写真2:せっかく来たんで、ポタラの恥ずかしい後ろ姿だけはばっちりね。


この角度から見ればラサも単なる田舎。なんかすごい遠くまで来たような感じでしょう。はい、実際疲れたんで、今日はもうさよならね。



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2006年03月17日

ポタラ入場また難しく




観光客の接待能力試されるポタラ宮
青藏鉄道開通で旅客数はピークへ
区旅遊局 関係部門に早急対策求め
新たな参観方式、旅行者用施設建設も


【3月17日=西藏商報】

青藏鉄道が7月1日に開通すると、長年「チベット旅行」を夢見てきた国内外多くの旅行者たちが続々とその夢を実現すべく快適な列車に乗り、沿線の風景を楽しみつつ、彼らの“聖地”に到着、その眼で偉大なポタラ宮を確認することになる。しかしそれはポタラ宮にとって新たなプレッシャーに他ならない。


§試されるポタラ

ポタラ宮管理所の強巴格桑(チアンバ・ゲサル)所長によれば、山の斜面に建設されたポタラ宮は、土台を木材や土、れんがなどで固められている。世界文化遺産としてその保存が第一であり、管理所所長という責任ある者として、ポタラ宮を完全な形で後世に残すことが一番の責務であると説明。ポタラ宮が一日に受け入れられる観光客は通常で一日千人、最も多いときでも2000人が限度という。


しかしながら一日計1000人の収容能力では、現在においてもチベットを訪れる一日平均4000〜6000人の観光客の需要に追いついていないのが現実。7月1日以降、ポタラ宮は更に厳しい試練にさらされることになりそうだ。



§自治区旅遊局:関心の高まりに期待

自治区旅遊局辨公室の廖礼生主任によれば、遠くからはるばるチベットを訪れる旅行者たちはまずポタラ宮参観を希望するため、ゴールデンウイークなどの旅行シーズンには一日1000人の入場制限ではその需要を満たすことはできず、旅行者の不満も大きいという。青藏鉄道が開通すれば観光客の数は爆発的に増加することが予想され、これまで通り1000枚の入場券しか発売しないとするなら、数千人が入場できないことに。ポタラ宮見学をできないとなればさまざまな不平不満があがり、対応を誤った場合、大きな社会問題につながる恐れもあるとみている。こうした最悪な事態を防ぐためにも、関係部門には高い関心を持って問題に取り組むよう呼びかけている。



§提言:入場料アップ、開館時間延長

ポタラ宮の保存と観光客の要求を満足させるという矛盾を解決するため、廖主任は自らこのようなアイデアを披露した。

1:入場料を時間ごとに分けてアップする
2:開館時間を延長する
3:料金の違う参観ルートを改めて設ける
4:ポタラ宮近くに観光客用の待機所兼学習センターを作る

観光客はまず、付き添いのガイドや各種音声による説明を聞くことで世界文化遺産であるポタラ宮の状況を理解、その上でポタラ宮を参観する。こうすることで内外観光客の要求を満足させられるばかりか、見学時間も大幅に短縮でき、ポタラ宮の保存にも繋がるという。研究目的で訪れる一部の参観者に対しては旅行シーズンを避けてもらい、入場料についてもその滞在時間に応じて計算するという。



【評】

ポタラ宮ネタ第2弾。

しょっぱなはちょっと昔、昨年11月に「ポタラからの絶景もう」(http://itoyama.seesaa.net/article/8960841.html)というタイトルでエントリー。

要するに、ポタラの一番上まで観光客が行けなくなるかも、というお話。



で、今回は、

ラサにやってきた観光客の数人に一人しかポタラ宮に入ることができなくなるよ


というお話。
もちろん、この話をうのみにしたうえで単純計算したら、だけど。


おいおい、そんなことないでしょう。



日本人観光客相手に高値で入場券をおゆずりするビジネス(単なるダフ屋)でも始めちゃおうかしら。地の利生かして(笑)。



いやいや。

チベットに関心持っていただき、わたしがいるんだからと実際ラサまで来てくれる(奇特な)人がいた場合、ポタラ宮を見せれなかったらホストとしての信用ガタ落ちでしょう。

ですからどうぞご心配なさらずに


…「友だち価格」も用意いたしますから。



ちなみに、旅遊局の廖主任とやらが雄弁に“私案”としての解決策を披露しておられますが、いったいどうとらえていいのか、今ひとつ理解できず。

日本だったら役所の管理職クラスが記者に向かって口にした言葉っていうのは、「すでにそうなる」という既定路線ができあがっているから話せるわけで、ホントの絵空事を茶飲み話で言っちゃったとしたら何とも緊張感のない話。

だから、その認識でこの記事を読むとするなら、「値上げっぽいこと」「新しい施設っぽいもの」もだいたいの方向性として進んでいるんだろうな、と思うのが普通。


果たしてそうなの?


