2006年07月31日

衝撃の無期限休養宣言




みなさま:


気が付けば我が心の故郷、ヒマラヤを越え、インドの首都・デリーくんだりまで来てしまいました。わたしのちゃらんぽらんな留学生活はまだまだ続くわけですが、とうぶんはあの空蒼く雪白き天上国に戻ることはないはず。


ってなわけで、この7月をもちまして「チベット☆OK牧場」は閉店休業いいたします。


これまでこの日記をのぞいてくれてたみなさん、どういういきさつでご縁ができたのかは分かりませんが、一年余りのおつきあい、どうもありがとうございました。


今後は「新デリー☆OK牧場」(http://itoyama.exblog.jp)に引き継ぐつもりですが、例え個人のぼやき日記でもそれなりのインプット期間は必要。

こちらの生活にも慣れ、ネタも十分にそろえた上で、華麗にバージョンアップ、ランク外からいきなりのトップワン再登場を狙うつもりです。


それまでは不定期ぼちぼち更新で延命措置を続けてるでしょうが、やまない雨はないし待てば海路の日和あり(意味不明)。長い目で見守っててくださいな。


〓〓OK????.jpg

                      2006年8月吉日 牧場主
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2006年07月30日

豚の足でヒールに乾杯




もう明日には日本おさらばしなきゃいけないこのタイミングがおとずれるまで、あやうく忘れかけていた大切なもの。それは豚足。


そうね、そげんね。
最後の最後まで食いもんね。
他に考えることはなかとかね。


ってな具合で豚足文化圏(そんなもんあるとすれば、だけど)に生まれなかったかわいそうな人たちがいっせいに眉をひそめてそうだけど、


わたしも熊本で仕事をするまでは、この豚足、酒席の第一回選択希望選手どころかドラフト外入団候補にも入ってなかったわけ。


だけど、

熊本で地元のお得意さん(笑)や同業者たちと夜の交流を深めるにつれ、豚足を筆頭にした馬刺しや地鶏の炭火焼きまでひっくるめた南九州の味ってやつの奥深さにも惹かれていったわけ。


もちろんそれらはすべて地元本格焼酎とのコンボ・メニュー。それも結構なバリュー価格。
ああ素晴らしきは地域伝統の味。あとは病みつきになるのも時間の問題だったとさ(笑)。



で、わたし的には豚足こそがキング・オブ・ベスト。


表面はニンニク風味にかりっと焼き上げ、内部はじっくり火を通した独特のねっとりはちきれそうなゼラチン質。

これを酢じょうゆ系のさっぱりしたタレ&ユズ胡椒につけていただくわけなんだけど、香ばしさと濃厚さのバランスが絶妙だし、最後まで存在感を主張続けるねっとり成分にはそれこそ焼酎の出番。ロックか水割りの冷たい液体で口の中をすすぐと、これまた最高に爽快。



さらに単にうまいだけじゃなく、某地方テレビ局の女性アナウンサーさんが


「豚足食べた翌日のテレビ映りは全然違うとよ」


と驚きの美肌効果を語っておられたくらい、コラーゲンぷりぷりのすばらしき豚足。
見た目だけで「食わず嫌い」してる人たちよ、ほんっと


食い改めよ!

といいたいね。



で、最後の一夜は、これまた熊本つながりでほんとに繋がっちゃった同期のティエンチエン夫妻と「豚足づくし」の宴。


連れて行ってもらったのは福岡市中央区今泉、古民家の外壁をショッキングピンクで塗り直した「新・美肌促進食堂 燈・巴家枇(ひみやび)」(www.himiyabi.com)という名の変わったお店。



女性客をかなり意識した店らしく、単に雑誌で紹介されるような「隠れ家的なお店」っぽい内装だけじゃなく、トイレには石けんやティッシュ、綿棒などのほか、まるでここはシティホテルですか?ってくらいアメニティー充実。替えのストッキング(無料)まで備え付けられてました。


で、実際繁盛してるのよ。じっさい。

「美肌」を全面に打ち出してるだけに女性の占有率も3分の2くらい。


そんでもってみなさん、美の追究のために何をかぶりついてるのかというと


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◎参考写真:豚足の塩焼き、豚足の煮付け。ふむふむ、まあ定番やね


で、

豚足サラダ

豚足のカルボナーラ

豚足の○○

豚足の○○


それって必要かい?


