2005年09月30日

歓迎会は楽しめますか




【成都=信通信】留学生に新天地での生活を楽しんでもらおうと、成都市一環路南四段の拉薩大酒店で30日夜、「西南民族大学国際教育学院迎新生聯誼会」(同教育学院主催)が開かれた。学校側の粋な計らいに留学生たちも感激、各学生それぞれの目標に向けて一段と勉強意欲を高め今後の授業に臨むことを誓い合った。



みたいにうまくはいきません。まったく



歓迎会は開かれました。事実として。


ただ、それが誰のためかと聞かれれば、


「中国人のために」


と言わざるをえません。


わたしたちは宴の口実、だしに使われただけの気がしてならないのです。



集合時間は夕方5時半。
校内の第一教学楼前に集まったのは約30人。


ほぼ定刻に歩き始め、てくてくと南に約10分。


目的地のラサ大酒店は大学の近くにある三星級のホテル。チベット自治区政府の出資で建てられたということで、見た目は普通の中級ホテルですが、二階大ホールの中にポタラ宮があります。もちろん張りぼてですが、結構大きくて妙な威圧感だけはありました。


そこで行われた歓迎会。


到着してからたったの約1時間後、


「レディース&ジェントルメン」
「女士們、先生們」


学生らしき中国人の司会で歓迎会は始まりました。


うん?そういえば隣に座ったのも中国人学生だぞ。


よくよく見渡せば、ホール内十台ほどの丸テーブルのうち一つは韓国人卓、3つほどは西洋人卓ができあがってますが、あとはすべて中国人学生と大学職員で占められとるではありませんか。日本人など私を含めて3人でございます。


最初こそ

留学生たちが中国語学習を効果的に進めるために、大学側が中国人学生を呼んで留学生が相互学習のパートナーと出会う場を設定したんだ


そう思ってました。良心的に。お人好しだから。



ところが、


決して望むわけではありませんが、一応形式として誰かお偉いさんの挨拶があるわけでもなく、いきなり「チベット舞踊」という名の漢民族のお姉ちゃん衆3人によるダンスが披露されると、あとはカラオケパーティーになってしまいました。


まだデビューして間もない実力派演歌歌手が人口5万人前後の町でリサイタルを開くんだったらちょうどい大きさのステージ。


そこに中国人学生たちが次々とあがり、歌を披露するのです。


一曲

2曲

惨曲


わたしの隣の学生もいつの間にかステージに。



ちなみにここまで食事はお預け。バイキング式なのに誰も取りに行こうとしないんです。

こんな悲しい展開なのに酒も飲めずにしらふで彼ら彼女らのだみ声や叫び声、音程のはずれたきな臭い声を聞かなければいけないんです。


ところで今日いらっしゃているのはすべて民族大の英語科の学生らしではないですか。


これだったら日本語科の学生の方が何倍も上手に歌えます。聞くにたえます。さすが日本語科。日本文化の神髄とも言えるカラオケを理解していると言っていいでしょう。


ねえ、英語科の学生の皆さん。

「勢いとノリで歌いきっちゃいましょう」

的な西洋的嗜好まで学ぶ必要はないんですよ。


歌のうまい下手に関わらず、客席(と言っていいのか?)側からは決まってステージに上がって歌い手にバラか何かを一輪手渡す人がいて、その時はもう割れんばかり拍手喝采。

そのうち一万円札をつなげて作ったレイを持ったおばちゃんがステージに上がってくるんじゃないかと冷や冷やものでした。


とにかく、わたしのテンションは「これでもか」と下がりっぱなし。



学校側による式の手配が適当ならば、ホテル側の出し物もいい加減。


チベット式ホテルだとばかり思っていたら、今度はさっきの漢族娘衆3人が懐かしい衣装を着て登場してきました。


おお、これは8月の半ば、シルクロードはトルファンの緑洲賓館でみたウイグル族の衣装。


鼻が高くて彫りの深いウイグル娘がまとうと本当に美しいんだよね。


でもわたしら日本人も含めた東アジア系の女性がこれを着れば、それはいんちきコスプレでしかありません。


繰り返すけどここはチベット系ホテル。



拉薩飯店.jpg

◎参考写真:でもこんなに笑顔で踊る彼女ら。張りぼてポタラも泣いている?


目の前にはぐるぐるよく回転する彼女らの姿。あまりのシュールさに、最後に「間違い探し」のレポート提出が必須なのかと思うくらいでした。


中国語を一言も知らなくて入学してきても「留学生寮は改築中」と言うだけで自力で学外に部屋を捜させるなど、「千尋の谷」への落とし方も尋常ではない、学生への要求がかなり高い大学だとは思っておりましたが、歓迎会でもいきなり中国風でガチンコなんですね。


もしかすると「お楽しみはこれから」だったのかもしれません。


でもここで「塾長先生」からお助け電話が入りました。


なんと、日本人仲間と鉄板ステーキのお誘い。



歓迎していただいて本当に申し訳ないのですが、いかんせんまだ勉強不足。速攻退席させていただきました。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月29日

勉強好きかお金好きか




黄金週間補習はダメよ


【9月29日=華西都市報】

国慶節のゴールデンウイークも近づいた昨日、成都市教育局は全市の教育関係部署に対して大型連休期間中に補習授業を開いてはいけないとの通達を行った。


近頃、一部の学生や保護者から国慶節の長期休暇中一部の学校が補習授業を行うという情報が同市教育局に相次いで寄せられたため、教育局は学生を集めて補習授業を組むことは禁止という原則に基づいて以下の内容を市内全小中学校に重ねて通達した。

1全市内の小中学校では卒業年次の生徒を除き、週末や休日に別途授業料を徴収して補習を行うことは認めない/2中学3年、高校3年の生徒についても国慶節など長期休暇中を利用して補習を開くことは薦めない/3例え中3高3の生徒やその家族が強く求めたために、補習を開くことになったとしても、長期連休中は授業料を取ってはならない。


違反した学校があれば、事実関係を調査のあと、その学校の校長は解任される。



【評】

国慶節(建国記念日)カウントダウン第2弾。


今回は休みたくても休めそうにない可愛そうな人たちと、休みより金儲けの方が大切な可愛らしい人たちにまつわる話を見つけました。



まず頭に浮かんだのが


「生徒はつらいよin成都」


という言葉。また「駄」ではありますが。



成都の学校はまだ一部の私立を除けばあとはほとんど公立だったはず。だけどそんなことお構いなしでお金儲けに走る先生たちに率いられた学校が「相次いで」報告されたということはやっぱかなりすごいこと。


実際2週間ほど前には、有料補習が発覚して学校を首になった校長の話が新聞などで取り上げられていました。


大学生や卒業した手くらいの若者たちから話を聞いていると、成都市内にある高校は主に「第一中学」「第二中学」みたいに「第○中」という何の個性もない名前なんですが、それでもその中身をみれば進学校と一般校、さらにはスクールウオーズ的高校などの違いがあるらしい。


でも完全実力制というわけでもないらしく、かの郭沫若(参照http://itoyama.seesaa.net/article/4650621.html)も卒業したという最難高(本人申告)の「第四中」卒業生に言わせれば、「半分は成績よくて入った人。半分は親がお金持ちだから入れた人」ということ。


さらにクラスは70人学級。


戦後の日本なみじゃないですか。もちろん全員が出席をするわけではないし、かえってあまり授業に顔を出さないお金持ちの子どもの方が、卒業を前にアメリカやイギリスなどの高校に転校していくそうです。


だいたい公務員のご子息が多いとか。


同級生からこんなのを見せられ、さらには金に目がくらんでルールを破ろうとする先生たちがいて、一般の生徒たちは「正直者が馬鹿をみる」的な考え方を抱いてしまうんでしょうね。


がんばれ真面目な生徒諸君!


記事は完全な発表原稿なので深みはありませんが、あやうく補講で休みをつぶされそうになってた生徒たちにしてみればよほどうれしいニュースに違いありません。成都の未来を真面目に考えるOK牧場はあなたの味方です。★★★☆☆
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | これは面白ニュース!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

四川名物西の関脇登場




新学期が始まって以来、朝ご飯を食べなくなってしまったわたし。


午前の授業が終わったころにはとうぜんお腹と背中がくっついているので、同学「レンイエン」とともに決まってある方向へと移動を始めます。


大学西門を出てもう目の前。武候祠横街と蜀漢東街のT字交差点付近がわれわれの「お昼ご飯スポット」。民族大学生とチベット人街のチベ人、および地元住民向けの安食堂が密集したポイントです。


大まかにわたしらが食べるんは四川料理屋、麺屋、そして「シャオカオチャーハン屋」の3種類に分類できるのではないでしょうか。


シャオカオチャーハン?


これはわたしら的勝手なネーミング



このブログでも何回も登場しているシャオカオ(串焼き)ですが、肉類や野菜類など事前に下準備され店内の棚に並べられた各種串から自分の食べたいものを選んで焼いてもらい、ある人はビールを飲みながら、ある人はジュースや豆乳を飲みながら食べるのが一般的。


だいたい日が暮れてから店を開けるところが多く、その分深夜未明までやっているので、夜遊び大好き不良学生にはもってこいの場所だったりします。道路にまで堂々と椅子やテーブルを出して客を集めてます。開放感も手伝ってなかなかの雰囲気。


ただ味の方はやはり麻辣。素材の味を楽しむ日本の焼鳥屋とはコンセプトが根本的に違いますからね。



で、それは一般的なシャオカオの話。


「シャオカオチャーハン」も素材を選んで店の人に渡すところまでは同じ。


でもそこからが大違い。せっかく人手を使って串に具を刺したというのにそれを全部外して熱した油の中に放り込みます。火が通ったところで隣の鉄板にあげ、すべての具を炒めるわけです。ここで四川料理の特徴である各種調味料が惜しげもなく投入されます。


これで「見た目野菜いため」のできあがり。
客の大半はこれで白ご飯を食べるわけです。


でもわたしたちはさらに一歩独自の世界を形成。白ご飯をそのままだと美味しくないという大きな理由もあって、揚げ終えた具を鉄板で炒める際にご飯も投入してもらおう、と。


味付けは店の人任せ。
で、運ばれてくるのは


シャオカオ炒飯.jpg

◎参考写真:一見ドライカレー風。でも実は超が4つくらいつく四川風


味は想像してください。

全盛期の千代大海を想像してもらうのが一番です。


ぎらついた目。ツヤのあるボディー。

決してトップにはなれないけれど、自分より上の者にも恐怖を感じさせることができるその存在感。だから勝手に西の関脇の地位をあげちゃいました。


ちなみに具は肉類とウズラの卵が一串1元。野菜系はすべて一串5角(0.5元)。ご飯が同じく5角。


わたしの場合はだいたい肉一品とウズラの卵、あとネギが常連。これにナスやカリフラワー、キノコ類、ジャガイモなどがサブレギュラークラスで日によって入れ替わります。全部で4.5元(約60円)の時が多いです。


みなさんの想像通り、お腹いっぱいを感じるのは皿の底にたまった大量の油が見えてくるのとだいたい同じ頃なので、胸までいっぱいになれます。


油っこい料理、辛い料理、痺れる料理、何より清潔でない料理、このどれか一つでも受け付けない人には強烈にお勧めできません。こんな料理でも口にあわないからといって残されるのは忍びないですから。


そんな日の当たらない存在ながら味付けといい、シャオカオ文化の延長戦にあることといい、実は四川料理の保守本流をいってる(と決めつけている)「シャオカオチャーハン」でした。


posted by 牧場主 at 00:00| 北京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

チベット超女選びます



「No1美女」を決めるのはあなた
さあ丹巴に急げ


【9月27日=華西都市報】

丹巴美人谷で開催中の「ギャロンチベット族風情祭り」では一年で最も魅力的な催しである美人コンテストが6つの会場に分かれて鳴り物入りで行われ、初っぱなから炎のような人気を博している。今年の美人コンテストの一番の目玉は間違いなく来場者による審査員制度、祭りが始まってから今までに数千人の旅行者が当地を訪れており、各会場で計数百人の一般審査員によって「金花(優勝)」「銀花(準優勝)」が誕生した。祭りは今月30日まで開かれ、もし今から美人谷に行くのであれば、28日が最適。「金花」「銀花」にお目にかかれるだけでなく、機会があればコンテストに参加して自らの手で最も美しい「金花」を選び出すことができる。


【評】

国慶節が近づいて参りました。

人と会えば挨拶の次に交わされる話題は黄金週間どうすごすか。何やらまちはあわただしさを増しております。

とうぜん旅好きのわたしも心中穏やかではありません。


しかして新聞でもゴールデンウイークネタがあふれかえるわけです。大モノから小モノまで。今回の記事は小ネタの典型ですが、わたし的には看過できない理由はおわかりでしょう。