普通考えれば、鉄道開通まで残り100日あまりというタイミングにおいて4番は無理。まあそれ以外は可能といえば可能。


じゃあ、また入場料高くなるってこと?
今もすでに100元じゃなかったっけ?

要するにボロもうけじゃん。
どこが?そりゃあ、そこじゃないあそこでしょう。あ・そ・こ。


ポタラ広場.jpg

◎参考写真:宮殿前には超広い広場。最悪ここで長時間待つことになるのか…



もうゴールが近いだけにこのまま「打ちっ放し」で終わることはたぶんないはず。

なだれ式に主任の“私案”が採用されるってのがわたしの読みだけど、せっかく取り上げた記事なんだから読者のアイデアを募集したり、ほかの世界遺産のケースを紹介するなど、紙面上でキャンペーンをはってほしいな、と。

中国でも平地の新聞社だったらもうそれくらいはするんだけど、この地の特殊事情を鑑みる上でもまあお手並み拝見でしょう。★★★☆☆
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2006年03月16日

犯罪は聖地も見境なし




密集地帯ではスリにご用心
市民に防犯意識向上を訴え
公安機関


【3月16日=西藏商報】

本紙読者専用電話には連日、ラサ市内の人々でごった返す場所でふと油断したすきに、スリやひったくり、強盗の被害にあったという通報が寄せられている。取材に応じた市公安局城関分局八廊(バルコル)派出所は、今後も引き続き窃盗事案に対する警備を強化するなど、こうした犯罪行為に断固とした取り組みを続けることを明らかにした。


バルコル派出所の王奮所長は、こうしたひったくりや窃盗の事案は確かに人々が密集するエリアで多く発生していると説明。警察では専門のチームを組織して、犯罪多発地帯において制服と私服の両方で張り込みを実施。その成果としてすでに犯罪グループの行動パターンを把握しており、ひったくりなどの疑いですでに容疑者を拘束しているという。


王奮所長によれば、八廊街、大昭寺広場などの“人口密集地帯”が重点パトロールエリアで、同時に地域住民にも防犯意識の向上を呼びかけているという。警察の分析によれば、ひったくりや強盗などの主なターゲットは女性やタクシードライバー。犯罪者を車に乗せて被害に遭うケースや女性だと深夜一人歩きをしていたり、貴重品に対して十分注意を払っていないときに被害に遭うことが多いため、同所長は市民に対しても安全意識の向上を提起している。



◆寧小姐のメッセージ:

私は妹と晩ご飯をたべた後にサウナに行って、こころもち蒸し暑かったのでそのまま歩いて家まで帰ることにしたんです。広場の白塔まで来たとき、すでに10時を過ぎてたでしょうか、突然近づいてくるバイクの姿。まだなんの反応できないでいると、バイクに乗った男が私のショルダーバッグを奪おうとするんです。抵抗してみたんですが、バッグはちぎれ服も破れてしまいました。すぐに追いかけてはみたものの、バイクのスピードは速く、逃げられてしまいました。どうか女性の皆さん、私のこの災難を教訓にして、外出の際は十分ご注意を。ショルダーバッグはたすきがけにすれば、盗人たちに簡単には奪われないはずです。



【評】

バルコルはチベット仏教的にポタラ宮に負けず劣らず聖なる場所である大昭寺(ジョカン)を囲むように伸びる環状路。要するに聖地は天国ではなし、敬虔な者だろうが典型的な悪者だろうが、平等に魅きよせてしまうわけ。




八廊盗難.jpg

◎参考写真:参拝者や観光客でごった返す昼間のバルコル周辺


わたしも中国にやってきてこの方、電子辞書、デジカメと高い物ばかり狙いすましたかのようにやられてますから、国境がない限りはラサもまた否応なく中国。旅行者の皆さんも十分注意しましょう。



ところでこのニュース、どこか腑に落ちない点が…


人通りの多いところ、原文では「人員密集場所」と表現してるエリアで被害が発生してるというんだけど、犯罪のスタイルをよくよく読んでみれば、


夜中、人通りの少ないときに発生してません?