と思えるほど、強引な組み合わせもあったりするけど、とにかくわれわれもこの流れにはあえて乗っからなきゃいけないわけで、注文メニューのうち豚足がからまなかったのは刺身の盛り合わせくらい。

これは、ね。さすがに無理でしょう(笑)



まあ色々バリエーションはありつつもやっぱ重要なのはベーシックな「焼き」のお味。

ズバリ、中の上。かなりいい線。


熊本で地元の豚足通に連れてってもらったとっておきの店に比べると一翻落ちるのは仕方ないとして、福岡でこの味が食べれるんだったら上等でしょう。

バリバリ熊本娘、ティエンチエン妻も納得されてましたことだし。



ところで豚の足骨にかぶりつき酒をあおりながらも、ちゃぁんと最近の同期連中の動向や社内事情の取材も忘れません。


会社をおいとましてから早2年。

四川→北京→四川→チベットとかなり密度の濃い七百数十日間をすごせたって自負はあったんだけど、時間はやはりわたしの周りだけを回ってるわけじゃあないよね。みんなの前で平等です。


あっちで繋がり、こっちじゃ離れ、向こうで生まれて、あさってに飛ばされ…

みなさんそれぞれに色んなご経験、イベントを悲喜こもごも繰り広げられてるようで、まあいろいろあるわな。人生劇場の主人公たちはそれぞれに活躍しております、嬉しいかぎり。



さすがにもうお腹も脳みそも満腹、これ以上は詰め込んでも消化不良になるのがオチ。

どうやらお時間が参りましたようで…
本当にみなさんごちそうさまでした。
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2006年07月29日

今帰省のおとしどころ





日本では胃袋を満足させる以外にもやらなきゃいけない「おつとめ」が多いわけで、外国生活を日本人として楽しむためにいつの間にか身に付いちゃった「生活の知恵」こそ、帰国時のレンタル屋さん詣で。それも


詣でてもうでて、もう出てって

といわれるくらい。


とにかく目についたCD、DVDはピックアップ。半年間の総合チャートのコーナーなんかがあった日にゃ更に大変。ビックリマンチョコ箱買いするくらいの勢いで借り物カゴにどしどし放り込みますね。

そんなに節操なく音楽聞くような人じゃなかったんだけど…、昔は。



たぶん、それもこれもデジタル全盛時代のおかげ。


だってよ、わが愛すべきPowerBookG4(カイラスコルラ済み)を経由するだけで全てが「わたしのもの」になってしまうわけだから、やはり世の中には感謝すべき。jobsはいい仕事しております。



これまでの帰省に比べてかなり忙しく動き回ったせいでいつもほどの収穫はなかったものの、なんとか手元に残ったものはというと



B'z
MONSTER
BREAK THROUGH

BUMP OF CHICKEN
ユグドラシル

HY
Confidence

KAN
Best Singles FIRST DECADE

THE HIGH-LOWS
FLASH〜BEST〜

ケツメイシ
ケツノポリス4

サンボマスター
僕と君の全てをロックンロールと呼べ

山崎まさよし
ADDRESS

レミオロメン
HORIZON


はい、でました今回も。究極の脈絡のなさ。

女性陣がいないのは単なる偶然。ケツメイシ、レミオロメンなんかは初めまして。思いっきり時流に乗らせていただきました。KANにいたってはなぜ借りちゃったんでしょ。



まだ全部の曲を聞けたわけじゃないけど、いまんとこベストは「青春」byTHE HIGH-LOWS。
やっぱいいねぇ。ただそれだけで素晴らしい。


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◎参考写真:ご破算で願いましてはiTunesのライブラリはこんなにお腹いっぱい