ギャロンというのは、四川省西部の山岳地帯を南北に二分するアムド(北)とカム(南)という二つのチベットエリアに挟まれた一地域の総称で、その中心地が丹巴という街です。成都からは約400キロ離れてます。


ギャロンチベット族は同じチベット仏教徒ながらも周囲のチベット族とは違う言葉を話すなど独自の文化を持つとされ、アバ南部に暮らす羌族との文化的類似性も指摘されています。


でも一般中国人にとってはそんなことどうでもいい訳で、とにかくギャロンといえば美人の産地として有名です。

特に美人が多いとのいわれがある「美人谷」という地域まであります。本当に美人を多く産出するからそのような名がついたのか、それとも谷の名前が先にあったからいつのまにか「美人が多い」と言われるようになったのか、は分かりません。


わたし的にはあまり美人のチベット人女性に巡り会ったことがないんで、いまいち信用できないんですよ。


さてこの記事によれば、今年の風情祭りは特に盛り上がっている、ということですね。


ずばりあれの影響。中国版浅ヤン「超級女声(スーパー歌姫)」


一般人による投票で歌姫を選び出すという手法で全国の老若男女に旋風を巻き起こしている番組をギャロンのお偉いさんたちもパクっちゃったということ。


まだこのギャロン地域は全中国的に知名度のある地域ではありませんが、逆にそこまで受け入れ施設も少ないだけに、四川から客を集められばそれだけで十分。


その点で「超女」に目をつけたお偉いさんたちはなかなか抜け目がないと思うわけ。

それはこの四川は全国でも極めて超女人気が高い、熱い地域だからです。「超女」の1位と3位の女性は「美人の産地」として知られるこの町の「産品」。文明都市ランキングには入れなかった成都市ですが、こと「超女」に関しては四川人のプライドをだいぶ満足させております。


当然「そんなコンテストがあるの?じゃあ自分が選んでやろうじゃないの」という御仁も多いはず。


新聞上では堂々と「チベットの”超女”を選ぼう」なんていう見出しで広告を出している旅行社もあります。普通に祭りを覗いて民族舞踊を見たり伝統建築を訪ねたりするほか、審査員として参加できるのがみそ。成都発3日間のツアー。旅行団の一員として参加だったら350元(約5000円)、自分の車を運転して行くんだったら230元(約3000円)でOK。


「丹巴の美女があなたのお越しをお待ちしております」


広告欄にはこの見出しの周りにハートマークが踊ってます。


わたしも行きたいんですがね。本業の「チベット語」の授業がわたしを自由にしてくれません。今後の紙面で「金花」を手にした女性の写真を心待ちにするだけです。どうも今回の記事をみると電話取材だけで終わらせた感じが強いので、メーンイベントだけは現地取材をお願いします。写真が命なんですから!!期待を込めて★★★★☆

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | これは面白ニュース!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月26日

やっぱり反省の月曜日




楽しい週末の後は必ず訪れる月曜日。


授業3週目です。


いきなりはつらいね。
チベット文字が目に染みる。


遊びと仕事(授業)をきっちり線引きできる男なので、週末に本を開くわけにはいかない。


でも何の準備もなしでのこのこ月曜の授業に登場した日には、基礎と口語の計4時間弱もの長きにわたって針のむしろの上にいるようなもの。



だから月曜日、朝早く起きて先週分、少なくとも金曜日分の授業内容をおさらいするようにしてるんですが、秋分も過ぎて夜明けの時間が徐々に遅くなっているのとは対照的に、目覚ましの設定時間はだんだんと早くなってます。


単に教わった量が増えているからだけならいいんですが、自分の理解と授業の進度とのギャップが徐々に開いている、イコール自分だけ取り残され始めてるんだったら一大事。


先週のうち教科書も手に入ったんで、学校のせいだから怠けるという言い訳ももう通用しない。怠けたのは単に私が怠け者だから、ということになります。


でもね。

2週間近く待たせた挙げ句にできあがった教科書ってのが、単なる元本をコピー機で複写して手作り製本したブツってのはやっぱり学生のやる気をそぐ狙いがあるとしか思えない。印刷し直しじゃないんですよ。その証拠に昔使ってた人の書き込みが随所に残っています。これがA5版110ページで15元。計4冊あるから合計すると、、ああ恐ろしい。


またしてもグチ先行となりました。
そうそう、今日の授業のことを。


基礎の授業はまだ基本30字の5段活用が続いています。

「チャ」と「ツァ」、「ジャ」と「ザ」など、「シャ」「サ」でも有気音と無気音があったり、あやふやになるところもありますが、母国語に近い語があるかどうかの違いで、韓国人やアメリカ人たちにとってが日本人よりもっと発音が難しそう。

理屈じゃ分かっていても、耳が聞き取れないのか、口が回らないのか何度も言い直しをくらってます。わたし的にはじゃっかんリラックスできるひとときですね。



その分口語の時間は、手痛い反撃を食らいます。

男性教師「レンチンワンジャ」は甘孜出身の生粋カムパらしく、一度エンジンがかかっちゃうと、20〜30の新出単語を黒板に書き殴ります。容赦なく。とうぜん教科書には載ってない奴ばかり。


まず文字を追うだけでも一苦労。こちらは象形文字にしか見えない字を一つ一つ写し取る作業をしなきゃいけないのに、それを一気に20とか30ですよ。


文字を書いたら次はカタカナで読みを併記。さらにはその言葉の意味も残しとかなきゃ、後で見たとき「なんじゃこりゃ〜〜」となるのは目に見えてる。まるで短距離走のペースで長距離を走らされてるみたいな楽しい時間。ぐうの音も出ませんね。



これまでわたしが勉強してきた外国語って、どれも「メジャー」な外国語だったわけですよ。


英語、ドイツ語、中国語。本屋に行けばどれも参考書が棚数個分くらい売られていて、「毎日10分で」とか「たった一週間」とか「寝ながら」とか、とにかくできるだけ楽してその言葉を身につけられる方法が色々開発し尽くされてます。


それがマイナーな言語を始める場合だとこんなに手がかかってしまうのか。少数民族の言葉を学ぶからこそ得られる実感ですから、それも含めて勉強として付き合っていかなきゃいけないのでしょう。


あまりたくさんの時間をかけられるわけじゃないけど、せっかく始めたんだから少しずつでも確実に身につけていきたいもの。何千年もかけて徐々にできあがったチベットの氷河のように、です。うん、例えが美しい。


もちろん温暖化(老化)のために溶け出す(忘れる)量の方が多いという突っ込みも聞こえてきそうですが(笑)。

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジョイ!学生生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月25日

やけど辛い鍋たまらん




日本のみなさんも

 中国のみなさんも

  世界中の皆さんも


 元気に辛い物食べてますか。


私は最近勉強にかまけてちょっと控え気味です。
心地よい汗をかいてません。よろしくありませんね。



そんな折りもおり、日中交流会で知り合った中国人女性「ジエジュンジュ」さんからお食事お誘いのメールが入りました。


結構日本語がうまい人なんで、「もう『ひらべ』は食べましたか」という具合に一般四川人的「な」が発音できないような事はありませんでしたが、それでも四川における日中交流の「お約束」ですから、火鍋経験の有無は自己紹介の次くらいの話題として登場したのでした。


もちろん

「辛いの大丈夫」
「毎日火鍋もOK」
「四川人にも負けません」


などなど、かなり相手のプライドをくすぐり、好奇心をあおるような文句を並べておいたので、「それじゃ日本人のお手前拝見ね」とばかりにとっておきの「辛い物」をごちそうしてくれるというのです。


すでにアドレナリンが出始めました。辛いもん専用のやつ。脳神経から足の爪の先まで真っ赤に染まりそうです。


で、集合場所に指定されたのは某四川大学北門。


おいおい。

私の元ホームグラウンドではありませんか


この付近にわたしとおめがねにかなう店なんてあったっけ?


などと思っていたら、四川人らしくなく待ち合わせの3分前には彼女も登場。


じもピーである彼女が「四川人にとっても本当に辛い鍋を食べます。本当大丈夫ですか」と賞賛を惜しまない究極の食べ物に向かい、歩き出したのでした。



楽しみで楽しみで、あえてどんな鍋か具体的には聞かなかったわたし。


こんな事(http://itoyama.seesaa.net/article/6852218.html)を口走ったこともありましたが、やっぱり鍋の本道はこれです。



北門(磨子橋)の交差点から新南門バスターミナル方面に北上。最初の大きな交差点を左折して直進約200メートル。「般若花巴蜀」という名のお店でした。


うおぅっと。

「般若」さん登場ですか。


桃太郎侍が残り10分くらいのとき、例の決まり文句をしゃべるためにわざわざかぶって出てくるあのお面です。般若と火鍋。「激烈」「恐怖」「威嚇」「抹殺」などなど、おどろおどろしい言葉が続々浮かんできます。

でもね


ひと〜つ、人の世の生き血のような

ふた〜つ、ふらちな麻辣三昧

みいっつ、醜い四川の鬼を   

             退じてくれよう桃太郎!



そんな気持ちですよ。


実際にこの店の有名料理は「鶏雑鍋」という料理で、見た目はこんな感じ。


鶏雑鍋.jpg

◎参考写真:びびるな!これが現実なんだ。香菜の緑がきれいじゃないか


もともとは中国南部の少数民族「土家族」の料理らしいです。



「鶏雑」というのは鶏の臓物のごった煮料理の総称で、メーンの具は砂ズリや腸。歯ごたえがよろしいですな。野菜はジャガイモ、にんじん、セロリなど。スープに豊かな味わいを加えるのはニンニクや生姜、花椒、唐辛子という四川料理の四天王たち。もちろんあまり歓迎はしませんが、味精(旨味調味料)や決して低コレステロールなんて聞こえのせりふは聞いたこともない油さんたちもしっかり存在感をアピールしてます。


さらに面白いことに大根をつかった「泡菜(四川風漬け物)」も大量に放り込んであります。ちょっとすっぱめの、まさに四川風キムチという表現がみったりのおつけ物なんですが、これをキムチチゲと同じように大量に鍋の中に投入してるんで、また味のレベルが上がるわけです。


でも本家土家族の鍋は辛くなく、これほど赤色になったのは四川に入ってから「アホな」四川人が手を加えた、というのが彼女の解説。「アホ」は私の付け足しですが…。


こんな感じなんで、木べらで鍋底をすくえば、一般的な四川火鍋以上に色んな物が掘り返されます。ほんとにぞくぞくもの。


で、肝心の味はどうなのさ

ですよね。


辛いことは辛いけど、お釈迦様の手の中をうろうろする孫悟空のようなもの。かんぜんに制空権は押さえました。


対面には汗を拭きふき、顔を赤らめながら、何度となく呼吸をして口の中を冷やしたりする「ジエジュンジュ」さんの姿。


砂ズリやジャガイモ、時にはさらに駄目押しのため、唐辛子もそのままぱくりと口に放り込み、驚いた様子の彼女を見ればビールもまた進みます。


いやあ、おごってもらった上にこんな満足感にまで浸らせてもらって申し訳ございません。


自分の「耐辛レベル」の成長を実感した一日。火鍋への欲求を高める意味では、「火鍋断ち」をしていた北京での半年間も決して無駄ではありませんでした。さあて四川のみなさん。次はどんなものを食わせてくれるか?合法的なものだったら何でもOKね。

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月24日

なに今さらと思いつつ




拙ブログ「OK牧場」などと名乗ってますが、当然ながらこの地では知名度限りなく0に近し。というか0でしょう。


中国でOKといえばやっぱり「卞拉OK(カラオケ)」なんです。


日本でもやっぱり「オケ」といえば「カラオケ」ですが、スナックなんかでマイクを握る以外、カラオケボックスみたいな所だったら、知り合いだけ気の知れた者同士だし、どうせ毎回歌以外の方面で大変なことになるのがオチなんで、笑い転げていればいい話。きらいじゃありません。


何より日本語だから楽しめる。



ところが中国だとこう悠長には構えてられません。


若者とのお付き合いが多いってことは、日本と一緒で必然的に「カラオケ」とのご縁もかなりございまして…。


女性の場合は十中七八、男はよく知らないけど多分それなりにうまいんです。わたしうまい歌を聴くのは好きじゃないんで、誘われれば一緒に行きます。でも中ではどうしても「歌え」って誘われるから、ちょっと面倒。


なぜって、もともと中国の歌は聴かないから、


まずなにがよいのか歌を知りません
知ってても字の読み方が分かりません
さらに繁体字という厄介な奴らもいます
読み方が分かっても速くて口が追いつかず 



「勢い」にまかせてごまかしながら歌うなんてできないタイプ。なら歌わない方がいい、という典型的A型ですからいつまでたっても「歌える歌」なんてできるはずもなし。


好きでもないことなのに、つきあいのために無理に勉強してレパートリーをこしらえたりするのは日本の上班族(サラリーマン)と同じような気がして、なんか気乗りしなかったんです。せっかくの海外、もっと自由な雰囲気の中に浸っていたいというのもあったし…。



ところがそのやり方もぼろが出てしまいました。


先週のこと。

塾長先生やピンジン、その美人秘書(笑)二人と夜飯食って、「じゃあカラオケでも行くか」ってことになってやってきました。成都に復帰してもう何回目でしょうね。


とにかく、何度も何度も「歌え」といわれる度に「知らないから」とか「ごめんね」とか言って断ってるうち、断り文句のストックが切れ、あろうことか「次までには…」と口走ってしまったんです。


あとは印籠を見せた後の黄門さまのような急展開。


「一週間で最低3曲覚えてみんなの前で披露する」


ということが、周囲の人間によって、「わたしの公約」として決まってしまったんです。



日ごろ美人秘書(ほんとはただの学生)たちに日本語を教えてあげる機会もあって、日本語の歌を学ぶことも勉強の一つだなんていったことあるような気がしないでもなし。わたしの中国語もまだ流ちょうとまではいかないレベルなわけだし、勉強はまだまだ必要。


中国の歌だって勉強じゃないか


そう言われると、断る大義名分がないじゃありませんか!!!