ということ。


そんなのあたりまえじゃん


でしょう。

といいつつ、日本人旅行者たちも、チベットにたどり着いた浮かれ気分+高度の影響でいつもより酔いのまわりが早かったりして、かなり不用心に夜道を歩いているのは事実。

だからやっぱり注意しましょうね。



ちなみにバルコル周辺には昼間から制服組が数人ずつ100メートルおきぐらいに待機。ひったくりやスリの対策というより、分裂分子に対する“見せつけ”の意味が大きいんだろうけど、大抵ミルクティーを飲みながらおしゃべりに興じてるわけで、ひどいときには仲良くイビキかいてたりもする。

ひったくり屋さんたちにとってはターゲットも格段に多い昼間の方が実は仕事やりやすかったりするんじゃないの、と思っちゃうのはわたしだけでしょうか。



それにしても、昼間こそ人通りに多い場所ながら人通りの少ないときに犯罪が発生しているという事実をまったく説明不足のまま書きなぐってしまい、見出しにもその点をなにも反映させていないところに未熟さを感じざるをえない記事ですな。★☆☆☆☆
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2006年03月15日

ラサー成都航空券半額




飛行機で成都行くなら今すぐ買いに急げ
国航、川航きょうから半額航空券売りだし


【3月15日=西藏商報】

成都までの航空券が半額、あなたの心は動く?航空(中国国際航空)と川航(四川航空)は3月15日、そろってラサ発成都行き半額航空券の販売を始めた。


川航駐西藏事務所の責任者によれば、同航空会社は昨年8月のラサ便就航以来、チベット自治区住民たちの大きな歓迎を受け、地元に対してもチベット旅行者の増加というかたちで恩返しをすることができたという。


今はまさに成都は一年で最も美しい季節であり、より多くのチベットの人たちに成都の美しい風景を楽しんでもらおうと、特別にキャンペーンを企画。


今回の半額航空券は片道のみで3月15日から同月末までの期間限定で席数に制限は設けず、毎日のフライトが満席になるまで販売するという。



【評】

簡単な記事だけど一応一面トップ。

やっぱ飛びつくでしょう。旅行者ならば。
片道1500元(約23000円)が750元になるってんだからこんな耳寄りな話はないはず。

さっそく明日成都に飛ぶ予定の日本人旅行者に教えてあげたんだけど、すでに正規料金で航空券を手配済みの彼。


「もうめんどくさいからいいっすわ」

だって。

一度払い戻してまた買い直せば、1万円以上は戻って来るというのにね。
まあ、それは本人の選択だからあまりいろいろとはいえません。



それよりも気になるのは、


なんか動き出してんじゃないの


と思わせるようなチベットがらみの旅行業界。


もちろんその背景としては「青藏鉄道(7月試験運行開始)」の存在が大きいわけで、一度半額航空券を売り出しておいて、甘い汁を吸っちゃった利用者たちがその後またおとなしく高い金を払い続けるはずもなし。

ほんとにそんなことしちゃったら、どんどん鉄道に客が流れちゃうわけだし。


だから、黄金週間とその周辺の「黙っていても席が埋まる期間」以外、何らかのかたちでディスカウントチケットが出回り続けるんじゃないか


とは、わたしの希望的観測。


ところで航空券事情に動きがあるのは成都発ラサ行きも同じで、今んとこまだ旅行会社を通した入域許可証の取得が絶対なんだけど、一律定価販売だった航空券については空席状況によってディスカウントチケットも出回るようになったもよう。

じっさいわたしの場合、たまたま正規料金だったんだけど、翌日の同時刻便なら1割引(約2300円安)、翌日午後の便だったら三割引(約7500円安)で買えたっていうから驚きモノ。



ネット上にはすでに「7月以降チベット入域許可証がいらなくなる」なんていう未確認情報も飛び交っているわけだし、だいぶん旅行しやすくなることだけは事実みたい。

それだけお偉いさんたちはチベットの安定に対して“自信あり”ということなんだろうね。有事の際にはお得意の“問答無用”で規制を厳しくすりゃいいだけの話だし…。


本当に記事にあるようにチベット自治区民に対する恩返しキャンペーンの一環だったら川航だけでやればいいわけだし、国航も同調するってことは、やっぱなんらかの政治的な意図が働いているんでしょうよ。その突っ込みに答えてくれないのはお国柄いたし方ないところ。でも航空券の定価みたいな基本情報を書いてないのはちょっと論外かな。★★☆☆☆



民航售票処.jpg

◎参考写真:お買い得情報にまったく混雑してるわけでもない民航チケット売り場



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2006年03月14日

チベットでOK牧場!!