あと、映像もので「ダウンタウンのごっつええかんじ17」。


いつものように映画の棚を何往復もしながら面白そうな作品をじっくり選ぶ暇もなく、新作コーナーに大量に置かれていた「ごっつ」を一点借り。


DVD7枚分をおとすのはそれなりに大変だったけど、やっぱインド人の天然のシュールさにまいったとき、最高の気分転換になるのはメイド・イン・ジャパンのお笑いでしょう。


日曜8時、リアルタイムで「ごっつ」を見てたのはいつのまにか、もうかなり昔のできごと。

でも10年経っても色あせない笑いを提供してくれるはず。きっと。合計7時間以上、じっくり楽しませてもらいますわ。
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2006年07月28日

長い長い佐世保の夜




日本列島東へ西へ、さすらい続ける旅がらす。

ようやく鳥栖の実家まで戻ってきたものの、われらが九州、もう少し西にまで進める余地があるようで、本日はホントに西の端っこ、長崎県は佐世保市に「出張」。


この佐世保という町。

おいちゃんおばちゃんたちはなぜか「させほ」と言います(豆知識)が、この町はかつての会社の同僚、入社はわたしがちょい早かったけど年齢は向こうがちょい上で、まだ今のところ勤め人のレールに乗ってらっしゃるイェシャンという大物のテリトリー。


大物にふさわしく金払いもいさぎよい彼に丸抱えで甘えるため、片道たった2時間程度の距離なのにこっちもリッチに特急利用。潮の香りとアメリカさんの香りが混ざりあったオンリーワンな港町、佐世保の空気を十二分に堪能することになるのでした。




「とにかくうまい魚食わせてくださいよ」


最初っからおごられ前提で突き付けたわたしの要求にイェシャンが応えた店こそ、日本一長いアーケード街の入り口左手にある居酒屋「ささいずみ」。


西海一の魚を食わせる地元じゃかなり名の知れたとこらしく、2階建てでかなりの広さなのに、事前電話して辛うじて1テーブルだけ空きがあったという人気ぶり。


酒は酒屋からの卸価格で、客が瓶ごと買い取りってシステムらしく、飲みきれなかったら当然ビンは持って帰らなくちゃいけないとのこと。とにかく「うちは魚を売ってるんだからそれ以外の儲けは不要」という心意気のすばらしい店らしい。


イカ、カワハギ、アジは刺身で。

刺身じゃ食えない部分もイカは天ぷら、アジは唐揚げに。

さらにイイダコの煮付け。

塩焼きも忘れずブリカマで。

アサリのみそ汁はアルコール漬けの肝臓にしみます。


とにかくこれが「今生の食べ納め」だと思うくらい、あらゆる調理法で新鮮すぎる海の幸をいただきつくした至極の約2時間。これでふたりで8000円ぽっきりなんだからたまらんね。



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◎参考写真:そして、夜の佐世保に繰り出していった我々でかいのふたり



佐世保といえば近年まれに見る勢いで佐世保バーガーブームでしょ


ちゃんと胃袋にハンバーガー用のスペースだけは残し、「ささいずみ」の次に市中引き回しで連れてかれたのがブルースカイというハンバーガー屋さん。


夜中から明け方にかけてのみ営業するというにわか観光客などどこ吹く風、地元っ子や酒飲み連中だけを相手にし続けるある意味硬派な店。

究極的におばちゃんに愛想がないところも通にはたまらないポイントの一つか。
チーズバーガーはまさにとろける味でございました。




つづいては「外人バー」。

生まれて初めて入った外人だらけのお店。

もちろん外人って言っても中国人だらけとか、インド人だらけってのは珍しくも何もないわけで、こちらにいらっしゃるのは佐世保のアメリカ軍基地で働く海兵隊の方々ばかり。


佐世保じゃいわゆるアメリカさんたちが集まる店を「外人バー」っていうらしいのね。


本日は彼らのお仲間一人の帰国が決まったとかで、さよならパーティーの真っ最中。そんなとこに入っちゃったもんだから、うるさいのなんのって。ただし、2年ぶりくらいに飲んだギネスビールのは最高にうまかったね。やっぱ大人の味よ。