こうなったら知らんぷりしてみんなが忘れることを期待するしかない。とも思ったんですが、今日あった飲み会でも、あんなべろんべろんになってるくせにあの時の出席者全員がまたプレッシャーをかけてくるんです。


ようするに、あきらめて勉強を始めました。


ここ数日、わがパワーブックG4では「酷男酷女」というDVDが常時再生され続けています。


これは中国で流行ってるカラオケのMTVが計90曲ぐらい入っているという優れもの。もちろんバッタもんですが。カラオケの際は「香港人みたいな発音」「中国の男より上手」など女子の黄色い賞賛が絶えない塾長先生もこれで「勉強」なされたという伝説の一品。


もう一つ。

「酷」という字は「格好いい」「クール」という意味なんですが、おわかりですよね。私にとっては「過酷な作業」の酷であり、こんな状況に追いやった「残酷な男と女」の酷でしかありません。


ようやくレベル1「ネズミは米が好き」をおぼえたわたしでした。

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 他にもまだこんなこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月23日

成都でも面白捕り物帳




お笑い!警官襲い、逃げ込む先は守衛所
一人は守衛長が捕獲、下水逃げ込んだ男は119番が捕獲


【9月23日=華西都市報】

猫はネズミの天敵、犯罪者がハブなら警察はさしずめマングース。しかし昨日早朝、悪者二人がなんと禁断のヒョウの肝を食べてしまった。ターゲットが警官だと分かったとき、彼らは手を止めるでなく、それどころか刀を振るってしまった。笑わずにはいられないのは、追いかけれた悪物たちの末路。一人は学校に逃げ込み、さらにもう一人は何と下水管に逃げ込んでそのまま出られなくなってしまった。駆けつけた警官、119(消防)、保安などによる三時間に及んだ緊急手配と捜索の末、二人はついに法の網の中に落ちることとなった。



≪増長 警察襲うも手をはとめず≫

◎大声で「金も出さんくせに警官だと」


昨日早朝午前2時ごろ、一台のオートマチック車が成都電子科学大学に隣接した科技秀苑の後ろ側に停車、車に座っていたのは男女一人ずつ、ドライバー席にいた男性は周さん。成華区にある某派出所の警察官で、助手席には女性の姿。二人が楽しく会話をしていると、路上の樹木の陰から突然二人の男が現れた。その顔つきは怪しく、体を弓なりにして素早く車に近づき、30センチあまりの匕首(どす)を取り出すと、車の両側にたち、「早くドアを開けろ。検査だ検査!」


怒鳴り声を聞いた周さんは驚いた様子で少しだけ窓を開けて「何事ですか」と尋ねた。「くどくど言うな。早く金を出せ!」。そのことを聞いて思わず吹き出しそうになる周さん。警察官として彼は日頃から悪者を捕まえることを考えているが、賊の方から網にかかってきたのだから。すぐに警察手帳を出して車を降り、悪者たちを捕らえよう。周さんはこうに考えたのだった。


「金を出さないどころか警察を名乗るとは、俺をそんなに怒らせたいか」。黒のTシャツを着た男は大声で叫ぶと、刀をちらりと光らせ周さんの胸に向かって突き刺した。周さんは手を伸ばしたものの、刀はその右手の甲に刺さり、鮮血が噴き出した。すぐに車外に飛び出し、悪者の一人の腕をつかんだ周さん。二人はたちまちもみ合いになった。助手席にいた女性は大声で助けを求めたが、車のもう片方側にいた薄い色のTシャツを着た男はその声に動転し、匕首で女性の胸元に切りつけ、その左手甲に突き刺した。それでも女性は大声で助けを求め続けたため、さらに焦り始めた男は女性のそばを離れ、周さんと相対していた男の方に回り、左右から周さんに暴行を加えた。



≪爆笑 悪者自ら捕まりに≫

◎一人は守衛所に逃げ込み お縄


このとき、電子科学大の保安所の王成さんら3人は仕事を終え、事件現場から約30メートル離れたある場所でまさにピールを乾杯しようとしていた。「おい、どろぼうだぞ」王成さんは大声を上げ、仕事仲間たちを連れ現場にかけつけた。時を同じく、電子科大後苑内にある保安所でも助けを求める声を聞きつけ、素早くトランシーバーで苑内の仲間に応援を要請。この連絡は隣の大学校内で巡回中の保安員にも伝わり、総勢10名近くが駆けつけることになった。


「奴らを捕まえろ。逃すな」王成さんは目の前に現れた二人の男、ともに血まみれで大声を上げながら逃げる姿を目撃すると、彼らが捕らえるべき賊であることを直感。後苑の保安員らも到着して悪者たちを挟み撃ちにすると、両側から「捕まえろ」「捕らえろ」」このような声が上がった。「俺を止めるな。死にたい奴だけにしときな」。匕首を振り回しながら、声を上げ走り去ろうとする二人の賊。このままではじき捕らえられることを感じ取った黒Tシャツの男は2メートルの壁を乗り越え、大学側の敷地に侵入した。


保安員たちは5人ずつ二手に分かれ、後苑側にいる男と大学に逃げ込んだ男をそれぞれ追うことになった。ところが壁を乗り越えた男の方は角をいくつかの曲がった後突然姿を見失った。手がかりを失いかけたとき、守衛所の葉興祥所長がちょうどよく登場。守衛所前にある外灯のしたにいた一人の男を発見すると、「何をしてるんですか」。目の前にいるのが現在逃走中の賊だとは知らない葉所長、ついいつものくせでこのように尋ねたものの、まさか相手からこのような答えが変えてこようとは?「おれは賊だよ。まだそんなこと言うのか」。それでも相手が冗談を言ってるとばかり思った葉所長は、さらに「どんな道具を使って悪さをしたんだい?」。男の答えはさらにのんきな葉さんを驚かせることに。「匕首だよ。すでに壁の外に放り投げてしまったけどな」


葉所長にもさすがに緊張が走り、持っていた懐中電灯で男をてらすと、体には全身べっとりついた血のあと。所長は歩みを進め、流れるような動作で男を捕らえることに成功したのだった。



◎下水道に隠れた賊、逃げ出せず

黒Tシャツが逮捕されたとき、もう一人淡い色のシャツの男は焦ったあまり高さ20センチしかない配水管の中に逃げ込んだのだった。「おい出てこい」そう言って保安員らが呼びかけ続けたものの、中から反応はなし。万策尽きた追跡隊は119番に手助けを求めることになり、消防署員らが現場に到着。二人の署員がライトをてらし這いながら下水管に進入、中は真っ黒に汚れ鼻につく臭いが充満、分かれ道も多く、成果なく引き返したのだった。


このとき、成華分局の刑事のほか、桃蹊路、猛追湾の二つの派出所からも大勢の警察官が動員され排水管の回りを幾重にも囲んでいた。全員黙って見守るほか方法はなく、それでも穴から出てこようとしないTシャツの男に、またしても119番に協力を要請。網の目のように広がる配水管の設計図を丹念に調べ、二人の「戦士」は再び懐中電灯ともに配水管の中へ。彼らが管の中を20メートルほど進んだとき、一人が頭の上に靴を発見。その部分に光をあてると、マンホールの蓋へと続くハシゴにつかまる男の姿。両足を小さくたたみ、小刻みにふるえていたという。二人の消防士は声をそろえて男に声をかけ、配水管の外に連れ出した。すでに時間は早朝5時半を回っていた。二人の悪者はすぐに桃蹊路派出所で取り調べを受け始めた。



◎警官の体には4カ所の傷、集中治療室で重体


賊たちともみ合った際にけがを負った警官周さんと知り合い女性は事件後、大学守衛所から成都第六人民医院に搬送された。周さんの体には4カ所の刀傷があり、搬送途中から昏睡状態に入った。


昨日午後2時、記者が同病院で確認したところでは、周さんは依然として病院内の重症患者室で治療を受けており、母親が涙ながらに室外から彼の様子を見守っていた。母親によれば息子は生命の危機からは脱しており、女性の方も傷は比較的軽いという。それ以上のことは話そうとはしなかった。




【評】


最近気づいたことなんですが、どうも取り上げる記事の文量がどんどん長くなっているような気がします。翻訳の練習にはなっているはずですが(笑)。



それは北京の新聞に比べて四川の新聞の方が紙面に余裕があるからなのか、それとも読者のためにできるだけ長く詳しくかき込もうとしているのか。つまり四川の新聞の方がサービス精神旺盛なのか。実際のところは分かりません。


もちろん記事の長さと内容の面白さは別物なはず。すぱっと切っていい部分は削除する。あったことを時間軸に沿ってだらだらと書き続けていては読む方も疲れるし、子どもの作文と根本的に同じ穴のむじなです。それがいくら面白い内容であっても。



それに長い文章を書くとしても内容が真実であることが大前提でしょう。


現場を見たように書くことは記事の臨場感をアップさせるため非常に大切なんですが、なるべく推測の域に足を踏み込まない方がよいに決まっています。


例えばカップルが賊に襲われるシーン。「体を弓なりにして素早く車に近づき」「そのことを聞いて思わず吹き出しそうになる周さん」など、加害者と被害者とのやりとりが結構詳しくかき込まれていますが、


果たしてどこまで本当のことなんでしょう?


集中治療室にいる被害者側からは当然詳しい話を聞けるはずもなく、もしかしたら警察で容疑者から直に言葉を取るというウルトラCがあるのかもしれませんが、普通考えられる警察側の発表だけでこんな詳しい記事を書いたのであれば、日本よりも中国の警察は「オープン」ということになっちゃいます。


日本だったら裁判のことを考えて警察側はなかなか事件の全容を教えてはくれません。


もちろん今回は被害者が「同僚」ということで一般的な事件に比べれば警察側も感情的な部分も手伝って、口がなめらかになってるのかもしれませんが…。



面白い話であってもネタの質に慢心せずに真実を貫き、文章を磨き上げる。自分への戒めも込めて、でもやっぱ面白いので中途半端にこれくらいです★★☆☆☆


posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | これは面白ニュース!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月22日

わたしもぐりするぞう




チベット語であろうと中国語であろうと、北京語言大学にある短期強化班など一部の例外を除けば、語学留学生の授業があるのは午前中が中心。わたしも午後に授業があるのは水曜日の一日だけ。



それなら空いた午後の時間、「学生」として何をすべきなのか?



何を迷っておる。

勉強以外何がある。

どん欲に学び生きよ。



そんな怪しい声を聞いたわけではありませんが、あふれ出す知的好奇心の泉に自らおぼれそうなわたしはもうちょっとだけ授業に参加してみることにしました。



でも授業あるのって午前中だけだって言ったじゃない?