ゆっくり歩いていこう


新しい生活を始めるときにはなんかサブテーマを決めてみたくなるわたし。

めくるめく紆余曲折といろんな脱線を経たけれど、とうとうラサ行きの飛行機に乗っちゃって「チベット☆OK牧場」は本格スタート。



飛行機.jpg

◎参考写真:青空と雪山だけの世界を窓からぼぉーっと眺めながらの沈思黙考


まだまだチベット語はあいさつに毛が生えた程度で、中国語だって完全にはほど遠く、そういったことを引き続き勉強しなきゃいけないのは当然なんだけど、それ以外に何かできないか。

一つのことにのめり込むことが苦手だからこそ、そんな気分転換も必要なわけで、じつは成都に戻ってきたときからいろんなこと考えてたんだけど、妙案は一向に浮かぶ気配なし。


旅行者のためになることとか、大きく言えばチベットのためになることとか、

いろいろ思いめぐらすんだけどね。


とにかく、そこで思ったのが、冒頭に書いた「とにかくゆっくり歩いてみよう」ということ。


これで4回目になるラサ訪問。地元のおじいちゃん、おばあちゃんたちよりものろのろとチベットの地を歩いてたら、これまで見えなかったものが見えるんじゃないだろうか。新しい出会いが生まれるのではないだろうか。


先月、ダラムサラにて原因不明の高熱にみまわれたんで、とりあえず高地になれることを兼ねてのアイデアだったんだけど、とりあえずそれで突き進むことを決意。



空港からラサ市内には新しい道路が開通。昨年5月に通った100キロを超える道のりが、トンネルをくりぬいて距離が約40キロ、所要時間も大幅に短縮してまたまた「便利」に、そして「近く」なったチベット。



たった一年でもいろんなことが変わっちゃうラサ。


7月には試験運行ながらとうとう青海省のゴルムドと線路で繋がり、わたしともゆかりのある北京、成都へも直行列車が運行し始めるわけで、とにかく、ゆっくり歩きながらでも、移り変わるチベットの風景をみてみたいな、と思ってみたんだけど…。



実際どうなるんだろうねぇ(笑)



15日供養.jpg

◎参考写真:きょうはチベット正月から数えて15日供養。下密院ではこんな催しも
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2006年03月13日

しばれる夜は鱈ちりで




そろそろ成都バケーションも終わりを迎えたころ。

塾長の3泊4日入院生活(しめて238元)というハプニング系もありながら、とにかく親しい友だちたちと顔を合わせインドやウズベキーですり減らした心を回復し、ついでに止むことのない旺盛な食欲を満足させられたから、それはもう合格点。


ついでにここ数日の成都。
春(夏?)の訪れを前に中国版三寒四温なのか、かなり凍えそうな日々が続いておりまして、


みなさんどうもお世話になりました


の意味を込めて鍋パーティーを企画。


日本の味が恋しい日本人のため、日本の味に興味ある中国人のため、ここはあえて日本スタイルで突き進むことに。


具材は当然伊藤洋華堂で調達。

ポン酢は日本から持参したやつ。地元スーパーの特売で一瓶100円。四六時中ポン酢に飢えた日系四川人からみると100本くらい買いだめしたいような価格破壊現象ながら、大人らしく一本だけ持ってまいりました。


メーンになるのは昆布だし。だし用の乾燥昆布は中国産ながら、これを長時間お湯につけただけで食材を煮るなどという清淡極まりない発想は中国人には皆無のはず。


豚もも肉のスライスは3パックでおよそ300グラム
特売冷凍タラの切り身は500グラム9,8元

さらに若干の中国テイストで火鍋用の小型ウインナー


四川料理の陰の立て役者、キノコ界からは

エノキダケ
ヒラタケ

が出陣。


豆腐は木綿を3丁。もちろん超特大さいの目切りで「はふはふ」が前提。


春菊
白菜
長ネギ

が脇を添えて、薬味にはネギのみじん切りとおろしニンジン。あと中国人仕様として香菜。これに生ガキとかまぼこが欲しかったんだけど、贅沢を言えばきりなし。



鱈ちりjpg.jpg

◎参考写真:だって十分これだけで日本の味は再現できるわけなんですよ。


これだけでも近年まれにみる美味しさだから、鍋を囲んだ人たちはかなり幸せモードに包まれたんだけど、もう一つの日本からの献上品「杏露酒」もまた、女性陣にはばっちりキマっちゃったみたい。

mingxizi大姐をはじめとして各人、瓶を空けるまでストレートでぽんぽん飲んじゃうわけだから、おしゃべりは「日中恋愛論」に始まり、「日中浮気論」「日中結婚観論」「日中子育て感論」など


ほんとうに両国勢とも100%理解してるの?