続いても外人バー。

フィリピンからやってこられたおばさんに近い世代のお姉ちゃんたちが店内のあちこちで水兵さんたちと仲よくツーショット。それにしてもマリーンの方々、カラオケ下手すぎじゃないっすか。おっきい声だしゃ許されるようなカラオケは中国人と同じですよ。



続いても外人バー。

一軒前から小道はさんだ向かいのお店。だったら移動しなきゃいいんだけど、本日のホストは名実ともに超太っ腹。


「色んなお店を見せてやるから、見ときなさい」


と連れ込んでくれたわけ。


ただしこの店も帰国祝いパーティーの余波で、イェシャンお勧めマスターのいるカウンターには座れず。端っこでウイスキーを「かこっ」とあおって早仕舞い。




流れは続いて今度もカウンターのある店。


ろれつの回っていないところなんか、アル中のふりするのが実に上手(笑)。そんな50、60歳のおばちゃんたちがカウンターの向こうにいらっしゃるような「That's ディープ」な雰囲気。


わたしら以外にお客はちらほら。
日米の割合は半々くらい。


それにしても我々、焼酎をちびりちびり舐めながらなんか座ってたんだけど、一体何の話をしたんでしょう。


…まったく記憶がありません。

たぶん覚えてても字にできる話は何もないのかも(笑)。


とにかくショッピングピンクの服着て髪の毛カール巻いたままのおばちゃんが、体重3桁に迫らんとするイェシャンの巨体をおんぶしようとしていた光景だけがいまもまぶたに焼き付いてるわたし。収穫はそれだけ




で、今何時?


イェシャンさん明日朝から仕事あるんでしょ。いがぐり頭のフレッシュな高校生たちとふれあえるフレッシュな仕事が。



ほんっと、ゴチになりました。勉強になりました。


だから早く眠りましょう。

もうまぶたが重くてたまりません。
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2006年07月27日

福岡でも火鍋隊っタイ




とうとう面子が勢揃ってしまいましたよ、福岡火鍋隊。


よおく考えてみりゃ、

辛さには基本的に縁のない日本食にあって辛さ調節はすべて食い手側の好みにおまかせ、赤唐辛子どもをニラという名の超山盛り緑のキャンパス上に思う存分にまき散せる料理こそ、博多名物の「もつ鍋」。


そう、

バブル時代に一躍全国区になったものの、失われた90年代以降、またもローカル料理の枠にスポっと落ち着いたという博多名物の「もつ鍋」。



そんな辛くて本能的な鍋を好んで食わっしゃる福岡・博多の町なんだから、おなじく地元人たちは「辛くてヘルシー」を盲信している四川火鍋の愛好者団体、火鍋隊が組織されるのも当然の成り行き。むしろ遅すぎたくらい。



記念すべき設立総会はもちろん、一週間前にもお世話になった中国大明火鍋城。


「インドに行く前に一度火鍋城の火鍋が食べたかった」


火鍋の最終局面まで鍋底に埋もれてたウズラの卵最後の1個を奇跡的にすくい出すかのように、某火鍋隊老北家のわがまま独り言を絶妙なタイミングですくい取っていただいたのが火鍋隊モモレンジャー。


さらにその一声につどいし剛の者2人。

発起人の彼女を福岡火鍋隊東家だとすれば、そっからは座席順に時計回り。南家さんは中年の渋みを効かせまくりのご意見番。西家さんにはキカイダーのように一度はギターを背負って颯爽と登場してほしいな、と。


で、こっち側の準備は万全。


向こうもただならぬ雰囲気を察したみたいで、早速運ばれてきました。
赤と白のコントラストが美しい鴛鴦(おしどり)鍋と肉類、野菜類に分けられた3人前の食材たち計6皿。


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◎参考写真:テーブルがきれいすぎという欠点(笑)以外はかなり本場チック



もちろん有無を言わさず食べ始めます。
生煮えだろうと構いません。


ただし、

義理と人情を大切にする九州男児としましても、やはり元祖火鍋隊なわけですから、そこは是々非々で臨まざるを得ないのであります。


辛いよ、ほんっと辛い。(※からい、つらいどっちで読んでもOK牧場)