Ans.あくまで「語学の授業は」というところがみそ。


外国人を対象に4年コースの本科生カリキュラム設けている大学では、本科生および中国語以外にこの国の様々な分野に興味のある語学留学生向けに様々な選択授業を開いてます。それをわたしも聴講させてもらおうということで、本日はちょっと某大学までお出かけしてきたわけです。


もちろん何のあてもなく行ったたわけではなく、事前に某大学の語学留学生である「ティエンゴン」(参照http://itoyama.seesaa.net/article/4650621.html)」から選択授業の時間割をゲット、本日は「中国文化2」があると知った上での狼藉です。


ちなみに同大はほかにも、報刊閲読/四川方言/当代中国経済/漢字概論などなど計13クラスも取りそろえておりますよ。


とにかく選り取り見取りなんですが、ちょとだけ気になることも。


出席とかとるのかな。
学生証とか必要なのかな。
あまりに少人数だとバレちゃうよな。



はい。

一般的にわたしの行為は「もぐり」と呼ばれます。



でも、おおらかな四川人がそんなことを気にするはずないのです。

学ぼうとする学生をむげに退出させたり、金を請求したり、果ては公安に突き出したりするようなことは万が一にもないはずなのです。



すでに勝手知ったる某大学。


授業時間も近づき、新しくなった留学生校舎の階段を上るわたし。でも直前になってちょっぴり不安値上昇、若干足取りも重くなりかけていたそのとき、


「なぁ〜にやってんすか。こんなとこで」


と背後から聞き慣れた声。


今年から本科の3年に編入なされた「ランタイハン」じゃございませんか。


そうかあなたは本科生。「中国文化2」は必修授業な訳ですね。



旅は道連れと申します。実はかくかくしかじか、こういう事。
どうぞ私をお供に連れてってくだされ。きび団子もいりませんから。


「まぁじっすか。じゃあ来てみてくださいよ」



知り合いが一人でもいればもう勝ったも同然。


開講2週目にして受講生9人というかなりこぢんまりしたクラスではありますが、みな「中国文化」を極めんとする志高き学究の徒ばかり(のはず)。みんなで楽しく、文化の薫り高く講義を受けましょう。


講義は40代のおばちゃん先生が中国文化にまつわる話を3コマ(約2時間半)ぶっ通しで語り続けるという、興味のない人には地獄の責め苦のような内容なのですが、わたしにとっては元々嫌いじゃない分野だし、ヒアリングの勉強にもなって尚よろし。


教科書がないというのもありがたい。投資額0ですみますしね。



今日のテーマは「道教対中国民俗和民俗心理的影響」でした。


その内容をすべて紹介すると、上記のように漢字ばかりの世界になってしまい、皆さんも疲れてしまうでしょうから渋々割愛させていただきます。


どうせナンも分からんやったっちゃろう


といわれそうなんでちょっとだけムキになって説明すれば


中国三大宗教の一つとされる「道教」なんですが、その信仰としての道徳観念が広く民衆にまで影響を与えているだけではなく、「長寿不老」を究極の目標に教義のブラッシュアップを進めてきたために、とうぜん「不老不死」こそかなわなかったものの、その副産物として医学面を中心に広く科学の分野で中国社会の発展に大きく貢献を果たしてきたのです(パチパチと拍手)。



で、ちなみに成都は道教発祥の地でもあります。


郊外には世界遺産にも登録された「青城山」、市内には老子や唐代の皇帝なども訪れた「青羊宮」があって、生命力の象徴として十二支の特徴を体の随所に備えた超人気「青羊像」だけでなく、長髪を頭の上でミカン状に束ね、青色の道衣をまとったちょっぴりお茶目な道士たちの姿も拝むことができます。


ちなみに青羊宮の隣が、マーボー豆腐発症の店であるところの「陳麻婆豆腐本店」でございます。お帰りの際にはぜひお立ち寄りを(→最近火事で焼失したそうです)。



結局、わたしなりに楽しく過ごせた2時間半。面白い映画(斬った張ったじゃない奴ね)を見終った後のちょっと心地よい疲労感に似た気分です。



あと余談ですが、映画といえば今日のクラスには周星馳主演の「功夫(邦名;カンフーハッスル)」で、井戸の水で体を洗ったりして気持ち悪い存在感を発揮していた若者役の俳優(こんな説明で分かる?)そっくりの生徒がいました。


歳は映画状の役回りよりは5つくらい上で、体格は2回りほど豊かなんですが、顔立ちがうり二つなだけでなく、その独特な臭いまで本家そのもの。


一番前の椅子に姿勢をぴんと正して座り、講義中は微動だにせず。机の上にはノートや筆記具もなく、とにかく先生の話を聞いているのかすらよく分かりません。ていうか絶対留学生の雰囲気もありません。まるっきし中国人の雰囲気なんですから。


彼の存在だけでも「来週も来たい」と思わせてくれる選択授業だったし、これだったら他の曜日ものぞいてみようという気になります。



そうそう。もぐりはもぐりなんですが、事の善し悪しについては気が向いたときに考えることにしましょう。喪黒福造(笑うせえるすまん)に目をつけられたのんきなサラリーマンたちのように、ブラックな結末に終わらないことを祈りつつ。

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジョイ!学生生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月21日

無人区は無人区として




藏羚羊、保護の成果?それとも減少?
可可西里地区の三大危険と四つの謎に挑む
解密中国科学隊



【9月21日=華西都市報】

科学者や新聞記者、そのサポート隊など総勢約50人からなる中国科学院可可西里科学考察隊が20日、人類として初めて可可西里無人区の中心部を1カ月半かけて縦断、現地調査を行うという壮挙を成し遂げるため、チベット自治区の省都ラサを出発した。



◎A:可可西里挺進「三大困難と危険」


艱険1 行路困難

科学隊の丁林隊長によれば、交通問題こそ一行が直面する一番の問題だという。可可西里地区の核心部は古来から続く荒野で、通行できる路などは当然のようになし。アウトドア用の四輪駆動車だけが、河や湖、山脈やゴビ(荒野)が複雑に続く地域を進むことができる。隊員たちは荒れた道を進み、川を渡る。当然、泥道にはまることや故障などのトラブルも避けられない。


艱険2 気候多変

誰も天気は予測できない。丁林隊長曰く「中心地域の気候は局地ごとに変わりやすく、調査をより難しくします。これまで可可西里地区では現地に入っての気象観測は行われたことがなく、このため天候予測はより困難に。晴天時には摂氏20度に達していたとしても、突然吹雪が始まり、それによって気温は突如零下10度近くまで急降下することもあり得るのです。こうした天気の不安定性は、我々調査隊にとっては大きな脅威となります」


艱険3 高原疾病

「核心地帯の平均高度は標高5000メートル前後で空気中の酸素濃度は平地の約二分の一。高山地帯の薄い空気によって引き起こされる高山病も大きな危険の一つ」。丁林隊長は言う。「肺水腫や脳水腫、急性ショックなど高山病は発症が急で生命への危険も大きい。すべての隊員の体力や精神状態を細かく把握する必要がある」。このほか、食料や燃料の不足、調査道具、通信機器の故障なども調査隊の頭を悩ます種だという。



◎B:可可西里挺進「四大謎」


謎その1 青藏高原は「成長している」のか?

「青藏高原は上昇を続けているのか、それとも下降を始めたのか?」。科学者たちの間はいまだにこのような論争が続いている。見方の一つとして、青藏高原ははるか昔に隆起をやめ、現在は止まったばかりか、下降を始めたというものがある。また別に、青藏高原は現在もかなりの速度で隆起しているという観点もある。


「当然ながらこの二つの観点はどちらも現段階において総合的な証明はなされてません。このため、誰の説が正しく誰の主張が間違っているとは言えないのです」。科学調査隊の隊長で中国科学院青藏高原研究所研究員の丁林さんは説明する。「可可西里地区では、山脈や氷河や湖、果ては動植物に至るまで研究を行い、そこから得た上昇か下降かを示す的確な証拠を通じて、変動の時間やその規模などが推定できるかもしれない」


謎その2 可可西里に石油は、金脈は?

エネルギー資源や鉱脈は国家経済発展の原動力であり、可可西里地区には一体どれほどの石油や金脈、銅脈が眠っているのか、これも今回の科学調査の焦点の一つとなっている。


「過去に可可西里の周辺部で行われた調査では、数カ所から地表や岩石の隙間からにじみ出たコールタールや石油が見つかっている。この地に大型油田が存在する可能性は極めて大きい」。丁林隊長は紹介した。曽ての調査による結論や衛星を使った遠隔調査による分析結果によれば、可可西里地区の地質構造は油脈を形成するに十分な要素を備えており、巨大油田を埋蔵している見込みが高いという。ただし今回1回限りの縦断調査では、大型油田を探し当てることはほぼ不可能であり、今後長い時間をかけての分析が必要とされる。


可可西里地区における豊富な金脈資源は既に20世紀の80年代、青海地区にゴールドラッシュを引き起こしている。


謎その3 藏羚羊はいったいどうなってるのか?

藏羚羊(チベタン・アンテロープ)、大自然の精霊であり、人々にとっては可可西里地区のイメージとも重なり合う。そんな藏羚羊はまさに「可可西里の誇り」。人々はすでにあの手この手を使ってこの希少動物の保護を行っているものの、そう遠くない過去にも大量捕獲、密猟のニュースが伝わってきたばかり。はたして藏羚羊の群れは増加しているのだろうか、それとも絶滅に瀕しているのか。


この問題について、記者は中国科学院西北高原生物研究所の研究員、蘇建平隊員に取材。彼によれば、現在のところも藏羚羊の密猟は後を絶たないものの、ただ数年前の大量密猟のような事案は減っており事態は好転しているという。ただ実際に調査を行う前の段階で楽観的な予測や仮説を立てることはできないという。


謎その4 可可西里の湖はどうしてできた?

調査隊は、大陸湖、氷河凍土、火山地震、鉱物資源、野生動植物、気候など多くの領域の専門家から組織され、可可西里を同地域内での局地的な「点」として、また青海地域における影響をふまえた「面」的な研究、さらには「世界的」な地球規模での視点から研究を展開する。近年、衛星写真によって可可西里地区には多くの新しい湖が発見されており、これら湖のできた原因は何なのか?水位が急激に上昇したり下降したりする湖もあるが、その理由は何なのか?雨による影響なのか、溶け出した氷河や凍土によって形成されたものなのか?この減少は当地の生態系によい影響をもたらすのかそれとのその逆なのか?




【評】

でました国威発揚型プロジェクト。


地球上の白地図エリアにコマを進めて既成事実を作っていくやり方は、中印国境紛争の中、いつの間にか「アクサイチン」をゲッチューしていた昔を思い出してしまいます。


さらには、かつて8000メートル級の山を筆頭に、チベット人たちに神聖視されていた俊嶺が次々と西洋の登山家たちに「征服」されていきましたが、それともオーバーラップしてしまうのはあわせて部外者の勝手な妄想と思ってもらって結構です。


今回の調査では大きく4つの「謎」の解明が目的とされていますが、立場が上の人になればなるほど、一番のどから手が出るほど「知りたい」のはやはりエネルギー源についてのはず。


果たして中国の国際的立場を根底から変えるような大発見があるのか?

そんな可能性のある場所なんて世界中を探してもそう残ってませんから。


もちろん世界のエネルギー市場のことを公平に考えたなら、エネルギー革命なんてまだ当分先のことでしょうから、巨大油田が見つかった方がいいに決まっていますけれど…。


けど、どうしても「荒らされる」イメージが先行してしまうわたし。


無人の荒野に文明の象徴のような石油プラントみたいなも建物ができてしまったら、藏羚羊(参考http://itoyama.seesaa.net/article/4470912.html)とのツーショットはアンバランスすぎます。マウンテンゴリラが天安門広場前で記念写真を撮るようなものです。例え悪すぎですが。


無人区は無人区だからいいわけで、例えば「一般人は足を踏み入れない」とか「日常生活は行われていない」みたいに色んな細かい条件の付いた「無人区」になってしまったら、その価値はなくなるわけです。


地球上のあらゆる地域が人跡未踏でなくなってしまった今、可可西里地区は非常に貴重なエリア。地球上にそのような地域が一つでも残ってる方がロマンをかき立てられるというもの。


映画の影響もあって「可可西里=自然保護」というイメージも強いだけに、とんでもない何かが見つかったとしても、流れが極端な方向に行きすぎないこと、中国人の良識に期待したいものです。



最後に。


今回の調査隊は、隊員50数人のうち化学部門の研究者が14人、同行記者が6人。11台の4輪アウトドア車と、4台の牽引車、2台の燃料車さらに通信用車両を従え、10月末まで調査を実施。その日程は40日に及び、ラサを出発後、途中双湖、格仁錯、可可西里湖、鯨魚湖などをへて青海省ゴルムドで到着です。走行距離は1万キロだそう。


記事の構成をみると、ほとんど丁林隊長の言葉をつないで作っています。あまりにどの段落も一緒なので、翻訳の段階でアクセントをつけようにも思うようにいきませんでした。


専用の通信車両も備え、記者を6人も派遣しているのですから、各記者が競うように面白い記事を書くのが理想。上司と面と向かう必要もないわけですから、日頃の鬱憤(もしあればですが)を晴らすように読者が食いつける原稿を出してもらいたいですね。★★★☆☆

posted by 牧場主 at 00:00| 北京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | これは面白ニュース!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月20日