と思うほど難しい内容にまでヒートアップ。わたしと塾長はあっけにとられ、口出しする余地などありえない完全な傍観者モード。



はっきり言っちゃうと、わたし自身が一番食べたかったから作ったこの「鱈ちり」。


お姉さま方にもかなり満足してもらったようで、今後もいろんなことを頼みやすくなったかな、とほくそ笑んでしまいました。


これからも夜露死苦


ということで。


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2006年03月12日

味千ラーメンごメンね




昨日の四川大学日本人留学生の「新歓コンパ」。


九州勢の躍進が目立った


と書いたんだけど退職前最後の赴任地、熊本出身の“肥後もっこす”“おてもやん”たちの姿はなしでちょっぴり残念。


でもそれは会場になった「陳麻婆豆腐」に来られなかっただけ、と判明。成都にはちゃぁ〜んと来とったと。


コンパ開催影の主催者、mingxiziの耳寄り情報をもとに塾長やジエジュンジュさんらとその“熊本代表”を訪ねて行ったのは、新城市広場というショッピングコンプレックス。成都市中心部からすこし西に進んだ、「百盛(PARKSONS)」という高級デパートが入ってるとこで、日本人多住地帯からはちょっと縁の遠かったエリア。


建物正面2階にてその存在感を最大限アピールしてたから、タクシー降りて3秒で発見。久しぶりに再会することになったドンブリ持った女の子。



「味千拉面」の巨大看板。



「味千拉面」は「味千ラーメン」。熊本発祥のラーメンチェーン。かすかな記憶ではラーメン博物館@横浜やラーメンスタジアム@福岡とかにも入っていたようないないような全国区。

でも、地元熊本ではまさに成都における「陳麻婆豆腐」的な扱いを受けてるんで、わたしも日本では元ジモピーを気取って斜に構え、建物に近づくこともしなかったお店。


もうかなり前から香港を皮切りに中国沿海部に続々出店、一年前の火鍋旅行の際に重慶への進出までは確認してたんだけど、とうとうここ成都にたどり着いてしまったわけ。実際開店はいつだか分からないんだけど、とりあえずは新同学扱いってことで、まあ、お手並み拝見しましょうよ。



ベーシックな味千拉面(味千ラーメン)は15元(約220円)だから日本の半額以下。に対してわたしが頼んだのは、「味千辣面(wei4qian4la4mian4)」。値段は20元とちょっと高めながら発音は4声4連続というなかなか「落ちまくり」のメニュー。辛さ表示で唐辛子3本(MAX5)。


味千拉面.jpg

◎参考写真:これが中国(四川?)仕様のラ(辣)ーメン。丼はみ出すはキャベツ


うん。間違いない


北部九州の博多、久留米系よりちょっと太めのメン。焦がしニンニクチップ。キクラゲのせんぎり。まあ許せるクリーミーさ。熊本ラーメンそのものだ。そして、地元人には物足りないクセのなさも味千そのものだ(笑)。



ちなみに唐辛子3本のレベルははっきり言うと大したことなし。

福岡ではかなり有名な「一蘭」のラーメンで「秘伝みそ」をちょっと多めにチョイスすれば、これくらいの辛とんこつになったような感覚。もちろん5元も高いわけだから、辛さ以外にひき肉もトッピングされてたりする。


メニューには、いわゆる餃子や野菜炒めなどの「ラーメン屋定番」以外に、ジャージャー麺など中国系麺類も取りそろえ、さらに面白いところでは「とんこつスープ」も単体で飲んでください、と。鶏唐揚げや寿司、鰻丼、別腹用のパフェなんかもあるから、品揃えを見ればかんぜん居酒屋チェーンの趣き。

それでも飲食業では成都初進出となる日系資本の強み。たぶんラーメン以外の日本食のレベルも成都市内その他日本食屋に劣ることはないだろうというのがざっくりした感想。


だから何が言いたいのか。

四川料理を体が受け付けないような日本人を接待するときでも何とか避難所が確保できたな、ということ。そしてそんな人がいることを理由に自分もまたここでラーメンを食べるんだろうな、ということ。


ほんとは早く博多のラーメン屋に出てきて欲しいんだけど…。
posted by 牧場主 at 00:00| バンコク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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