最大の相違点。


火の通った具を取り皿に移せばそのまま食べちゃいます


ってとこ。

先の大阪火鍋の集いにて、帰阪中の本土火鍋隊員にぼろカスに言われた香油(つけだれ)の類は一切なし。それはそれで潔いって見方もあるんだけど、


紅鍋から具を取出してそのまま口に入れてもむせかえらない紅鍋っていったい…


って思うのは大脳の奥の奥まで火鍋色に染められちゃった火鍋ジャンキーのセリフ。
店側としては紅鍋の具を直に食べても何とか耐えられる辛さ加減に調節するのが一番の苦心した点もしれないんだし。



そのほか、些細なところで数ポイント


ウズラの卵、入れてほしかった。

キノコ類。エノキより肉厚な種類の方が…

シラタキ。同じメンなら歯ごたえ重視の粉が手に入らなかったか。

白菜、入ってる。嬉しかった。

貝柱。四川じゃ味わえない味。うまいっす。



で、今後、私的な改善点をあげるとすれば、


注文する段階で「特辣」「中辣」とか言ってればある程度辛さの調節は可能かも。あとは香油まわり。ごま油とニンニクのみじん切り、それに付随する香菜とカキ油。事前に相談、お願いするか、ダメなら持参すればいいじゃない。

あんまり極辛組織のわがまま行動で店自体の味を変えてしまうのも悪いしね。


ただ、美味しいからこそ意見を出す価値がある、という火鍋城LOVEは永遠に不滅です。



さて、このメンバーの元祖火鍋隊よりすごいところ。

更に一品料理の追加注文がいっちゃいます。いっちゃってました。担々麺も最後は紅鍋に入れてくっとったし…


それでいて各人4000円。

しかも次回につながる焼酎キープもちゃんと残してるからそつもない。


もちろん、火鍋隊老北家が天竺から奇蹟の復活を果たすであろう一年後まであの瓶が残ってるとは思っておりません。わたしは設立総会を開いていただいただけでもう大満足。あとはみなさん、ご自由に隊活動を楽しんでくださいな。
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2006年07月26日

住所不定無職者の悲哀




毎晩毎晩、飲み屋を渡り歩き、千鳥足で帰り着いては自分の家、人の家などいとわずに気を失うようにマットに倒れ込んで眠りこけてた、コケテッシュなわたし。

気が付けばいつの間にか、右目のコンタクトレンズが紛失しているではないですか。


かつてはハードレンズ連続2週間装用もいとわなかったくらい、眼科医さんが目の敵にするくらいだから、数日間つけっぱなしなんてへっちゃらへっちゃら。


と思って目の乾きもなんのそので狼藉こいてたんだけど、流石に左目だけじゃこの世の巨悪をお見通しできなくなる恐れもあるわけで、もう4年くらい前に購入した年代物なんだし、両方いっぺんに買い換えましょ


とかつての記憶をたよりに福岡・天神は某フラワーへ。


そうねぇ…

あれは太宰府勤務時代、真っ昼間から平然と担当地区を抜け出して福岡都市高速をドライブ。次長課長はまだいないけど、部長部長職あたりの有象無象が頻繁に出入りする本社近くにあるあのコンタクト屋に2度も足を運んだんだっけ…