日本語の角で頭を打つ




中国には「英語角」というものがあります。


日本語でいうなら、「英語を学ぶ中国人たちが空いた時間を見つけてある場所に集まり、英語のネイティブスピーカーたちと気軽に語らいあう場所」という説明で多分正しいはず。



とくに今の時期のような新学期スタート直後だと、中国に来て間もない西洋人留学生たちが興味本位&相互学習の相手を見つけるため、積極的に参加しているようで、


「ちょっとメアリー聞いておくれ。昨日どんな大変だったか。スタディーパートナーを見つけようとイングリッシュ・コーナーにでかけたこのおいら。もう中国人学生に囲まれちゃってオー・マイ・ゴッド。てんてこまいさ。で、いい相手は見つかったのかって?そいつは聞かないでおくれ、マイ・ベイベー…」


みたいな会話を聞いたことがあるようなないような。



日本でもテレビなどから「さて次は○○のコーナーです」なんて言葉を聞いたりしますよね。だから英語で聞く「〜コーナー」にはそう不自然さはないんですが、それをストレートに「英語角」と書かれるとねぇ。



「角(かど)って。。。まんま過ぎやん」


と言ってやりたくなります。



で、中国人は13億人全員が英語だけを学びたいわけではなく、中には日本語を学んでいたり興味を持ったりしている人もいるわけで、本家に倣った「日本語角」というのも中国各地で結構開催中。大小規模の差こそあれ、それこそ国内数百は下らないんじゃないでしょうか。


もちろん、ここ西南民族大学でも毎週火曜日午後7時半からキャンパス内広場で、この「日本語角」が開かれております。



成都再降臨以降、この大学こそわがホームグラウンド(男の戦場)なわけですから、当然のごとく毎週参加。単に居候させてもらっている同大日本語教師「塾長」への奉公&ご恩返し、という話もありますが、とにかく「レギュラー参加」させていただいております。光栄です。



ところで民族大には日本語科の学生が各学年約30人。×4で120人までなるものの1,2年生は郊外の新校舎にいる(隔離中)ため、まあ数に入れられるのは約60人。それに対して日本人留学生は4人。塾長ら日本人教師2人を含めても1対10という超不均衡状態。



もちろん学生全員が参加する訳じゃないんだけど、この基数の違いから見ても、日本人が絶対的に足りてないのは、四川人の麻雀好きより分かり切ったことなので、前述の西洋人ピーター(仮称)みたいなことがここでも頻発しちゃいます。



今のところは「塾長」コネクションを使って四川大学に留学中の日本人学生が毎回数人はやってきてくれてるんで、だいたい一人あたり5,6人に囲まれます。その内訳を見れば、だいたい一人二人が日本語にちょい自信のある人で、残りはどこに行っていいかも分からないからとりあえず知り合いの隣にいて黙りこくってる、というパターン。



なら来るなよ


と言ってしまいたいのですが、もしかしたらヒアリングの練習を集中的にをしたい人なのかもしれないし、ね。


ちょい自信のある人たちでも、分からない言葉も「そうですね」なんて頷いて分かったふりするのが向こうさんの得意技だって事が最近分かってきたんで、「気遣いの人」であるわたしはいつも


「難しい話にならないように」


なんて気苦労が絶えません。



もちろん楽しみもない訳じゃない。


色んな学生と話ができて、珍しい民族の学生や個人的に面白い「珍獣」なんかを発見できるかもしれない。


そう思わなくもないけれど、でも出会いの神様はわたしにそっぽを向き続けているようで、この3回、一直線に同じ娘たちに囲まれてます。


どれも、真面目そ〜で冗談言ってもその笑いにどう対応していいか分からずに結局苦笑いを帰してくれるような女の子たち。


話題は何故か日本語学習の大変なところなんていう堅苦しいだけでどうでもいいような方向になってしまうのに傍らじゃ、他のグループから


「そんなアホな」

とか


「超かわいい」

とか


「今度火鍋に行こう」

とかとか。


ボクも参加させてください、的な楽しい声が聞こえてくるんです。耳ダンボで聞いちゃいます。そんなときは。



俺が中国人だったら絶対隣のグループに移りたい



と思うんだけど、わたしを取り囲む彼女らは飲み会の時のわたし以上に腰が重かったりする。全く持ってなぜだか分からない。わたしから言うのも何ですがどうせなら楽しく日本語を勉強したくないんですか。残念です。



日本人相手に、だったら結構面白いこというんですよ。


でもここの学生たちには通用しない。

もうすこし会話のテクニックを磨くことにします。


「日本語角」だけど、日本語の角で頭を打って角の取れたスムーズな会話を目指します。


やっぱり日本でも通用しませんかね。
こんな「駄」にまみれた事ばかり考えているうちは。


posted by 牧場主 at 00:00| 北京 | Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

ケサル・ドルジェ誕生



遊びは遊び、勉強は勉強でけじめをつけるのが模範的な学生。


楽しかった週末2日間が終わり、授業再開。第2週目です。



「カーン」と一発


決戦第2ラウンドの鐘が心地よく響くかと思えば、さにあらず。

例えるなら、


「ぐわ〜ん」とにぶい銅鑼の音ですね。


最初の一週間はチベット語の基本文字計30個をどうにか覚えた段階。皆さんもおぼろげながらなら「へんなかたち」ってことは想像できるでしょうチベット文字。そのうち日本語で言うところの「あの段」を習い終えたわけです。


今週からは30文字それぞれを「i u e o」で活用させるための訓練が始まりました。要するに身につけなきゃいけない発音が30から150まで一気に120増えるという、ねずみ算かマルチ商法の手法のようでしょう。まったく。


基本文字(あ段)の上か下に「iの段かeの段か」などを表す記号が付くだけなので、元字からそんなに変わらないのが救いといえなくもないのですが、やはりぱっと見ですかさずその音が口に出るようになるには、理屈ではなくて慣れが必要。つくづく感じてます。


さらにこれで文字の練習が終わりにならないのがチベット語の「かわいらしい」ところ。


発音の基本となる文字の上下右左さらにそのもう一つ右にも文字が組み合わされる場合もあり、最大7つの文字で一つの発音を表すなんて「緊急事態」も発生するらしい。当然ながら発音練習の終わりがいつなのか、なんて分かりません。


見上げても頂どころか最初の休憩所さえ見えない山に寝間着にサンダル姿で登っているようなものでしょうか。


文字や文法を学ぶ「基礎」以外に、会話能力を鍛える「口語」の授業もあるのですが、いくら簡単な会話を教えてもらっても、鼻から息を通したり喉の奥から言葉を発したり、ってな具合にカタカナで書き記すにはどうやっても限界がある言葉ばかり。


やはり文字の習得は必要不可欠。


もう少し危機感を感じるべきなのかもしれませんが、何よりやる気が起きないのは、まだもって教科書が手に入らないから。そうだ、それが一番大きい理由ということにしましょう。わたしは被害者です(笑)。


あーあ、本さえあれば予習もできてチベット文字も早々にクリア、授業にも心理的な余裕を持って参加できるのになぁ。



さてさて、グチは終わり。


これを読むだけではかなり難しいことをやっているように見えるかもしれませんが、2週目に入っても総勢9人(まで増えた)の同級生連中にまだ脱落者はいません。これは中国語クラスだったらあり得ないこと。真面目な人たちに囲まれて、幸せですね。


もう一人の日本人「レンイエン」と「最初の脱落者は俺たちか」と震え上がっております。



あと今日は先生に名前を付けてもらいました。


ケサル・ドルジェ


になりました。


今のところ愛着も何もない名前なので、


「ケサルと呼んでくれ」


なんていうことはないと思いますが、今後話の流れで「ケサル」が出てきたときは、このわたしだと思ってください。読み飛ばされるとちょっと悲しいので(笑)。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジョイ!学生生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月18日

アンケートにご協力を




四川に留学に来る日本人ってなかなか変わった連中が多い。


まっとうな中国語を学ぶんだったら北京とかもっと北の方がいい。

日本に近い生活環境が必要なら上海や広州などの沿海部。



じゃあ、何故彼らは四川に来たんでしょう?


一般的には、

物価が安い。食い物がうまい。三国志がある。


っていわれてるんだけど、それ以外にも何か人を引きつける魅力(魔力)があるみたいで、決して多くはないけど老若男女、とにかく色んな人がやってきます。


関西生まれで芸大出のピンジンもその中の一人にいれちゃってもいいでしょう的存在。本日は成都の繁華街で路上アンケート調査を行うらしく、激励半分冷やかし半分でのぞきに行くことになりました。


アンケートの目的は、日本の若者向けファッション誌やタウン誌などでよく目にするような、街行くオシャレな若者たちを写真とQ&Aで紹介したストリートスナップをつくること。


中国では「美人の産地」として名高い成都ではありますが、はたしてファッションセンスもそれに伴っているのか。興味があるじゃないですか。現場は成都一、ってことは中国西南部一の繁華街でもある「春煕路」。平日でも湧いてきたかのように人がうじゃうじゃしてます。


道行く若者に声をかけて、職業や性別のほか、何を参考に服を購入するかなど計6項目ほどの質問に答えてもらい、実際に着てるもんがセンスよかったり(その反対も?)、または可愛かったりしたら写真も撮らせてもらうっていう算段。



でも実際に動いてたのはピンジンではなく、ビジン秘書二人。


この二人はかなりの凄腕。実はファッションに興味があるという民族大日本語科の4年生に手伝ってもらったわけなんですが、とにかくよく働くは働くわ。


行き交う人たちを漏らさず眺め、「これはっ!」てのを見つけたらすかさず接近。ちょっと渋りそうな人だったら巧みにおだて、のせて、ペンを握らせるその手腕。今すぐにでも新宿あたりでキャッチセールスの世界に飛び込めそう。


ところで、わたしも北京にいたときには「前学期は四川大学で学んだ」というと結構な確率で、「成都は可愛い子が多いでしょう」なんて聞かれてました。そんな時は決まって「可愛いけどセンスがね…」と答えていたわけですが、実はそれほど注意を払ってみたことはなし。


なもんで今回のように実際目を凝らして観察してみると、北京や沿海部のようにオシャレな洋服自体が店に売ってないからか、誰でも作れそうな服ばっかり。目立つのといえばラメ付きの蛍光色系の服くらいで目を覆いたくなるだけ。当然、「組み合わせの妙」でもって自分のセンスをアピールする子なんてのも微々たるもの。


「素材の良さ」を感じさせるような子にもそんなに巡り会わなかったのは、わたしに運がなかったのか、日ごろ周りに美人が多すぎて目が肥えてしまったからなのか(笑)。とにかく「これはっ」という存在には出会えず終いでした。ああ残念。


調査時間はおおよそ2時間。

集まったサンプルは35人でそのうち写真をおさめたのは25人。目標は100人だそうですから、まだまだ道半ばにも若干遠し。この類のものは数がそろってこそ素晴らしく見えるっていう側面もあるから、100人斬りは達成してほしいもの。


こういうクリエイティブ(多分)な活動は一つが動き出すことで連鎖的に色んな展開が期待できるわけだし、ここはぜひピンジンに頑張ってもらいましょう。終日眠そうだったけど、きっとまだやる気に燃えてるはずですから(笑)。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | まちかど歩けば新発見 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

学生ならBBQっしょ




こんなに土曜日がまぶしく輝いてるのはいつ以来のことだったか。



月水金とチベット語の授業、わけのわからないうちに何とか遭難だけは逃れたどり着いた週末。わたしの気持ちそのままに青空が広がってます。成都らしくないかんぺきな晴天です。



民族大日本語科の3年生がバーベキュー(BBQ)パーティーを開くというので、それにお呼ばれ。午前9時、大学前からバスに乗って成都市東部にある「塔子山公園」へと出発です。こんな早起きだったら何の苦にもなりませんね。



今回お呼ばれしたのはわたしを含めた日本人4人。


ただ4年生との苦い思い出(http://itoyama.seesaa.net/article/6990380.html)もありますから、中国人学生との宴には隠しイベントに対する心の準備も必要。でも攻撃にあったとしても、こんないい天気に恵まれ、しかも新学期スタートして初めての週末なんだし、はじけてもいいかなって思えるくらいなんだかウキウキしてます。



「塔子山公園」はかなり広い公園で、目指すはその一番奥にあるその名も「野炊園」というバーベキュー専用スペース。6人がけくらいのコンクリ性テーブルといすが全部で敷地内に50セットくらいちりばめられてます。


  BBQ.jpg

◎参考写真:大学生と言えばBBQ。成都のメッカはここ「野炊園」っしょ


さらにとなりは鳥類センターがあって、焼き鳥を食べながら、屏の隙間からダチョウやクジャクなんかものぞき見できてなかなかシュール。



とにかく男子唯一の参加者を含めた学生ら数人による先遣隊がすでに二テーブルを確保、これで総勢19人。


あと炭や燃料(灯油)、着火用の柴、BBQコンロなんかもすでに公園事務所から購入、もしくは借り出しずみで、もう準備万端。あとは炭をおこすだけ、と思ったらさすがシャオカオ文化の中心地。


同じBBQでも「鉄板で焼き肉」は日本の常識。
こちらはあくまで串焼きが基本となります(みたい)。


火起こしと平行して学生、日本人を含めた全員で竹串に具を刺す作業が始まりました。


とにかく刺して刺して刺しまくり。肉類は牛肉、羊肉、鶏の手羽先、香腸(中国ソーセージ)。野菜類はジャガイモ、カリフラワー、トウモロコシ、サヤエンドウ、レンコンなどなど。


どれも定番メニューなのですが、特に野菜を串に通すのはなかなか大変。
なぜかわたしの前には、一番硬いジャガイモさまの袋が。


早起きして皮をむき、細かく切り分けてもらった女子学生たちの苦労を思えば、色々言えた立場じゃあございませんが、それにしてももうちょっと薄く切ってもらえてたら、なんて。毎回串を入れるのに一苦労、ちょっと力を入れれば、手元が狂って手にぶっ刺さりそうな恐怖と戦ってました。



もう一つシャオカオ文化の中心地らしいと思ったのは、調味料の品揃え。


日本だったら焼き肉のたれと塩コショウくらいで終わっちゃうんだけど、こちらは当然の唐辛子に始まって、塩、胡椒、うま味調味料、ウイグル料理の羊肉串に使われる粉、及び甜麺醤が基本セット。さらに「これでもか」と具に塗りつけるための油。甘いのも辛いのも、その中間も何でもござれでござれます。



すべての準備は11時頃には終了。
もう目の前のもんを食う意外に残された道はなし。
そしてそれは当然だれもが望むところ。


備長炭でなくても炭火で焼くのはうまいもんだし、ちょっとだけビールでご陽気になれば学生とも堅苦しくなく程よく交流。


注文すればさらにぎんぎんビールを持ってきてくれる服務員なんてここにはいないし、確かに煙はもうもうとまるで戦場のように絶えることがないんだけど、学生が用意した「弾」も350ミリ缶12本程度という程度なので、撃ち合いに及んでも玉砕する心配はなし。



とにかく宴はかなりのんびりムード。記念写真なんかも撮ったりとられたり。ほんわかした雰囲気だと逆に気がゆるんじゃうのか、かなりのおねむモードに入っちゃったわたし。


このままここで寝れたら気持ちいいだろうなぁ。

BBQってだいたい最後の方は全部食い物炭になるんだけど、ここの人たちはしぶといよなあ。まだ食ってるし。食堂なんかじゃためらいなく料理を残すくせに、食い意地張ってるっていうか、シャオカオは「別腹」ってことなんかなぁ。



そんな感じで過ぎていく土曜日の午後。


まるまる「学生」らしく過ごせた一日でしたね。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月16日

その頭ん中見せてくれ



「もしきょう時間があったら『錦里』にいきませんか」


携帯にメールが届きました。


送信人はほんの2日前、わたしとある青年日本語教師「塾長」に悪夢を見せてくれた民族大日本語科の「極悪6人衆」の一人。わたしてきには副団長かチーママくらいにランキングしている女子学生。


「こんどはわたしがターゲットに?」


まず脳裏をよぎった不安感。でもあん時はごちそうになったことには間違いないし、いつか「ごちそう返し」をしておかないと、年上としての面子も立たない。


かなり中国人チックになった自分の思考回路にちょっととまどいながらも、慎重に言葉を選びながら何度かメールのやりとりを交わして午後6時半。待ち合わせの大学西門に向かったのでした。


向こうさんは2人というんで、てっきり「極悪」連中からの二人、もしチーママとママとのペア出勤だったらどうしよう、てな具合におそるおそるだったんですが、出会ってみればあの時の悪夢には登場しなかった小柄でおとなしそうな女性。「いくらなんでも彼女がさらに黒幕、裏ボス的な存在でもあるまい」とちょっぴり安心して「錦里」とやらに移動を始めました。



この「錦里」というところ。

ネット上のあるページに、



今中国で話題の観光スポット??

「成都錦里」

2004年10月末に四川省の成都市内に蜀漢時代を再現した街並み「成都錦里」が完成して国内外観光客の人気を呼んでおります。場所は三国志ゆかりの場所として有名な武候祠の隣に位置しており、全長約400mの沿道に並んだ建物はすべてが成都平原の明・清時代の建築風格をそっくり真似て造られています。

成都錦里に一歩足を踏み入れて見ると、旅館・茶館・川劇や三国物語を影絵で見せる劇場、そして昔のままの蜀の綿織物の実演から四川風味の軽食を売る店など、さまざまな遊戯場や商店が道歩く人の好奇心を誘っています。また、お店の人達も蜀漢時代の衣裳を着て当時の生活風景を映し出しており、昔の時代へ簡単にタイムスリップが楽しめる新名所になっています。
(情報発信:2005年02.23)


と書かれてありました。帰宅後に調べたことなんですが…。



武候祠といえば民族大西門からチベット街を北上して約5分ですから、いってみりゃ民族大学生の庭も同然。

そんなとこに「中国で話題の観光スポットなんてあったっけ?」などとそのときに思ったわけではありませんが、でも聞き慣れない「錦里」という場所。てっきり飯屋(=飲まされる)だとばかり思って、「やっぱり牛乳かヨーグルトで胃に膜を張っておくべきだったか」などと警戒レベルは若干上昇気味で、この二人の会話にも慎重に耳を傾けます。



で辿り着いてみれば、上記のようなに「日光江戸村」、もしくは九州マイナー例えでいうところの「(故)肥前夢街道」のような歴史観光アトラクションなわけで、夜のとばりが降りたこのころは、沿道も紅い提灯に薄暗くてらされてああ綺麗。



ああよかった、よかった。



何がよかったって、ここには酒口巴(バー)しかありません。しかもかなり「オシャレっぽく」を意識した店ばかり。一番安いビールでも1本10元以上します。とうぜん高価すぎて一気のみの「弾」には使えません。さらにこの2人は既に夕食済みとのグッドニュース。フトコロ的にも安心感に包まれました。



一度大きな鼓に餅を投げ当て大きな音を響かせてから器に盛りつける変なきなこ団子や、かぶりついたときに小便小僧の「おしっこ」のような肉汁が外に飛び出る仕組みの肉団子など「うまい」ことより「一発芸」に命を燃やした小吃を食べ歩いて、お腹もふくれ目です。んなわけで休憩もかねて、


「どこか店に座って何か飲もうよ」


と呼びかけたんですが、何故か向こうも遠慮した(単にリベンジ警戒だったのか)みたいで、結局は高いお酒もつまみも置いていないイスクリーム屋。どうやら「悪夢ふたたび」の可能性は消滅したみたい。



でおしゃべりは続くわけですが、さあせっかくなんでこの前の事情聴取でも始めましょうか。



おとといはみんなよくビールを飲んだよね



「あの時は先生を酔っぱらわせることが目的だった」


やはりな。
いきなり正直なやつだ。
よろしい。
ではその計画は達成できた、と?



「半分です。あの翌日、午前8時から授業があったんですが、わたしたち6人のうち4人は気分悪くてさぼってしまいました」


なんと。
我々の奮闘もあと一歩だったわけではないか。
こちら側は午前5〜6時に苦しい時間帯はあったものの、何とか授業にも出席。
いまさらながら軽く充実感すら覚えてしまうではないか


いやいや。

そんなわけなら、十分反省しとるということだな?



「はい。もう2度と無茶なお酒は飲みません……と思います」


まあ語尾が若干曖昧なところはあるようだが、まあ免じてやろう




ところでこちらのご令嬢は広西出身だったかね?



「はい、そうです」


ということは「チワン族」?



「父と母はチワン族です」



うん。じゃああなたもそうでしょう。
間違いなく。

ならチワン語とかも話せるの?



「はい。わたしは5つの言葉を理解しますね」



ふ〜ん。っておぃ!

言葉5つってどういう事なんすか?



「はい。中国語の普通語と四川方言。広東語と北部チワン語、南部チワン語。そうか、日本語も含めれば全部で6つになります」


どこでそんなもん勉強するの?



「父と母の会話は四川方言。父と祖母の会話は広東語。母と祖父の会話は北部チワン語。そのほか家族は全部で12人だったので南部チワン語を話す人たちもいました。その人たちの会話を聞いて自然に覚えましたね。普通語が一番最後でした」


はい。
ごめんなさい。
負けました。

参考までに頭の中でもの考えてるときは何語っすか?



「本を読むときは普通語。テレビを見ながらの時はそのテレビの言語で統一。一人の時はいろいろな言葉が混じってますね」


ところでわたしは日中英の三カ国語の狭間でとまどっております。
何か多言語を使いこなすこつはありませんでしょうか?



「慣れですね。頑張ってください」


はい頑張ります
(頑張れねぇーから聞いてるんですよ。頭の中を見せてほしいもんだ)



ちなみにこのチワン族のお姉ちゃん。

趣味は刺繍と舞踊と読書。刺繍はチワン族の伝統を受け継ぎ、舞踊も当然チワン族仕様の民族舞踊。そのくせ愛読書は「三国志」というかなり珍しいお人のよう。




おしゃべりも終わり、二人を学内の寮に送り帰した後のこと。もう夜10時も近い頃なのに食堂前が妙にうるさい。


近寄ってみるとこれが何と!

大音量で民族音楽が流れるなか、3重に大きな人の輪ができ、それぞれが右に左に規則的な踊りに熱中しているではありませんか。当然ながらいるのは学生とおぼしき若者のみ。


これこそまさにあれ。


1996年にベトナム・中国国境付近の少数民族の集落SAPAで夜見かけた「花嫁捜しの夜ばいダンス」とうり二つではありませんか!


「野外ディスコ」などとは表現できない不思議な集い、夜の秘めごと。



いやぁ本当に人材の宝庫かもしれないです。西南民族大。
今年はとうとう中国内にある民族系大学の中でも唯一、漢民族を含めた全56民族すべてが在籍する大学になっちゃったらしいです。


複数の言葉を使いこなし、都会に出てきても民族の伝統をかたくなに受け継ぐ次世代エースたちの宝庫。彼女ら彼らには、ぜひその活躍の幅を日本を含めた海外にまで広げてもらいたいものです。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっと思ったこと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月15日

「文明」にはほど遠く




成都は何故「文明都市」から外された
ネット上には根本原因を指摘する声
本紙専用ライン設置



【9月15日=華西都市報】


9月5日、中央文明委員会が初めて発表した「文明都市リスト」の中に成都の名前はなかった。このことに対し、インターネット上で四川省内のテーマを論じるサイトに同13日、「成都はなぜ『文明都市』から外された」という名の文章が登場。「今回の件は多くの成都市民にとってまったくの予想外。誇り高き成都人のプライドを一蹴するような事実の裏には一体どんな問題があっただろうのか、成都人が抱える根本的な原因を誰か探し出せますか?」と疑問を投げかけている。



??問題知りつつも取り組まず、だから落選

前日この文章をかき込んだ「cbd123」さんは、成都の落選の不思議について「成都はこれまで国連の『人居賞』や『全国環境模範都市』など多くの賞を獲得してきたし、『(北京、上海、広州に続く)第四の都市』の称号もある。『一度来たらもう離れられないまち』などと天下にとどろく成都市なのに、どうして文明都市リストから漏れてしまったのだろうか」と問題提起。


落選の原因については、「成都にはひょっとして、文明都市になるため障害となるような誰もが心の中では気づいている問題があるんじゃないだろうか」「何故その問題に長いこと取り組んでこなかったんだろう。成都の衛生面での欠点はまだ何があるというの?市民の素質にある明らかな問題ってなに?それは我々でも一目で分かることなのに、古代の『夜郎国』のようにだれも気づいていないのかもしれない」



??ネット友だち穏やかに:市民の質の向上が必要

「cbd123」さんの発表から30分も経たずに、成都にはまだ文明的とはいえない部分があるという考えに対して続々と意見が寄せられた。「雨城三絶」さんは激しい調子で「成都の市民の意識はまだ質の向上が必要。交差点で信号待ちをしていると、赤信号を突き進む人を見掛ける。本来子どもたちは小学校で赤信号では停まり、青信号で渡りなさいと教わるのに、実社会ではこんなに多くの反面教師がいる。大人たちはその行為を子どもたちにどのように説明していいのか分かっていない」。「来来往往個中人」さんは「路上での麻雀、道ばたの無断使用、交通混乱、市民の質は低い水準でうろうろするばかり。ランキング漏れは当然だ」とかき込んだ。