というのは今となっては笑い話。



とにかく今回もその店に行ってみると、驚いたことにまだ残っておりましたわたしの個人情報。


すごいねぇ。一度つかんだお客は決して離さない訳ね


と、感心するのもつかの間、どこか丁寧語がおかしげなお姉さん。


「本日は保険証はお持ちでしょうか」


だって。

いきなり痛いとこつくよね、まったく。
こちら海外旅行保険すらこの十年見向きもしなかった男です。


「放浪ものに保険は似合いませんから、ご遠慮しております」

と言っちゃうと多分やばいんで、

「へっ、はっ、あっ。りゅ、留学してたもんで今は保険ないんですけど…」

と素直な自己申告。



それでもなんかちょっと表情変わった(ように見えた)お姉さん。

「それでしたら、全額負担になりますが…」

「はぁ。で、いくらくらいかかるもんですかねぇ」


「少々お待ちください」

といってどこ換え消え去ること約5分間。


「お待たせいたしました。検診だけだと2000円くらいになりますが…」

「じゃあ、お願いします(うっ、140元かよ)」



といってのぞんだ検診の結果は


「左目にアレルギーが出てますねぇ」

とロマンスグレーに片足突っ込んだくらいのお医者さん。
どうやら久しぶりの長時間装用がたたっちゃったみたい。


「まあ大したことないんでコンタクトする分には問題ないです。目薬出しときますね」


「(いくらですか?って聞いたら驚くだろなぁ)お、お願いします」


結局、コンタクトレンズ自体は両目で2万円ほど。


でも検診代はやっぱり2000円超。そして目薬代、アレルギー性結膜炎治療剤「インタール点眼液」という代物が5mlで2070円だって。


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◎参考写真:一体誰がもうけとるんじゃ!こっ、こんなんで2000円


レシートには悲しくも「調剤費自費」と印字してあるし、更にちゃんと消費税も103円徴収されてるし…


マツキヨとかで2173円分の目薬くださいっていったら一体どれくらい買えちゃうもんでしょ。



いぜんどっかでmingxizi大姐に聞いたことあるんだけど、海外にいる間まったく国民健康保険代とか払ってなくても、日本に一時帰国した際には一時的にその恩恵(3割負担)にあやかれるという抜き差しならない裏技があるもよう。でもそれをやってはこの日記は書けません。


「けっ、どうせ俺ははみ出しものなのさ」


と強がり言っても現実はシビア。病気になっても病院に行くにいけない不法入国した外国人たちの気持ち、少しは分かれたような気がしました。
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2006年07月25日

越南美女とはすれ違い



と、意味ありげなタイトルでしょ?

でもわたしをよくご存知の方ならもう一顧だにしないはず。相変わらずなんにも大したことじゃございません。



昨晩ついに「日本四大都市圏de飲み会in10days」という、チベット仏教の四大宗派本山総参拝にも匹敵するような偉業を成し遂げちゃったわたし。


あとは後進を育てるだけ、もう思い残すことはない


と思ったかどうかは本人のみぞ知るところ。

とりあえずは名古屋から新幹線に飛び乗って、無意識のうちにとんこつラーメンの匂いのする方へと一歩を刻んだのでした。



で、やっぱ新幹線って速いよね。


昼すぎにはホント目の前に純正とんこつ(@住吉亭)があるんだから驚き。


相変わらずこちらさんときたら、超さっぱりスープと仏壇の前に持っていきたくなるくらいの大盛りご飯はともに健在。



ただいくらラーメンで幸せになれたとはいえ、せっかく途中下車したんだし、また快速電車に乗って30分、このまま実家に帰っちゃうのももったいないよなぁ


てな具合にメンを最後のひとすすりした時に頭に浮かんだのが、福岡アジア美術館でちょうどやってた「ベトナム近代絵画展 花と銃インドシナ・モダンの半世紀」。



そのイベントポスターに掲載されてた展示の目玉といえる作品こそ、越南(ベトナム)美女だったわけ。


せっかくだから彼女に会いに行くか



と腹ごなしに中洲のアジ美までお散歩30分。


もちろんポスター見て気に入っただけだったら、わざわざ高い入場料を払ってまで、要洗濯な下着類を背中にしょってまで、見に行ったりはしません。



そんなんじゃない、わたしと彼女はもっともっと深い縁なんだから…




≫≪≫≪≫≪≫≪≫ と、ここでいきなりセピア色懐古モード ≪≫≪≫≪≫≪≫≪


目が覚めた時、既に2時も近い。おかげであの何とも言えない疲れはおおよそなくなっており、無事外出することとなった。食事をすませ、それから駅の向こう側にある美術博物館を目指す。