「評価は一つの基準であって、その結果自体はそんなに重要ではない」と指摘する書き込みも。「小蝦客」さんは、文明都市の称号はあくまで他人の評価の基準となる外出着のようなもので、多くは自分の所をよく見せて他人を呼び込むための方便。その中身は必ずしも文明的でないかもしれない。一方で下着は着る本人が快適か快適でないかを直に感じるもの。単に外面だけかっこよくても中身が間抜けなら、それはない方がましだ、と話した。


??ネット上論争:方言と文明都市は無関係

四川方言と文明都市を築きあげることとの間に必然的な関係があるのか、という興味深い論争も繰り広げられた。「成都人は普通語を話さない。このことからリストの選者と成都のまちや市民とが効果的に交流できず、その結果落選した。四川語の問題は大きな原因だ。テレビ局も方言を使ったドラマなどを放映している。これもまた文明都市から後退させる一因だ」。「成龍客」さんによるこの刺激的な発言はすぐに「一夜成川」「anj3」さんらの強烈な反論を導いた。「普通語を文明都市化を結びつける必要はない。自分たちの文化を尊重しない都市にそもそも文明都市を名乗る資格はない」「アメリカやイギリスで自分たちの訛りの英語を使うななどという話を聞いたことがあるか」


◎記者は目撃した

シーン1:信号無視20分で97人

昨日午後2時ごろ、一環路水碾河路口では、紅い洋服をまとった女性が通りの車の量が少ないのを見ると、赤信号を気にすることなく、電気自転車で道路に侵入。その結果、交差点を曲がってきたタクシーと接触して転倒した。記者が観察した20分の間にも信号無視した市民は97人に及んだ。


シーン2:路上に痰30分で37人

正午前、凍青樹市場で野菜を売っていた女性が地面に痰を「ぺっ」、注意した記者は強烈な反論を食らってしまった。「痰を吐くのがなんだって?どこでもやってる事じゃない。わたし一人に言ってどうなるってんだい」。確かに彼女だけではない。11時30分から12時5分までの間だけで、市場を通りかかった市民の37人が路に痰を吐いたのだから。


シーン3:毎日路上で麻雀

午後2時頃、記者は新鴻社区から沙湾東一路、聯合小区、永陵路まで車を運転。市民数人が路沿いで麻雀をする姿、路上を占有したりする姿をたびたび見かけることができた。特にある小道では、路沿いの食堂や雑貨屋の店員が一同に集まり、歩道を占有して麻雀に熱中。「警察なんかがこなけりゃごごはいつだってここで麻雀さ」


成都路上麻雀.jpg

◎参考写真:何も珍しくないこんな光景。すでに「風物詩」なんですが…
http://www.wccdaily.com.cn/2005/09/15/200509155474446550251.htm


シーン4:立体交差の下は強烈トイレ臭

昨日午後3時、双橋子立体交差の下、一人の中年男性が橋脚の袂で小便をしていた。橋脚の上にはすでに小便による「地図」ができあがっているだけでなく、付近の臭いも強烈。周囲に植えられた植物たちもこれまで小便するために侵入してきた市民に踏みつぶされていた。近くで新聞を売る人曰く「ここは臨時便所さ」ですと。



◇関連ニュース◇

全国文明都市候選リスト(10都市):アモイ市、青島市、大連市、寧波市、深セン市、包頭市、中山市、煙台市、廓坊市、張家港市/文明城区候選ぶリスト(3地区)天津市和平区、上海市浦東新区、北京市西城区


【評】

「エスカレーターは右側に立ちましょう」
「ゴミは分別してゴミ箱に捨てましょう」
「切符を買うにはきちんと並びましょう」


これらはすべて「文明都市」を実現させるため、町中の至る所に記されているメッセージ(注意書き)。


実際には、当然ながら成都ではあまり注意は払われていません。

エスカレーターでは平気で二人横に並んで立つカップル。それがちゃんと作動していれば、の話ですが(笑)。ゴミ箱は分別どころか、投げ入れようとして届かなかったのか、周辺に散乱しています。切符を買うとき、バスに乗車するとき、成都市民は当然目の色を変えて我先にと割り込んできます。


昼間から働きもせずに麻雀やトランプに興じる姿なんかは本当に当たり前の風景。「人生を楽しむ」ことを生き甲斐とする成都人の本質を端的に現している光景で、決してきらいではないんですよ。わたしも。


でも観光客なんかは、

「あいつら、いい大人のくせに昼間からは何しているんだ」

と思うらしいです。


ところが、やってることは「ダメ人間」そのものなのに、そのくせプライドが高いため、他人から「ダメ人間」「ダメ都市」に見られることには耐えられないのがこの天府の国の人たちのかわいらしさ。

で、こんな話題がネット上で熱く交わされ、新聞も取り上げたりするわけです。


成都人気質をどれくらい理解できてるのかは、わたし自身もよく分かりませんが、この「文明都市」という曖昧模糊な努力目標に対して市民の率直な思いは、


「分かっちゃいるけど、もう少し好きにさせてよ」


というのが本音のはず。大学卒業後も就職せずに実家でぷらぷらしている「ニート」のようなものでしょうか。とにかく全国的にもトップクラスに「ユルい」人たちですから。



ところで当局側の取り締まりは間違いなく厳しくなってます。特に路上での飲食物の販売などは顕著。とくにお気に入りの路上シャオカオ(串焼き)店なんかがことごとく閉鎖に追いやられております。

胡椒、唐辛子、花椒、化学調味料かけまくり、油使いまくり超スパイシーな串焼きを食べながらビールを飲むのは、火鍋が東の横綱だとすれば、西の横綱ともいえる「四川食の楽しみ」であるだけに、迷惑を被ってますね。わたしも。


もちろん、数日から一週間後には復活する店も多いので、いたちごっこはまだまだ続きそうです。


四川語の話も記事中にありましたが、「文明都市」になるためにどこまで成都独自の文化と折り合いをつけるのか。市民を巻き込んだ話し合いの場なんかが持たれれば面白いと思うのですが…。成都市民の「本気度」が見てみたいものです★★★★☆
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | これは面白ニュース!? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月14日

乾杯と干杯のはざまで




おまえら先生を舐めんなよ

ほら、お前らものめよ、のめ


顔をほのかに染め、外見以上に酒が回り始めたある青年日本語教師。威勢のいい言葉がぽんぽん飛び出します。ろれつは怪しく、周りの学生たちは笑うばかりで何の効力もみられません。




「今日のお食事会の目的は先生たちをつぶすこと。気をつけてね」


彼がそんなありがた〜い携帯メールをある生徒から受け取ったのは、成都市内、青羊宮近くにある韓国料理屋「天池」に入店してまもなくのこと。


左隣のわたし以外、テーブルを囲むのは彼の生徒、民族大日本語学科の四年生たち6人。教室の彼女彼らよりもちょっぴりオシャレはしてますが、同じように真面目で丁寧な言葉遣いでわれわれ日本人2人に話しかけてきます。


でも、きゃつらも腹の中を一端開けば、そんなどす黒いたくらみがうねりまくっているわけです。


おいよ〜、くわばらくわばら。

緊急対策会議を開こうにも、向こうさんらは日本語科。話は筒抜けになってしまう。「徹底抗戦」「来るもの拒まず」「ノーガードの撃ち合い」という言葉たちも脳裏をかすめるが、向こうは6人。さすが中国、人海戦術をとるあたりは教育が行き届いております。


けっきょく出した結論は「腹が減っては軍はできぬ」



そう、ここは韓国料理店。
目の前に並べられた豚肉、牛肉、羊肉。それに味噌だれに、チシャ。
そんなの見た日にゃ、もう焼いて巻いて食って飲んで、また焼いて巻いて食って飲んで。


最初のビールはひとしきり「かんぱ〜い」と穏やかムードということもあって、けっきょく向こうさんたちが牙むく前から、自ら虎穴に入り込んできたあほな草食動物のようにパクついちゃいました。ぐびぐびいっちゃいました。だってマジうまよ。



牙をむき始めたのは最初のチシャの皿に緑の葉っぱがなくなり始めた開始10分過ぎくらいから。


生徒が一人、また一人と仕掛けてきました。やはり敵のとったのは人海戦術。


「せんせ、きょうは楽しですねえ」
「お腹いっぱい飲んでくださいね」


などといいながら、ビールをついでは「干杯」を求めてきます。

そう、乾杯ではない「干杯」。「かんぱ〜い」みたいに語尾にハートマークをつけたくなるような可愛いんじゃなくて、「がんべい」という聞いただけでもおぞましい濁点だらけの嫌なやつ。


要するに「干せ(空けろ)」って言ってくるんです。


応じるも応じないもそんな選択権はありません。店内の端っこのしかも一番角の方に座らせられた二人なんで、トイレへのエスケープもできません。



沖縄のどこかの島にはそのような風習が残っていると聞いたことがあるんですが、それと同じです。もちろんビールと泡盛という決定的な違いはありますが、ね。



挨拶なら1回でいいはずなのに、さきほど挨拶しに来た人がまたやってきます。何周もします。しかも「干杯」と言った本人は干してなかったりする。


決して「いただきます」としかいわないわたしには、コップの底に数ミリビールが残ってるだけで強烈なつっこみをしてくるくせにですよ。



さらに、ボス格の美女(?)がこっそり服務員に

「あとビール5本。うちぎんぎんなの3本ね」


などと、イタリア映画でマフィアのボスが手下にひとこと、「殺れ」というくらいに冷酷無比な注文を聞いてしまい、さらにこごえるような寒さに包まれてしまいました。

基本的に常温ビールしか飲まない中国人。「冷たいのは体によくない」と真顔で忠告してくるアフリカ人と一緒ですね。でも問題はそう言う事じゃないんです。


日本人2人に「ぎんぎん3本」を飲ませて、自分ら総勢6人は「常温2本」しかいらないという、とにかく客人へのおもてなしスピリッツにあふれる学生たちではありませんか。


今更ながらにはめられました。
中国人の恐ろしさを知りました。

もしかしたらあのたどたどしい日本語すら、我々を欺くためのワナなのかもしれません。



みな酔っぱらったふりをしてますが、ぜったいうそです。装ってます。


自分たちのグラスには、ぬるいこともあって泡がたらふく立つように豪快にビールを注ぐくせ、泡の立ちにくい冷たいのが好きな自分らもいけないんだけど、わたしのグラスには、表面張力を観察できるくらいにぎりぎりまで注ぎ込みます。じっくり、真剣な目つきで。


この時ばかりは手の震えも止まり、目の焦点もきっちりロックされてます。できあがったのは、一分の白い部分もなくオールイエローなグラス。こんなの「干杯」しまくったなら、気分悪くなるより早く腹冷やしてトイレに駆け込んでしまいそう。



そんなんで1時間が経過。

そして冒頭の青年日本語教師のせりふ。


元々そんなに強くない彼。
かなりの頻度で「不在」が続くようになりました。
ようやく場が落ち着きました。

してやったりなのは生徒たち。今更ながら肉を2皿ほど追加して焼き始めました。こんな状態でまだ食らうつもりです。おっ、冷麺も頼みましたね。


どうやらお開きが近いよう。

あくまでわたしは付け足しですから、彼女らの元々のターゲット「先生」がだいぶんおかしくなった時点で目的は達せられたみたいです。ああ、よかった。


日本でこういうかいがあったなら決してあり得ないんですが、お会計は生徒たちのおごり。「ごちそうさまでした」なんですが、それより「おごってやるからマイペースで食わしてくれ」と言いたいのが本心でしたね。まったく



テーブルを発つわたしたち。

テーブル脇に残された空のビール瓶たち。

しめて24本になりました。ふぅ。ご苦労さまでした
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いろんな交流してます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月13日

中国語も高級に1発目




チベット語ショックから一夜明け



とりあえず平常心を取り戻したんで、中国語モードに転換です。


授業のない火曜日、木曜日は中国語を学びます。外国人向けの中国語クラスに出席するわけです。


チベ語受講者は空いた時間、無料で受けられるとの情報もあったんですが、実はただではなし。追加料金は定価(US$600)の5割引きということで、合計900ドルになるとのこと。とうぜんまだ払ってはいませんけれど(笑)。



「球けがれなく道けわし」の言葉を残したのは、中西球道くん(水島新司)のお父さんですが、「中国語けがれなく道けわし」たるを胸に秘め、さらなる高みへと突き進まんとするわたし。



ところで、四川大や北京語言大のようにしょっぱなにクラス分け試験なんていう「しっかりしたもの」はありません。だいたいの目安として中国語を0から始めた場合、初級一年、中級一年、高級一年という具合にレベルアップしていくと言われてます。ここにも初級上から高級下まで、計8段階のクラスがあるんですが、どこで学ぶかはやる気次第の自己申告制。



ってなことですから、一年間の中国語学習の成果をふまえて本日乗り込んだのは、上から二つめの「高級上」クラス。


単に火木および月水金午後に空いている時間で、最もたくさんの授業をとれそうなのがこの「高級上」だったという裏事情が最優先。それでもちょうど一年前、今のチベット語のように初級一班からスタートをきった事を思い返せば、なかなかな所まで辿り着いたもんです。



ところでそのわたしが受けることになる「高級上」は「読写」「説話」「聴力」の三科目があって、ちょっと聞き慣れない「読写」はようするに「総合」の授業。

月から金までに計9コマ。他大学の語学コースより3コマほど少ないのが「やはり民族大」というところなんですが、わたしにとっては空いた時間で5コマがとれるというありがたい時間割になっとります。これなら$300くらいの価値は十分あるんじゃないでしょうか。



とにかく始まりました。一発目は「聴力」。どれくらいの学生がいるんだろうか、レベルはどれくらいなんだろうか。色々考えながら教室のドアを開けるわけですよ。室内にはまばらに座る数人の学生らしき姿。でもどれも黒髪の中国人チック。

我が学舎を「空き教室」と勘違いして、勉強したふりをして居眠りに来る中国人学生がよくいるんですが、まさにそんな感じ。


でもその中の一人の女性がいきなりわたしの名前を言ってくるわけです。


鈴木京香を10才ほど若くした感じ。よく見りゃ「学生」というのはちょっと無理がある雰囲気ではありますが、とにかく色白でストレートヘアーで清楚な感じの四川美人が、いきなりわたしの名前(中国語読み)を言ってきました。


要するに先生だったんですね。これまでわたしに中国語を教えてくれた先生の大半は女性だったのですが、「それら」(失礼千万)とは比べるのがおこがましいくらいに飛び抜けてますね。それはちょっと遅れてやってきた日本人同学「レンイエン」も全くの同意見。


で、お顔が美しくあられる方が、言葉になると「ズーズー四川弁」だったらそれこそあられもない話になっちゃうんですが、これまた「お美しい」と表現するのがぴったりの発音。


急いで時間割表を見返しちゃいました。
え〜っと、「聴力」の授業は週何回あるんだ?


あいよぉ〜、たった2回じゃないですか。
で、その内の一回はチベ語の授業があってわたしは出席できず。


学生は結局6人ほど。西洋人が多いのはちょっと新鮮でした。なにぶん語言大の授業では髪の黒い人以外は一人もいなかったわけですから。


先生には本日の新聞と中国の民話集、四川を紹介した本を読んでもらいました。この美人先生の本業は中国人学生に中国文化を教えているということで、歴史的事実や文化背景説明もかなり本格的。実際に面白い授業でしたね。


こりゃ本気になって、月曜一限の「チベ語基礎」をさぼっちゃおうかな、なんて考えてしまいそうです。



で、そんな幸せな気持ちで終わらせてくれないのが民族大学。


続く「説語」。


四川人の四川人による四川人のための普通語「川普」を訓練するところでした。


40代のおばちゃん先生。そんな美人先生が何人もいるなんて事はあり得ないから、それは構いません。教師歴が長い方が教え方もまあうまい可能性が高いわけですから。


でもこの先生。
完全なる「川普」の使い手なんです。
「h」の発音を頭から完全に削除してしまってます。


例えば、

「シェンマ(何?)」が「センマ」
「シャン(山)」が「サン」
「ジョン(鐘)」が「ゾン」

ですね。


オイオイ、普通語を教えようという気なんてさらさらないんですか?



でもものは考えよう。

四川省にしたってチベットにしたって、学校から一歩離れたとしたら、こちらが普通語で話しかけたとしても向こうさんから帰ってくるのはよくてこの「川普」なんです。さいあく「四川語」だったり、「チベット語」なんてことも多々あるわけで…。


よし、おばちゃん。
せっかく乗りかかった船。
あなた色に染まってあげようじゃないの。

もちろん、自分がしゃべるようになる訳じゃないよ。あなたの川普を完全に理解できるようになって見せます、と言う「好学生宣言」ですから勘違いはしないように。



高級な中国語クラスの一発目。

肝心の授業レベルはちょい簡単目だったんですが、チベ語で神経すり減らした後でまた難しい中国語に挑むのも自分がかわいそうなので、とりあえずこちらに腰を据えようかなということです。
posted by 牧場主 at 18:13| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | エンジョイ!学生生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

チベット語授業1発目




こんなんが一生続いたらさぞや楽しかろうなぁ


そんなこと半ば本気で考えそうになるほど「たぶん史上最長の夏休み」。


ある意味活動的に、でもよくよく振り返ればかなりだらけて過ごしてしまった日々は、やっぱり終わってしまいました。


いくつかの理由かあって何の現実味も感じられず、今もってそんな気はないんですが、西南民族大学の外国人向けチベット語クラスが本日、この日を以て始まってしまいました。




ラサ語が学べると聞いていたのですが、結局開講されたのは主に東チベットの方言「カム語」のクラスのみ。わたしもそこに押し込まれることになったのでした。



もちろん学校側から「ラサ語ができなくなった」などの報告はなし。
留学手続きの第一段階であるはずのJW202表も作成してません。
学生証などは当然なし。


それならばこちらも、ということでわたしも授業料も納めてません。


でも、ぐうたらさにかけてはやはり大学側が一枚も2枚も上手。
そっちがそう来るなら、と今日から使う教科書がどこにも売ってなかったりする。



参りました。
ごねても始まりません。
でも授業は始まってしまったんです。
結局損をするのは自分、動き回るのは自分。



そんないい加減な学校の授業なので、当然いい加減具合120%くらいのだらけた授業になるのかな、と思っていたらそれは真逆だったりするから気持ちの切り替えがもう大変。


文字も知らず、単語も知らずという「基礎力全く0」の言葉を学び始めるのはこれが初めての経験。


もう何もかにもが新鮮でした。


と言えば聞こえがいよね。でも実際には、


「しりとりだったらいきなり負けじゃん」というような「ん」から始まる言葉やカタカナ化もできないような音声が飛び交い、黒板上には「ミミズの動きの方がまだ規則的だぞ」ってつっこみたくなるような文字たちのオンパレード。


思い起こせば一年前。

漢字オンリーの世界にいきなり投げ込まれ、もがき苦しんでいた西洋人留学生たちの気持ちが今になって分かりましたよ。


知らない言葉の世界に足を踏み入れるのは、恐怖です。緊張です。普段の授業の数倍は神経を使います。


主に文法などを学ぶ「基礎」は巴塘出身の女性教師「イヒラモ」が担任。

30の基礎文字のうち24文字の書き方と読み方を教えたところで紀念すべき第一回授業はタイムアップとなりましたが、とにかく発音にうるさいお方でした。何度も何度も言い直しさせられ、自分では同じにしか言っていないはずなのにいきなり「OK」をくれたりするお方でもありました。


2時間目は「会話」。甘孜出身の「レンチンワンジャ」は見た目から長髪無精ひげの「もろカンパ」です。でもさすがにヒョウ柄の衣装などを着ているはずもなく、大学講師として最低限の知性の香りは漂わせておりました。

もしチベットエリアで道に迷ったり宿を探したりする場合、こんな感じのカンパがいたらちょっと助けてもらおうかなと思わせる人のよさそうな感じ。


でも教えることは熱血ハード。先の授業で既に頭は破裂寸前だというのに、これでもか、と教えてくれます。


あなたはどこの出身ですか。
あなたの名前は何ですか。
ご飯は食べましたか
おいくつですか。
仕事はなんですか。


それぞれの質問への答え方も含め、計10個のチベット語をご教授いただいたのでした。あとこれはお約束。数字の1から10まで。4と10の違いは何度聞いても最後まで分かりません。



ところで「カム語初級」のクラスメートは総勢7人。日本2人、韓国2人、米国、シンガポール、マレーシアが一人ずつ。男女は5:2。


男たちの勇猛さでは他のチベット地域を圧倒するカムの大地に現れた「7人の侍」もしくは「荒野の7人」みたいなものですね。強いて例えるなら(笑)。


何故かみんな中国語も分かります。しかも0から初めて中国に1年間留学したくらいのレベル。しかも校内では販売してないはずの教科書を独自ルートで入手済みだったりもする。詳しい身辺調査はこれから徐々に進めるわけですが、油断できない可能性が高そうな雰囲気がプンプンします。臭います。


西南民族大留学生の「伝統」として、授業開始直後から多くのドロップアウト組を産出するらしいのですが、この面子でそんな雰囲気を醸し出しているのは、あろう事かわたしかもう一人の日本人「レンイエン」くらい。


これではいかん


そう思いつつも、書き取りの宿題を出されただけでもうブルーなわたし。

振り返れば月、水、金という授業日程に最初は「手抜き」「毎日授業を開け」などと大層なことを言ってました。あのときは気が動転してたんです。週三回、十分すぎます。反省です。多くを望まずにこつこつ、と。まずはあのミミズたちが文字に見えるようになるその時まで。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | エンジョイ!学生生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

鍋は辛いだけじゃない




「火鍋」「ひなべ」「あの蠱惑的な地獄油」
四川人の発音した日本語だと「ひらべ」


とにかくこのブログ上で口を酸っぱくその実激辛、でも実際はよだれたらたら状態になりながら何度も紹介してきたこの「火鍋さま」。



確かに中国でも火鍋といえば「四川風激辛火鍋」が最もメジャーな存在なのですが、別に「固有名詞(常にイコールで結びついてる」というわけじゃありません。


「火」という字があるから、特に日本人はそれだけで「火のように辛そう」という印象になっちゃうのかもしないんですが、火鍋は「(火を使った温かい)鍋料理」という普通名詞。


だから辛いの以外にも「美味しい火鍋」はあります。全国各地に。そしてここ四川にだって、激辛中毒者をして頻繁に通わせるようなマイルドでお上品な「ひらべ」が!


わたしも目がありません。「老鴨湯」という鍋料理です。


老鴨湯.jpg

◎参考写真:北京ダックなんかより中国を代表する鴨料理はこれだ!!!


だいたい鍋に一匹分の鴨(アヒル)が入ってます。名前に騙されてはいけません。アヒルはご老体を使ってる訳じゃなくて新鮮そのもの。それを身と骨が橋でもさくっと離れるくらいまで煮込んでます。

鴨肉のほか鍋に入ってるのはあと大根くらい。これが基本セットで、オプションでスライスした各種肉、野菜やキノコ類なんかぶっ込んで火を通してたれにつけて食べます。



ところで日本におけるわたしのホームグランドたる博多には「水炊き」という鍋料理があります。同じく鳥を使った鍋です。そしてさらなる「老鴨湯」との共通点をあげるとするなら、具を食い始める前の儀式。


鍋に張ったスープをいただきます。
刻んだネギを散らしたりしてかなりのさっぱり味。

この世でやっちゃったすべての罪を洗い流してくれるくらいに「さっぱり」なんですよ。


これに感動しない日本人はいません。とくに四川料理の「アクの強さ」にダウン寸前だった短期旅行者なんかを連れて行った日には、末代まで感謝さはれても恨まれることはないはず。



で、あとは鍋モードに突入するだけ。


さっぱり鍋とはいっても、どこかに辛味のアクセントが欲しいのが四川人&一部四川マニア。辛さに応じて色が違うつけだれが4種類ほど用意されております。

「四川火鍋」を彷彿とさせる真っ赤なたれがここでは上から2番目。「青唐辛子をそのまますりつぶしました」みたいな「青いの」がトップに控えてるからまたたまらない。


やっぱりがっつくように食って汗たらたら、ビールで口の中を冷やしてまたどん欲に鍋をあさるわたし。


ちなみに本日は、民族大学系四川老日本人ネットの重鎮たちの友だちアメリカ人の送別会。それに紛れ込んでの「老鴨湯」だったのですが、おかげでわたしも(主賓より?)楽しい時を過ごすことができました。


めい一杯食べても一人頭30〜40元てもの感動もの(しかも出してもらっちゃってホントごちそうさまです!)


やっぱり奥が深い。深すぎるよ。四川の美食たち。
また紹介できる何かを探して自慢したいと思います。
どうか恨まないでね。
posted by 牧場主 at 00:00| 佐賀 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 食い物、飲み物腹一杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。