近くに軍事博物館というのもあったのだが、時間的に二つとも見て回る余裕はなく、そうなると趣味の観点からも美術館の方になる。


道に迷いながらもたどり着いたそれは、外見は政府の建物と思われても仕方ないくらいに堅い造りだったものの、実際に入り口で金をとられたし、中に入ってみるとやっぱりと言うか美術品が沢山飾られていた。


油絵や水彩などの作品もあることはあるのだが、それらは主に補助的なもののようで、ここでのメインの展示は銅版画やシルクに描かれた作品群。


ベトナム美術界の現状と歴史を知ることができて非常に興味深かったのだが、一方で重要な作品の方は気に入った作品も2・3点しか出会えず(メインに展示されていたものの多くはプロパガンダ的意味合いの大きいものだったので興味の対象とはなりにくかった)、帰りのスーベニアショップにもそれなりの絵葉書は売ってなかった(というか全く絵葉書はなかった!!)こともあり、無駄ではなかったけれど充実した時間を過ごしたとも言いにくいと思う。


まあこれから訪れるであろう町においても、可能なかぎり動物園と美術館巡りは続けていきたいと思う。


(1996年11月23日の日記から) 




面白さのかけらもない文章だという指摘は甘んじてゴミ箱の中に放置しとくとして、このときの気に入った作品2、3点のうちの一点ってのが美術館入り口すぐのところにあった作品。


しかも


ベトナム女性にあるまじき、いやベトナム女性の度(範疇)を超えたレベルで白く透き通った肌が印象的な、たぶん18歳くらいの女の子。


青系統を基調にしたその絵はシャガールのような透明感がありつつ、ほんっとにかすかな微笑みはミステリアスなほど東洋チック。あまりに周りの作品と毛色が違いすぎて最初は


へぇ、こんな絵もあるんだね


くらいの印象だったんだけど、その後、じわりじわりと頭から離れない存在になっちゃって、その旅の後半となる約一カ月後、ミャンマーのどっかで出会った日本人から旅の写真を見せてもらってたとき、偶然その作品と再会。


「ほう、ヲタクも彼女を気に入りましたか」

「とうぜんですよ。ヲタクも撮りました?」

「いえ、拙者は…」


などという会話を交わしたとか、交わしていないとか(ナイナイ)。



とにかくそれ以降、わたしにとっての最高の越南美女は相変わらず美術博物館入り口でわたしを迎えてくれた「彼女」であることには変わりなく、ただその後の人生においてあまりに多くの美女にお会いできたせいか(笑)、老齢化にともなう単なる脳細胞の崩壊が原因なのか、最近は思い出すこともなかったというのも事実。



とにかく、更にもう一汗かいてたどり着いた美術館。


はい、展示は一昨日で終わってました。東京でダメ人間たちに囲まれてたときが千秋楽だったのね。そんくらいちゃんとチェックしとかんか、このアホがっ


せめて絵はがきくらい売ってるかも


…いや売ってません。辛うじて閲覧コーナーで図録を眺めることができただけ。


その図録、解説文と作品をいったり来たりしながらよおく眺めてみると、ベトナムに伝わる伝統的な「漆絵」という画法や女性の描き方(タッチ)自体は間違いなく最高の越南美女と同じなんだけど、ずばばり同一人物、あの時の彼女というわけじゃなかったみたい。


つまりは同じ作者による別の作品って可能性高し。
でも、やっぱベトナム人の度を超えたようなベトナム人。


今回福岡に来ていたのがその彼女じゃなくって「リエン嬢」という妹かお姉さんらしきことを知り、安心したようなそれでもやっぱ残念なような…

姉妹に会えればどうにかして本人に連絡とってくれるかもしれないし…
美人の姉妹はやっぱ美人だし…


アホはアホなりに複雑な気持ちやね。



ベトナム漆絵.jpg

◎参考写真:上列が越南(中央:リエン嬢)で下列が台湾。全部アジ美のHPより


ちなみにそのまま帰るのも敗残兵なので、現在公開中の「日本時代の台湾絵画見出された郷土」展というのを見ました。浴衣とヤギの絵がきれいでよかったです。

おわり
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